WordPressで会員サイトの作り方とお勧めのプラグイン3選

- WordPressでの会員サイトの作り方とは
- WordPressでの会員サイトを作るメリットとは
- お勧めのプラグインが知りたい
ECサイトを成功させるためには、単に商品を紹介するだけでは不十分です。競合サイトが非常に多いため、固定客もしくはリピーターを確保する工夫をしていかないといけないのです。
そこで利用できるのが、wordpressで制作できる会員サイトを立ち上げることです。充実したプラグインがありますので、外注ではなく自分でも作ることも可能ですので、挑戦してみる価値があります。
今回はWordPressで会員サイトを作るメリットやカンタンに会員サイト仕様にしてくれるプラグインをご紹介しましょう。
そもそも会員サイトとは
通常ECサイトなどは、制限を設けずすべての人に開放されたサイトとなっています。しかし、会員サイトとは登録した会員だけが入ることができる場です。
会員としてのユーザー名とパスワードを設定して、ログインすることで初めてサイトの中身をチェックできます。限定された顧客だけが閲覧できるサイトとして、特別感のあるサービスを提供できるのが特徴です。
WordPressで会員サイトを作成するメリット
閲覧できる人を限定するとなると、対象となる顧客が少なくなってしまって売り上げには貢献できないのではないかと思うかもしれません。
しかし、通常サイトとは別に会員専門のサイトを作ることで、より販売を拡大できるメリットがあるのです。ここでは以下のような3つの具体的なメリットを取り上げています。
- 顧客の囲い込み、優良顧客の育成
- 限定コンテンツの配信
- ユーザーへのロイヤリティ提供
顧客の囲い込み、優良顧客の育成
会員サイトの中では、一般サイトとは異なるキャンペーンを実施したり特別価格で商品を提供することができるため、登録している会員はこのサイトに留まることでの利益を感じることができます。
そのため、継続的にサイトに訪問してくれるようになりますし、特別感がありますので購買意欲も高まります。他のサイトよりもサイト内での滞留時間も訪問頻度も高くなり、顧客を囲い込めるというメリットが生まれます。
さらに、リピート率が向上すると同時に、一回当たりの購買量もしくは額もアップすることを期待できます。顧客一人当たりの購入効率が良くなるのも、優良顧客を作れるというのも大きなメリットと言えるでしょう。
というのも、会員サイトでは顧客とのコミュニケーションが深くなりますので、親密な関係ができるからです。一度この輪の中に入ってくれれば、より近い距離でサービスを利用してもらえるようになるのです。
限定コンテンツの配信
会員という限定された顧客だけのサイトですので、この中で限定コンテンツを配信することが可能です。大きな割引率の限定販売の告知したり、先着バーゲンなどもしやすくなったりします。
また、会員一人一人に誕生月サービスをするなど、オーダーメイドのサービスと情報を提供できるというのもメリットです。顧客として大事に扱われている印象を持ってもらえて、リピート率も高まります。
提供するコンテンツをより顧客の要望に合わせやすいというのも、会員サイトならではの特徴です。顧客層が絞られて顧客のデータもしっかりと分析できるので、よりニーズを把握しやすいからです。
こうした限定コンテンツを定期的に配信することによって、一度離れてしまった顧客を呼び起こすことも可能となります。
ユーザーへのロイヤリティ提供
会員サイトの中で、より顧客との関係性を強めるために、ランク付与などの制度を設けることもできます。購入頻度や額に応じて、ランクをアップさせていくという形です。
これにより、上級会員にはより特典を増やすようにして、ロイヤリティーを提供することができるのです。クーポンの特別付与や、ポイント還元率アップなどを具体的に行うことができるでしょう。
また、抽選による限定商品の確率を上げたり、アフターサービスの充実をしたりなどの特典も付けられます。
WordPressを使った会員サイトの作り方
wordpressでサイトを作っているのであれば、会員サイトはプラグインを導入することで作れます。会員サイト制作用のプラグインはたくさんありますので、自分のサイトに合ったものを選んで使うことができるでしょう。下記の通り主に3つの工程があります。それぞれ解説しましょう。
- 独自ドメインの取得
- レンタルサーバーの設定
- 会員サイト用のプラグインの導入
‘伴ドメインの取得
独自ドメインを初めに取得しましょう。ドメインとは『http://』の後に続く文字列を指します。ドメインは、ウェブ上でサイトを見つける際に必要です。そのため、ドメインはインターネット上における、サイトの住所と考えることができます。
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ドメイン取得後、次に行うのがレンタルサーバーの設定です。ドメインが住所を表すのに対して、レンタルサーバーは住所に対応する土地と考えることができます。
レンタルサーバーは各社から提供されており、料金体系やサポート体勢が様々です。中にはWordPressの設定が簡単にできるWordPressに特化しているサーバーもあります。 レンタルサーバを借りたら、取得したドメインを紐付けしましょう。ドメインを紐付けできたら、WordPressをサーバーにダウンロードできます。2餔サイト用のプラグインの導入
サーバーを借りて、WordPressの設定ができたら、会員サイト用のプラグインを導入しましょう。管理画面から会員サイトに必要なプラグインを選択し、デザインを調整することで会員サイトを作ることができます。ワードプレスの操作に慣れていない方は、日本語に対応しているプラグインがオススメです。
では、プラグインについて見ていきます。ここでは、下記の通り主に6つの種類からそれぞれ解説しましょう。
- 「Memberful WP」
- 「Ultimate Member」
- 「Theme My Login」
- 「Simple Membership」
- 「ProfileGrid」
- 「Membership & Content Restriction」
「Memberful WP」
「Memberful WP」は、会員サイトに必要な機能がセットになっている便利なプラグインです。機能ごとに分けてダウンロードする必要がありませんので、手間がかからないのが便利な点と言えます。
定期購入機能やダウンロードフォーム、予約販売など、いろいろな商品やサービスの販売に対応できます。無料版と有料版がありますが、無料版でも機能としては十分です。
「Ultimate Member」
「Ultimate Member」は、会員の管理がしやすいメリットを持ったプラグインです。顧客のリスト作成や、フィルターによる分析、購買状況などを把握しやすい特徴があります。
会員向けのメール作成や、自動対応メールの設定などもしやすいのも便利な点です。かなり高機能で、これさえあればほとんど会員サイトに必要なサービスはすべて提供できます。
「Theme My Login」
「Theme My Login」は特に、会員サイトに審査を設ける際に便利なプラグインです。メール認証と管理者の承認がないと、会員になれないという機能を提供します。
運営者が登録者をチェックして、承認しないと会員になれないシステムを作れます。そのため、ある程度ターゲットを絞って、優良会員だけにサイトを公開したい時に便利です。
「Simple Membership」
「Simple Membership」はユーザーが使い方に合わせて自由にカスタマイズができる会員サイト用のプラグインです。無料会員、有料会員の設定だけでなく、会員グレードを上位と下位に分けて設定することができます。
会員種別の設定以外に、支払い管理機能もあるので、有料コンテンツ販売用の会員サイトを公開したい時に便利です。
「ProfileGrid」
「ProfileGrid」は、様々なタイプの会員サイトを作成するのに役立つプラグインです。
ProfileGridは、有料コンテンツ販売や、会員向けコミュニティ作成、ユーザーによるコンテンツ投稿機能、会員ユーザーへのメール通知など、どのタイプの会員サイトにも応用できる機能を備えています。商材を問わず利用できるのが特徴です。
「Membership & Content Restriction」
「Membership & Content Restriction」は、会員限定ページ作成と有料会員向け販売に必要な機能を備えたプラグインです。
他のプラグインと連携機能があり、ショートコードを入力するだけで会員登録フォームやコンテンツの閲覧制限が簡単に行えます。メーカー直販サイトの会員向け販売やセールなど、本格的な機能を備えたサイトを作ることができます。
- サイト目的から選ぶ
- プラグインの機能から選ぶ
- サイトデザインとの相性から選ぶ
WordPressプラグインの選び方
WordPressのプラグインには豊富な種類があります。会員サイトに使えるプラグインだけでも上記に挙げた種類があり、どのプラグインを選べばいいか悩む方も多いでしょう。以下では3つの観点からプラグインの選び方を解説します。
サイト目的から選ぶ
サイトの目的からプラグインを選びましょう。
必要最低限な機能を備えたシンプルなサイトでいいのであれば、使いやすさを重視したプラグインを選びましょう。会員向け限定コンテンツを作る際には、こうしたシンプルで使いやすいプラグインが最適です。
一方、ゴールド会員やシルバー会員など会員種別に分けて、限定コンテンツを提供したい場合、カスタマイズ性が高いプラグインを選びましょう。カスタマイズ性が高いプラグインは、会員種別にユーザーを分ける機能や、SNSを利用した会員登録など様々な機能を備えています。自分の作りたい会員サイトを作ることができるでしょう。
プラグインの機能から選ぶ
プラグインには標準機能と拡張機能の2種類の機能が備わっています。拡張機能は別途料金がかかることが多いので、注意が必要です。
必要な機能が拡張機能に多くあると、費用が思った以上にかかってしまいます。プラグインを選ぶ際は必ず、標準機能と拡張機能の2つに注意してサービスを比較しましょう。
サイトデザインとの相性から選ぶ
プラグイン選びの際は、サイトデザインとの相性に注意しましょう。せっかくプラグインを導入しても、サイトのテーマによっては、プラグインのデザインと相性が悪く、デザインが浮いてしまうことも。
また、フリーテーマを使っている場合、使いたいプラグインが対応していないケースがあります。その場合、導入しても文字化けをしていたり、プログラムが正常に動作しません。そのような場合、プラグインに対応しているテーマを選び直さなくてはいけなくなるので、サイトデザインに合わせて導入するプラグインを決めましょう。
会員サイトの作成をプロに依頼するメリット
紹介したプラグインを使えば、wordpressをちょっと操れる人であれば、問題なく会員サイトを作ることができます。しかし、やはりプロに依頼することにはメリットがあります。
プラグインではある程度の設定はできますが、完全に自分の望むようなカスタマイズができないことは多々生じます。また、システムに不具合が生じた時に、対応が難しくなることもあるでしょう。
こうした事態も、プロに依頼すれば安心して堅実なサイトを運営できるのです。また、余計な手間と時間が取られないので、ECサイト運営という本来業務に集中できるというのも大きなメリットと言えます。
wordpressでホームページ作成する際の料金相場などもっと詳しく知りたい方は、下記リンクをご覧ください。
まとめ
会員サイトは、専用のプラグインを使えば気軽に作ることができます。会員サイトを作ることによってより良いサービスを提供できますので、リピーターを増やすことにもつながり、顧客の囲い込みや購買率アップなどの効果を期待できます
用途とサイトの構成に合ったプラグインを選ぶことが重要です。一方で、プロに依頼して作ることで、よりこだわりのある質の高いサイトを構築できます。複数の業者に見積もりを出してもらい予算との兼ね合い踏まえた上で利用を検討するのも良いでしょう。
なお、弊社が運営しているマッチングサイト『比較ビズ』では様々なホームページ制作会社が登録しています。どんな会員サイトを作りたいのかWeb上の相談フォームに入力すれば一括で複数の制作会社に相談することが可能です。
無料で利用できますし、自分の足で一社一社業者を選ぶ手間も省けるため、一度使ってみてはいかがでしょうか。

福岡県のホームページ制作会社の代表。福岡県出身。趣味はフットサル。システム会社、ホームページ制作会社に勤務した後、SeekNext合同会社を立ち上げる。福岡を中心に全国のサイト制作・運用に携わっている。中小企業はもちろん大手企業との制作実績あり。制作したホームページは100件以上。SEO対策やSNS運用でも実績あり。動画制作や名刺・チラシ・パンフレット・パッケージデザインなども手がける。

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現在では、記事で紹介されているプラグインを一つ導入すれば簡単に会員機能が実装でき、とても便利です。簡単に自分で会員機能を実装してみたい方にとってはとても有効な手段になります。しかし、プラグインでの会員機能の実装は弊害があることも事実です。その理由は以下の通りです。
1:デザインがサイトと合わない
2:希望している機能が実装できない
3:セキュリティ問題
1:デザインがサイトと合わない
プラグインの導入だけではサイトのデザインと合わないことがほとんどです。専門家でなければCSSのカスタマイズが難しい部分も多いです。
2:希望している機能が実装できない
プラグインの標準機能だけでは、惜しいことが多いです。デザインのカスタマイズも同時に行えば最初から自作した方が工数を抑えれることもあります。
3:セキュリティ問題
最大はセキュリティ問題になります。会員サイトになるとお客様の個人情報を管理することになるので、厳重な管理が必要になります。プラグインで実装する際にも、それなりにセキュリティに気を配る必要も出てきます。
上記の理由から、会員機能の導入の目的によって「プラグインを使用する」or「専門家に相談する」かを判断すればベストだと思います。不安な方は一度、専門家に相談してみることをおすすめします。