マネジメント研修の費用はいくら？目的や実施するポイントを解説

マネジメント研修とは？

マネジメント研修とは、管理職として必要とされるマネジメント能力に関する、様々なスキルを学ぶ研修です。一般社員と違い管理職となると、リーダーシップ、コミュニケーション、部下の評価や育成、業務管理、企画の立案など様々な能力が求められます。

このようにマネジメントとは、一般職で求められる仕事とは全く違った種類の能力を求められるため、誰しもができるものではありません。

そこで、近年はマネジメント研修を外部のしかるべき組織を使い、あるべき管理職の姿や持つべきスキルを実践的に学ばせる企業が増えてきているのです。

リーダー研修・管理職研修について知りたい方は、下記リンクをご覧ください。

管理職・リーダー研修の費用相場は？実施のメリットや依頼の流れを解説

マネジメント研修の目的

マネジメント研修の目的は、管理職としてのスキルを身に付けることです。「これから管理職になる社員に必要な意識や知識を身に付けてもらう」、「中間管理職の社員がさらに上級管理職になるために必要な能力を備える」というように、立場によって研修内容も違います。

このように、同じ管理職でもその階層によって必要なことが異なるということも自覚しなければなりません。

マネジメント研修のメリット

マネジメント研修を行うメリットは、外部の組織に依頼して行う場合、自社の狭い世界の中での偏った認識や風習に左右されることなく、成功事例をもとに一般的な知識を得ることができることです。もちろん外部に委託しつつも、事前にその会社固有の企業理念などの擦り合わせを行い、自社オリジナルのマネジメント研修を行うことも可能です。

また、同じ立場の他社の人たちとの出会いによる新しい価値観や、刺激を得られることもあげられます。そこで培った人脈なども後々生きてくる可能性があります。外部で開催される研修に合宿や通いで行き、新たな世界観を得ることは、社員本人にとっても会社の将来にとっても、貴重な経験となるはずです。

マネジメント研修の内容・プログラム例

まず、管理職の階層によってプログラムが作られていることが一般的です。マネジメント研修の内容・プログラム例についてまとめたのでご覧ください。

マネジメント研修を実施するポイント

社員に対してマネジメント研修を実施する際に、抑えておきたいポイントがいくつかあります。ここでは以下の３つからそれぞれ解説していきましょう。

どのような意識・スキルを持ってほしいかを明確にする

まずは、自社の管理職としてどのような意識、スキルを持ってほしいかということを明確にすることです。

ここを抑えておかなければ、一般的なマネジメント研修を受けたとしても実践に役立てることができません。マネジメントスキルをどのように自社で発揮し、貢献できるかということをしっかりと擦り合わせておかなければなりません。

強化しなければならない管理職の役割を明確にする

次に、なぜマネジメント研修を受けさせたいか、自社の管理職としてどこが弱いのか、もしくはどこを強化すべきなのかということを明確にすることです。社内には既に既存の管理職が存在するはずですが、それでは物足りない何かがあるため、新たに外部での研修も受け、スキルを磨いてほしいという思いもあるはずです。

ただやみくもに全てを薄く広く学ばせるのではなく、その会社で今求められている、あるいは強化しなければならない管理職の役割をクリアにして、そこを埋められる研修内容にしていかなければなりません。

現場で実践に移すためのフォローアップ体制を整える

さらに、その場限りの研修だけでは何の意味も無いため、現場で実践に移すためのフォローアップ体制が整っているかどうかもポイントです。研修で得られた知識を行動に移していくことが、マネジメント研修を受ける目的です。

また、スキルがアップするごとに、あるいは立場が上がっていく毎に継続的に受けることができれば、さらに本人のモチベーションも高まることでしょう。

マネジメント研修の費用・料金相場

では、マネジメント研修の費用・料金相場について下記の表にまとめたので、ご覧ください。

まとめ

企業の人材、とくに管理職を育成するためには、企業内の慣習や知識だけでは戦えない時代になってきました。どんな企業とも対等に戦える会社にしていくためには、総合的な管理職のスキルアップ、意識改革が必須です。また、近年ダイバーシティ、ハラスメント、コンプライアンス対策など今までには無かった法律上の知識も必要となってきました。

その企業内でどのような管理職を作っていく必要があるのかを社内で検討し、誰を行かせるべきなのか、何を学んでもらうのかをクリアにし、研修内容を選ぶ必要があります。

それなりにコストのかかるものではありますが、今すぐに成果が出なくても、会社の将来に必ず貢献できるものであると信じて、人材への先行投資であると考えることが必要です。

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監修者のコメント

株式会社ワイズエフェクト

代表取締役 余語まりあ

株式会社ワイズエフェクト　代表取締役。大学卒業後、株式会社サンリオに入社。人事部、商品部を経て居住の地を名古屋に移し、現在は全国で「企業の資産の一つである人材を真の人財にするための研修講師」として活動中。トヨタ、ドコモなど大手企業から中小企業まで既に48000人以上のビジネスマンが受講。また芸能事務所タイタン主催の「タイタンの学校」のレギュラー講師、ミス・ユニバース、ミス・ジャパンなどにビューティキャンプ講師として長年携わる。著書は2冊。

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管理職の研修も今に始まったことではないかもしれません。でも改めて管理職研修が求められる背景が変わってきております。例えば企業内の人材は様々な世代により価値観や教育、環境の違いによる人材がおります。その社員を活かし育てる方法も管理職自身が受けて来たものとはかなり乖離しております。

例えば今の管理職に求められるもは信頼はもとより「共感」がございます。この共感は日々のコミュニケーションや面談や部下指導の際に求められますが、具体的にどのようにしたら良いのか？抑えるべきポイントはどこか？知らない管理職は多いです。

管理職としてどの世代もそれぞれが持つスキルや経験を最大値へ導くことが企業の業績向上へ繋がるのです。今まで管理職研修を行ってきているという企業様でも改めて見直されてみてはいかがでしょうか。

執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。