Movable Typeの導入費用は?種類別の料金と3つのメリットを紹介
- Movable TypeとはどのようなCMSなの?
- Movable Typeの導入費用はいくら?
- 導入するメリットやデメリットはある?
国内シェア7年連続No.1を獲得している「Movable Type」は、独自のテンプレートタグで簡単にイメージしたサイトを構築できる商用パッケージ型CMSです。
この記事では、Movable Typeを導入する際に必要な費用や3つのメリットを紹介します。
種類別の料金や4つのデメリットも解説するため、CMS導入を検討している方はぜひ参考にしてください。
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- サイトをリニューアルしたい
- 定期的な更新が難しい
- サイトへの流入が増えない
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Movable Typeを利用する際にかかる費用
Movable Typeを利用する際にかかる費用は、大きく分けて3つあります。
- 導入時にかかる初期費用
- バージョンアップのメンテナンス費用
- サーバー利用料やドメイン取得・維持費用
Movable Typeとは「シックス・アパート」が提供する国産CMSです。独自のテンプレートタグで簡単にイメージしたサイトを構築することが可能です。個人利用であれば無料で使えますが、法人の場合は初期費用やメンテナンス費用が必要になります。
導入時にかかる初期費用
Movable Typeを導入するときに初期費用が必要な場合があります。自分でサーバーを用意し、Movable Typeをインストールして使用する「ソフトウェア版」は初期費用が必要です。
サーバー一体型で提供される「クラウド型」やWebサービスとして利用する「Movable Type.net」などでは初期費用は必要ありません。導入方法によって異なるため、注意しましょう。
バージョンアップをはじめとするメンテナンス費用
Movable Typeは、導入後のメンテナンス費用が別途必要になります。ソフトウェア版は自分で用意したサーバーを使用するため、自動的にバージョンアップすることはありません。常に新しい状態で効率よく使用するには、年に1回のメンテナンスが必要です。
クラウド版やMovable Type.netなどサーバー一体型タイプは別途メンテナンス費用は必要ないですが、月額費用としてサービス利用料を支払います。
サーバー利用料やドメイン取得・維持費用
Movable Typeの導入費用や利用料・メンテナンス費用とは別に、サーバーのレンタル費用やドメインの取得・維持費用が必要になります。ソフトウェア版を導入した場合に必要な費用となり、サーバー一体型タイプを導入する場合は利用者が負担する必要はありません。
サーバーレンタル費用(法人向け) | 月額利用料:3,000〜10,000円程度 |
---|---|
ドメイン取得・維持費用(.com・.netなど) | 取得費:数十円〜2,000円程度 更新費用(年):1,000〜2,000円程度 |
ドメイン取得・維持費用(.co.jp) | 取得費:4,000円程度 更新費用(年):3,000〜5,000程度 |
サーバーレンタル費用は、商用利用する場合は企業向けの高スペックなサーバーがおすすめのため費用が高くなります。ドメインは法人しか使用できない「co.jp」を取得すると費用が高くなる傾向です。
Movable Typeシリーズの種類別費用
Movable Typeのシリーズ別の費用を紹介します。ここで紹介するシリーズは次の4つです。
- Movable Type ソフトウェア型
- Movable Type クラウド型
- Movable Type.net
- Movable Type AMI Edition
上記の4つが主要なシリーズとなり、エンタープライズ向けの「Movable Type Premium」や上位版の「Movable Type advanded」などもあります。機能やスペックが異なるため費用が高くなるのが特徴です。
初期費用(税込) | 月額利用料(税込) | メンテナンス費用(税込) | サーバー費用、ドメイン取得・維持費用の有無 | |
---|---|---|---|---|
Movable Type ソフトウェア型 | 66,000円 ※30日間のトライアルあり | 0円 | 33,000円(年) | 33,000円(年) |
Movable Type クラウド型 | 0円 | 5,500円〜 ※トライアルなし | 0円 | 不要 |
Movable Type.net | 0円 | 2,750円〜 (年間一括払いは月額2,292円〜) ※14日間のトライアルあり | 0円 | 不要 |
Movable Type AMI Edition | 0円 | 従量課金 0.07ドル/時間 4.99ドル/年 ※7日間のトライアルあり | 0円 ※テクニカルサポートは別途「11,000円/年」必要 | 不要 ※AWSの利用料金が別途必要 |
Movable Type ソフトウェア型
Movable Typeのソフトウェア版は、初期費用でライセンス費用とメンテナンス費用をあわせて99,000円(税込)が必要です。月額の使用料は必要ないものの、年に1回のメンテナンス費用が33,000円必要になります。3年間使用すると165,000円の費用が必要です。
テクニカルサポートはライセンス費用に含まれていて、2年目以降もメンテナンス費用に含まれているため安心して利用できます。自社ですでに利用しているシステムにインストールして使いたい方におすすめです。サーバー費用やドメイン費用が別途かかります。
Movable Type クラウド型
Movable Typeのクラウド版は初期費用は必要ありません。もっとも安いプランで月額5,500円(税込)の利用料が必要になります。年間の利用料が66,000円となり、3年間利用すると198,000円必要です。ソフトウェア版と比べると、やや割高な印象になります。
サーバーの用意が不要のため、サーバー費用やドメイン費用はかかりません。サーバーの監視やセキュリティ対策はすべて任せられるため手間がかからないのが魅力です。テクニカルサポートやメンテナンスの費用はすべて月額料金に含まれています。
Movable Type.net
Movable Type.netは、アカウントを作成するだけで簡単に利用できるWebCMSサービスです。自社でサイト運営するよりは、SNSで情報を提供するような感覚に近いでしょう。もっとも安いプランで月額2,292円(年間まとめ払いが必要)で利用できます。
サーバーの監視やセキュリティ対策もすべて任せられるため、システム管理者がいなくても安心です。低料金で気軽に始められるためコストを抑えてお試し感覚でサイト運営を始めたい方におすすめです。
Movable Type AMI Edition
Movable Type AMI EditionはAWS専用のライセンスで、AWSのクラウド環境にサイト構築できます。AWSとはAmazon Web Servicesのことで、Amazonが提供するクラウドサービスの総称です。
初期費用やメンテナンス費用はかからず、1時間あたり0.07ドル(約9.4円※)で利用できます。テクニカルサポートをつけると、年間で別途11,000円(税込)が必要です。1時間あたりの従量課金制度になっていて、定額制に比べて無駄なコストを削減できます。
※1ドル=134.78円(2023年2月22日現在)で計算
Movable Typeの3つのメリット
Movable Typeのメリットは、次の3つです。
- 商用パッケージ型CMSとして国内シェアが高い
- サポート体制が充実している
- サーバーダウンの可能性が低い
Movable Typeは、サポート体制が充実していて国内企業から人気が高いです。商用パッケージ型のCMSで国内シェアを占め、他社を寄せ付けない勢いがあります。その理由を探るためにメリットを確認しましょう。
商用パッケージ型CMSとして国内シェアが高い
Movable Typeは商用パッケージ型CMSとして、全国シェアの85.4%を占めていて、2015年から7年連続No.1を獲得しています。導入実績は国内のさまざまな企業・組織などで、50,000件超えを誇っています。
「低価格で導入できる」「高いセキュリティ体制」「大規模運用に適している」など、企業向けのCMSとして人気が高いです。
参照:Movable Type(2015年〜2021年度実績)|six apart
サポート体制が充実している
Movable Typeはサポート体制が充実しています。CMSは簡単にWebサイトを構築できますが、どうしても操作がわからないこともあるでしょう。Movable Typeはすべてのシリーズにテクニカルサポートがついているため、いつでも相談できます。
全世界で高シェアを誇るWordPressには、テクニカルサポートがありません。基本的な説明は英語表記が多いため慣れない方には難しいでしょう。
Movable Typeは日本語でサポートしてくれるため、CMSに不慣れでも安心して利用できます。
サーバーダウンの可能性が低い
Movable Typeは、サーバーダウンの可能性が低いです。動的サイトだけではなく、静的サイトの生成に対応していてアクセスが集中しても負荷を抑えられるからです。
静的サイトとは、ユーザーの環境に関係なく毎回同じものを表示する仕組みを指します。最低限の処理で済むため、表示速度も速くサーバーの負荷も抑えられるでしょう。
Webサイトはデバイス上に表示されなければ、誰も閲覧することができません。サーバーダウンするとどのような情報も届けられなくなるため、アクセス状況の安定性は重要になります。
Movable Typeの4つのデメリット
Movable Typeのデメリットは次の4つです。
- 商用利用の費用が高い
- プラグインの種類が少ない
- 情報量が少ない
- セキュリティ対策面で不安がある
企業向けCMSとして人気のあるMovable typeですが、メリットだけではなくデメリットもあります。デメリットを把握した上で、導入を検討するようにしましょう。
商用利用の費用が高い
Movable Typeは商用利用の場合はコストがかかるため、無料で利用できるWordPressに比べると費用が高いです。ソフトウェア版で初期費用10万円程度、クラウド版でも月額5,000円程度のコストが発生します。
商用利用できるCMSの場合、ほとんどのサービスが有料です。クラウド版であれば月額5,000程度で利用できるため、ほかの有料サービスと比べるとそれほど高くはありません。無料ではないものの、低コストでサイト運営する際におすすめのサービスです。
プラグインの種類が少ない
プラグインとは必要に応じてカスタマイズできる拡張機能を指します。Webサイトの更新や運用を効率よく進めるための重要なアイテムです。
Movable Typeはプラグインがありますが、WordPressに比べると少なくなります。同じ感覚でWebサイトを構築すると物足りなさを感じるでしょう。プラグインが少ないからといって、基本的な機能が劣っているわけではありません。
情報量が少ない
Movable Typeは、WordPressに比べると情報が少ないです。Web上にもMovable Typeのノウハウを公開している記事は多くはありません。独学で使い方をマスターするのは難しいでしょう。
一方で見方を変えると、WordPressはテクニカルサポートがないため、独学で情報を得るしかありません。Web上に情報を提供することで需要が高くなり、どうしても記事が必要になります。
Movable Typeはサポート体制がしっかりしているため、Web上で情報を得る必要がありません。その分、需要が低くなり「ノウハウ記事は必要ない」という見方もできます。
セキュリティ対策面で不安がある
Movable Typeは脆弱性に関する情報が公開されていて、セキュリティ対策面で不安があるといえます。脆弱性とは、ソフトウェアにおいて、プログラムの不具合や設計上のミスが原因で発生した情報セキュリティ上の欠陥のことです。
Movable Typeを運営するシックス・アパートが2022年8月に情報を公開した様子が報告されています。
2022年8月24日、シックス・アパート株式会社はMovable TypeのXMLRPC APIのコマンドインジェクションの脆弱性に関する情報を公開しました。本脆弱性が悪用されると、該当する製品が動作するシステムに細工したメッセージを送信されることで、任意のPerlスクリプトや任意のOSコマンドを実行される可能性があります。
引用:Movable TypeのXMLRPC APIの脆弱性に関する注意喚起|JPCERT
シックス・アパートは、早急なアップデートを促しています。2022年9月2日にも脆弱性が確認されていて、Movable Typeのセキュリティ対策面は気になるところです。セキュリティ上の修正によるアップデート情報がある場合は、すぐに対応するようにしましょう。
まとめ
Movable Typeの導入費用は、ソフトウェア版であれば初期費用として10万円程度、クラウド版は月額5,000円程度で導入できます。
企業からの人気も高いですが懸念点はセキュリティ対策面です。2022年8月には脆弱性が確認されています。シックス・アパートからのアップデート要請があった場合は早急に対応するようにしましょう。
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株式会社Writing work代表取締役。1986年熊本県荒尾市出身。文章能力検定準2級・相続診断士。結婚式場やBarでのマネジメント業務や印刷会社での営業アシスタントなどを経て、独立後は楽器カホン製作兼Webライターとして就活・転職記事や相続関連記事を月に50本程手掛ける。現在では数十名のライターやディレクター、クリエイターと共にメディア関連事業やWebコンサルティング、商品の製造・販売などを行っている。

もしも今現在、
- サイトをリニューアルしたい
- 定期的な更新が難しい
- サイトへの流入が増えない
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MovableTypeは手軽にサイトやブログを運営管理できるCMSです。簡単な操作で幅広いユーザーに支持されています。また、ライセンスも4パターンあり、簡単なサイト制作においては無償のライセンスで対応可能です。運用環境もソフトウエア購入タイプやクラウド環境で運用するタイプなど、自身の環境に合ったものを選べます。
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