ロジカルシンキング研修を行うメリットを解説!効率化の方法も紹介
- ロジカルシンキング研修の目的とは?
- ロジカルシンキング研修のプログラムは?
- ロジカルシンキング研修を行う方法とは?
ロジカルシンキング研修とは、論理的な会話や自発的な行動ができる人材を育成するための研修です。論理的思考力・コミュニケーション能力・判断力など、様々なスキルを磨ける点が特徴です。
人事の仕事に携わっていない限り、ロジカルシンキング研修に関して知る機会は少ないでしょう。この記事では、ロジカルシンキング研修の目的・プログラム・方法などについてまとめました。
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ロジカルシンキング研修とは
ロジカルシンキング研修とは、物事を順序立てて考える能力や主張を正確に伝える能力を身に付ける研修のことです。以下の6つの要素からそれぞれみていきましょう。
表:ロジカルシンキングの構成要素
定義 | |
---|---|
1. 言葉や数字を適切に扱える | ・言葉の定義や数値を正確に把握している ・定量的な考え方ができる |
2. 合理的な考え方 | ・課題解決に向けて必要な情報や作業を考える ・コストパフォーマンスの高さに影響する |
3. 筋道の通った考え方 | ・結論と根拠に一貫性がある ・一貫性のある主張は説得力が高い ・演繹的思考と帰納的思考を組み合わせると、納得度の高い主張を展開できる |
4. バイアス(思考の偏り)にとらわれない | ・俯瞰的に物事を把握できる ・判断や思考の際に主観を排除できる |
5. 因果関係を正しく把握している | ・物事には原因と結果が存在すると理解している ・早急な課題解決や原因把握の実現のために必要 |
6. 物事を適切に分解している | ・現在の状況や課題の原因を要素ごとに分解できる ・MECEに基づいて分類分けを行う |
参照元:i-learinig
ロジカルシンキング研修の目的・メリット
ロジカルシンキング研修を受講する目的やメリットは以下の3点です。それぞれみていきましょう。
意思決定のスピードと精度を高める
問題解決に必要な内容を素早く把握できるようになり、無駄な行動がなくなります。問題解決や業務遂行に必要な情報だけを集めるので、判断基準がブレることもありません。
従業員が意思決定を素早く正確に下せるようになると、ビジネスの急な変化にも対応でき、組織力強化や効果的な人材育成につなげられます。
自発的な行動を促す
課題解決に必要な作業を分析し、積極的な行動へ移す能力を磨けるのも、ロジカルシンキング研修を行う目的の一つです。行動力のある従業員が増えると、業務を効率化しつつ多くの成果獲得が望めます。業務に前向きに取り組む過程で、向上心やリーダーシップが高まるのもメリットです。
思考力・判断力・理解力を磨き、自発的な行動が取れる従業員を一人でも多く育成できるでしょう。
論理的な会話ができるようにする
ロジカルシンキング研修によって論理的思考力が磨かれると、相手とスムーズにコミュニケーションが取れます。相手の言葉の意図が汲み取れるようになり、ニーズを正確に反映した内容を提案可能です。
自らの意見を順序立てて話す力も身に付くので、相手から共感を得られやすくなります。相手との信頼関係が強固になり、リピート率や購入単価のアップも実現可能です。
ロジカルシンキング研修のデメリット
ロジカルシンキング研修の受講によって生じるデメリットは、以下の3点です。内容を詳しくみていきましょう。
新たなアイデアの創出には向いていない
新商品・新サービス・新たなビジネスモデルのアイデア創出には、ロジカルシンキング研修は不向きです。仕事の効率化や従業員のスキルアップにつなげるのが目的なので、多様性の向上は想定していません。
仮に論理的思考に基づいて新商品・新サービスを開発したとしても、画一的なラインナップが形成される可能性が高いです。インパクトやオリジナリティに欠けるため、消費者の関心を惹き付けられません。
ロジカルシンキングに固執する傾向が強まる
ロジカルシンキングへの理解が深まるほど、フレームワークや思考法に固執する傾向が強くなります。ロジカルシンキングは短時間で正確な判断を下せる一方、理想ばかりを追い求めると仮説から実用性や客観性が失われます。
現実と大きく乖離した仮説では実用性に乏しく、実際の業務では使えません。あくまで仮説を導き出す手段の一つなので、ロジカルシンキングで出した仮説が全て正しいとも限りません。仮説に至るまでのプロセスが最も重要という意識を持って活用しましょう。
社内にリソースやノウハウが不足している
ロジカルシンキング研修を社内で行うために必要なリソースの確保が難しい点も、デメリットの一つです。人事担当者は採用活動・人事評価制度の整備・人員配置など、幅広い業務を担当しています。
人的リソースに制限のある企業では、入退社や社会保険の加入手続きなど、労務管理業務も人事担当者が兼任しているケースも珍しくありません。通常業務をこなすのに精一杯の場合、ロジカルシンキング研修に時間や手間を掛ける余裕はないでしょう。
ロジカルシンキングのフレームワークや思考法に関する知識も必要です。人事担当者に学習経験や受講経験がない場合、想定していたような効果は得られません。
ロジカルシンキング研修の6つのプログラム
ロジカルシンキング研修で採用されているフレームワークは、以下の6つです。特徴をみていきましょう。
- ピラミッドストラクチャー
- ロジックツリー
- MECE
- So What?/Why So?
- SWOT分析
- SCAMPER法
ピラミッドストラクチャー
ピラミッドストラクチャーは、論理的思考力や課題解決力向上を目的に開発されたフレームワークです。結論や仮説を頂点に置き、主張の正当性を証明するための根拠を下位階層に配置します。上下に配置された根拠が縦と横につながりを持ち、思考の論理性や一貫性を示すのが特徴です。
ピラミッドストラクチャーを活用すると、結論に至るまでのプロセスを簡潔に分かりやすく伝えられます。自らの考えや意見を整理する手段としても有効でしょう。
階層のどの部分を説明しているか見失う可能性もあるため、入念な練習と準備が必要です。
表:ピラミッドストラクチャーのメリットとデメリット
メリット | ・主張の説得力が増す ・相手に意図が伝わりやすい ・自らの意見や主張を整理できる ・スムーズなコミュニケーション |
---|---|
デメリット | ・主張や根拠の設定を間違うと失敗するリスクが高まる ・話を進めている途中で論点を見失う可能性がある ・準備に多くの時間が必要になる |
使用用途 | ・プレゼンテーション ・課題解決 ・トラブル対応 ・顧客や上司との交渉 |
ロジックツリー
ロジックツリーは、課題解決に向けての原因や解決策を見つけるために活用するフレームワークです。全体の構造は、細かく細分化した原因や改善策をツリーの形に並べていきます。
メリットは、課題をチーム内で共有しやすい点です。課題の全体像を定義した後、一つひとつ原因を深掘りしていきます。ツリーを左から右に見ていくと、結論に至るまでのプロセスや課題の優先度も把握しやすいため、従業員に迷いを与えません。
ピラミッドストラクチャーと同様、ロジックのどこかに誤りがあるとロジック全体が崩れます。過度に信頼すると想定外の事態に対応できなくなるので注意しましょう。
表:ロジックツリーのメリットとデメリット
メリット | ・業績や業務に悪影響を及ぼす原因を特定しやすい ・チーム内で課題や改善策の内容を共有できる ・行動の優先順位を明確化しやすい ・認識のズレを防げる |
---|---|
デメリット | ・課題や原因の特定を誤ると、全体が崩壊する ・新たなアイデアの創出には不向き |
使用用途 | ・自社の生産性が高まらない理由の特定 ・効率化すべき業務プロセスの優先順位付け ・売上低迷の原因把握 ・離職率が下がらない原因の特定 |
MECE
MECEは、正確な情報を漏れなく網羅している状態を指します。売上低迷や離職率の高止まりなど、特定の課題を客観的に見ながら原因を漏れなく抽出していくフレームワークです。視野の狭小化を防げるため、新商品開発や業務プロセス改善の用途でも活用されています。
MECEはトップダウンとボトムアップ、どちらかの方法を選択します。
- トップダウン
課題の全体像を捉え、個々の要素を原因や目的に沿った形で分類していく方法です。既に全体像や目的が明確な場合に選択します。
- ボトムアップ
構成要素を洗い出し、いくつかのグループに分類していく方法です。課題の全体像が分からない場合や未知の領域を扱う場合に選択します。
表:MECEのメリットとデメリット
メリット | ・細かい点への固執や視野の狭小化を防げる ・課題解決に必要な点を可視化できる ・客観的な視点から現状を把握できる |
---|---|
デメリット | ・構成要素のグループ分けが目的になりがち ・全体像の設定を間違えると漏れやダブりが発生 ・全体像がわからないと漏れが発生しやすい |
使用用途 | ・新商品開発 ・プロジェクトでの工程管理 ・業務プロセス改善 |
So What?/Why So?
So What?/Why So?(だから何?/それはなぜ?)は、課題解決に至る根拠と結論を問いかけによって見つけるフレームワークです。たとえば、営業成績の低迷に悩む営業担当者が、同僚と会話をしていたとしましょう。
「売上が思うように伸びていない」との愚痴に、So What?と問いかけてください。どのプロセスが上手くいかないのか、どの顧客の売上が落ちているかなど、原因を抽出できます。
So What?で出た仮説を具体化するのが、Why So?の役割です。営業担当者が、「販売価格を下げられれば、競合他社に負けない」と、思っていたとしましょう。最後にWhy So?を挟むと、どの程度値引きが必要か、値引きでなぜ売上が伸びるかを明確化できます。
SWOT分析
SWOT分析は、自社の強みと弱み・市場の将来性・外的脅威を可視化するフレームワークです。内部環境と外部環境の分析によって、既存事業における強みと改善点を明確化できます。マーケティング・営業活動・商品開発など、様々な場面で使用されています。
ロジカルシンキング研修では、主に提案力やコミュニケーション能力を磨く目的で導入されています。商談やプレゼンテーションの前にSWOT分析をしておくと、自社の強みをより明確に顧客へ伝えられます。
SCAMPER法
SCAMPER法は7つの項目に関する質問が記載されたチェックリストを活用し、新たなアイデアの創出を促すフレームワークです。下記の表に概要をまとめましたので、ご覧ください。チェックリストのテンプレートは、インターネット上で入手できます。
表:SCAMPER法の概要
内容 | 事例 | |
---|---|---|
Substitute(代用する) | ・材料・製造場所・作り方の代用方法はないか ・代替品はあるか ・代替要員を確保できないか |
・原材料欠品時の同等品 ・空き店舗 ・部品や材料を扱う仕入れ先の開拓 |
Combine(組み合わせる) | ・組み合わせ可能な商品やサービスはあるか ・新しく機能を組み合わせられないか |
・スマートフォン (通話+メール+決済機能など) ・洗濯乾燥機 (洗浄+乾燥) |
Adapt(適応させる) | ・過去のアイデアや成功事例を新商品に適応できないか ・同等品を新しい環境に適応させられないか |
・既製品で使用している材料や部品の流用 ・設計の一部を共通化 |
Modify(修正する) | ・既製品の大きさ・色・形を変えて新商品開発につなげる ・性能のアップデートや機能追加を行う |
・シリーズ品のリニューアル ・人気商品のシリーズ化 |
Put to other uses(その他の使い方) | ・本来とは異なる使い方で新たなニーズに対応できるか調査 ・ノウハウや技術を他の分野で応用できるか調査 |
・他業界への参入 ・異業界の企業との業務提携 |
Eliminate(取り除く) | 機能や仕組みを限定する | ・メニューを限定した飲食店 ・必要な機能のみを搭載したシステム |
Rearrange・Reverse(並べ替える・逆にする) | ・サービスや商品の販売場所・手順・立場などを入れ替える ・発想の逆転を促す |
・立ち食いや立ち飲み店 ・無料サービスの有料化 |
参照元:マーキャリ
ロジカルシンキングの3つの思考法
ロジカルシンキングで使用されている思考法は、以下の3種類です。それぞれ特徴をみていきましょう。
- 演繹法
- 帰納法
- 弁証法
演繹法
演繹法は複数の事実に基づき、結論を出す思考法です。既に一定のルールや基準が確立されており、結論が正しいと明確化されている場合に使用します。
演繹法は経験したことがない事例でも、正しい結論を見出せる点がメリットです。半面、既に実証されている事柄を扱うため、仮説を扱うピラミッドストラクチャーとの組み合わせでは、使えません。
【演繹法の例】
- 100万円を超える案件は見積書と提案書をセットでシステムに登録する(基準)
- A社の依頼案件は200万円に達した(基準)
- A社のフォルダに見積書と提案書を保管する(結論)
帰納法
帰納法は複数の事例から共通点を見出し、一つの結論へ導く思考法です。たとえば、複数の顧客に採用された商品はスペックに優れており、顧客の購買意欲を十分高められると考えられます。精度の高いマーケティング戦略や営業戦略を立案するためには、成功事例と共通点が多数必要です。
一方、実例の数が少ない場合や共通点に論理飛躍があると、帰納法は成立しません。
弁証法
弁証法は対立している意見を客観的な視点で観察し、解決策を見出す思考法です。対立している意見を組み合わせて一つの結論を出すので、新しいアイデアの創出や課題解決能力向上を目的に利用されます。下記に事例を紹介するので、参考にご覧ください。
【弁証法の例】
- 多くの契約を得るには豊富な商品知識が不可欠(事実)
- 商品知識が乏しくても受注可能(事実)
- 顧客の性質に応じた柔軟な対応が重要(結論)
ロジカルシンキング研修を行う4つの方法
ロジカルシンキング研修の方法は、以下の4つです。各研修方法の特徴を一つずつみていきましょう。
- ディベート
- グループワーク
- ロールプレイング
- フェルミ推定
ディベート
ディベートは特定のテーマに対し、賛成・反対の立場に分かれて議論を展開します。ディスカッションと異なり、説得力のある主張を述べた立場を第三者が判定する点が特徴です。論理性や一貫性の高い主張を述べるためには、客観的な視点に基づく考察が求められます。
主張の内容を相手にわかりやすく正確に伝えるられるよう、論理的な話の構成も重要です。ディベートを通じて、論理的思考力・情報収集力・提案力など、様々な能力を鍛えられます。
社内でディベートを行う機会がない場合も、セルフディベートで対応可能です。一人でもロジカルシンキングのスキルを習得できる汎用性の高い方法だと言えます。
グループワーク
グループワークは5〜6人単位で構成されたグループを複数作り、特定のテーマに対して30分程度ディスカッションを重ねるワークショップです。最終的に出した結論や成果物を発表しますが、優劣は付けません。
グループワークは最終的に成果物を発表するケースもあるため、グループ内でどのような役割を果たすかが重要です。取り組む姿勢やメンバーとの関わり方から、協調性・コミュニケーション能力・主体性を測れます。リーダーシップやフォロワーシップなど、他社との関わり合いの中で顕在化されるスキルを把握できる点もメリットです。
ロールプレイング
ロールプレイングは顧客へのプレゼンや接客対応など、実際のケースを想定した疑似体験で役割を演じ、スキルアップを目指す方法です。コミュニケーション能力・ヒアリング力・課題発見力など、商談や顧客対応で求められる実践的なスキルを身に付けていきます。
ロールプレイングを活用すれば、座学だけではイメージが掴みにくい場面も、感覚的に覚えられる点が魅力です。実際に営業担当者や販売員を演じることで、課題の可視化にもつながり、今後の対応策を明確化できます。
フェルミ推定
フェルミ推定は、全国にある飲食店数や飲食店の1日の売上など、算出困難な数値を仮定の条件から推察することです。限られた情報を基に一つの仮説を立てていくため、柔軟性・論理的思考力・情報整理力を身に付けられます。
経営戦略やマーケティング戦略の立案など、高度な分析力を要求される仕事に役立つでしょう。ただし、いきなり難しいテーマをこなすのはハードルが高いです。日本人の男性人口や小学校から大学までの子供の数など、簡単なテーマから実践してください。フェルミ推定はあくまで推定値を求めるため、細かい数字を追いかける必要はありません。
ロジカルシンキング研修を効率化する3つの方法
ロジカルシンキング研修を効率的に行う方法は、以下の3つです。
- eラーニングシステムの導入
- コンサルタント会社に依頼
- BPOサービス提供会社に依頼
自社に合った方法を選択してください。
eラーニングシステムの導入
eラーニングシステムを活用するメリットは、学習機会を均等に確保できる点です。インターネット環境さえ整っていれば、研修動画を視聴できます。講師の経験やスキルに左右される対面型研修とは異なり、研修の質にばらつきが生じる心配もいりません。
研修動画は何度も視聴できるので、従業員は自分のペースで学習を進められます。一方、従業員は仕事をこなしながらスキルアップに励むため、モチベーションの維持が困難です。
また、動画教材を視聴するのが基本的な学習スタイルとなるため、グループワークやロールプレイング研修には対応していません。
コンサルタント会社に依頼
コンサルタント会社を活用するメリットは、質の高いロジカルシンキング研修を受講できる点です。人材育成・研修を専門的なサービスとして提供している企業の場合、専門的なノウハウやスキルを兼備したコンサルタントが数多く在籍しています。
研修内容の企画〜実施まで、コンサルタント会社へ一任できるため、人事労務担当者は別の作業にリソースを割けます。ただし、全てのコンサルタント会社が、ロジカルシンキング研修を得意分野としているわけではありません。
依頼費用も安くはないため、慎重に選定作業を進めましょう。
BPOサービス提供会社に依頼
BPOサービスは人事・経理・総務など、バックオフィス業務全般を外部の専門企業に依頼できるサービスです。近年は人材育成や営業代行などを手掛ける会社も増えています。
BPOサービスを提供する専門会社を活用するメリットは、人事担当者の業務負担を大幅に軽減できる点です。人事評価・給与計算・経理代行など、工数の掛かる業務をロジカルシンキング研修と共に依頼でき、リソース不足解消と業務効率化を実現できます。
BPOサービスは便利な反面、スキルやノウハウは社内に蓄積されません。依頼する業務量が増えると、費用や情報リスク漏洩のリスクも高まります。委託する業務の範囲を絞っておくことが重要です。
ロジカルシンキング研修でよくある質問
ロジカルシンキング研修でよくある質問2つについてまとめました。それぞれみていきましょう。
- クリティカルシンキングとの違い
- インソースとは
クリティカルシンキングとの違い
クリティカルシンキングは、批判的思考と訳される思考法です。クリティカルシンキングは前提を疑うのに対し、ロジカルシンキングは前提や根拠から理解を深める点が違いです。
クリティカルシンキングは、設定した前提や根拠が本当に正しいのか、一つひとつ検証していきながら結論を出すスタイルです。
たとえば、長時間労働をポジティブに評価する会社があったとしましょう。「上司が帰らなければ残業するのが当たり前」、「会社に尽くすのは当然」などの考えに、疑問を持つのがクリティカルシンキングに該当します。
クリティカルシンキングは、ロジカルシンキングと対立する思考法ではありません。2つの思考法を組み合わせることで、客観的な視点で物事を推察できます。
インソースとは
インソースは、内製化の意味合いを持つ言葉です。外注の意味を持つアウトソーシングと反対の意味を持つ言葉と覚えてください。多くの業務を内製化できると、スピーディーに対応できます。
進捗状況の共有や認識の擦り合わせは社内で完結するため、外注先と何度もやりとりを重ねる必要はありません。業務委託費用も発生しないので、コスト削減にもつながります。自社のリソースや従業員の能力に応じて、インソースとアウトソーシングを使い分けてください。
まとめ
今回の記事では、以下の4点について解説してきました。
- ロジカルシンキング研修の目的や課題
- ロジカルシンキング研修のプログラム
- ロジカルシンキング研修の方法
- ロジカルシンキング研修を効率化する方法
従業員のスキルアップやパフォーマンスアップを目的として、ロジカルシンキング研修を受講します。研修を通じて、コミュニケーション能力・思考力・分析力などを磨き、積極性や意思決定の質を高めるのが狙いです。
ディベート・グループワーク・ロールプレイングを状況に応じて使い分け、人材育成に励んでください。ですが、初めてロジカルシンキング研修を実施する場合、どこから手を付けていいかわからないでしょう。
「比較ビズ」を利用すれば、必要事項を入力する2分程度の手間で、豊富な実績を持つコンサルタント会社やBPOサービス提供会社を探し出せます。複数の会社に無料で相談できる点も、嬉しいポイントです。ロジカルシンキング研修の実施を検討している方は、比較ビズの利用をご検討ください。
問題が発生した時に、主観を外して解決のために客観的に事柄を素早く分解して考え、必要なパズル、その組合わせを考えられる力は、様々なフレームワークの知識やその実践経験がモノを言います。
深い考察と論理展開で、周囲からの賛同や協力を得られやすくなります。周囲を巻き込む力も強くなることで目標が達成しやすくなり、自分の思う方に物事を動かす事が可能となっていきます。
研修は、考える力、伝える力、プレゼンテーション、ライティングに注力したものなどレベルに応じて様々ありますので必要なものを選んでいきましょう。またクリティカルシンキングとも合わせて学ぶことで、バランスの取れた発想が出来るようになります。
比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。
もしも今現在、
- どの研修会社が適切かわからない
- 見積もり金額を安く抑えたい
- 最新トレンドに基づいた研修プランの提案がほしい
上記のようなお困りがありましたら、比較ビズへお気軽にご相談ください。比較ビズでは、複数の人材育成会社に一括で見積もりができ、相場感や各社の特色を把握したうえで会社を選定できます。見積もりしたからといって、必ずしも契約する必要はありません。まずはお気軽にご利用ください。