商工会議所に入会すべきか？そのメリットとは？

商工会議所が行っている事業とは?

地域の中で中小企業を支援して事業を拡大するよう助けるのが、商工会議所の主な目的です。具体的にどんな事業を行っているのかを確認して、自社が利用する可能性があるかどうかをチェックしてみましょう。

人材育成や企業支援がメイン

企業がより力を付けられるように、経営者や従業員への指導やスキル向上支援を行っています。たとえば、経営相談をしたり、海外進出についてのセミナーを開催したりしています。他にも、経営計画の分析を個別に行うなどして、経営がスムーズに行くよう助けます。

様々な検定試験を主催することによって、人材育成を図るというのも主要な事業となっています。簿記などの企業活動を行う上で必要なスキルを対象とした検定試験が多く、たくさんの人が例年受験しています。

会員向けの融資制度を提供

商工会議所に入会する企業が多い一つの理由として、独自の融資制度を持っているという点を挙げられます。会員向けの有利な条件での融資となっていますので、資金調達をスムーズに行いたい事業者には大きな助けとなります。

担保や保証人が不要であったり、低金利での貸し付けがなされたりするので、できるだけ返済の負担を減らしたい事業者にはうれしい制度です。また、創業資金の貸し付け制度もあって、信用の低い起業者が銀行で借りられない場合に、商工会議所を頼るケースも多く見られます。

商工会議所の融資制度は地域によって違いがありますが、最大で2,000万円程度の融資が無担保、保証人不要となるケースが多いです。また、10年という長い返済期間が設定されていますので、かなり条件の良い制度と言えます。

企業経営者にとっては、とても助かる資金調達の選択肢を持てるのがうれしいところです。銀行などの金融機関では融資が難しいと言われてしまった場合でも、商工会議所なら可能なこともありますので、資金繰りのために入会するのもありです。

商工会議所の会員になるメリットとデメリットとは?

こうした商工会議所の役割を考えると、入会することによっていくつものメリットを味わえることが分かります。一方で、考えるべき点もありますので合わせてチェックしてみましょう。

人脈を作れる

地域の様々な業種や規模の企業が会員となっていて、交流する機会が設けられています。セミナーなどで一緒になることもありますし、交流会が開催されることもあります。こうした機会に人脈を作れるのは一つのメリットとなります。

営業をするにしても業務提携をするにしても、他の企業の情報をしっかりと集めることからスタートします。その点、同じ商工会議所にいる企業であれば、情報収集がしやすいので楽にリサーチ活動ができます。

会員だけのサポートを受けられる

商工会議所が提供しているサポートのほとんどは、会員のみに向けられたものです。前述の有利な条件での融資なども、会員になり経営指導を受けた企業だけが受けられます。

また、商工会議所が発行している電子証明書は、オンラインサービスを利用する上でとても重要な役割を果たすようになっています。企業として利用する損害賠償保険についての補償制度なども、会員だけが利用できるサポートです。

こうした独自のサポートを受けられることや、コスパの良い価格で利用できることを考えると、会費を払ってもメリットがあることだと言えます。まずは利用できるサポートの内容を把握することが大事です。

営業活動に役立てられる

商工会議所への入会は、営業活動にも役立てられます。それは、まず前述のように多くの企業に出会える場を作れる、という要素が関係しています。いきなりテレアポをして商談を申し込むよりも、同じ会員としてアプローチをした方が受け入れてもらいやすくなります。

また、商工会議所の会員であるということが、相手に安心材料を与えるというのもポイントです。ほとんどの企業が入会できるのが現状ですが、それでも会員であるということを掲げるだけで、安心感を持ってもらえます。

相手も会員であれば、同じ地域で同じ団体に所属しているという気持ちも生まれますので、良い印象を持ってもらえます。営業活動に役立てる一つの力を得られるのがメリットとなるわけです。

費用がかかるというデメリットもある

たくさんのメリットがありますが、毎年会費を納めないといけないというデメリットもあります。といっても、資金調達の幅が広がることや、営業活動の助けを得られるなどを考えると、デメリットよりもメリットの方が上回るでしょう。

商工会議所への入会

地元の商工会議所に入会したいと考えているのであれば、その流れをチェックしてみましょう。簡単な手続きで会員になれますので、難しく考える必要はありません。

入会資格をチェックする

商工会議所への入会には、会員資格をクリアする必要があります。資格については、それぞれの商工会議所で独自に定めているケースもあります。とはいえ、複雑な条件がわるわけではなく、事業をしていれば法人でも個人事業主でも問題ありません。

もちろん、反社会的勢力との付き合いがあるといった問題を抱えていれば別ですが、一般的な企業であれば拒否されることはそうありません。事前にどんな条件が設けられているのかをリサーチしておきましょう。

入会申し込みは一度相談してみるのがベスト

入会申し込みの手続きは、それぞれの地域で差が見られます。ホームページ上で必要事項を記入して、法人についての証明ができる書類をアップロードすれば、そのままオンラインで申し込みができるところもあります。

一方で、窓口での対面申し込みを基本としているところもあります。上記の入会資格のチェックも合わせて、該当する商工会議所のホームページで確認もしくは窓口で相談するのがベストです。

まとめ

商工会議所は、地元の事業者を支援するために様々な事業を行っています。そのため、会員になることで独自の融資制度を利用できるなど、多くのメリットを味わえます。

営業活動に役立てることも可能ですので、積極的に入会について検討してみると良いでしょう。特に大きなデメリットが存在するわけではありませんし、入会も簡単なので気軽に考えることができます。

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