ウーバーイーツの確定申告|配達員なら知りたい税金の基本・確定申告のやり方を解説!

更新日:2021年11月09日 発注カテゴリ: 確定申告
ウーバーイーツの確定申告|配達員なら知りたい税金の基本・確定申告のやり方を解説!

ウーバーイーツ(Uber Eats)で得た収入は確定申告して納税する必要があるのか?必要ならどのような手順で確定申告すればいいのか?ウーバーイーツの配達員として働く方なら知りたいはず。アルバイト感覚で気軽に取り組めるウーバーイーツですが、働いて得られた収入はいわゆる「給与」ではないことが特徴。本業・副業いずれのパターンでも、働き方に応じた形で適切に確定申告しなければなりません。でも税金や確定申告のことはよくわからない、そんな方がほとんどでしょう。そこで本記事では、なぜ確定申告が必要なのか?節税のポイントはなにか?ウーバーイーツの配達員の方なら知っておきたい税金の基本を徹底解説!パターン別の確定申告のやり方も紹介していきます。

ウーバーイーツ(Uber Eats)の所得は原則確定申告が必要

ウーバー社が提供する「ウーバーイーツ(Uber Eats)」とは、登録する飲食店と食事を届けて欲しい会員の方を結ぶフードデリバリーサービスです。

デリバリーの役割を担うのはウーバーイーツに登録する配達員の方であり、アプリで仕事を請け負う「業務委託」の形で働くことが特徴。ウーバー社と配達員の間に「雇用契約」は存在しません。

そのため、会社が年末調整を代行してくれる一般的な会社員と異なり、ウーバーイーツで所得を得ている方は、原則として2月16日から3月15日までの間に前年所得の確定申告をしなければなりません。日本では所得を得ているすべての方に、確定申告および納税の義務があるからです。

ウーバーイーツ所得の確定申告が不要なパターン

ただし、すべての所得が課税対象になるとは限らないのが税金の仕組み。ウーバーイーツで得られた所得にも同じことがいえ、所得金額によっては確定申告が不要な場合もあります。代表的なパターンを紹介していきましょう。

副業でウーバーイーツ所得が20万円以下

正社員の「給与所得者」として働く方が、副業でウーバーイーツの配達員としても働く場合、ウーバーイーツの年間所得が20万円以下であれば確定申告の必要はありません。これは、給与所得以外の所得が20万円以内であれば非課税という「給与所得者の20万円ルール」があるからです。

ただし20万円ルールは、給与所得以外のすべての所得合計が20万円以下の場合にのみ適用されることに注意が必要です。たとえば、ウーバーイーツの年間所得が20万円であっても、ほかの副業から得られた所得がある、あるいは不動産所得があるといった場合は確定申告が必要だからです。

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本業でウーバーイーツ所得が48万円以下

本業としてウーバーイーツの配達員として働く方の場合、ウーバーイーツの年間所得が48万円以下であれば確定申告の必要はありません。ただし、ウーバーイーツの年間所得が48万円であっても、それ以外の所得がある方は確定申告が必要になる場合もあります。

つまり、会社員の副業の場合は、ウーバーイーツを含めた年間所得が20万円以内、ウーバーイーツを本業とする方の場合は、ウーバーイーツを含めた年間所得が48万円以内であれば、確定申告する必要はありません。

確定申告が不要でも住民税の申告は必要

一方、日本では確定申告の対象となる「所得税」のほかに、地方自治体に「住民税」を納税する義務もあります。

住民税は所得税とよく似た仕組みを持つものの、前年の所得に対して課税される特徴があり、居住する自治体によって税制も若干異なります。そのため、確定申告が不要なパターンであっても、住民税の申告は必要です。

確定申告していれば税務署と地方自治体で情報共有されるため、納税者はなにもする必要はありませんが、確定申告していなければ、納税者自ら地方自治体に出向き、改めて住民税を申告しなければなりません。

ウーバーイーツで所得を得ている方が、原則確定申告するべきなのはこのためでもあります。

ウーバーイーツで得られる「所得」とは

ここまでで、確定申告の基準として「所得」という言葉を使ってきましたが、ウーバーイーツで得た収入は、イコール所得ではありません。所得とは、収入から経費を差し引いた「利益」のこと、経費とは「収入を得るために使った支出」のことです。

たとえば、ウーバーイーツで働くために10万円の自転車を購入し、得られた収入が20万円であれば「20万円 - 10万円 = 10万円」が所得となる計算。つまり、計上できる経費が多くなれば、所得金額を抑えられます。

確定申告の対象となる「課税所得」とは

収入から経費を差し引いた所得額すべてに課税されるのかというと、これもそうではありません。収入の少ない方でもムリなく納税できるよう、日本の税制には各種所得控除が設定されています。

所得から適用できる各種所得控除を差し引いたものを「課税所得」と呼び、所得税は課税所得金額に応じた税率を乗じて算出されます。代表的な所得控除としては「基礎控除」が挙げられるでしょう。

納税者の所得総額 基礎控除の金額
2,400万円以下 48万円
2,400万円超〜2,450万円以下 32万円
2,450万円超〜2,500万円以下 16万円
2,500万円超 0円

参考元:国税庁「No.1199 基礎控除」

ウーバーイーツを本業とする方の所得額が、48万円以下であれば確定申告が不要なのは、基礎控除の48万円を適用できるから。48万円の所得から基礎控除の48万円を差し引けば、課税所得がゼロとなるからです。

しかし、所得が課税所得に満たない48万円であることは、どうやって証明するのでしょうか?

たとえば、ウーバーイーツの収入68万円を得るため、20万円の経費を支出したという事実は、確定申告することでしか証明できません。ウーバーイーツで働く方が確定申告すべき、もうひとつの理由でもあります。

ウーバーイーツの所得は雑所得か事業所得

確定申告とは、1年間の所得を確定させ、足りない所得税の納税や払い過ぎた所得税の還付を受ける手続きですが、所得の性格に応じて所得税の計算方法は若干異なります。そのため、日本では収入の性格にに応じて所得を10区分に分類しています。

参考元:国税庁「No.1300 所得の区分のあらまし」

ウーバーイーツの所得が「給与所得」ではないことは上述した通りですが、確定申告時には「雑所得」もしくは「事業所得」で申告することになります。

副業としてウーバーイーツで働く方なら、「雑所得」として白色申告で確定申告するのが一般的です。雑所得とは、どの所得区分にも属さない所得のことで、ほかの所得と合算して税率を乗じる「総合課税」、赤字をほかの所得に適用する「損益通算ができない」などを特徴を持ちます。

事業所得なら青色申告で確定申告可能

一方、本業としてウーバーイーツで働く方であれば、日々繰り返し行われる一定規模の事業として「事業所得」での確定申告が可能です。事業所得であれば、最大65万円の特別控除が得られるなど、税制面で非常に有利な青色申告での確定申告も可能です。

青色申告するためには、個人事業主としての開業届のほか、青色申告承認申請書を税務署に提出する必要がありますが、ウーバーイーツを本業とするのであればおすすめ。提出時の手数料なども必要ないため、気軽に登録可能です。

ウーバーイーツで計上できる経費とは

白色申告、青色申告、どちらで確定申告するにしても、どれだけ所得額を抑えられるか?計上する必要経費が節税のポイントでしょう。しかし経費の原則は「収入を得るために使った支出」であり、どんなものでも経費に計上できるわけではありません。

それでは、ウーバーイーツで働く方が計上できる経費にはどんなものが挙げられるのか?簡単に紹介しておきましょう。

仕訳項目 経費例
消耗品費、減価償却費 自転車・バイクの購入費
賃借料 自転車・バイクのレンタル費
消耗品費 ヘルメットやライト等の備品
旅費交通費 自転車の修理代、バイクのガソリン代
地代家賃 駐輪場代
車両費 車両保険
消耗品費、通信費 スマートフォンの購入・通信費
消耗品費 配達用のバッグ

もっとも高価で経費への計上効果も高いのが、自転車・バイクの購入費ですが、白色申告で確定申告する場合、10万円を超えるものは一定期間で減価償却していく必要があることに注意が必要です。確実に経費計上するためにも、領収書・レシートは保管しておくことが鉄則です。

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家事按分とはなにか?

購入した自転車・バイクやスマートフォンは、100%ウーバーイーツでのみ活用するとは限らないでしょう。こういったケースでは、業務で使った割合を乗じた分だけ経費計上できます。これを「家事按分」と呼びます。

たとえば、利用回数をもとに自転車の家事按分を算出するには、以下のような方法で行います。

計算式

・自転車の年間利用回数 200回

・私用で自転車を利用した回数 50回

・ウーバーイーツで自転車を利用した回数 150回

家事按分の計算式 (150 ÷ 200) = 75%

購入した自転車の価格が10万円であれば、その75%(7万5,000円)のみ経費として計上できます。

白色申告の家事按分には注意が必要

ただし、白色申告の家事按分には「業務の割合が50%を超える経費」しか計上できないことに注意が必要です。

たとえば、購入したスマートフォン、および通信費の60%が私用として使われていたのであれば、残りの40%をウーバーイーツの経費としては計上する、といったことができません。

一方、青色申告での確定申告であれば、家事按分が50%以下であっても「合理的に事業相当額を区分」できていれば、経費として計上できます。ウーバーイーツを本業とする方に青色申告がおすすめなのか、こうした細かな税制面でも有利になるからです。

ウーバーイーツ所得を確定申告しないとどうなる?

ここまでで、ウーバーイーツで働く方が確定申告すべき理由を、税金の基本的な仕組みとともに解説してきました。

しかし、アルバイト感覚でウーバーイーツの配達員に登録した方、収入がそれほど多くない方であれば、面倒な確定申告はできればしたくないと考えているかもしれません。では、ウーバーイーツの所得を確定申告しなかったらどうなるのでしょうか?

納税の義務があるにもかかわらず確定申告を怠ると、申告を怠ったことに対する「無申告加算税」、申告期限を過ぎた日数に対する「延滞税」という罰則が課されます。

本来支払わなくても済む「ムダな税金」を支払うことになり、悪質な場合はより重い罰則である「重加算税」が課されることもあります。国民としての義務を果たすためにも、ムダな税金を支払わないためにも、正確・確実に確定申告する必要があるでしょう。

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国税局はシェアリングエコノミーへの税務調査を強化

「課税対象になるとはいえ、ウーバーイーツで得られた所得が少ないから確定申告しなくても大丈夫だろう。」もし、こうした考えを持つ方がいらっしゃるのであれば、今すぐその考え方を改めるべきです。

なぜなら、2019年6月に公表されたように、国税局はシェアリングエコノミーに対する税務調査を強化していく方針だからです。

実際、東京国税局は2021年6月、ウーバー社に対して「配達員の住所氏名」「2019年の報酬額」「銀行口座」の情報開示を求めています。

これはウーバー社の税務調査というよりも、確定申告を怠っている配達員をターゲットにしていることは明らかでしょう。

今回は東京だけでしたが、全国的に税務調査が強化されるであろうことは明白です。万が一、自身が税務調査の対象とされてしまった場合、確定申告していなければ大きなダメージを受けてしまいます。

確定申告のやり方:ウーバーイーツが副業の方

「でも、これまでに確定申告したことがないし、どうやればいいのかわからない」そんな方に向け、ウーバーイーツで働く方が確定申告する手順を簡単に紹介していきましょう。まずは、会社員として働く方が、副業としてウーバーイーツの所得を得ている場合です。

源泉徴収票をもとに確定申告書を作成・提出・納税

会社員として給与所得を得ている方であれば、会社が年末調整を代行してくれているはずです。副業としてウーバーイーツで働く方の場合、その際に受け取る源泉徴収票をもとに、確定申告書を作成し、税務署に提出・納税するだけです。

ほとんどの方は白色申告で確定申告することになりますが、その際に記入するのは「確定申告書A」だということを覚えておきましょう。源泉徴収票があれば確定申告書の作成はそれほど難しいものではなく、白色申告のため経費の記帳も簡単な単式簿記でOKです。

参考元:国税庁「申告書用紙」

方法は税務署に提出・郵送・e-Tax

作成した確定申告書Aは、収支内訳書、源泉徴収票、各種控除証明書(保険など)、本人確認書類とともに税務署に提出します。窓口に持参する以外にも郵送やe-Taxでの申請も可能。納税方法もニーズにあわせた複数の方法が用意されています。

また、近年ではオンラインの「確定申告書等作成コーナー」も用意されているため、指示に従って入力していくだけで簡単に確定申告を済ませられます。税務署の窓口まで出向く必要がないのもポイントでしょう。

参考元:国税庁「確定申告書等作成コーナー」

会社に副業を知られたくない場合は?

ウーバーイーツで働く会社員の方であれば、確定申告によって会社に副業していることを知られてしまうのでは?といった不安があるかもしれません。

そんなときは、確定申告書の「住民税に関する事項」にある「自分で納付」にチェックしておけば、住民税を源泉徴収されなくなります。

手順6 住民税に関する事項

参照元:国税庁「手順6 住民税に関する事項を記入する」

会社に副業を知られてしまうもっとも大きな要因は「源泉徴収する住民税の金額が変動する」こと。自身で住民税を支払う手間は増えますが、確定申告時に一工夫するだけで、こうした不安も取り除けます。

確定申告のやり方:ウーバーイーツが本業の方

それでは、ウーバーイーツを本業とする方が確定申告するには、どのような手順を踏めばいいのでしょうか?

ウーバーイーツを本業とはするものの、青色申告は難しそうと感じる方なら、雑所得として白色申告で確定申告する方法があります。手順はウーバーイーツを副業にする会社員の方と同じ。違いを挙げるとすれば、源泉徴収票がないことくらいです。

節税効果の高い青色申告は確定申告書Bが必要

ウーバーイーツが本業となるため、節税効果の高い青色申告で確定申告したい、そう考える方であれば、確定申告書Bを使った手続きが必要です。ただし、すでに解説したように、青色申告で確定申告するには、事前に開業届、青色申告承認申請書を提出しておきましょう。

青色申告特別控除を受けるには

また、節税効果が高いことが青色申告の大きなメリットではありますが、65万円という青色申告特別控除を受けるためには、青色申告決算書や賃借対照表、損益計算書などの添付が必要であり、複雑な複式簿記による記帳、e-Taxによる申告も求められます。

freeeや弥生など、リーズナブルかつ優秀な会計ソフトが活用できる環境が整ってはいますが、会計・税務に明るくない方にとって青色申告での確定申告は簡単ではないことも事実です。

税理士に確定申告を依頼する方法も

青色申告で節税効果を最大化したい、しかし自身で確定申告するのは難しいといった方であれば、確定申告を税理士に依頼する方法がおすすめです。税理士に確定申告を任せれば、不明確になりがちなウーバーイーツの経費も余すことなく計上でき、節税に関するアドバイスも得られるでしょう。

税理士報酬が必要という点はデメリットだといえるかもしれませんが、確定申告に費やすリソースを本業に振り向けられます。支払った税理士報酬は、翌年の確定申告時に経費として計上することも可能です。

まとめ

本記事では、なぜ確定申告が必要なのか?節税のポイントはなにか?ウーバーイーツの配達員の方なら知っておきたい税金の基本を解説するとともに、副業の方、本業の方別に、確定申告のやり方・手順も紹介してきました。

空いている時間を使って気軽にはじめられるウーバーイーツではありますが、比較的新しい働き方でもあるため、国税局の監視が強化される傾向にあるのが現状です。特にウーバーイーツを本業とする方なら、痛くもないふところを探られないためにも、確実かつ正確な確定申告が必須です。

そんなときに強い味方となってくれるのが、税務のスペシャリストである税理士です。「比較ビズ」なら、必要事項を入力する2分程度の手間で、確定申告に強い税理士をスピーディーに探せます。どの専門家に相談すべきなのか?迷うようなことがあれば、是非利用してみてください。

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