社会保険労務士が行っているセミナーにはどんな内容がある？おすすめ告知サイトを紹介

働き方改革について理解する

社会保険労務士に依頼するセミナーの内容で近年多くなっているのが、働き方改革についてです。働き方改革はニュースなどでしばしば取り上げられるワードですが、具体的にどうすればいいかよく知らないという事業主の方も少なくないでしょう。

少子高齢化が背景

働き方改革は、一億総活躍社会を実現するためのアプローチの一つという位置づけです。多様な働き方を可能にすることで、格差の固定化を回避することが目的です。

働き方改革といわれるようになった背景には、日本の抱えている少子高齢化が関係しています。しかも、15〜64歳の労働力の主力になる層が、かなり速いペースで減少しています。

2060年には、団塊ジュニアが労働力になった1990年代初頭のピークと比較して、労働力人口が半分くらいになるという予想が出ているくらいです。労働人口が減少すれば、おのずと生産力がダウンします。そうなれば国力の低下を招くわけで、働き方改革に政府が取り組んでいるのもこのためです。

働き方改革の具体的な手法とは？

労働力が少なくなっても、今すぐにその数を増やすのは難しいでしょう。では労働力を解消するにはどうすればいいか、まずは現在稼働していない層に働いてもらう方法があります。

例えば女性や高齢者です。女性の中には結婚・出産を経て、家庭に入ってしまうケースも少なくありません。またパートタイマーなど働ける時間に限りのある人も多いので、女性が活躍できるような社会づくりが求められます。

また労働生産性を上げることで、人手の少なさをカバーする方法もあります。実は、日本の労働生産性は低く、OECD加盟国35か国の中で22位、G7といわれる先進国の中では最下位で、大いに改善の余地があります。

このような働き方改革における経営戦略について、社労士が専門的な見地からセミナーで解説していきます。もし労働力不足で困っている経営者がいれば、問題を解決するヒントをセミナーの中で得られるかもしれません。

タイムリーな話題にも対応

社労士でセミナーを行っている人を見てみると、その時々のタイムリーな話題をテーマにするケースも少なくありません。中には経営者にとって影響の出てくるような問題もあるかもしれません。

改正高年齢者雇用対策法に関するセミナー

2021年の社会保険労務士のセミナーを見ると、「改正高年齢者雇用対策法」を取り上げたものもいろいろと出てきています。改正高年齢者雇用対策法は2021年4月から施行される法律です。この法改正の影響を受ける経営者の方もいるでしょう。

改正高年齢者雇用対策法では、2013年の改正時の65歳からさらに引き上げられた70歳以上の就業機会を確保することとなりました。今回はあくまで努力義務ではありますが、もしベテランの従業員を抱えている事業主にとっては大きな課題になるでしょう。

就業規則などの基本的なシステムを見直さないといけない場合も出てくるでしょう。また定年から再雇用する場合、給料をどうするかという問題もあります。

再雇用では、今までよりも給料を減額せざるを得ないというケースもあるはずです。給料減額をはじめとして労働条件をどう見直すか、従業員に納得してもらうにはどうすればいいかを考えないといけません。このような法改正に伴う社会改革をどう進めるべきか、社労士がセミナーを通じて解説してくれます。

ハラスメント対策に関するセミナーも

ハラスメントという言葉は、今ではよく聞かれるようになりました。一般に広く定着した感もあるほどです。現在職場でこのハラスメント問題がしばしば起こりがちです。セクハラだけでなく、パワハラやマタハラなど、いろいろなハラスメントに苦しめられている人もいます。

特に中高年の管理職の中には、ハラスメントに対する意識が希薄な人も少なくありません。彼らが若いころには、世間一般の認識が弱かったからです。自分たちが若かったころに上司にやられていたことを、そのまま自分の部下にやってしまうと問題になります。特に40〜50代の管理職は危険性が高いので、注意しましょう。

ハラスメント対策として、例えばハラスメント担当窓口を作る方法があります。また部下にどう接すればいいかのマニュアルを作成するのも一つの方法です。具体的にどのように対策すればいいか、社会保険労務士がセミナーを通じて解説してくれます。

セミナーのいいところは、現在進行形で起きている問題について教わることができる点です。もし何か頭痛のタネになっている問題があれば、それをテーマとして取り上げている社会保険労務士のセミナーはないか探してみるといいでしょう。

社会保険労務士が行っているセミナー情報を入手するには？

経営者向けの社会保険労務士が主催するセミナーは、いろいろと開催されています。情報収集するためにはインターネットを活用するといいでしょう。

PSRのホームページ

PSRとは日本全国4000以上の社労士事務所が加盟しているネットワークです。こちらには社労士のセミナー情報が掲載されています。

タイムリーな話題も出ています。例えばこれからの産業界は、新型コロナ対策は無視できない課題です。新型コロナによって、働き方も変わりつつあります。リモートやテレワークの推進なども求められているのは、周知のとおりです。そのような状況下で、人事労務管理やオフィス戦略をどうすればいいかについて解説するセミナーも開催されています。

またPSRのセミナー一覧を見ると、オンラインセミナーもしばしば開催されています。一つの会場に多くの参加者が集まってしまうと、密が気になります。オンラインであれば、自宅や会社から簡単にアクセスして受講できるので安心です。

日本の人事部

日本の人事部は国内最大級のHRネットワークです。各種セミナーに関する情報を提供しています。その中には社会保険労務士の主催するセミナーも数多く取り上げられています。日本の人事部のセミナー一覧は、フリーワードで検索できる機能がついています。こちらに「社会保険労務士」とワードを入れると、知りたい情報にヒットしやすくなります。

こちらのセミナー情報を見ると、概要のほかにおすすめポイントが掲載されている案件も見られます。「受講者400人超」とか「満足度約98％」などと書かれているので、候補の絞り込みに活用してみるといいです。

まとめ

社会保険労務士の行っているセミナーの中には、まさに今が旬の話題をテーマにしたものも少なくありません。タイムリーな話題や書籍などを見てもなかなか出ていないこともあります。

そんなときには社労士のセミナーに参加してみるのも一考です。社労士のセミナーの中には相談コーナーを設けていて、社会保険労務士に対面で相談できるようなものもあるので、何か困っていることがあれば参加してみてはいかがですか？

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