コンペに強い広告代理店がしていることとは？

コンペの準備段階ですべきこと

実際にでき上がった企画を広告主にプレゼンする前に、じっくりと考えて制作に生かすべきポイントがあります。まずは、この点をチェックして選ばれる企画を作れるようにしましょう。

広告主の情報収集をする

広告というのは、売り出す商品だけでなく、広告主としての企業そのものの営業方針や社風が出るものです。そのため、実際に企画を練り始める前に、広告主そのものについての情報を集めるようにしましょう。

今までにどんな商品を開発してきたか、マーケティング戦略はどんなものかなどを調べます。また、企業としての雰囲気や経営陣が持つ基本的な方向性なども考慮します。

こうした情報を収集した上で、広告主が持つ経営戦略や雰囲気に合わせたイメージで企画を作っていくことができます。やはり、広告主としても受け入れやすいイメージというものがありますので、そこに合わせることができれば、勝率も上がってきます。

ターゲットと商品の魅力を分析する

売れそうな広告を出せるかがコンペの分かれ目となります。そのためにも、まずは商品そのものと、広告主が考えているターゲットの分析を行うことが大事です。

狙うターゲットに訴える企画となっているかは、広告主としても重視するポイントですので、ぜひとも押さえておきたいところです。また、商品の魅力が生かされた企画かどうかというのも、考慮されるポイントです。

この二つのポイントを軸にして、広告の詳細を詰めていくようにしましょう。

購買者心理の分析

商品の魅力をアピールするだけでは、購買に結びつかないことがあります。というのも、いくら魅力があるとしても、それを買いたいと思わせるには、消費者の心に購買意欲を起こさせないと意味がないからです。

そのため、ターゲット層がその商品を見て、どんな時にどんな場面で欲しいと思うようになるか、と心の動きを分析する必要があります。見込み客の心理分析をすることで、その心を動かせるのです。

こうした心理的効果を生み出す広告は、広告主としても強い印象を抱くものとなります。商品そのものだけにフォーカスするのではなく、買う人の心にも目を向けることが肝心なのです。

広告代理店コンペで効果的なアピール

企画がまとまってきたら、今度はコンペでのプレゼンのための準備を始めることになります。プレゼンの仕方で、せっかく制作した企画が生きるか死ぬかが分かれますので、徹底的に準備を進めるようにしましょう。

広告主との良好な関係

レベルの高い企画を出せる広告代理店が勝つのは道理ですが、現実にはそれだけが要素とはなりません。広告主と広告代理店の関係というのも、かなりの程度重要なポイントなのです。

大きなコンペでは、どの企画もある程度高いレベルに達しているものです。そのため、同じくらいの質の企画であれば、より印象の良い広告代理店に依頼することがほとんどです。

コンペの意味がないではないかと思うこともあるかもしれませんが、それも一つの勝率アップの秘訣であるのも事実です。そのため、コンペ情報をつかんだら、できるだけ広告主との関係を良いものにできるようにしましょう。

積極的な姿勢を崩さない

商品を売るために広告を出すということは、積極的にアピールする広告主の姿勢が出ています。そして、広告にも前向きな気持ちが現れて欲しいものです。

しかし、コンペでプレゼンをする担当者に覇気がなく、暗い雰囲気で話を進めていったらどうでしょうか？企画とプレゼンの内容そのものも大事ですが、明るく元気にアピールするとは印象作りに欠かせないのです。

そして、プレゼンする企画について消極的なコメントを述べるのは厳禁です。あくまでも、積極的な姿勢で、それに自信を持っているということをプレゼンで示しましょう。

広告主が求めるものをはっきりと伝える

広告コンペをするに当たっては、商品の特徴や魅力、ターゲットなどの条件が提示されています。こうした条件をきちんと踏まえているということを、プレゼンの初期段階で伝えることで、チェックする担当者たちの不安感を取り除けます。

予算の面でも、詳細な内訳を示して範囲内で収まるということも伝えておきましょう。条件面については先に伝えておき、その後に企画の魅力や自社のオリジナルポイントなどをアピールするという流れの方が、スムーズにプレゼンを進められます。

アピールポイントは点で伝える

制作した企画のアピールポイントは、長々と説明するのではなく、的を絞ってできるだけスマートに訴える方が効果的です。ここがポイントで、これにより見ている人がこんな気持ちになるということを分かりやすく伝えましょう。

広告はかなり短時間で終わってしまいますので、そのスピード感がプレゼンでも表れるようにします。大事な点を強調したら、それを裏付ける理論を軽く説明するだけで十分です。

ダラダラとなぜこの企画が優れているかと線で説明するのではなく、重要な部分を点でプレゼンした方が心に訴えるのです。

広告代理店ならではの提案を加える

短時間の広告であっても、どのようにフォローできるかなど、広告代理店ならではの提案を行うことも勝率を上げるために役立ちます。広告を流すと同時に、WEBでキャンペーンをする、イベントを開催するなど、パッケージにして提案するのも一つの方法です。

より商品を盛り上げるための提案をすることによって、広告代理店としての熱意を示すことができます。また、より効果的なマーケティングができるという気づきも得られるのです。

その際には、単なる構想の提案に終わらせるだけでなく、全体でかかる予算や売上予想、広がる購買層など、詳細な情報も付け加えられるようにします。明確な数値があることで、その提案の信頼性と価値が増します。

まとめ

広告代理店がコンペに勝つためには、広告主と商品、そして見込み客のことをよく知り、それを企画に盛り込んでいくことが重要です。そのためにも、情報収集と分析をした上で、企画制作をしていくようにしましょう。

プレゼンでは、企画の中身だけでなく、コンペにかける熱意や商品を自分たちも売っていきたいという気持ちを持っていることを伝えられるようにしましょう。

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