士業は資格だけではうまくいかない！成功するための秘訣は？

士業で成功している人はコミュニケーションが上手

士業で成功している人たちを見てみると、単に仕事を効率よく進めることができるだけでなく、コミュニケーション能力に優れていることが多いです。どんな点でコミュニケーション能力を伸ばしていけるかを考えてみましょう。

相手の意見を引き出すのが上手

コミュニケーションを取るというのは、決して話上手、つまり一方的にいろいろなことをしゃべれる人のことではありません。むしろ、相手の意見を引き出して、双方向のやり取りを活発にできる人のことを指します。

話がうまいというよりも聞き上手ということが多いわけです。士業においては相談業務も非常に重要なウエイトを占めています。その際には、専門的な知識を披露することよりも、相手が抱えている問題について細かく聞きだすことの方が重要になることが多いです。

また、信頼でき親身になってくれると感じられる人の方が、リピーターになりやすいです。その点でも、とにかく上から目線で話してくる専門家よりも、じっくりと話しを聞いてくれる人の方が安心できます。

こうしたことから、コミュニケーション能力を磨くためには、効果的な質問をする力を身に付けることが欠かせません。また、傾聴とも呼ばれる、相手が話したくなるような丁寧な聞き方にも注意を払いましょう。

質問に分かりやすく答えることができる

士業を訪れる人の多くは、何らかの問題を抱えていてその解決策を求めてきます。そのため、依頼者の疑問や質問に的確に答えられるというのは、士業にとって必須のスキルと言えます。

質問の意図や背景をきちんと理解した上で、的を突いた回答を出します。要点がぼけてしまって、いろいろなことを加えるような答え方だと、結局直接的な答えはなんだったのか、と分からなくなってしまいます。

シンプルに説明をして、要点をはっきりとさせることで相手の理解度が高まります。また、相手に合わせてあまり難しい専門用語を使わず、簡単な言葉に置き換えるなどの配慮も求められます。

伝えるべきことははっきりと伝える

単に法律上もしくは技術的な内容を伝えるだけでなく、専門家としての意見が問われることもあります。その際には、はっきりと意見を述べることが重要です。あいまいな言い方は避けて、誰が聞いても同じ結論だと分かるような明快さが求められます。

そして、それを成し遂げるために筋道を立てて話し、結論だけでなくなぜその意見が正しいのかも納得してもらえるようにすると良いです。その上で、例えを上手に使うなどして、専門家でない人でもイメージしやすい話をすると、より効果的なコミュニケーションを取ることができます。

資格だけでは士業は成功しない

士業で失敗してしまう、よくある例としては、資格を持っていれば大丈夫という意識で経営をしているケースがあります。確かに、士業は独占業務がいくつもあり、資格を持っていることで有利な面もあります。しかし、それだけでは十分ではないのです。

資格に頼るだけの人は成功しない

司法書士にせよ税理士にせよ、専門的な資格を取れば自動的に年収がアップする、たくさんの顧客が付くと安易な考え方を持っていると失敗します。こうした資格は、あくまでも特定の業務ができる最低条件であり、それが顧客を呼び寄せる十分な要因とはならないからです。

資格取得はスタート地点に立っただけに過ぎないという意識を持つべきです。その上で、実績を挙げられるだけの業務スキルを磨いていくことが重要です。たとえば、事務処理や専門知識だけでなく、営業や税務、ITスキルなどがあります。

競争が激しくなっていることを意識

士業は高度な資格が必要なため、集客が簡単だと考えると大きなミスを犯します。たしかに、資格を取るのは難しいのですが、それでもすでにたくさんの人が資格を持っていて、業務をしているからです。

どの士業資格も数万人程度の資格保有者がいて、かなりの競争が生じているのです。どの地域に行っても、すべての士業に関係する事務所があり、ニーズを十分に満たせている状況が見られています。

そのため、単に資格を持って事務所をオープンすれば、顧客が訪れるということはありません。それ以上の経営努力がないと、今まで実績と人脈を作ってきた既存の事務所に負けてしまうのは明白なのです。

地道な努力とサービス

士業というとホワイトカラーの典型的な仕事のように見えます。もちろん、経営が軌道に乗ってくれば、スマートに毎日の仕事をしていくことは可能です。しかし、多くの場合地道な努力がないと、経営は成り立ちません。

地道に集客活動をしたり、小さな仕事を細かく受託してこなしていったりという仕事ぶりが評価されて、安定した集客が可能となります。また、サービス面での細かな配慮もとても重要になってきます。

単に求められたことをするだけの働き方ではなく、より細かなニーズに対応して、この人に依頼して良かったと思えるようなサービスをすることでリピーターを獲得できます。これは他のどの業種に言えることで、サービス精神をしっかりと持つことが成功の秘訣となります。

人間関係を大事にする

士業では特に人脈が重要な意味を持ってきます。固定客、特に頻繁に依頼をしてくれる顧客を作ることで、経営が安定してきます。こうした固定客を獲得するためには、業務能力が優れているだけでなく良い人間関係を構築することが欠かせません。

士業では多くの場合、依頼主が自分のプライバシーや財産についての情報を知らせることになります。また、大事な資産や人生の決定に関わるサポートを依頼することになります。

そのため、信頼できることや、企業関係の顧客であれば良きビジネスパートナーとなれる人にしか頼みたくないと思うものです。こうした信頼は一朝一夕でできるものではありませんので、人間関係を大事にして日々過ごすことが成功に欠かせないのです。

まとめ

士業は資格があれば成功できるという単純なものではありません。すでにたくさんの人が専門資格を持っていて、競争がどの業界でも激しくなっているからです。

そのため、地道な努力や配慮の行き届いたサービスを心がけることが重要です。また、信頼を勝ち得るために、深い人間関係を作っていくことにも力を入れましょう。

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