グリッドレイアウトとは?特徴・作り方2パターン・参考サイトを解説
- グリッドレイアウトとは?
- どうすればグリッドレイアウトを実装できる?
- グリッドレイアウトの見本は?
「グリッドレイアウトを詳しく知りたい」「洗練されたデザインのサイトを作りたい」とお悩みの方必見。
グリッドレイアウトを用いることで、高度な知識がなくてもWebサイトに統一感を持たせておしゃれなデザインを構築できます。しかし注意点も存在するため、まずはグリッドレイアウトの特徴を把握することが重要です。
本記事ではグリッドレイアウトのメリット・デメリットやデザインのポイント、作り方などを解説します。記事を読み終わった頃には、グリッドレイアウトを理解してサイト制作を進められる状態になっているでしょう。
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グリッドレイアウトとは格子状に要素を配置するデザインのこと
グリッドレイアウトとは、画面やページを方眼紙のように格子状に分割し、ブロックごとに要素を配置してレイアウトを作るデザイン手法です。グリッドデザインやグリッドシステムともいわれます。
グリッドラインと呼ばれる格子状の線に、構成要素の境界線が合うように持ってくることで、すっきり見やすいレイアウトを簡単に作成可能です。ブロックをつなぎあわせて長方形にしたりわざと余白を作ったりすることで、デザインに遊びを生み出して単調さをなくすこともできます。
そもそもグリッドレイアウトは、新聞や雑誌などの紙媒体で頻繁に使われてきました。現在ではWebデザインの基本となっており、必ず知っておきたい手法の1つです。
グリッドレイアウトの3つのメリット
グリッドレイアウトのメリットを3つ紹介します。実際にグリッドレイアウトを利用するかどうか判断する際に、参考にしてください。
1. デザインに統一感が生まれる
グリッドレイアウトの1つ目のメリットは、デザインに統一感が生まれることです。グリッドレイアウトを用いてWebサイトを制作すると各要素が四角形に統一されるため、とりあえず配置するだけで見た目を整えられます。
全体の見せ方を工夫しなくてもまとまりが生まれ、手軽に洗練されたWebページを作れることがグリッドレイアウトの魅力です。
2. 多くの情報を見やすく表示できる
グリッドレイアウトでは多くの情報を見やすく表示できます。ブロックを並べていくスタイルであるため、さまざまな記事やコンテンツを表示させても「文字だらけで見にくい」となる心配はありません。クリックすべき場所もわかりやすいです。
WebメディアやECサイトなど多くのコンテンツ・アイテムを並列させるWebサイトには、特にグリッドレイアウトをおすすめします。
情報量が少ないサイトの場合、コンテンツのブロックが足りずマルチカラムのグリッドレイアウトが成立しない可能性があります。横を1列に固定したシングルカラムでレイアウトを検討しましょう。
3. 情報を更新しやすい
情報を更新しやすい点もグリッドレイアウトのメリットです。型が決まっているため、どのようなコンテンツであってもレイアウトの崩れを気にせず簡単に更新できます。
ユーザーにとって最新情報がわかりやすいことも特徴の1つでしょう。「F型」や「Z型」と呼ばれる視線動線からもわかるように、ユーザーは左上からコンテンツを閲覧します。
新しいコンテンツが左上に配置されるように設計しておくことで、ユーザーが最新情報を認識しやすい状況にすることが可能です。
グリッドレイアウトの2つのデメリット
グリッドレイアウトには注意すべきデメリットが2つあります。制作後に修正を必要としないよう、あらかじめ確認しておきましょう。
1. ブロックサイズを同じにすると単調なイメージになる
グリッドレイアウトの1つ目のデメリットは、同じサイズのブロックを多用すると単調なイメージになる点です。
同じサイズの正方形を並べただけのサイトにはメリハリがなく、ユーザーはつまらないと感じやすくなります。サイズの異なるブロックを利用する、ページの一部にグリッドレイアウトを導入する、などの方法で単調なサイトにならないように工夫しましょう。
2. ブロックが多すぎると可読性が下がる
グリッドレイアウトでは、ブロックが多すぎると可読性が下がる点も注意が必要です。多くのブロックを配置すると、1つひとつのブロックが小さくなり文字や画像が見えにくくなります。
可読性が下がると、ユーザーがコンテンツを閲覧する順番に迷います。1ページのブロック数を減らす・ブロックのサイズやデザインを変えて重要なコンテンツを目立たせる、などの対策をすることで可読性を高める工夫をしましょう。
グリッドレイアウトのデザインを決める3つのポイント
グリッドレイアウトを用いたサイト制作において、デザインを決定するポイントは次の3つです。
- グリッドの数
- ボックスの大きさ
- 表示ブラウザの大きさ
下記でそれぞれのポイントを深掘りして解説します。
1. グリッドの数
グリッドレイアウトのデザイン制作では、まずグリッド数を決定します。最大ページ幅を想定し、そのなかでグリッドを何分割するかを決める流れです。
CSSフレームワークでは12分割もしくは16分割のデザインが一般的とされています。明確な方針が固まっていなければ、12分割か16分割のどちらかに仮決めして進めましょう。
Webサイト制作に活かせる、汎用的なCSSコードのまとまりのこと。グリッドレイアウトもCSSフレームワークを使って制作できる。
2. ボックスの大きさ
グリッド数の次に決めるポイントは、ボックスの大きさです。グリッドレイアウトには、ボックスの大きさによって3つの型が存在します。
型 | 概要 |
---|---|
定形型 | 決まったサイズのブロックのみを使ってレイアウトするやり方。 |
可変型 | いろいろな大きさのブロックを組みあわせてレイアウトするやり方。 |
ハイブリッド型 | デバイスによって定形型と可変型を切り替えてレイアウトするやり方。 |
近年は、スマホではワンカラムの定形型、タブレットやパソコンでは可変型を利用するハイブリッド型が増えてきました。サイトの内容やユーザーの操作などにあわせて、柔軟にスタイルを決めましょう。
3. 表示ブラウザの大きさ
グリッドレイアウトのデザインを決める3つ目のポイントは、表示ブラウザの大きさにあわせた変更です。スマホとパソコンでまったく同じデザインにするとユーザビリティが下がるため、ブラウザサイズに応じて調整しなくてはなりません。
具体的には「リキッドレイアウト」「レスポンシブレイアウト」という2つの方法があります。
リキッドレイアウト
リキッドレイアウトは、ブロックの大きさを自動でブラウザの領域にあわせて表示させる方法です。リキッドレイアウトを用いることでグリッドやブロックの大きさを固定せずに済みます。
自動でブロックのサイズを適応させるため、デバイスサイズごとの設定が必要ない点が魅力です。
レスポンシブレイアウト
レスポンシブレイアウトとは、デバイスごとのCSSを記述し、読み取ったブラウザサイズに合ったデザインを表示させる方法です。
スマホやタブレット、パソコンなどの端末が違えば、ユーザーの目的やページ内での行動が異なる場合もあります。単にデザインを端末に適応させるだけではなく、ユーザーにあわせた導線設計ができる点がメリットです。
デバイスごとの記述が必要となりますが、多くの企業がレスポンシブレイアウトを取り入れています。
グリッドレイアウトの作り方【2パターン】
グリッドレイアウトの作り方は主に次の2パターンです。
作り方 | 特徴 |
---|---|
CSSフレームワークを用いる | ・工数を削減できる ・実装内容が制限される場合がある |
CSSを自分で記述する | ・スキルがあれば自由度高くデザインできる ・0からコーディングするため時間がかかる |
それぞれのやり方を下記で詳しく解説します。
1. CSSフレームワークを用いる
CSSフレームワークを活用することで、工数を圧縮しながらグリッドレイアウトを制作できます。使いやすくおすすめなフレームワークを2つ紹介するので、参考にしてください。
Foundation|グリッドレイアウトの定番フレームワーク
参照:Foundation
Foundationは定番のCSSフレームワークで、12カラムのグリッドレイアウトに対応しています。定形型のグリッドレイアウトを採用しようと思っている場合におすすめです。
Sassにも対応しているため、カスタマイズも難しくありません。
より効率的に記述できるように、CSSの機能を拡張した言語のこと。
Masonry|可変型グリッドレイアウトにおすすめのフレームワーク
参照:Masonry
MasonryはjQueryを利用しているCSSフレームワークです。ブラウザサイズにあわせてデザインが変わるため、可変型のグリッドレイアウトを検討している方におすすめします。デザインが変わる際には要素がアニメーションで動き、見ていて楽しい点も特徴の1つです。
ブロックのサイズを変えずに余白や位置でグリッドを作成できます。JavaScriptの特徴を最大限発揮するフレームワークといえるでしょう。
2. CSSを自分で記述する
フレームワークを用いずに、自分でCSSを記述してグリッドレイアウトを作成することも可能です。簡単なデザインであればコーディング量も多くありません。
CSSでグリッドレイアウトを実現する場合は「CSS Grid」もしくは「Flexbox」のどちらかの方法を利用します。一長一短あるため、場面に応じて使い分けましょう。
近年は、少し扱いが難しいもののシンプルな記述で複雑なデザインを実装できるCSS Gridが主流です。CSS Gridを用いてグリッドレイアウトを実現する方法の例は下記のとおりです。
<div class="grid-container"> <div class="item item-1">Item 1</div> <div class="item item-2">Item 2</div> <div class="item item-3">Item 3</div> <div class="item item-4">Item 4</div> <div class="item item-5">Item 5</div> <div class="item item-6">Item 6</div> </div>
.grid-container { display: grid; grid-template-columns: repeat(3, 1fr); grid-auto-rows: minmax(100px, auto); grid-gap: 10px; } .item { background-color: #f0f0f0; padding: 20px; text-align: center; }
グリッドレイアウトのサンプル・参考サイト3選
最後に、グリッドレイアウトを用いて構築しているサイトを3つ紹介します。デザインを考える際の参考にしてください。
1. STAYFUL LIFE STORE
「STAYFUL LIFE STORE」は日用雑貨やコーヒーなどを扱うECサイトです。トップページやカテゴリーページで、グリッドレイアウトを用いて商品を一覧表示しています。
複数のコンテンツをタイル形式で表示できるグリッドレイアウトと、さまざまな商品を扱うECサイトの特徴が噛み合った好例です。ブロックのサイズを変えることで、単調さをなくすだけではなく目玉商品をアピールすることもできます。
2. OHArchitecture
建築設計・デザイン事務所「OHArchitecture | オーエイチアーキテクチャー」のホームページです。事例やイベントなどを紹介するコラム記事を、グリッドレイアウトで表示しています。
落ち着いたグレーをベースにし、ブロックの大きさにバリエーションを持たせることで、洗練されたイメージを演出しているページです。スタイリッシュなブランディングが求められる建築設計・デザイン事務所業態とマッチしています。
3. ウルカモ
参照:ウルカモ
「ウルカモ」は中古マンション売買のマッチングサービスです。あえてブロックの大きさを統一することで、シンプルながらユーザーの見やすさ・使いやすさを追求しています。
パソコンでは3カラムの中央にグリッドレイアウトを採用している形式ですが、スマホでは物件のみが表示されるように調整されています。
グリッドレイアウトのまとめ
グリッドレイアウトの基礎と使い方を理解することで、すっきりと整理整頓された見やすいWebサイトを作成可能です。さまざまな情報をwebサイト上に載せたいと思っている場合は、積極的にグリッドレイアウトを活用しましょう。
グリッドレイアウトの実現には少なからずCSSの知識が求められます。複数デバイスへの対応にはJavaScriptやjQueryも必要となるため、不安であればWeb制作会社に依頼しましょう。
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大学卒業後、Webコンサルティング企業で2年ほどセールス兼コンサルタントに従事。その後フリーランスに転身し総合広告代理店、Webシステム開発会社、クリエイティブエージェンシーなどの企業で主にプロジェクトマネージャーとして顧客のデジタル関連プロジェクトを支援する。それらの経験から、総合的かつ一気通貫のデジタルソリューションを提供したいと考え株式会社セルリアを設立。以降、クライアントの課題解決に邁進する日々を送る。

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グリッドレイアウトといっても馴染みのない方からするとよくわからないかもしれませんが、ホームページを方眼紙のように捉え、それぞれのブロックに何を配置するか、といった形でレイアウトを決めていくイメージで捉えていただけたらと思います。
こういった考え方でデザインするので情報は整理されやすく、幾何学的で見やすいデザインになります。また、ユーザーの方が使っているPCやスマートフォンの画面幅に合わせて、ブロックを横幅いっぱいに表示するか、もしくは折り返すといったこともデザインできるため、いろんなデバイスに対応しなければならない場合に重宝します。
ホームページ全体をグリッドレイアウトのみで構成するとなると少し柔軟性に乏しい印象になってしまうかもしれませんので、独自性のあるデザインにこだわりたい箇所はそのようなデザインを施し、部分的に利用していくのも良いかと思います。
最近ではグリッドレイアウトにこだわって制作するといったシーンはあまりありませんが、PCとスマートフォンどちらにも対応することはユーザーに使っていただく以上必ず求められるかと思いますので、ホームページを作成される際は少なくともこの点は押さえて計画されるのをおすすめします。