アフィリエイト広告の掲載費用・手数料相場はどのくらい？おすすめASPも紹介！

アフィリエイト広告の掲載費用相場

アフィリエイト広告を掲載するには、広告主である自社とアフィリエイターを仲介する「ASP（アフィリエイト・サービス・プロバイダ）」を活用することが一般的です。

まずは、アフィリエイト広告の費用感がどの程度なのか？具体的にイメージできるよう、手数料を含めた早見表で確認してみましょう。

アフィリエイト広告の費用・手数料とは？

ASPに応じてアフィリエイト広告の費用・手数料はさまざまですが、おおまかな掲載費用・手数料相場は上述の通りです。それでは、それぞれの項目はどのようなことに必要な費用なのか？一つひとつ具体的に解説していきます。

ASP初期費用

ASP初期費用とは、アフィリエイト広告出稿を依頼するASPと契約する際に必要となる費用のことです。どのようなプランを選択するかによって金額は変動しますが、おおよそ5万円前後の初期費用が必要だと思っておけば間違いないでしょう。

契約時のみに必要な費用であるため、継続した支払いはありませんが、広告効果を狙って複数のASPと契約すれば、その分だけ初期費用も支払わなければなりません。

一部、初期費用を無料としているASPもあるため、広告費用をできる限り抑えたいニーズがある場合は検討してみるのもひとつの方法でしょう。

ただし、初期費用が無料になる代わり手数料が高めに設定されている、有力なアフィリエイターが少なく広告効果が期待できないといったケースもあります。初期費用のみに着目してASPを選定するのは避けた方が無難です。

ASP月額費用

ASP月額費用とは、システム利用料などの名目で毎月徴収される定額費用のことです。プランに応じて複数の料金が用意されているケースがほとんどですが、おおよそ3万円から5万円程度が毎月必要になると考えておくべきです。

初回のみの初期費用と異なり、月額料金は成果がなくても契約中は支払い続けなければなりません。ASP月額費用を無料としているASPも一部ありますが、初期費用同様、サービス内容が限定されてしまうこともあります。

長期契約することで割引に応じてくれる場合もあるため、金額ではなく、サービス内容で判断するのがポイントです。

アフィリエイターへの成果報酬

成果報酬型であるアフィリエイト広告では、商品販売・会員獲得など、成果（コンバージョン）につなげたアフィリエイターへの報酬も支払う必要があります。一般的には、広告主であるクライアントが報酬額を自由に設定でき、以下のようなパターンを採用する場合がほとんどです。

もちろん、成果報酬型であるアフィリエイト広告では、成果が出なければ報酬を支払う必要はありません。自社事情に応じて報酬額を決めやすい、成果がなければ支払いが生じない費用対効果の高さがアフィリエイト広告の魅力だといえるでしょう。

ただし、報酬額を低く設定してしまうと、アフィリエイターに自社商材を扱ってもらえる可能性が低くなります。逆に報酬額を高く設定すれば、アフィリエイターの関心を惹くことはできますが費用対効果は悪化します。

成功報酬の設定は、競合他社の存在も意識しながら慎重に行う必要があります。

ASPへの手数料

ASPへの手数料とは、アフィリエイターへの成功報酬にプラスして支払う必要のある「ASPの利益」となる手数料です。早見表でも紹介したように、ほとんどのASPが「成功報酬の30%前後」を手数料として設定しています。ASP手数料の具体的な計算例は以下の通りです。

上述の例では、アフィリエイターへの報酬がそれぞれ500円、1,000円必要となるため、手数料を含む定率型の総額は650円、定額型の総額は1,300円です。

仮に商材の粗利（販売額から原価を引いたもの）が5,000円であるとすれば、定率型の利益は4,350円、定額型の利益は3,700円という計算が成り立ちます。

当然、成果がなければ手数料を支払う必要もありませんが、成果が上がれば上がるほど手数料金額が増えていくことは覚えておく必要があります。

有力なアフィリエイターを確保するには？

アフィリエイト広告の掲載は、ASPに登録しているアフィリエイターに自社商材を取り扱ってもらうことで成立しています。しかし、ASPを活用する広告主は自社以外にも多数が存在するうえ、登録アフィリエイターの実力・実績もさまざまです。

アフィリエイト広告の効果を最大化するためには、成果につなげられる有力なアフィリエイターをいかに確保するか？がカギとなります。

こうしたニーズに応えるため、多くのASPが用意しているのが「アフィリエイター向け広告」です。たとえば、管理画面や商品検索ページへのバナー広告出稿、メルマガ配信などのプラグラムが代表的でしょう。

費用としては20〜30万円前後からとなりますが、有力アフィリエイターを確保するための募集費用として考えれば、検討する価値はあるといえるでしょう。

なぜ手数料が必要？アフィリエイト広告の仕組みをおさらい

ここまでで、手数料を含むアフィリエイト広告出稿に必要なさまざまな費用項目・相場を紹介してきました。しかし、なぜ成果報酬型のアフィリエイト広告で、手数料以外のさまざまな費用が必要なのか？疑問を感じている方も少なくないかもしれません。

そんな方に向け、アフィリエイト広告の基本的な仕組みをおさらいの意味を含めて解説していきます。

上図は、広告主である自社、メディアの役割を果たすアフィリエイター、エンドユーザーとなるカスタマー、ASPの関係性を図式化したものです。

アフィリエイターとの仲介役になるASPとは？

このうち、広告主である自社とアフィリエイターとの仲介役を果たすのが、Affiliate Service Providerの略称である「ASP」です。

図をご覧いただければおわかりのように、アフィリエイターの募集・確保や報酬の支払いを含め、広告出稿以降の「マーケティング業務すべて」を担当するのがASPです。

つまり、広告主とアフィリエイターをマッチングさせ、広告の出稿先を決めるために必要な費用が、

• ASP月額費用
• アフィリエイターに支払う成功報酬の振り込み手続き
• ASPの利益となる費用

が手数料なのだと考えておけばいいでしょう。アフィリエイト広告の費用対効果が高いのは、固定費を抑えて成果の分だけ変動費を支払う仕組みがあるからなのです。

アフィリエイト広告の出稿方法・ポイント

それでは、アフィリエイト広告を出稿するにはどのような手順を踏めばいいのか？活用がはじめての方に向け、出稿までの手順を紹介するとともに、アフィリエイト広告を利用する際のポイントも解説していきます。

初期費用・月額費用の支払いなどは、ASPに応じてタイミングが異なる（締め払いの適用など）場合もありますが、おおまかには、上述したステップを踏むことでASPと契約・アフィリエイト広告配信をスタートできます。

ASPを選定する際は、初期費用や月額費用にこだわるのではなく、自社にマッチした商材を取り扱っているか？有力なアフィリエイターが在籍しているのか？といったことに着目することがポイントでしょう。

もちろん、アフィリエイト広告をはじめるにあたって注意しておきたいポイントはほかにもあります。

クリエイティブ制作が重要

アフィリエイト広告が成果報酬型だからといって、漫然と運用していたのでは本末転倒です。たしかにマーケティング業務はASPが担当してくれますが、広告主にも効果を最大化するための努力・工夫が必要です。その基本となるのがクリエイティブ制作です。

たとえば、いくら有力なアフィリエイターが広告を掲載してくれても、魅力的なバナーでなければクリック率（CTR）は期待できません。ユーザーがクリックした後のランディングページが魅力的でなければ、商材の購入（コンバージョン）につながらないでしょう。

自社商材をしっかりアピールできる、魅力的なクリエイティブ制作が書かせない理由です。

成果報酬 + 手数料のバランスが重要

ASPの初期費用・月額費用・手数料を気にする企業・店舗の方は多いかもしれませんが、実のところ、ASP間でそれほど大きな違いがあるわけではありません。それよりも、アフィリエイト広告運用で気をつけるべきは、自社商材の粗利と「成果報酬 + 手数料」とのバランスです。

手数料の解説でも触れましたが、成果報酬が大きくなればアフィリエイターの興味を惹けますが、あまりにも利益を圧迫してしまっては意味がありません。

手数料のパーセンテージはほぼすべてのASPが30%に設定しているため、報酬額が大きくなれば支払う総額も大きくなります。競合他社との兼ね合い、手数料を含む成果報酬の総額も考えながら慎重に設定すべきです。

広告代理店へアフィリエイト広告運用代行を依頼したら？

直接ASPと契約し、自社のみでアフィリエイト広告を展開していくことはそれほど難しくありません。しかし、経験がないから不安が残るといったケースでは、Web広告同様、アフィリエイト広告の運用代行会社へ依頼することも可能です。

この場合、ASPへ支払う費用・手数料のほかに、アフィリエイト広告運用代行会社への費用支払いが必要です。大きくわけると、

• 月額費用固定型
• 月額費用 + 成果報酬型

の2つがありますが、月額固定型で月50万円程度から、月額 + 成功報酬型で月20万円から + 成果報酬となるのが一般的です。

ただし、運用代行会社への依頼は、自社商材の単価・利益率が高いときに活用するのがおすすめ。たとえば、商材価格1万円（粗利5,000円）のアフィリエイト広告を、1,000円の定額報酬で展開した場合、50万円の利益を得るための計算式は以下の通りです。

自社運営でASPにのみ費用を支払うなら、50万円の利益を得るため「月149の成果」があればいいことになります。一方、月額50万円の運用代行会社に任せるなら、同じ50万円の利益を得るのでさえ約2倍の成果が必要です。

代行会社の活用リスクを最小化するには、1成果ごとの利益を大きくするのが最善だからです。

アフィリエイト広告掲載におすすめのASP

それでは、実際にアフィリエイト広告をスタートさせるにあたって、どこのASPを選んだらいいのか？悩んでいる方に向け、安心して任せられるおすすめのASPを、厳選して紹介していきます。

A8.net（エーハチネット）

参照元：A8.net（エーハチネット）

「A8.net（エーハチネット）」は、東京都渋谷区に拠点を構えるインターネット広告会社、株式会社ファンコミュニケーションズが運営するASPです。2万2,000社以上の導入実績、299万サイト以上のメディア数を誇り、アフィリエイト満足度11年連続No.1を記録するなど、業界最大手規模のASPとして知られています。

美容・暮らしなどのメジャーな分野はもちろん、学び・資格、金融・投資、不動産・引越しなど、取り扱いジャンルが幅広いのも大手ならではの特徴。スタートからの5か月間は、専任チームが手厚さポートを提供してくれるため、アフィリエイト広告がはじめての企業の方でも安心できます。

VALUECOMMERCE（バリューコマース）

参照元：VALUECOMMERCE（バリューコマース）

「VALUECOMMERCE（バリューコマース）」は、東京都千代田区に拠点を構えるEC・マーケティングソリューション企業、バリューコマース株式会社のASPです。1999年にアフィリエイトサービスをスタートさせた、日本発のASPであり、90万サイト以上のメディアを誇る業界大手のASPでもあります。

幅広いジャンルを満遍なく取り扱うだけでなく、JAL・ANA・セゾンカードなどのポイントモール、LINEショッピングや価格ドットコムなどのアフィリエイト広告に対応できることが特徴。法人サイトはもちろん個人ブログにいたるまで、登録メディアを目視で審査することで品質を担保しているのも同社のポイント。老舗ならではの安心感が得られます。

monetrack（マネートラック）

参照元：monetrack（マネートラック）

「monetrack（マネートラック）」は、シンガポールに本社に拠点を構え、決済代行・Web制作事業も手がける企業、株式会社マネートラックが提供するASPツールです。初期費用・月額費用無料でアフィリエイト広告運用をスタートできる、完全成果報酬型であることが最大の特徴。もちろん、商材価格の1%以上であれば、報酬額も自由に設定できます。

さまざまなジャンルに秀でた優秀なアフィリエイターが1万名以上在籍していることも魅力。アフィリエイト広告運用を公開したくない企業に向けては、特定のアフィリエイターのみを招待できるクローズドアフィリエイトを用意。SNS向けアフィリエイト短縮URL機能を搭載しているため、SNSインフルエンサーによる拡散も期待できます。

RENTRACKS（レントラックス）

参照元：RENTRACKS（レントラックス）

「RENTRACKS（レントラックス）」は、東京都江戸川区に本社を構え、Webコンサルティング事業も展開するインターネット企業、株式会社レントラックスが運営するASPです。初期費用・月額費用無料で利用できる完全成果報酬型ASPというほかに、クローズドで運営されていることが同サービス最大の特徴。

原則、紹介を受けたアフィリエイターしか同サービスへの登録ができないため、有力なアフィリエイターによる質の高い広告配信が期待できることがポイント。物販系というよりは、会員サービス・無料登録などの商材に強いこともレントラックスの特徴です。

まとめ

本記事では、アフィリエイト広告の活用を躊躇している方に向け、掲載費用や手数料相場、料金の発生する仕組みを含むアフィリエイト広告の基本を解説するとともに、おすすめできるASPを紹介してきました。

成果報酬型の代表ともいえるアフィリエイト広告は、現代の集客・拡販に欠かせないものとなったWeb広告のなかでも、費用対効果の高いおすすめのマーケティング手法です。比較的、運用に関する手間がかからないのもアフィリエイト広告ポイント。手数料を含めた成功報酬の設定に気を付けながら、チャレンジしてみてはいかがでしょうか？

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