ソフト・アプリケーション開発の見積もり依頼東京都千代田区からシステム開発会社へのお問い合わせ

1. 背景・目的

株式会社アダコテックは分類AIモデルの学習環境であるShiwaketter（シワケッター）を販売しています。しかしながら、学習モデルの実行環境を販売可能な状況ではなく、ビジネス活動に障害が発生している。また開発リソースも不足しており、自社での開発では要求されるスペックと納期を実現する事が難しい。この状況を解消する為に、外注を視野に入れたソフトウェアの開発を実施し、検査ソリューションとして顧客提供が可能な状態を目指す。

2. システムの概要

ソフトの役割と構成

Windows OS のパソコンにインストールして起動するソフトウェアです。パソコンローカルの任意のフォルダに存在する画像データに対して、学習モデルを使用した推論処理を実施します。

Shiwaketter で作成した分類モデルは、入力画像に対して最大30クラスの分類処理を実施します。推論実行後の画像は、指定階層の結果フォルダに移動。また.csvによる処理結果出力も実施します。



利用現場や運用フローの概要

想定する動作環境は下記のPCです。当該PCにインストールして使用する検査ソフトウェアです。


ソフトウェアの処理フローを示します。各処理での画面イメージや構造については別途資料で詳細に提示します。



推論ソフト用のSDKについて

Shiwaketterは推論実行用のSDKを提供しています。本ソフトウェア製作の際は、弊社から実行ライブラリを提供するのでサンプルプログラムに準じた組み込みを実施願います。SDKでは下記が実行できます。

　・モデル暗号化解除ライセンスキーの有無の確認

　・閾値を指示して学習モデルによる推論

　・結果（文字列/ヒートマップなど）の出力



ソフトウェアの開発言語、フレームワークについて

　言語: C# / フレームワーク : WPF

言語: TypeScript・Rust / フレームワーク: Tauri

3. 要件定義

機能要件：

【入力画像】

検査対象となる画像は下記の仕様です。

・5M以下のサイズである.png, .bmp, .Jpeg フォーマット画像

・モノクロ、カラーいずれも可

・入力は１カメラ（１フォルダ）までとする



【品種】

100品種まで検査設定を保存可能であること。

品種は検索ボックスで検索でき、バーコードリーダーによる検索も可能である事。



【モデル推論処理】

ユーザーは下記を指定し、AIモデルによる検査処理を設定できる。

・Shiwaketterで生成した学習モデル (.zmcl)

・監視対象フォルダ（内部のフォルダ階層も１階層まで読み込めるようにする）

・出力フォルダ

・検査閾値（その他判定閾値）

・正解モード（マッチングモードのみ）



分類モードは「仕分けモード」と「マッチングモード」があり、下記の様な動作の違いがある。

＜分類モード＞

指定フォルダに入力された画像をShiwaketterモデルで分類し、分類モード毎にフォルダに画像を仕分けする。

＜マッチングモード＞

指定フォルダに入力された画像をShiwaketterモデルで分類し、GUIで設定したモードと合致しているか良否判定をする。



自動検査のON/OFF切り替えができる。用途としては下記。

自動検査OFF：各種設定や、閾値検討のためのバッチ推論処理が可能

自動検査ON：対象フォルダを常時監視、画像があれば随時推論処理を実施。



自動検査 OFF時も指定フォルダ内の画像に対してモデル実行ができる。目的は自動検査で使用する閾値の検討を行う為であり、その際の推論は複数枚のバッチ処理となり画面上のボタンから実行する。推論結果はテーブルで表示される。閾値を変更して再度検査実行すると結果が変更される。





【画面表示】

＜分類モード＞

特徴量マップ（自動検査ONからmax10,000ケ）/分類カウンタ/直近N個の処理画像/直近の判定結果



＜マッチングモード＞

特徴量マップ（自動検査ONからmax10,000ケ）/良否カウンタ/直近N個の処理画像/



＜常時＞

品種名/入出力先/使用モデル/閾値/ストレージの空容量





【結果出力】

結果は出力フォルダに出力をする。（入力フォルダに階層がある場合は入力フォルダと同じ階層構造で結果フォルダを出力する。）フォルダには画像と.CSVを出力する。データは検査のON-OFFごとに個別のフォルダで生成される。また、入力フォルダの処理済み画像は、出力フォルダに移動すること。（処理済み画像が入力フォルダに残らないように）







Csvの出力の内容は以下を想定しています。

AI分類-仕分けモード-



※Class 名はモデルデータから文字列を抽出可能



AI分類-マッチングモード-







【外部連携】

ソフトウェアはI/O出力機能を実装しており、LANケーブルを介したPLCリンク接続により外部機器との信号連携が可能となっている。外部連携ON/OFFは環境設定で設定する事ができる。接続ON時は接続状況を常時監視し、遮断時は再接続など実施する。

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