Instagram広告は6種類!メリットや課金システムを徹底解説
- Instagram広告にはどのような種類があるの?
- Instagram広告をするメリットは?
- Instagram広告の初め方は?
「Instagram広告の種類を理解して活用したい」とお考えの方、必見です。Instagram広告は高精度なターゲティングが強みで、法人・個人問わず重要なマーケティング方法とされます。Instagram広告には複数の種類があるため、それぞれの特徴にあわせて最適な広告を選ぶことが大切です。
この記事では、マーケティング担当者へ向けて、Instagram広告の種類ごとに特徴や配信面などを解説します。読み終えるころには、自社の商品に適したInstagram広告を打ち出し、広告運用を成功させるやり方が理解できるでしょう。
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Instagram広告の配信面は4種類
Instagram広告には4種類の配信面があります。
- フィード
- ストーリーズ
- 発見タブ
- リール
それぞれの特性や配信方法を紹介します。
1. フィード
フィードはX(旧:Twitter)やLINEのタイムラインに類似した配信面です。フォローしているアカウントの投稿が流れてきます。Instagramを開いて最初に目にすることが多い配信面であり、違和感のない自然な広告が好まれます。多くの人が見る配信面のため、認知やブランディングに適した配信といえるでしょう。
フィードでは以下の種類の広告が配信可能です。
- 写真広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- コレクション広告
2. ストーリーズ
ストーリーズは24時間で消える手軽さと、リアルタイムを共有できる高い情報性が魅力的な配信方法です。画像や動画の他にブーメランや特殊加工なども撮影可能で、非常にクリエイティブなコンテンツを簡単に作成できます。
ストーリーズの最下部には、コメントやアクションボタンも設置されており、Instagram広告ではリンクを直接添付することも可能です。視覚的なインパクトや直観的な操作性で、思わず反応する魅力的なコンテンツが作成できます。
3. 発見タブ
「発見タブ」とは、アプリ内フィード画面下部の虫眼鏡のマークのページです。ユーザーの検索やアクション状況にあわせて、興味がありそうなコンテンツが自動で表示されます。画面上部からキーワードやユーザー名などの直接検索も可能です。
発見タブを見ているユーザーは、新しいものや特定の情報を得ようとしているユーザーです。Instagramの使用期間が長くなると、過去の検索結果から、ユーザーの傾向にあわせた、興味あるコンテンツが表示されやすくなります。
4. リール
リールは、動画時間がストーリーズよりやや長く、ショート動画を閲覧、投稿できます。ストーリーズ同様に画面いっぱいに動画を掲載することができ、ユーザーにより強く、詳しく視覚的なインパクトを与えられます。
リールにはショート動画のみ掲載できますが、動画編集やBGM編集した高クオリティの動画が掲載可能です。ストーリーズに比べて、詳しい商品紹介で高い宣伝・集客効果が期待できるでしょう。
Instagram広告は6種類
Instagram広告は6種類あります。
- 写真広告
- 動画広告
- ストーリーズ広告
- カルーセル広告
- 発見タブ広告
- コレクション広告
1. 写真広告
写真広告は1枚の写真とテキストメッセージによって構成される広告です。動画広告やカルーセル広告などと比べて、シンプルかつ違和感なく広告が掲載できるため、自然に認知やブランディングを高めることができます。
フィードやストーリーズ、発見タブなどにも掲載でき、Instagram内でも最も汎用性の高い広告といえるでしょう。
2. 動画広告
動画とテキストメッセージで構成される広告です。フィード、ストーリーズ、発見タブで表示でき、配信面にあわせた動画サイズで配信する必要があります。
手順や方法など流れを説明するときに向いている配信方法です。Instagram内の動画を集中してみる人は多くありません。短く簡潔な動画にすることで、流し見しているユーザーへ高い宣伝効果が期待できます。
3. ストーリーズ広告
Instagram内でも特に人気なストーリーズ内での広告になります。画像、動画どちらも掲載可能です。自分がフォローしている一般ユーザーのストーリーズ間に、ストーリーズ広告が掲載されます。
テキストメッセージも表示可能ですが、流し見しているユーザーには効果的とはいえません。視覚的なインパクトが強いコンテンツで、一目で誘導・セールスしたい場合に有効な方法です。
4. カルーセル広告
カルーセル広告は最大10枚の画像が使用可能です。動画+テキストメッセージで配信でき、商品を多角的に紹介することに向いています。それぞれバラバラのリンクを付けることもでき、ラインナップ展開している商品や、複数の関連サービスを1つの広告で紹介したいときに効果的です。
5. 発見タブ広告
発見タブ広告はユーザーの興味・関心に基づき表示されます。画像・動画ともに表示されますが、新しい情報を求めているユーザーへのリーチに向いています。
複数の投稿が一気に表示されるため、音声やテキストがなくてもエンゲージメントが狙える広告を掲載しましょう。非言語的に興味を引くことができれば、新規ユーザーへ効果的にリーチが可能です。
6. コレクション広告
コレクション広告はメインの大きな動画と複数の画像を、カタログ形式で配信できる広告です。ストーリーズとフェードの表示ができます。
選択した広告は、自動で動画と画像が流れるため、商品の発見から購入までを一連の流れで表示することが可能です。ECサイトやネット通販などを手掛ける企業広告との相性がいいでしょう。
Instagram広告における4つの課金システム
Instagram広告には4つの課金システムがあります。
- CPC課金
- CPM課金
- CPI課金
- CPV課金
課金システムにより広告運用のコストが異なるため、最も適切なものを選択することで、コストを抑えて効果的な広告運用が期待できます。
システムの特性を理解し、適切なコストで目標達成可能な課金方法を選択しましょう。
1. CPC課金
CPC課金とは「Cost Per Click」の略です。クリックした回数に応じて課金されるシステムです。クリック数が多くなるほど、費用も高くなります。相場は1クリック40円〜100円で、大量のインプレッションがあった場合は、費用が割高となる傾向です。
ユーザーのアクションがなければ課金されないシステムのため、市場の認知が乏しい状態で、広告を表示することを狙うためには有効な課金システムでしょう。
2. CPM課金
CPM課金とは「Cost Per Mille」の略です。表示回数が1000回になるごとに、課金されるシステムです。表示されることをインプレッションともいうため、インプレッション課金とも呼ばれます。
おおよそ、1クリックで0.2〜0.6円の課金がされます。認知の拡大や、大規模なプロモーションを行いたい場合には、コストを抑える面で効果的な課金方法です。
3. CPI課金
CPI課金とは「Cost Per Install」の略です。主にアプリ広告に適用される課金システムです。広告経由でアプリがインストールされるごとに100〜200円の課金がされます。インストールは、実績に直結する課金方法のため、成果型の課金システムといえるでしょう。
4. CPV課金
CPV課金とは「Cost Per View」の略で、動画が再生された時点で課金対象になります。Instagramでは「Thruplay課金」と呼ばれる独自システムが使用されており、15秒以上視聴されないと広告費用は発生しません。
1再生あたり100〜200円の費用がかかり、割高になる傾向があります。課金された場合は、ユーザーに比較的長い時間動画を視聴してもらえたことになり、非常に大きな利点となります。
Instagram広告の配信方法【7ステップ】
Instagram広告は、7つの手順で簡単に配信することが可能です。
- Facebookのビジネスアカウントを取得
- Instagramアカウントをプロアカウントに変更
- FacebookとInstagramを紐づけする
- 広告の作成を設定
- 広告のクリエイティブを設定
- 支払方法の設定
- 広告の審査・完了
ステップ1. Facebookのビジネスアカウントを取得
Instagram広告を運用するためには、Facebookのビジネスアカウントの取得が必須になります。アカウントを持っていない場合は、最初に取得しましょう。アカウントはビジネスマネージャーの広告管理画面を使用する際に必要です。
Facebookの新規アカウント作成から、案内に沿って取得してください。
ステップ2. Instagramアカウントをプロアカウントに変更
Facebookのアカウントを取得後、Instagramアカウントをプロアカウントへ変更します。無料でプロアカウントが取得できる説明が表示されるため、設定画面からプロアカウントに切り替える項目を選びましょう。
広告の設定や連絡先の確認などの設定を行います。案内に沿ってひとつずつ入力してください。
ステップ3. FacebookとInstagramを紐付け
InstagramとFacebookのアカウントを連携しましょう。Facebookの情報を入力するだけで簡単に紐づけすることができます。
紐づけすると、Instagramの投稿内容がFacebookへ投稿され、より多くのユーザーへ発信可能となります。広告効果を十分に引き出す意味でも、Facebookとの紐付けは重要です。
ステップ4. 広告の作成を設定
Facebookのビジネスマネージャーから広告マネージャーにアクセスし、キャンペーン作成を選択します。
広告を配信する目的や、広告配信に期待する結果などの項目を明確にします。作成を選択すると設定画面が表示されるため、広告を配信する目的を設定しましょう。
ステップ5. 広告クリエイティブを設定
広告クリエイティブの設定で、フィード・ストーリーズ・リール・発見タブのなかから、自社の目的に合う配信面を選択しましょう。自社の広告にどの配信方法が適しているかを判断する際は、上記の特性を参考にしてください。
広告の配信方法によって、得られる広告の結果は大きく異なります。ターゲットや広告する商品、商材などの特性を見極めて効果的な広告運用を目指しましょう。
ステップ6. 支払い方法の設定
ビジネス設定画面では、支払方法も設定可能です。広告配信で発生するコストを支払うために必要な設定です。課金システムの種類によって必要な経費は異なるため、コストにあわせて設定しましょう。
支払い項目では、クレジットカード情報を入力する項目が表示されます。支払い方法はクレジットカード・デビットカード、PayPalの3種類から選択できます。
ステップ7. 広告の審査・完了
すべての設定が終われば、Instagramによる広告の入稿・審査が開始されます。設定ができれば2度目以降は、広告表示に使用する画像や動画などを用意するのみで広告運用が可能です。審査結果に問題がなければ、広告が表示されます。
広告を入稿する前に、誤字脱字やテキスト内容、リンク先に間違いがないか確認しましょう。誤った内容で広告配信すると、売上に影響する場合もあります。
Instagram広告の3つのメリット
Instagram広告を運用するメリットは大きく分けると3つあります。
- 高精度なターゲティングができる
- 20〜30代女性にピンポイントでリーチできる
- 多彩な配信面で高い視覚効果が得られる
1. 高精度なターゲティングができる
InstagramのターゲティングはFacebookと同じアルゴリズムで行われます。蓄積された膨大なデータをもとに、高精度なターゲティングが可能です。
詳しくはターゲティングの特徴の項で解説します。
2. 20〜30代女性にピンポイントでリーチできる
Instagramのメインユーザーは20〜30代の女性です。Instagramでは全世界で10億人、日本だけでも3,300万人のアクティブユーザーがいます。日本人の4人に1人がInstagramを利用していることになります。
男女比は4:6で女性が多く、20代ユーザーのうち64%が女性です。20〜30代の女性に対してピンポイントでの広告が非常に有効な媒体です。40〜50代の割合も30%以上おり、若い女性にリーチできるとともに、全年齢層に対してのリーチも可能といえます。
3. 多彩な配信面で高い視覚効果を得られる
「多彩な配信面で高い視覚効果を得られる」の見出しで解説したとおり、Instagram広告にはさまざまな配信フォーマットがあります。
画像広告や動画広告などの配信面を使った広告は、高い視覚効果が発揮できます。ECサイトへ誘導できるショッピング広告や新規ユーザーへリーチできる発見タブ広告などが代表例です。商材、ターゲットにあわせた広告運用ができ、成果をあげられます。
Instagram広告におけるターゲティングの3つの特徴
InstagramのターゲティングはFacebookと同様に3つのターゲティング方法で行われます。
1. コアオーディエンス
年齢、性別、学歴などの登録されたユーザーの情報をもとにターゲティングを行います。ユーザー情報にくわえて、興味関心や利用状況なども加味して表示される広告が変化する点が大きな特徴です。
ユーザー情報は下記項目が利用されます。
- 地域
- 年齢
- 性別
- 言語
- 利用者層
- 興味関心
- 行動
項目ごとに細かくターゲティングが行われ、狙ったユーザーへリーチすることが可能です。
ユーザーの興味関心に関しては300以上の項目が存在するといわれており、Meta社も完全に把握することは難しいとしています。
2. カスタムオーディエンス
カスタムオーディエンスは、広告主が持っている顧客情報、自社ページ、Instagramのページへのアクセス状況をもとに、ターゲティングを作成します。
ターゲティング方法は以下のものが使用されます。
- カスタムファイル
- ウェブサイトトラフィック
- エンゲージメント
- オフラインアクティビティ
カスタムファイル
既存の顧客情報をまとめたカスタムファイルをアップロードし、Instagramのユーザーデータと照合してターゲティングする方法です。既存ユーザーへのリピートを狙うことに向いています。
ウェブサイトトラフィック
過去に自社の広告、サイトを閲覧、アクションしたユーザに対してリマーケティングする方法です。過去180日まで遡り、興味関心の高いと思われるユーザーに再度マーケティングを行えます。
エンゲージメント
Instagramでの投稿に対して、反応(エンゲージメント)したユーザーのリストを作成する方法です。作成するリストは多岐にわたります。動画再生やプラットフォーム、Instagramのビジネスプロフィールで反応したユーザーなどのリストが作成されます。
オフラインアクティビティ
直接の来店、電話などの直接的なアクションを起こしたユーザーをリスト化して、広告を配信する方法です。オフライン版のトラフィックといえるでしょう。
3. 類似オーディエンス
作成したカスタムオーディエンスに傾向や性質が類似しているユーザーにターゲティングする方法です。自社の商品、商材に興味がある可能性が高く、アクションが比較的起きやすいユーザーに対してターゲティングを行います。
直接的なターゲティングが難しいユーザーに対してもリーチでき、新規顧客の開拓や、認知の拡大に利用可能です。
Instagram広告を成功させる3つのポイント
Instagram広告の運用を成功させるための3つのポイントを紹介します。表示している広告の運用方法が適切でなければ、なかなか有効なマーケティングにはつながりません。
ポイントをしっかりと把握し、適切にユーザーに情報を届けることが有効な広告運用につながります。
1. テキストを20%以内に抑える
画像や動画にテキストメッセージを送付する場合は、20%以内に抑えましょう。テキストの割合が多くなるほど画像や動画は見にくくなるためです。
以前は画像を利用する場合はテキストメッセージを20%未満にするルールがありましたが、現在は制限がありません。Instagram広告の特性上、画像や動画による視覚的インパクトを重視する広告を運用することが重要なポイントとなるでしょう。
2. 広告ポリシーの確認
あらかじめ、運営元であるMeta社の広告ポリシーを確認しましょう。良質なコンテンツが作成できていても、広告ポリシーが遵守されていなければ、審査を通過することができず、広告運用ができなくなります。防げるミスであるため、確認してから広告運用を始めましょう。
3. オーディエンス設定を適切に行う
広告配信の成功はオーディエンスの設定に左右されます。Instagram広告はターゲットを細かく設定でき、狙ったユーザー層にピンポイントでリーチ可能です。狭すぎても広すぎても適切なマーケティングは難しくなるため注意しましょう。
自社のターゲットを分析し、細かく設定することで、効果的なコンバージョンへとつなげられます。
まとめ
Instagramは、細かなターゲティングや多様な配信面から広告配信に最適なツールといえます。オーディエンス設定を適切に行うことで、多くのユーザーへ大規模にリーチすることが可能です。
記事で紹介した、Instagram広告の種類や課金方法などを参考にして、Instagramで効果的な広告配信を行いましょう。
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もしも今現在、
- どの媒体が自社に適しているかわからない
- 媒体ごとの効果測定の方法がわからない
- 広告の制作・運用の専門知識が不足している
上記のようなお困りがありましたら、比較ビズへお気軽にご相談ください。比較ビズでは、複数の広告媒体・メディアの専門会社に一括で見積もりができ、相場感や各社の特色を把握したうえで業者を選定できます。見積もりしたからといって、必ずしも契約する必要はありません。まずはお気軽にご利用ください。