市場調査をマーケティングリサーチ会社に依頼した際の費用相場は?内訳を詳しく解説

株式会社C story maker
監修者
株式会社C story maker 代表取締役 萬関 良輔
最終更新日:2023年12月22日
市場調査をマーケティングリサーチ会社に依頼した際の費用相場は?内訳を詳しく解説
この記事で解決できるお悩み
  • 市場調査の費用相場は?
  • 市場調査をマーケティングリサーチ会社に依頼した際の料金体系例は?
  • マーケティングリサーチ会社を選ぶポイントは?

ビジネスを展開するうえで事前の市場調査は重要ですが、「どれくらいの費用がかかるのか?」と気になる方は多いでしょう。

本記事では、市場調査をマーケティングリサーチ会社に依頼したときの費用相場について、おおよその金額目安や料金体系例を紹介します。最後まで読むと、どれくらいの費用感なのかを把握でき、リサーチ会社を探し始められるようになるでしょう。

「市場調査を適正な費用で依頼したい」という方はぜひ参考にしてください。

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【種類別】市場調査をマーケティングリサーチ会社に依頼した際の費用相場

市場調査をマーケティングリサーチ会社に依頼した際の費用相場、大きく2つに分けて紹介します。

  • 定量調査
  • 定性調査

定量調査

定量調査の種類 費用相場
郵送調査 20万円〜50万円
商圏調査 1万円〜3万円
Webアンケート調査 10万円〜20万円
聞き取り調査 15万円〜40万円
ホームユーステスト 50万円〜100万円

定量調査とは、データを数値として収集する調査手法です。アンケート形式で何人回答したのか回答数と割合をだす調査を行います。

主な定量調査の種類は、下記の5つです。

  • 郵送調査
  • 商圏調査
  • Webアンケート調査
  • 聞き取り調査
  • ホームユーステスト

郵送調査:20万円〜50万円

郵送調査は、回答者の自宅にアンケート記入用紙を送付し、記入して郵送してもらう市場調査です。費用相場は、郵送するための工数や送料がかかるため、20万円〜50万円と高額です。

Web上での操作が苦手な方やシニア層の回答を得たい場合に有効でしょう。ただし回答して郵送する手間がある分、返信用封筒がなかったり、アンケート用紙のフォーマットがわかりずらかったりすると回答率が低くなるリスクもあります。

郵送調査を行う際は用紙のフォーマットを見やすくし、必ず返信用封筒も送付して、回答率をあげる工夫をしましょう。

商圏調査:1万円〜3万円

商圏調査とは、調査のターゲットとなる地域を絞り、自社の商品やサービスの需要をリサーチする市場調査です。地域を絞っているため、不特定多数の調査よりも費用は安く、1地域あたり1万円〜3万円程度です。

商圏調査の例として「対象地域のみに販売している商品の満足度調査」が挙げられます。商圏調査のエリア指定の手法は、主に3つあります。

  • 同心円
  • 多角形
  • フリー形状

他にもさまざまな指定方法があるため、地域密着型の調査をしたい場合に便利です。

Webアンケート調査:10万円〜20万円

文字どおり、インターネットを活用してWeb上でアンケートに回答してもらう市場調査です。郵送調査のように、アンケート用紙の印刷や郵送の手間がないため、10万円〜20万円程度と比較的安価に調査ができます。

匿名で気軽に回答することができるため、回答率が高いのがメリットです。

聞き取り調査:15万円〜40万円

調査のターゲットに街頭で声をかけて、アンケートに回答してもらう市場調査です。調査員が回答者にアポイントを取る必要がある分、調査に工数がかかるため、15万円〜40万円と費用がかかります。

突然声をかけるハードルが高いため、アンケート内容によっては回答率が低くなるリスクがあるでしょう。回答するボードを用意し、当てはまるものにシールを貼ってもらうような工夫をして、回答を得られるようにしましょう。

ホームユーステスト:50万円〜100万円

ホームユーステストとは、対象となるモニターに自社の商品を自宅に郵送し、商品を利用したうえで意見や感想を聞き出す市場調査です。

商品サンプルを用意し郵送するため、50万円〜100万円と高額です。実際に商品を利用しているため、モニターの詳細な意見を得られやすいため、商品の改善点を洗い出せる点でメリットです。

定性調査

定性調査の種類 費用相場
デプスインタビュー 10万円〜40万円
グループインタビュー 10万円〜130万円
オンラインインタビュー 40万円〜80万円
会場調査 40万円〜300万円
覆面調査 10万円〜50万円
エスノグラフィー調査 10万円〜200万円

定性調査とは、回答者のリアルな意見や回答の根拠を詳しく調査する調査手法です。基本的にはインタビュー形式で、質問に対して回答してもらうことが多いでしょう。

主な定性調査の種類は、以下の6つです。

  • デプスインタビュー
  • グループインタビュー
  • オンラインインタビュー
  • 会場調査
  • 覆面調査
  • エスノグラフィー調査

デプスインタビュー:10万円〜40万円

デプスインタビューとは、調査員と回答者が1対1のインタビュー形式で行う市場調査です。インタビューする時間によって費用が変動し、10万円〜40万円程度が相場です。

複数人にインタビューをするよりも、対象者に聞きたい意見をより濃く聞き出せるのがメリットです。他の人に聞かれたくないデリケートな調査にも活用できるでしょう。

グループインタビュー:10万円〜130万円

対象となるターゲットを複数人指定し、インタビュー形式で調査を行う市場調査です。人数やグループの数によって費用は大きく変動するため、10万円〜130万円と幅広いです。

集団心理が働くような調査や多くの意見がほしい調査の場合に役立ちます。

オンラインインタビュー:40万円〜80万円

文字どおり、オンライン上でインタビュー調査を行う市場調査です。オンラインで行うための機材費や人員のリクルートに工数がかかるため、40万円〜80万円とやや高めの相場です。

費用はかかりますが、モニターの交通費や会場の場所の手配がいらないため、調査員の手間が減るのがメリットです。

会場調査:40万円〜300万円

会場に対象のモニターを集めて、実施する市場調査です。会場の場所代やモニターの交通費などが発生するため、40万円〜300万円と高額です。

受験会場でテストを行うことも、ある意味会場調査です。同じ環境でモニターの意見が聞けるため、環境に左右されることがなくなるメリットがあります。

ただし費用は高額であるため、調査内容が会場の手配が必須で、なおかつ大規模ではない限りおすすめできません。

覆面調査:10万円〜50万円

覆面調査とは、モニターとしての役目を隠しつつ、一般消費者として調査を実施する市場調査です。ミステリショッパーも呼ばれています。

モニターの交通費やサービスの利用料金が主な費用で、10万円〜50万円程度です。覆面調査の代表的な例として、飲食店やエステサロンに来店し、サービスを受けたレビューをまとめる調査などがあります。

モニターの潜在的な意見を得られやすいため、年々調査案件が増えています。

エスノグラフィー調査:10万円〜200万円

エスノグラフィー調査とは、調査の対象者を集めて一定期間生活してもらい、行動を観察する調査です。期間の長さや環境によって費用は大きく変動し、10万円〜200万円が費用相場となります。

人の心理的な描写を細かく確認したい調査によく活用されます。モニターの潜在的なニーズの把握に役立つでしょう。ただし、以下の配慮が必要になります。

  • 調査前に調査内容に齟齬がないよう説明する
  • モニターの体調に悪化が生じた場合の対処方法を事前に考えておく

市場調査の費用が変動する3つの要因とそれぞれの費用相場

市場調査の費用が変動する要因は、下記の3つです。

  • 設問数
  • 回収数
  • オプション

それぞれの費用相場についても解説します。

設問数:6万円〜45万円程度

設問数 回収数 費用相場
10 300 6万円〜9万円
10 500 10万円〜19万円
20 300 12万円〜23万円
20 500 20万円〜35万円
30 1,000 45万円〜

設問数が多くなればなるほど、コストがかかります。設問数が多いほど回答者の工数が増加するため、回答者の報酬が増加します。

たとえば、10問で500回答の回収であれば10万円〜19万円程度、30問で1,000回答であれば45万円程度が相場です。

ただし、調査方法によっては相場以上に費用がかかる可能性があるため注意しましょう。

回収数:13万円〜32万円程度

※設問数を20問とし、アンケート調査を行った場合

回収数 費用相場
〜100 13万円程度
101〜300 17万円程度
301〜500 20万円程度
501〜800 27万円程度
801〜1,000 32万円程度

調査を行った後に、回収する回答数によっても費用が変動します。回収数が多いほど集計する工数が増加し、人件費が高くなるためです。

回収数が100回答の場合は13万円程度、1,000回答になると32万円程度が相場です。

オプション

スクリーニング 10万円〜
設問設計 10万円〜
集計 3万円〜5万円
画像貼付 3,000円〜
動画貼付 5,000円〜
レポート作成 10万円〜20万円
分析資料の作成 20万円〜

市場リサーチに当たっての企画サポートや、集計作業、さらに分析といったサービスがあります。それぞれのオプションによって料金が追加されていきます。

マーケティングリサーチ会社によって費用が大きく変動するため、見積もりする際は注意してください。

市場調査をマーケティングリサーチ会社に依頼した際の料金体系例

市場調査をマーケティングリサーチ会社に依頼した際の料金体系例を、2社ピックアップしました。

株式会社アスマークの料金体系例

株式会社アスマークの画像

参照:株式会社アスマーク

※Webアンケートシステム活用した、顧客満足度調査の場合

基本料金 25万円(30問以内)
パスワード設定料金 2万円
単純集計料金 3万円(30問以下)
クロス集計料金 5万円(30問以下、3集計軸)
合計 35万円

株式会社BE企画の料金体系例

株式会社BE企画の画像

参照:株式会社BE企画

※デプスインタビュー(1名1.5時間のインタビュー、3名実施を想定)の場合

企画費 5万円
インタビューフロー作成費 7万円
インタビュー実施費 10万5,000円(3回)
モニターリクルート費 3万円(3人)
モニター謝礼費 1.5万円(3人)
発言録テープおこし費 6万円(3本)
分析・報告書作成費 20万円
合計 53万円

市場調査の費用を抑える方法3つ

市場調査の費用を抑える方法を3つ紹介します。

  • 調査目的を明確にする
  • 適正な回収数やオプションを設定する
  • Web上で可能な調査を行う

調査目的を明確にする

市場調査を行う前に、調査目的を明確にしましょう。調査目的が定まっていないと、目的と合致した調査手法でリサーチできずに、再調査をしなくてはなりません。

たとえば自社のイメージキャラクターをいくつか候補を出し、不特定多数の方々に投票してもらいたい場合は、Webアンケート調査が有効です。

調査を行う対象のユーザーを指定したり、調査をしたい内容を細かく俯瞰したりして目的を定めましょう。

適正な回収数やオプションを設定する

適正な回収数やオプションを設定すると、余計な費用がかかりません。集計した際の外れ値やその他の回答が一定数あることも考慮して回収数やオプションを設定しましょう。

回収数を多くしたり、オプションをたくさん追加したりすることで、有意性のある統計が手に入るとは限らないことを覚えておきましょう。

外れ値とは

他のデータと比較して極端に値が大きかったり、小さかったりするデータのことです。外れ値を除かないと、統計結果に大きくズレが生じてしまいます。

Web上で可能な調査を行う

Web上で調査ができないか検討してみるのも、市場調査の費用を抑える1つの手段です。

会場に回答者を集めて、紙で回答する会場調査だと、交通費や印刷費がかかります。Web上であれば回答者がどこでも回答でき、ペーパーレスにもなるでしょう。

市場調査を行う際に、Web上で可能か必ず検討することをおすすめします。

市場調査とは

市場調査とは、自社の商品やサービスのマーケティング戦略を立てるために、ユーザーの動向やトレンドを把握する調査です。市場調査によって、ユーザーのニーズや改善点が明確にもなるため、経営の方向転換や路線変更にも役立ちます。

SNSの普及によって、消費者の「リアルの声」が気軽に発信できるようになり、ますます市場調査の需要が上がるでしょう。市場調査を代行するマーケティングリサーチ会社も年々増加しています。

マーケティングリサーチ会社のサービス内容

市場調査と言ってもいくつもの手法があり、対象となる層も異なってきます。まずはマーケティングリサーチ会社ではどんなサービスを提供しているのかをチェックしてみましょう。以下に主なリサーチ手法を3つ紹介します。

ネットリサーチ

現在主流となっており、サイト上に質問を設けて、広い層に回答してもらうという方法で調査を行います。回答者の層を限定することも可能です。広く公開してそれぞれの回答をした層をチェックすることもできます。

モニター調査

電話によって直接相手に聞いたり、企業に質問状を送ったりして調査します。より正確な回答を得られますが、時間と手間がかかります。

実地調査

実際に商品やサービスをモニター体験してもらい、コメントや評価を聞きます。実際の利用もしくはイメージ調査ができるため、よりリアルなリサーチができるのが魅力でしょう。

マーケティングリサーチ会社の選び方3つ

マーケティングリサーチ会社を選ぶポイントは、下記の3つです。

  • 自社の予算にマッチするか確認する
  • 会社が得意とする分野をチェックする
  • 複数の会社をチェックして比較する

市場リサーチを行う会社は多いため、どこに依頼するかも大事な点です。そのためのチェックポイントを確認しましょう。

自社の予算にマッチするか確認する

会社によってどのくらいの予算が必要となるかは異なります。多くの会社では料金表を掲載していたり、事前見積もりを事前に行ったりしているためチェックしましょう。

また、サイトに料金シミュレーションプログラムを設置しているところもあります。サービスを活用して、自社の予算にマッチするところを選びましょう。

会社が得意とする分野をチェックする

会社によって得意とするリサーチ方法や、対象の属性・地域、リサーチ内容が異なります。また、付加的なサービスとして付けられるオプションの内容も変わってきます。

今までリサーチをしたことがない場合には、企画や集計・分析などを依頼することで、より楽にかつ正確に調査結果を得られるでしょう。分析レポートを基本プランとして提出してくれるのか、オプションとなるのかという点も大事です。

複数の会社をチェックして比較する

リサーチ会社を最終的に決める際には、必ず一つの会社だけでなく、複数の会社をチェックして比較しましょう。リサーチというのは業界として決まった料金設定がなされているわけではなく、それぞれの会社で自由に決めているためです。

同じサービス内容でもかなり料金が変わってくることもあるため、複数の会社で比較しないと無駄にコストを掛けてしまうでしょう。ある程度大きな依頼では、相見積もりを出すことで料金交渉をすることも可能です。

また、分析内容の詳細は会社ごとに違います。単に年代や性別で分類しているところもあれば、パーセンテージ表示をしたり、データから分かるコメントを付けてくれたりすることもあります。

まとめ

マーケティングリサーチはブランドやサービスの開発や改善のためにとても重要です。リサーチのプロに依頼することで、より効率的に調査ができますし正確な結果を得られるというメリットもあります。

さまざまな比較ツールもしくはサービスを提供しているところがありますが、おすすめなのが「比較ビズ」というビジネスマッチングサイトです。「比較ビズ」では、ジャンルのプロやサービスを比較して、特徴やコストなどをチェックできます。

自社にマッチしたサービスをリサーチするのに役立ち、業界の相場やサービス内容を確認するのにも使えます。ぜひ利用してみてください。

監修者のコメント
株式会社C story maker
代表取締役 萬関 良輔

マーケティングコンサルティングとして、上場企業から地方中小企業まで延べ100社以上のご支援を経験。戦略設計から実行、人材育成まで会社において事業面を全てご支援範囲としている。WEBマーケティングにおいても、WEB広告及び制作関連も全て対応。過去実績:集客改善PJ(WEBマーケ改善率 110%〜160%)、マーケティング人材育成PJ(人材育成後、集客が2.5倍改善)

本記事にてリサーチの重要性やその選び方について記載をされております通り、ビジネスにおいて仮説を作り行動を起こすことが全てのアクションの精度を高める活動となります。料金や得意分野でのリサーチ会社選択も非常に重要であると同時に、「何を目的としてリサーチを行うのか」ということが明確になっていることもまた、非常に重要なポイントとなります。

リサーチを実施した後に集まったデータで何を明確にしたいのか、集めた情報価値は今回のこと以外にも転用が効くものなのか、市場リサーチをすることで得られるものは何なのかなど、様々な観点で仮説を作り「リサーチ設計書」を作ることも重要となります。

コンサルティング会社において非常に多くのリサーチ案件を実施致しますが、その都度、リサーチ設計書を作成し誰が見ても何が目的なのかや得られる情報にて何を明確にし、アクションをしていくのかなども詳細に記載を致します。

リサーチによる情報はとても貴重であり、会社にとって一次情報を取得できるまたとない機会だからこそ、その1度の機会を最大限活用できるようにご準備頂き、本記事に沿ってリサーチ会社の選定をして頂ければと思います。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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