ECサイトCMSおすすめ比較9選|メリット・デメリットから種類まで解説

株式会社レオリンク
監修者
株式会社レオリンク 代表取締役 高野 和博
最終更新日:2023年03月09日
ECサイトCMSおすすめ比較9選|メリット・デメリットから種類まで解説
この記事で解決できるお悩み
  • ECサイトをCMSで構築するメリットは?
  • ECサイトのCMSに必要な機能は?
  • ECサイト向けCMSのおすすめは?

ECサイト向けCMSは、どのようなサービスがあるのかを知っておく必要があります。自社の条件・目的に合ったCMSを選ばないと、費用に見合った効果を上げられない場合もあるでしょう。

この記事では、ECサイトCMSのおすすめを知りたい方に向けて「おすすめのCMSは何か」「どのような機能が必要か」を紹介します。求められる機能や要件、CMSの種類も解説するためぜひ参考にしてください。

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ECサイトにおけるCMSとは:Webサイトを構築するシステム

CMS(Contents Management System)とは、Webの専門的な知識を持たない人でもWebサイトやコンテンツの構築・管理・更新ができるシステムのことです。

Webサイトのリンク・ナビゲーション・新着情報なども自動で更新されるため、Webサイト運営を容易にしてくれます。

 ECサイトをCMSで構築する3つのメリット

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ECサイトをCMSで構築するメリットを3つ紹介します。

  • 専門知識がなくてもECサイトを構築できる
  • 簡単に更新作業ができる
  • カスタマイズが手軽にできる

専門知識がなくてもECサイトを構築できる

CMSを活用すると、Webの知識がなくてもECサイトを構築できます。

ECサイトの構築は、HTML・CSS・Javascript・PHP・Ajaxなど、高度なプログラミングスキルが必要です。CMSを利用することで、自分が設定したいように入力していくだけで、見た目に合ったHTML・CSSデータを裏側で自動生成してくれます。

ほとんどのCMSは、コーポレートサイト・オウンドメディアなどのWebサイト用とECサイト用があります。必要な機能や適したレイアウトが異なることが理由です。ECサイト構築は、ECサイト用のCMSを選びましょう。

簡単に更新作業ができる

Webサイトの構築だけではなく運用が容易にできます。ECサイトは、商品の追加・画像の編集・新商品発売のお知らせ投稿など、商品ページ公開後に更新する機会が多いです。

CMSを導入するとコーディングすることなく、管理画面上から更新したいテキストや画像の情報を登録するだけでサイトを更新できます。コーディングとは、プログラミング言語を使ってソースコードを作成することです。

手軽にカスタマイズできる

サイト運用に必要なプラグインの機能をインストールすることで、さまざまなデザインや機能を利用できます。サイトマップの作成・お問い合わせページの設置など、自社にあったCMSにカスタマイズも可能です。

他社サイトとの差別化を図るために、独自のデザインや機能を盛り込める点がメリットでしょう。

ECサイトをCMSで構築する3つのデメリット

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ECサイトをCMSで構築するデメリットは3つあります。

  • カスタマイズできる範囲が限定的である
  • セキュリティ面に不安が残る
  • 独自開発すると高コストになる

カスタマイズできる範囲が限定的である

カスタマイズしやすいですが、自由度はあまり高くありません。CMSによっては、カスタマイズできない箇所もあるため、サイトのデザインにこだわりたい人には不向きでしょう。

一般向けのCMSは機能性よりも使いやすさを重視しているため、ユニークな機能をいれることは難しいです。「サイトのデザインを変えたい」「文章の表示位置を変えたい」「メニューを増やしたい」などの修正を行うためにはWeb知識が必要です。

HTML・CSSだけではなくCMSの構造・言語をある程度理解しておく必要があります。自社サイトで活用したい機能を実現できるかを検討したうえで、利用するサービスを選びましょう。

セキュリティ面に不安が残る

CMSで構築されたECサイトは、セキュリティ面に不安が残ります。

一般的には脆弱性が見つかると、提供元が脆弱性を修正して再配布を行います。近年では脆弱性が発見されてから修正されるまでの間に攻撃を仕掛ける「ゼロデイ攻撃」が多発しています。

オープンソース型のCMSには特に注意

オープンソース型とは、ソースコードが一般公開されているCMSのことで、誰でも自由に利用や修正できるソフトウェアです。オープンソース型CMSを利用したサイトをターゲットとした攻撃も多くみられるため、注意する必要があります。

セキュリティ強化のためのプラグイン・ソフトウェアを導入しましょう。

独自開発すると高コストになる

CMSは自社の運用に適した独自開発をすると、セキュリティ面の強化ができて機能・デザインの自由度も高くなります。独自開発は構築にかかるコストが高くなるため、導入しにくいでしょう。

ECサイトのCMSに求められる機能や要件

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国内向けと越境向けのECサイトで、求められる機能や要件は異なります。それぞれ解説します。

国内ECサイト向けCMSの場合

国内ECサイト向けCMSにおいて求められる代表的な機能と要件を紹介します。

顧客向けのフロント機能(Webサイトの視覚的な部分)は下記のとおりです。

顧客向け機能は、便利に利用してもらうために顧客のマイページが必須で、スマホ対応も必要でしょう。

  • 検索機能
  • 商品一覧画面
  • ショッピングカート
  • 決済サービス
  • FAQ
  • スマホ対応

管理者向けバックエンド機能(Webサイトの目につかない裏側の部分)は下記のとおりです。

管理者向け機能は、サプライチェーン管理機能に加え、SSL設定のセキュリティ対策も不可欠でしょう。

  • 商品・受注・在庫・配送の管理
  • 顧客管理
  • セキュリティ対策
  • 売上集計管理
  • レコメンド機能

越境ECサイト向けCMSの場合

越境ECサイト向けCMSは、上記の国内ECに求められる機能に追加で下記が必要です。

  • 多言語対応
  • 多通貨決済
  • 海外配送システム
  • チャット機能
  • シンプルなUI
  • わかりやすい説明

多言語・他通貨対応や海外配送システムは必須です。チャットを使った会話型の取引も浸透しているため、チャット機能も必要でしょう。

国籍や言語を問わず、ユーザーが利用しやすいサイトデザインやUIになっていることも、越境ECでは注意したいポイントです。UI(User Interface)とは、サイト上でユーザーの目に触れる部分のことです。

ECサイト構築におけるCMSは2つの種類がある

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ECサイト構築におけるCMSは以下の2つの種類があります。メリット・デメリットも含めて詳細を解説します。

  • オープンソース型
  • 独自開発型(オンプレミスタイプ・クラウドタイプ)

オープンソース型

オープンソースとは、ソフトウェアのソースコードを無償で公開し、誰でも自由にソフトウェアを使用・複製・改良・再配布できるようにすることです。

主なメリットは以下のとおりです。

  • 低コストで導入できる
  • プラグインが豊富なためカスタマイズできる
  • Web上から使い方・カスタマイズの情報を取得できる

デメリットもあるため、以下のとおり紹介します。

  • 公式なサポートがない
  • 日本語のヘルプが少ない
  • 一般公開のソースコードなためセキュリティが弱い

オープンソースを活用してのサイト構築は、自社で豊富な知識を持ったエンジニアを持つ必要があるため注意しましょう。

独自開発型

独自開発型は、主にWeb制作会社が独自開発したCMSです。コストは発生するもののオープンソース型よりも手間がかからずに利用可能です。

データベースのサーバーを自社で管理する「オンプレミスタイプ」と、CMS提供者がサーバーを管理する「クラウドタイプ」にわかれます。

オンプレミスタイプ

サーバー・ネットワーク・ソフトウェアなどを自分たちで管理・運営していくものがオンプレミスタイプです。

オンプレミスタイプのメリットは以下のとおりです。

  • 導入から保守運用までサポートが充実している
  • 必要な機能が備わっている
  • セキュリティ対策がしっかりしている

以下のデメリットもあります。

  • 開発や運用のコストが高い
  • カスタマイズの自由度が低い

導入・運用コストがかかるため、予算がありセキュリティ対策・スムーズな不具合対応をしたい方は、オンプレミスタイプがよいでしょう。

クラウドタイプ

クラウドタイプは、クラウド事業者がCMSのサーバーを管理するタイプです。インターネット環境とブラウザさえあれば利用できます。

クラウドタイプのメリットは以下のとおりです。

  • サーバーを別途で契約する必要がない
  • システムのアップデートはベンダー対応で手間がかからない
  • テンプレートを選ぶだけでサイトが完成するため難しくない

デメリットは以下のとおりです。

  • 機能が固定されていてカスタマイズの自由度が低い
  • 海外製が多いため日本語サポートを受けにくい

多くの予算は投入できないが、セキュリティ・システム運用を任せたい場合は、クラウドタイプの独自開発型がおすすめでしょう。

国内ECサイト向けCMSおすすめ5選

国内ECサイト向けCMSのおすすめ5選を紹介します。

  • EC-CUBE
  • MakeShop
  • Welcart
  • ecbeing
  • Commerce21

EC-CUBE    

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引用:EC-CUBE 公式サイト

株式会社イーシーキューブの提供する、無料で使えるオープンソースのECサイト構築パッケージです。ECサイトの構築を手掛ける多くの制作会社が利用しています。

ECサイトの作成・運営に不可欠な機能が網羅されており、商品別の売上集計・在庫管理などに必要な機能も搭載されています。国産ならではの使いやすさや、規模・ビジネスに応じて柔軟にカスタマイズできるところも利点です。

操作やカスタマイズなどの情報が得やすいため、ECサイトの構築に自信がない人にもおすすめです。

MakeShop

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引用:MakeShop 公式サイト

GMOメイクショップ株式会社が展開・運営しているECショップ制作サービスです。豊富な機能や売れるショップにするための集客力などから、多数の企業から評判を得ています。

機能性の高さ・デザインの自由度の高さも特徴でしょう。豊富な機能とデザインを用意しているため、自由にカスタマイズできます。

セキュリティ対策は事業者が行ってくれるため、Web知識がない人でも安心です。

Welcart

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引用:Welcart公式サイト

WordPressに、ショッピングカート機能をプラグインで追加できるCMSです。日本の企業が開発したCMSなため、日本語での情報が得やすく、国内向けのECサイト構築におすすめです。

WordPressの扱い方に慣れている人であれば、Welcartプラグインを導入するだけですぐにECサイトが構築できます。

ecbeing

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引用:ecbeing公式サイト

国内でトップシェアを誇り、構築実績が豊富なパッケージ型のCMSです。導入や運用にかかる費用は、売上目標・ターゲット・機能・課題に応じて見積もりが算出されます。

中堅以上の規模の企業に向いているCMSで、BtoC・BtoB・ショッピングモール・越境ECなどさまざまな用途を想定したECサイトの構築に利用可能です。

「ECサイトの運用がわからない」「売れるECサイトを構築したい」と考える中堅から大手企業におすすめでしょう。

Commerce21

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引用:Commerce21公式サイト

大中企業向け、とくに大企業導入実績が高いパッケージ型CMSです。さまざまなカスタマイズに対して柔軟に対応できるところが特徴でしょう。

価格帯は高いものの、大企業ECサイトの運営を豊富に担ってきた経験があります。ソースコードを顧客に開示しているため、自由度の高いカスタマイズが可能です。

越境ECサイト向けCMSおすすめ比較4選

越境ECサイト向けCMSのおすすめ比較4選を紹介します。

  • Shopify
  • AdobeCommerce
  • osCommerce
  • ZenCart

それぞれのCMSの詳細は以下のとおりです。

Shopify

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引用:Shopify公式サイト

2004年にカナダで創業されたECサイト作成サービスです。創業からわずか10数年で、ECサイトの世界No.1シェア数を誇るサービスになっています。

料金体系は、ベーシックプラン(月額29ドル)・スタンダードプラン(月額79ドル)・プレミアムプラン(月額299ドル)の3種類があります。スタッフアカウント数が異なり、ベーシックプランは2名、スタンダードプランは5名、プレミアムプランは15名です。

デザインの自由度が高く機能拡張性にも優れていることから、ブランドイメージを表現しやすいことが魅力です。自社ブランドを確立しやすい点において高く評価されています。

AdobeCommerce

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引用:AdobeCommerce公式サイト

オープンソース型CMSで、ひとつのプラットフォーム上で複数のECサイトを構築できます。

BtoB・BtoC・DtoC・いずれの販売形態にも対応しています。ブランドごとの独立したショップ・販路に合わせた複数サイトの構築・海外各国向けサイトなど、顧客の取引に合わせた柔軟な対応が可能です。

osCommerce

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引用:osCommerce公式サイト

高機能なオンラインショップを構築できるオープンソースのソフトウェアです。初期機能だけで、すぐにECサイトの事業をスタートできるパッケージ化されたサービスを提供しています。

サイト構築への時間や労力を軽減できてスピーディーな事業運営が可能です。初期機能が充実しているため、本格的なECサイトを立ち上げることができます。

ZenCart

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引用:ZenCart公式サイト

Zen Cartは、osCommerceから派生したCMSです。日本向けのカスタマイズが充実しているため、日本で越境ECを運営するユーザーに向いているでしょう。

下記の3つのバランスが取れていることが特徴です。

  • SEO・セール機能・クーポン券などの「マーケティング面」
  • XHTML+CSSを用いたカスタマイズ性の「デザイン面」
  • 拡張性の高さや保守性の「プログラム面」

自身で運営できるECサイトの作成ができるため、手数料が不要で規約もなく、維持費も抑えることができます。

まとめ

ECサイトおすすめCMSの紹介と、ECサイトをCMSで構築するメリット・デメリットやCMSの種類を解説しました。

  • CMSで構築するメリットは専門知識なく構築・簡単な更新作業・手軽なカスタマイズが可能
  • CMSに必要な機能は顧客向けのフロント機能・管理者向けバックエンド機能
  • おすすめCMSは国内ECサイト向けと越境ECサイト向けがある

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どのCMSでECサイトを構築すればいいかわからずお悩みの方は、ぜひ比較ビズを利用してください。

監修者のコメント
株式会社レオリンク
代表取締役 高野 和博

株式会社レオリンク代表の高野和博。フリーランス時代に独学でアフィリエイト・SEO対策を学び、多くのノウハウやメソッドを確立し起業。現在は集客ホームページ制作は勿論の事、集客に特化したECサイト制作が大好評。リリース後も複数の企業様やショップ様のSEO対策からSNS、広告運用など手厚い保守管理・コンサルタント業務まで行う。

CMSの代表格であるワードプレスでECサイトを構築する事は安価且つSEO対策による集客が出来る事が大きなメリットになります。

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このようにまずはどんな風に集客をしたいか、どんな風に運用したいかをきちんとチェックしてからCMSでのECサイト構築を選択すると失敗や後悔がありません。筆まめなクライアント様には抜群の効果が期待できるCMSでのECサイト構築。是非、候補に入れてみてくださいね。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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