市場調査やマーケティングリサーチの費用相場は?料金体系や内訳を詳しく解説

最終更新日:2023年05月23日
株式会社C story maker
監修者
代表取締役 萬関 良輔
市場調査やマーケティングリサーチの費用相場は?料金体系や内訳を詳しく解説
この記事で解決できるお悩み
  • 市場調査やマーケティングリサーチの費用相場は?
  • 市場調査の基本的な料金体系や内訳って?
  • 市場調査の費用相場の事例はどうなっているの?

ビジネスを展開するうえで事前の市場調査は重要ですが、「どれくらいの費用がかかるのか?」と気になる方は多いでしょう。

本記事では市場調査やマーケティングリサーチの費用相場について、おおよその金額目安や事例を紹介します。最後まで読むと、どれくらいの費用感なのかを把握でき、リサーチ会社を探し始められるようになるでしょう。

「市場調査を適正な費用で依頼したい」という方はぜひ参考にしてください。

リサーチ会社のサービス内容

一口にリサーチと言ってもいくつもの手法があり、対象となる層も異なってきます。まずはリサーチ会社ではどんなサービスを提供しているのかをチェックしてみましょう。以下の3点が主なリサーチ手法です。一つずつご紹介していきます。

ネットリサーチ

現在主流となっており、サイト上に質問を設けて、広い層に回答してもらうという方法で調査を行います。回答者の層を限定することも可能。広く公開してそれぞれの回答をした層をチェックすることもできます。

モニター調査

電話によって直接相手に聞いたり、企業に質問状を送ったりして調査します。より正確な回答を得られますが、時間と手間がかかります。

実地調査

実際に商品やサービスをモニター体験してもらい、コメントや評価を聞きます。実際の利用もしくはイメージ調査ができるため、よりリアルなリサーチができるのが魅力でしょう。

リサーチ会社の料金体系

ネットリサーチを例に、どのくらいの料金が掛かるのかをチェックしましょう。

  • 基本料金

    基本料金は原則、設問数と回答数によって変わってきます。たとえば、10問で500回答の回収であれば10万円程度、30問で1,000回答であれば45万円程度が相場となります。

  • オプション料金

    オプションとしては、市場リサーチに当たっての企画サポートや、集計作業、さらに分析といったサービスがあります。それぞれのオプションによって料金が追加されていきます。

    費用相場としては、集計と分析がセットでプラス3-5万円程度となっています。

費用相場事例

具体的にどのくらいの費用がかかるのかを、3つの事例を挙げてチェックしてみましょう。

顧客リストへのアンケート

すでに自社サイトや店舗への訪問者などから、顧客リストがある場合でそのリストに基づいてメールで専用サイトのURLを送り、そこでアンケートを行うという事例です。ここでは20問を設定し、一か月程度の期間をかけて専用サイトで答えてもらいます。

この場合だと、基本料金として20万円程度が相場です。これに、集計や分析などのオプション料金がかかることになります。

ブランドの知名度チェック

商品ブランドの浸透度がどのくらいかを、地域限定でネットリサーチを行います。設問数は30問で、問題の作成や事前準備調査も依頼します。さらに、集計作業や分析ツールの利用も行えるというオプションも付けます。この場合だと120万円の費用が相場です。

このリサーチでは、地域限定をするという作業が必要となりますので、設問サイトの設定が多少複雑になります。また、問題作成を含む総合的なサポートも行います。

こうした付加的なサービスが付いていますので、基本料金に加えてオプション料金が入っています。そのため、通常よりも高額のリサーチ費用となっているのです。

ポータルサイト利用状況のチェック

最近転職をしたことがある人を対象として、どのくらいの割合で転職系ポータルサイトを利用したかを集計してみましょう。

特に地域限定はなく、年齢層も就労世代と幅広く取ります。設問は10問で総計1,000人からの回答を集めます。分析として、年齢層や性別の分類を行います。

こうした事例では15万円程度が相場となります。回答数が1,000と多いのですが、特に地域の限定がなく広くアンケートができますし、年齢の絞り込みもほぼありませんので、リサーチが楽にできるため安めの金額設定です。

リサーチ会社の選び方

市場リサーチを行う会社は多いので、どこに依頼するかも大事な点です。そのためのチェックポイントを確認しましょう。

予算

それぞれの会社でどのくらいの予算が必要となるかは異なります。多くの会社では料金表を掲載していたり、事前見積もりを事前に行ったりしているのでチェックしてみてください。

また、サイトに料金シミュレーションプログラムを設置しているところもあります。こうしたサービスを活用して、自社の予算にマッチするところを選んでいきましょう。

得意分野

それぞれの会社で得意とするリサーチ方法や、対象の属性・地域、リサーチ内容が異なります。また、付加的なサービスとして付けられるオプションの内容も変わってきます。

今までリサーチをしたことがないという場合には、企画や集計・分析などを依頼することによって、より楽にかつ正確に調査結果を得られるよう助けられます。また、分析レポートを基本プランとして提出してくれるのか、オプションとなるのかという点も大事です。

複数の会社をチェックして比較

リサーチ会社を最終的に決める際には、必ず一つの会社だけでなく、複数の会社をチェックして比較しましょう。というのも、リサーチというのは業界として決まった料金設定がなされているわけではなく、それぞれの会社で自由に決めているからです。

同じサービス内容でもかなり料金が変わってくることもありますので、複数の会社で比較しないと無駄にコストを掛けてしまうことがあります。またある程度大きな依頼では、相見積もりを出すことで料金交渉をすることも可能です。

また、分析内容の詳細は会社ごとに違います。ただ単に年代や性別で分類しているところもあれば、パーセンテージ表示をしたり、データから分かるコメントを付けてくれたりすることもあります。

まとめ

リサーチはブランドやサービスの開発や改善のためにとても大事です。リサーチのプロに依頼することで、より効率的に調査ができますし正確な結果を得られるというメリットもあります。

いろいろな比較ツールもしくはサービスを提供しているところがありますが、その中でもおすすめなのが「比較ビズ」というサービスサイトです。この「比較ビズ」では、様々なジャンルのプロやサービスを比較して、それぞれの特徴やコストなどをチェックしていくことができます。

より自社にマッチしたサービスをリサーチするのにも役立ちますし、業界の相場やサービス内容を確認するのにも使えます。さらに、自社がこのサイトに登録して営業・集客に役立てることもできます。

いろいろな使い方がありますので、マーケティングや営業の一つのツールとして利用してみるのも良いでしょう。

監修者の一言

本記事にてリサーチの重要性やその選び方について記載をされております通り、ビジネスにおいて仮説を作り行動を起こすことが全てのアクションの精度を高める活動となります。料金や得意分野でのリサーチ会社選択も非常に重要であると同時に、「何を目的としてリサーチを行うのか」ということが明確になっていることもまた、非常に重要なポイントとなります。

リサーチを実施した後に集まったデータで何を明確にしたいのか、集めた情報価値は今回のこと以外にも転用が効くものなのか、市場リサーチをすることで得られるものは何なのかなど、様々な観点で仮説を作り「リサーチ設計書」を作ることも重要となります。

コンサルティング会社において非常に多くのリサーチ案件を実施致しますが、その都度、リサーチ設計書を作成し誰が見ても何が目的なのかや得られる情報にて何を明確にし、アクションをしていくのかなども詳細に記載を致します。

リサーチによる情報はとても貴重であり、会社にとって一次情報を取得できるまたとない機会だからこそ、その1度の機会を最大限活用できるようにご準備頂き、本記事に沿ってリサーチ会社の選定をして頂ければと思います。

株式会社C story maker
代表取締役 萬関 良輔
監修者

マーケティングコンサルティングとして、上場企業から地方中小企業まで延べ100社以上のご支援を経験。戦略設計から実行、人材育成まで会社において事業面を全てご支援範囲としている。WEBマーケティングにおいても、WEB広告及び制作関連も全て対応。過去実績:集客改善PJ(WEBマーケ改善率 110%〜160%)、マーケティング人材育成PJ(人材育成後、集客が2.5倍改善)

比較ビズ編集部
執筆者
比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。