コンテナ輸送のメリットとは?種類や輸送方法ごとにわかりやすく解説

最終更新日:2023年05月23日
みんなの貿易相談室
監修者
台田雄樹
コンテナ輸送のメリットとは?種類や輸送方法ごとにわかりやすく解説
この記事で解決できるお悩み
  • そもそもコンテナ輸送とは?
  • コンテナ輸送のメリットは?

コンテナ輸送とは、高い強度を持つ大型の容器を使った輸送方法で、種類ごとにさまざまなメリットがあります。本記事ではコンテナ輸送の種類ごとのメリットを解説します。最後まで読むとどのようなケースにコンテナ輸送を利用すべきかがわかるでしょう。

「コンテナ輸送のメリットを踏まえて、貨物の輸送方法を検討したい」という方はぜひ参考にしてください。

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コンテナ輸送とは何か

コンテナ輸送とはコンテナを使った輸送のことです。コンテナとはかなりの強度を持つ大型の輸送用の容器全般を指して用いられる言葉です。

そのため、広い意味では段ボール箱もコンテナの一つですが、輸入や輸出などで用いられる輸送コンテナと言えば鉄でできた大型のものを指します。よく港や貨物電車で目にするかもしれません。

海上用のコンテナは直方体の形をしており、基本的に世界で同じ規格のものを用います。長さが20フィート(約6メートル)のものと40フィート(約12メートル)のものが用いられます。

航空用のコンテナは飛行機に積みやすいように設計されています。飛行機の機体のカーブに沿うような、台形を逆にした形になっています。

海上輸送で使うコンテナの種類

海上輸送では大型のコンテナが用いられますが、そのメリットは輸送コストを削減できることです。また、強度のあるコンテナを用いることで、積み荷へのダメージを抑える上でもメリットのある輸送方法です。積み荷の種類によって使用するコンテナも変わりますが、どのような種類のコンテナがあるのでしょうか。

ドライコンテナ

ドライコンテナとは私たちがよく目にする、一般的なコンテナのことです。強度のある鉄でできたコンテナで、世界的な規格が主に二つあります。直方体の形をしており、その全長が20フィートのものと40フィートの二種類です。

ドライコンテナは常温輸送できるものに用いられます。身近な生活用品、日用品や雑貨、さらに工業製品などの輸送に用いられます。

リーファーコンテナ

リーファーコンテナとは冷蔵や冷凍の機能が付いているコンテナのことを言います。設定できる温度の幅も広く、マイナス30度から0.1度単位で設定できるようなコンテナもあります。

リーファーコンテナは食品などの輸送によく用いられますが、特に生鮮品や冷凍食品などの輸送に向いています。しかし、リーファーコンテナは食品だけでなく、定温で輸送することが必要となる精密機械や医薬品などのためにも用いられます。

冷蔵や冷凍の機能が付随しているため、定期的なメンテナンスなどのケアが必要になります。そのため、コンテナのレンタル業者などを利用している会社も多くあります。

タンクコンテナ

タンクコンテナとは文字通りタンクを擁するコンテナのことです。気体や液体などを収納できるタンクの周りにフレームが取り付けられており、一般的なコンテナと同じサイズになるようにデザインされています。

このように、コンテナといってもその種類は幅広く、輸送したいものに合わせてさまざまなタイプのものを選ぶことができます。

中には生鮮食品の鮮度を保つことができるように設計されているものや、屋根が開くタイプ、フラットタイプのコンテナなどもあります。屋根が開くオープントップタイプやフラットタイプのコンテナであれば木材や鋼材などの大きなものも輸送することができます。

コンテナと一口に言ってもその種類は多くあります。特殊な形をしたコンテナもあるため、輸送したいものに合わせてコンテナを選ぶことができるのもコンテナ輸送のメリットの一つです。

コンテナで輸送する方法

コンテナ輸送では主に二つの方法が取られています。一つはFCLと呼ばれる方法、そしてもう一つはLCLと呼ばれる方法です。それぞれに特徴があり、メリットとデメリットの両方があります。では、この二つの方法にはどのような違いがあるのでしょうか。

FCLとは何か

FCLとはFull Container Loadの略で、日本語では「コンテナ輸送」とそのまま訳します。Full Containerなのでコンテナを丸ごと一つ利用する方法です。一人の荷主で一つのコンテナ全てを使用します。

FCLによるコンテナ輸送のメリット

FCLでコンテナ輸送をする場合、一人の荷主が一つのコンテナを独占することができます。そのため、積み荷へのダメージが少ないというメリットがあります。

コンテナを独占していない場合は他の荷主の荷物も混載されているため、積み下ろしや出し入れの際に荷物へのダメージが起こる可能性がありますが、FCLであればそのような懸念はありません。

別のメリットとして、荷物の積み下ろしにかかる時間が早いということもあります。中身の確認がしやすいことからヤードでの滞在時間が比較的短くなるため、コンテナ輸送全体でかかる時間の短縮につながります。

FCLのメリットは貨物へのダメージが少ないことと輸送のスピードが速いことです。貨物へのダメージを気にしたり、なるべく早く荷物を送りたい荷主にお勧めのコンテナ輸送の方法です。

LCLとは何か

LCLとはLess than Container Loadの略で「混載輸送」と訳すことができます。荷主が一つのコンテナを独占することのできるFCLとは異なり、複数の荷主で一つのコンテナを共有する輸送方法のことを言います。

LCLによるコンテナ輸送のメリット

LCLによるコンテナ輸送の最大のメリットは価格の安さです。他の荷主との混載になるので、コンテナの使用分だけの料金で輸送をすることができます。

デメリットとしては貨物へのダメージが発生しやすいということやヤードでの確認に時間がかかるということがあります。

しかし、荷主が利用したいだけの量を利用することができること、そしてそのキャパシティの広さはそれを補って余りあるメリットと言えるかもしれません。

LCLのメリットは必要な分だけ利用できる手軽さと、それゆえに価格を抑えてコンテナ輸送を活用できることです。なるべく安く荷物を送りたい荷主にお勧めのコンテナ輸送の方法です。

まとめ

日本では多くの利用があるコンテナ輸送ですが、その種類もいろいろなものがあります。送りたい荷物に合わせてコンテナの種類を変えることができるため、基本的にどのような種類の荷物であっても利用することができるのは大きなメリットの一つでしょう。

また、輸送の方法もFCLとLCLと大きく分けて二つの方法があります。FCLのメリットは貨物へのダメージが少ないこと、そして輸送スピードが速いことです。一方、LCLのメリットはコストが低いことです。輸送の方法も荷主のニーズに合わせて選択することができるのもコンテナ輸送の大きな特徴です。

監修者の一言

コンテナ輸送のメリットは大量の貨物を1度に輸送できる点にあります。また、航空輸送と比較して費用も安価になります。

例えば、日本→上海まで1000kgの貨物を輸送する場合、市況にもよりますが、航空運賃は約15万円前後、海上運賃20FTであれば2万〜3万円ほどになります。(諸チャージは除く)

さらには物量に応じてコンテナ1本を借りるFCL、他の荷主とスペースを共有するLCLと荷量に応じた選択肢もあります。安価に出荷ができ、かつ物量に応じた輸送プランが組めるのもコンテナ輸送の特徴です。

コンテナタイプには、通常のドライコンテナ以外に温度調節ができるリーファーコンテナ、設備品など、大型貨物の輸送に適したオープントップ、フラットラックコンテナといった特殊コンテナも存在します。リーファーコンテナの場合は食品や化学品の温度管理の他、寒暖差による結露を防ぐために利用するケースもあります。

特徴コンテナについてはドライコンテナと異なり本数が少なく、コンテナ手配の手続きも通常と異なりますので、余裕を持った手配をするようにしましょう。特にオープントップ、フラットラックコンテナについては出荷する1ヶ月前には船会社orフォワーダーに連絡したほうが良いでしょう。

みんなの貿易相談室
台田雄樹
監修者

国際輸送分野に8年間従事。東証上場の総合物流企業で、国際一貫輸送業務を中心に7年間携わる。通関士として航空貨物の通関業務も行う。またミャンマーへ6ヵ月間駐在し、現地の物流事情の調査や営業も経験する。その後大手自動車部品メーカーへ転職。現在は国内、海外工場間の国際輸送業務、及び貿易企画に従事する。北南米、中国、ベトナム、フィリピンの輸送を担当。日本と海外拠点間だけでなく、海外拠点同士の輸送管理も行っている。

比較ビズ編集部
執筆者
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