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外装・塗装工事が必要なタイミング4つ

外装・塗装工事が必要なタイミングとして、以下の4つが挙げられます。

チョーキング現象が出たとき
ひび割れや剥がれが発生したとき
築10年以上経過しているとき
自然災害が発生したとき

外壁に不具合が出ている時はもちろん、築年数によっても外装・塗装工事を検討しましょう。

1.チョーキング現象が出たとき

外壁を手で触ったときに白い粉がつく現象を「チョーキング」と呼びます。チョーキングは塗装の劣化が進んでいるサインです。チョーキングが発生している場合、早期に外装・塗装工事を検討すべきでしょう。

チョーキングを放置すると、防水機能が低下して外壁材の劣化が加速します。雨水が外壁材の内部に侵入すると、壁の強度低下や耐震性に影響が出ることも少なくありません。早めに再塗装を行うことで建物の寿命を延ばせます。

2.ひび割れや剥がれが発生したとき

外壁や塗装にひび割れや剥がれが見られる場合、可能な限り早く外装・塗装工事を行うべきです。外壁に1mmを超える大きなひび割れが発生しているケースでは、外壁の劣化が進行し防水性が失われているおそれがあります。ひび割れから雨水が浸入すると、内部構造へのダメージや雨漏りが発生することもあるでしょう。

1mm未満の小さなひびの場合、そこまで緊急ではないものの、より深刻なトラブルに発展することも。小さなひび割れも軽視せず、早期に補修・塗り替えを検討することで、大きな修繕費用を防ぐことができます。

3.築10年以上経過しているとき

建物は築10年を過ぎると、ほとんどのケースで外壁の塗装が劣化し始めます。見た目に変化がなかったとしても、防水性や耐久性は新築時よりも落ちるものです。定期的なメンテナンスを行うことで大幅な劣化は防げます。

定期的なメンテナンスの一環として、築10年前後を目安に外装・塗装工事を行うことが望ましいでしょう。長期的なメンテナンス費用を抑えるため、こまめな点検や工事が必要です。

4.自然災害が発生したとき

自然災害が発生した後は、外装・塗装工事を検討するといいでしょう。台風や地震、豪雨が発生した後は、目に見えない損傷が外壁の表面や内部に生じているおそれがあります。とくに塗膜の浮きや剥がれが出やすくなり、外壁の強度が落ちることが少なくありません。

被害がまだ目に見えないうちに点検・補修を行うことで、建物全体の安全性を保つことができます。自然災害は繰り返すことも多いため、早めに工事を行うのが得策です。

外装・塗装工事の流れ

外装・塗装工事の流れは、主に以下のとおりです。

外装・塗装工事業者探し
業者への見積もり依頼
着工準備・近隣挨拶
外装工事の施工
完成・足場解体・引き渡し

1.外装・塗装工事業者探し

外装塗装工事は信頼できる工事業者を探すところから始まります。これまでの業者の実績や技術力、地元での評判、口コミ、施工実績などをチェックしましょう。

とくに、複数の業者を比較するため相見積もりを取ることが重要です。業者を比較することで、価格やサービスの違いを見極めやすくなります。自分に合った業者を適切に判断するためにも、最初に時間をかけて調べましょう。

2.業者への見積もり依頼

工事を依頼する外装・塗装業者が決まったなら、現地調査を依頼して正式な見積もりを取ります。打ち合わせの段階で、工事内容や塗料の種類、期間などを確認しておきましょう。

見積もり内容に不明点がある場合は、その場で納得いくまで質問するのがポイントです。着工してから工事内容や金額を変更することはかなり難しいため、見積もりの段階で疑問を解消しておく必要があります。

3.着工準備・近隣挨拶

外装・塗装工事前には足場の設置や養生など、作業の準備が行われます。工事中は振動や騒音、車両の出入りが発生するため、近隣への挨拶も欠かせません。

業者によっては近隣挨拶まで代行してくれる場合もあります。ただし、施主が同行して近隣挨拶に行くと、誠意が伝わりやすいでしょう。工事後のご近所トラブル防止のため、ていねいな対応を心がけるべきです。

4.外装工事の施工

工事の準備が完了すると、外装・塗装工事がスタートします。高圧洗浄で外壁をきれいにし、下地処理の後に下塗り・中塗り・上塗りと工程が進むのが一般的です。

基本的に業者に任せておけば問題ありませんが、工程ごとの確認や進捗報告があると安心です。工事中数回は現場を見にいき、疑問点があればその都度尋ねておきましょう。

5.完成・足場解体・引き渡し

外装・塗装工事が完了したなら、最終確認を行き、足場の解体に移ります。清掃を終えた後、正式に工事の引き渡しが行われるでしょう。

保証内容やアフターフォローについてもこのタイミングでしっかり確認しておきましょう。美しい外装を長く保つため、長期的に安心して生活するため、長期保証や定期点検は欠かせません。

外装・塗装工事の費用相場

外装・塗装工事の費用は、建物の大きさや使用する塗料によって幅がありますが、30坪の住宅であれば、以下の費用相場になります。

	費用相場	リフォーム期間
外壁塗装	100万円前後	10日〜2週間
外壁の塗り替え	100万円〜150万円	2週間〜3週間
外壁の張り替え	150万円〜250万円	1カ月程度

2階建てのアパートの場合には費用が200万円～300万円、3階建以上では500万円～1,000万円を超えることもあります。見積もりを取る際には、足場代や下地処理費も含めて総額で比較することが不可欠です。火災保険や自治体の助成金が使えるケースもあるため、費用を抑えつつ外装・塗装工事が行えないか検討しましょう。

外装・塗装工事の費用についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

外装リフォームの費用相場は？メリットや業者選びのポイントを解説

塗装会社の選び方と比較ポイント

塗装会社選びで比較すべきポイントとして、以下の4つが挙げられます。

施工実績と専門性
使用塗料と説明の詳しさ
保証内容とアフターサービス
担当者の対応力・信頼感

費用が安く済む点のみで決めるのではなく、施工の品質や対応のていねいさ、保証制度などをチェックし、自分に合った業者を見つけましょう。

1.施工実績と専門性

外装・塗装工事では、これまでの施工実績と業者の専門性を確認しなければなりません。施工実績が豊富な会社は、さまざまな外壁材や外装のトラブルに対応できるノウハウがあります。各業者のホームページでは、過去に取り扱った事例が紹介されているため、施工の品質や仕上がりをチェックすることもおすすめです。

加えて、外壁塗装の専門業者であるかどうかもチェックポイントになるでしょう。住宅建築や外構工事も請け負っている工務店よりも、外装・塗装工事を専門に行っている業者の方が、外壁塗装に関して高い技術を持っていることが少なくありません。

2.使用塗料と説明の詳しさ

外装・塗装工事を依頼する前に、業者がどのような塗料を使うのか、特徴や耐用年数の説明は詳しいか見極めなければなりません。難しい専門用語であっても、顧客にわかりやすく説明してくれる業者は信頼性が高いといえます。

外装・塗装工事ではアクリル塗料、ウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料、無機塗料など、複数の塗料から価格、耐久性を考慮して使用するものを選ばなければなりません。納得できないまま契約するのではなく、塗料選びの段階からしっかり話し合える業者を選ぶと安心です。

3.保証内容とアフターサービス

工事後の保証は、外装・塗装業者を選ぶうえで重要なポイントです。高品質な施工であっても、急激な気温の変化や自然災害により工事後にトラブルが発生することもあります。保証書の発行や、定期点検の明記があるか確認しましょう。

定期点検やメンテナンス対応、無料での修理範囲などは業者によってかなり差があります。長期的に見てコストを最小限に抑えられる業者を選ぶことが重要です。

4.担当者の対応力・信頼感

外壁・塗装工事と直接関係はないものの、担当者の対応力や信頼感も重視する必要があります。工事の打合わせや相談は担当者と行うため、質問に対してていねいに答えてくれるか、誠実な対応をしてくれるか見極めるようにしましょう。

担当者との相性が悪いと感じる場合は、工事前後を含め満足度に影響が出るおそれがあるため注意が必要です。一方で、信頼できる担当者がいる業者とは、長期に渡って信頼関係を築ける可能性があるでしょう。

外装工事・塗装工事のよくある質問

外装についてどの素材がいいのでしょうか

モルタル・タイル・レンガなど外装の素材はたくさんありますが、耐久性に優れている材料を選びましょう。見た目の美しさだけではなく、防水や防火性などもカバーしているかが重要です。
外壁の土台となる部分から通気性を確保できるような施工をしてくれる業者もいるため、必要とする性能を得られるよう、専門家の意見も聞きながら慎重に素材を選びましょう。
材質などよくわからないので、安い素材でごまかされないでしょうか

壁、天井には石膏ボードが使われることが多いですが、素材のサンプルを業者からもらうことができます。希望に応じて木材や、漆喰など塗り壁対応をしてくれることもあるため、値段を見ながら、サンプルを確認するといいでしょう。サンプルが無く、素材の種類も説明してもらえない場合、別の業者を探す方が安心です。
外装の塗り替え時期はいつですか

塗装したばかりの頃と明らかに色が変わっている場合、壁をさわって白い粉のようなものが手に着いたら、塗り替えのサインです。
防水素材と耐水素材の違いは何ですか

水の侵入を防ぐ効果があるのが防水素材、雨などに強い素材が耐水素材です。地域によっては雨や風が多い、雪の多いなどの特徴があり、一年中風雪に耐えられる素材を使うべき外装工事のエリアもあります。寒い地方の場合、断熱素材など地域ごとの工夫も必要になるため、ぜひ専門家に最適な素材を提案してもらいましょう。