【効率化】研修動画とは?6つのメリットと成功事例・制作方法を徹底解説

株式会社クラスターワン
監修者
株式会社クラスターワン 代表取締役 尾形隆幸
最終更新日:2023年10月03日
【効率化】研修動画とは?6つのメリットと成功事例・制作方法を徹底解説
この記事で解決できるお悩み
  • 研修動画とはどういうもの?
  • 研修動画を活用するメリットは?
  • 研修動画にはどんな成功事例がある?

近年は、社内研修を動画化する動きが増えています。研修動画にはあらゆるメリットがあり、企業の社員教育を効率化するうえで有効な方法です。

今回は、研修動画の導入を検討している経営者や人事担当者に向けて、研修動画がどういうものかを解説します。提供する企業側と受講する従業員側それぞれのメリットや、実際の事例についても紹介しますので、是非ご一読ください。

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「研修動画」とは研修を効率化できる動画コンテンツ

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研修動画とは、研修を効率化できる動画コンテンツです。研修をそのまま動画化したものや、研修内の一部で用いられる動画を指しています。詳しく見ていきましょう。

研修を動画化する企業が増えている

社内研修の方法は、会場に対象者を招集し、講義形式で進める形が一般的です。研修の実施には外部講師の依頼や会場の手配など、金銭的・人的に大きなコストがかかります。

研修動画は一度作成すれば何度でも活用でき、金銭的・人的コストを抑えて効率化が可能です。すべての研修を動画で済ませることは難しい場合もありますが、研修の一部を動画化することは取り入れやすいため、多くの企業が取り組んでいます。

コロナ禍のリモートワークでも受講させやすい

研修動画の広がりの背景には、コロナ禍における働き方の変化があります。新型コロナウイルスの拡大により、リモートワークを取り入れる企業が増加しました。オフィスに集合せず、従業員が各自の場所で働く場合でも、研修動画ならデータを共有するだけで受講を促せます。働き方の変化に柔軟に対応する手段の1つとして、研修動画が活用されているのです。

オンライン研修との使い分けで効率化できる

リモートワークの状況下で多く見られる「Zoom」や「Google Meet 」などのオンライン会議ツールを用いて実施するオンライン研修は、これまでのオフラインの集合研修をそのままオンライン上に移行したイメージです。リアルタイムで研修を実施するため、双方向のコミュニケーションや臨機応変な対応が可能です。

研修動画はあらかじめ撮影した動画を視聴するものなので、両者をうまく使い分けることで研修を効率化でき、受講側の効果的な学びを期待できるでしょう。

研修動画の形式は3種類

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研修内容や目的に応じて使い分けましょう。それぞれ解説します。

セミナー形式(講座形式)

セミナー形式(講座形式)は、講師が画面越しの受講者を想定して解説するものです。ときにはホワイトボードの活用や、動画とは別に資料の共有をしながら進めます。

主に以下の内容を取り扱うときに選ばれる形式です。

  • マナー講座
  • コンプライアンスの解説
  • 企業理念の解説
  • 社長講和

テーマごとに制作して研修時に活用すると、研修を効率化できます。セミナー形式は、これまで実施してきた研修内容をそのまま撮影して製作することが可能です。企業として最も取り入れやすい形式といえるでしょう。

マニュアル形式

マニュアル形式は、イラストやムービーなど視覚的な情報を活用して手順を解説するものです。テキストのマニュアルではわかりにくい動作を、実際に見せて説明できます。

主に以下の内容を取り扱うときに選ばれる形式です。

  • 接客の流れ
  • 電話応対の仕方
  • 機器の取り扱い方法
  • 商品やサービスの説明方法

実際のイメージを視覚的・聴覚的に伝えられるので、受講者が深く理解できます。研修時に講師が実演せずに済み、より実践的な方法を伝えられることが利点です。動画を共有しておくことで、従業員が必要なときに見直せて、長期的に役立ちます。

ドキュメンタリー形式(ドラマ形式)

ドキュメンタリー形式(ドラマ形式)は、物語仕立てで解説をするものです。シチュエーションのイメージを共有でき、共感を持たせながら伝えられます。

主に以下の内容を取り扱うときに選ばれる形式です。

  • 実際に働く社員のイメージ
  • 業務中にひそむリスクと注意点
  • インシデント(アクシデントの前段階)の再現
  • 会社のストーリー

物語仕立てなので、受講者の感情に訴えかける効果があり、印象に強く残りやすいという利点があります。自分ごととして受け取りやすく、当事者意識を持たせられるでしょう。動画制作のためだけに構成を作る必要があり、もっともコストがかかる研修動画といえます。

研修動画を提供する側のメリット3つ

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高い学習効果を期待できる

同じ所要時間をかける場合、テキストや口頭よりも動画の方が伝えられる情報量が圧倒的に多いです。たとえば、受講者が見たことのないシチュエーションも、映像ならすぐにイメージを伝えることが可能です。

時間あたりで伝えられる情報量が多いことは、研修の品質の高さや受講者の理解度アップにつながります。テキストや口頭で説明するよりも、高い学習効果を期待できるでしょう。

研修の品質を一定に保てる

研修は講師の教え方に大きく左右されるものです。いくら研修用マニュアルを作ったとしても、それぞれの話し方や熱意、雰囲気などによって受講者の理解度が変わります。あらかじめ研修動画を作っておけば、講師の質に左右されることなく均一のレベルで研修実施が可能です。内容を充実させれば、メンターが不在であっても動画のみで学習を進められます。

コストを削減できる

研修の実施には「講師依頼費」「会場費」「設備費」「交通費」など諸々の金銭的なコストがかかります。研修準備のための人的なコストもあるでしょう。研修動画の制作にももちろん費用はかかりますが、動画は一度制作すれば繰り返し活用できます。研修のたびに必要だった金銭的・人的コストが削減可能です。

動画制作で数万円〜数百万円の費用がかかっても、長期的にはこれまでの研修を続けるよりコスト削減でき、金銭的・人的資源を効率的に活用できます。

研修動画を受講する側のメリット3つ

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自分のペースで視聴できる

最近増えている研修動画を各自で視聴するケースでは、自分のタイミングで理解できるまで繰り返し視聴が可能です。通常の研修では「説明されたけど一度ではよくわからなかった」「研修で教わったけど実際の業務で忘れてしまった」ということが起きかねません。研修動画なら自分が必要なときに見返すことができ、理解を深めたり復習したりできます

時間や場所を問わず受講できる

研修動画はデータがあればスマホやパソコンからいつでもどこでも受講可能です。自分の業務にゆとりができたタイミングや隙間時間に見られるので、効率よく受講できます。

企業によっては、静かな環境でも視聴できるようすべてのセリフにテロップをつけて、音声をミュートにしても学習を進められるようにしているケースもあります。従業員が各自の都合に合わせて研修を受講できるので、効率が良く負担も少ないです。

心理的なハードルが低い

現代はエンターテインメントでも動画コンテンツが多いため、動画を見ることへの抵抗感が少なく、気軽に視聴しやすいです。研修ではテキストの資料を配布することもありますが、多くの人は能動的に読む必要がある文章よりも受動的に視聴できる動画の方が気楽で理解しやすいといえます。

研修動画を導入した成功事例

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ここでは実際に研修動画を導入した企業の事例を紹介します。それぞれ効果的な研修動画なので、ぜひ参考にしましょう。

  • 新規従業員向けルール研修
  • 介護従事者向けコンプライアンス研修
  • 教職員向けコミュニケーション研修

新規従業員向けルール研修

参照元:【映像制作の株式会社LOCUS】三井不動産商業マネジメント株式会社「ららぽーと新三郷」新規従業員向け研修動画

三井不動産商業マネジメント株式会社の新規従業員向け研修動画です。ららぽーと新三郷施設内のルールを理解すること目的として制作されました。

実際に働く従業員を出演させ、施設内で撮影することで、リアリティを出す工夫がされています。BGMを細かくつけて楽しく視聴できるようにしており、2分45秒という短い時間で施設内のルールをしっかり理解できる内容です。

介護従事者向けコンプライアンス研修

参照元:【名南経営&LCG(日本人事労務コンサルタントグループ)】介護施設のマナー&コンプライアンス(研修DVDsample)

名南経営&LCG(日本人事労務コンサルタントグループ)医業福祉部会の介護施設用のマナー &コンプライアンス研修動画です。YouTubeの動画はサンプル動画で、全国の医療機関や福祉施設で活用できるようDVD販売をしています。

ドラマ形式で介護現場の従業員のさまざまなシーンを流し、マナーやコンプライアンス面のNG行動を考えさせた上で、解説をしていく構成です。動画で完結するのではなく、視聴者が考えてグループで話し合う機会を設けており、研修時の活用にもとづいた工夫がされています。

教職員向けコミュニケーション研修

参照元:【NITS独立行政法人教職員支援機構】教育現場におけるコーチングコミュニケーション(三宅裕之氏):校内研修シリーズ 43

NITS独立行政法人教職員支援機構が提供するオンライン校内研修動画の1つです。各学校で実施する校内研修を60分と想定し、そのなかで活用できるように約20〜30分の動画にしています。セミナー形式の研修動画で、スライドを用いて講義をするようなイメージで画面に情報を提示しながら解説していくスタイルです。

テキストやイラストを見せながら解説が進むので、ただ口頭での解説を聞くよりも理解しやすくなっています。

研修動画の制作方法2つ

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既存の研修を撮影・編集する

これまで研修を実施したことがある企業なら、その様子を撮影して必要に応じた編集を加えるだけで、研修動画を制作できます。

オンライン研修を録画することでアーカイブ化し、編集して研修に用いるという方法もあるでしょう。オンライン会議ツールには基本的に録画機能があるので、録画して動画化するのは簡単にできます。既存の研修を撮影・録画して編集すれば、自社でコストを抑えた制作が可能です。

新たに構成を組み立てて動画を作成する

研修動画制作の企画から構成作成、撮影や編集などを行います。一から研修動画を制作するため、自由に作れることがメリットです。

自社で研修動画を制作するのは大きな労力がかかります。動画制作に慣れていない人であればなおさら大変で、業務を圧迫する可能性があることに注意が必要です。社内のリソースや研修動画の目的に応じて、自社で製作するのか外注するのかを検討しましょう。

研修動画の制作手順

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構成を決める

この研修動画によって何を伝えたいのかを明確にした上で、それを効果的に伝えるにはどのような構成が良いかを検討しましょう。以下の3つの形式のどれにするのかもここで考えます。

  • セミナー形式(講座形式)
  • マニュアル形式
  • ドキュメンタリー形式(ドラマ形式)

動画の内容は構成によって決まるものであり、あとから構成を変更することも難しいため、構成作りが最重要だといっても過言ではありません。最初の段階で構成をしっかりと練り、内容の質が高い研修動画を制作しましょう。

仕様を決める

次に動画の仕様を決めます。動画について以下の3つのことを検討しましょう。

  • 何の機材で撮影するのか
  • 動画時間はどれくらいか
  • どのような視聴方法を想定するのか

スマートフォンでも十分な品質の動画を撮影できますが、より高いクオリティを求める場合はカメラがあるとよいでしょう。構成に応じて動画時間がどれくらいになるのかも目安をつけておきます。

撮影する

動画の構成や使用が決まれば、いよいよ撮影です。構成に沿って必要なシーンを撮影します。事前に撮影の許可を得たり撮影場所の手配をしたりといった準備が必要です。基本的にほかの従業員は普段通りの業務をしているため、円滑に進行するためにも撮影のための調整をきちんと行いましょう。

編集する

動画編集ソフトを利用して以下の5つのように編集を加え、動画を完成へと近づけます。

  • 動画をつなげる
  • 不要部分をカットする
  • テロップを入れる
  • BGMをつける
  • コンテンツに動きをつける

簡単な動画編集であればある程度は誰でも可能ですが、高度な動画編集はスキルや知識が求められます。高いクオリティの研修動画を制作したい場合は、動画制作を外注することも1つの手です。

研修動画制作の外注で知っておきたい3つのこと

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「研修動画を取り入れたいけど、社内で制作するリソースはない」という場合には、外注するのがおすすめです。実際に、多くの企業が外注によって制作した研修動画を活用しています。研修動画の制作を外注する場合に知っておきたい3つのことをまとめたので、それぞれみていきましょう。

  • 外注先:動画制作会社・動画制作者
  • 費用:依頼内容に応じて5〜200万円
  • 期間:1〜2ヶ月程度

外注先:動画制作会社・動画制作者

研修動画の外注先として、動画制作会社やフリーランスの動画制作者が挙げられます。それぞれの違いは以下の通り。

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動画制作会社 充実したサポートで高品質 料金が高額
動画編集者 サポートや品質に差がある 低価格

以下の点を比較して、自社に合った外注先を選定しましょう。

  • 費用
  • 対応可能な動画内容
  • サポート
  • 過去の制作動画

とくに、過去の制作動画を見ると依頼したときのイメージがつかめます。必ず確認し、イメージ通りの研修動画を依頼できそうか検討しましょう。

費用:依頼内容に応じて5〜200万円

金額を左右するのは依頼内容や動画の形式です。企画から撮影・編集までを一貫して依頼するのか、編集だけを依頼するのかで金額が変わります。「セミナー形式」「ドキュメンタリー形式」など形式の違いも大きいです。自社の場合はどれくらいの費用がかかるのか、複数の制作会社に見積もりを出してもらいましょう。

期間:1〜2ヶ月程度

スケジュールが決定している研修で研修動画を利用したいと考えているなら、早めに制作に取り掛かる必要があります。もしスケジュールに余裕がない場合、スピード制作を依頼できるケースもあるので、対応している動画制作会社を選びましょう。

まとめ

今回は研修動画について概要やメリットを解説しました。研修に動画を用いることは企業側・従業員側ともに大きなメリットがあります。研修動画を取り入れ、業務の効率化をはかりましょう。自社に制作のノウハウがない場合、外注することで質の高い動画を気軽に作れます。

外注先をどう見つけるべきか悩む場合は、実績豊富な動画制作会社をまとめて比較できる「比較ビズ」を利用してみてはいかがでしょうか。無料で一括見積もりできるので、効率よく外注先を選定できます。

監修者のコメント
株式会社クラスターワン
代表取締役 尾形隆幸

埼玉県さいたま市出身。動画・グラフィック・デザイン制作、WEBマーケティングをワンストップで行う。「UNCHAINS(アンチェインズ)」を運営する株式会社クラスターワン代表取締役。ホームページ制作会社、広告代理店、IT業界での営業・人材教育を経験。その後、東京の動画・映像制作会社に入社。ディレクション・撮影・編集等を学び、静岡にて起業。動画制作はこれまで県内・県外の企業を中心に商品紹介、サービス紹介、会社紹介、リクルート、イベント・展示会、テレビCM等、実写からアニメーションに至るまで企画・撮影・編集をワンストップにて対応。クライアントのビジネスでの目的・目標達成のために動画を中心としたクリエイティブとWEBマーケティングの力で成果を出すための取り組みに注力している。趣味はサッカー、映画鑑賞。

研修動画はコスト削減、効率化を図れることが大きなメリットです。動画にすることでわかりやすくなること以外にも研修の習熟度合に合わせた受講者のペースで、部分的に見返すことも可能で学習の効率化となります。

また研修に効率化が図れることでなかなか行ってこれなかった細かい部分の教育項目を追加で取り入れる時間を生むことも可能になります。研修動画の制作本数が累積してきたら、アーカイブにまとめて社員の方々がいつでも閲覧できるようにすることで習熟度を上げる効果を期待できます。

昨今のリモート・テレワークの増加に対応していく中で、「場所を選ばずできる社内研修」の動画での対応は今後どの業界においても必要なものとなっていきます。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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