レスポンシブデザインとは?作成方法とおすすめのテンプレートを紹介!

SUGI WORK
監修者
SUGI WORK 代表 杉山茂幸
最終更新日:2023年08月18日
レスポンシブデザインとは?作成方法とおすすめのテンプレートを紹介!
この記事で解決できるお悩み
  • レスポンシブデザインとは何?
  • レスポンシブデザインの作成手順は?
  • おすすめのテンプレートを知りたい!

レスポンシブデザインは、Webサイトやアプリなどのコンテンツを、さまざまなデバイスに最適な表示させる手法のことです。スマートフォンやタブレットを利用するユーザーが増えているため、Webサイトが各デバイスに対応することが求められています。

本記事では、Webサイトの制作や運用に携わる方に向けて、レスポンシブデザインの概要と作成方法について解説します。おすすめのテンプレートも紹介しました。記事を読み終わる頃には、レスポンシブデザインについて理解し、自社のサイトに合ったデザインを導入できるでしょう。

「Webサイトを運営しているが、レスポンシブデザインが何かわからない…」方は、ぜひ参考にしてください。

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レスポンシブデザインとは

名称未設定のデザイン

レスポンシブデザインとは、Webサイトやアプリなどのコンテンツを、さまざまなデバイスに最適な表示に調整する手法のことです。PCやスマートフォン、タブレットなどで閲覧する際に、文字や画像などを最適なサイズに自動調整し、レイアウトを見やすくしてくれます。

レスポンシブデザインが求められる理由

レスポンシブルデザインが求められている理由は、スマートフォンやタブレットなど、多種多様なデバイスを利用するユーザーが増えているためです。

スマートフォンやタブレットからのアクセスが年々急増しつづけているため、さまざまなデバイスに対応できるようにしましょう。

レスポンシブデザインのメリット3つ

メリット

レスポンシブデザインには、各デバイスで最適な表示方法を提供するための3つの利点があります。

  • ユーザビリティが向上する
  • SEOに好影響を与える
  • 将来の対応性がある

ユーザビリティが向上する

レスポンシブデザインのメリットの1つは、ユーザビリティの向上です。レスポンシブデザインを採用することで、異なるデバイスからWebサイトにアクセスするユーザーに、最適な表示を提供できます。

ユーザーは、自分の好みのデバイスで快適にWebサイトを閲覧できるため、Webサイトにとどまる時間が長くなります。

 SEOの評価が上がる可能性がある

レスポンシブデザインは、異なるデバイスに対応するため、1つのURLで表示されます。SEOにおいて重要なコンテンツの重複問題が解決されるでしょう。

1つのURLでコンテンツを提供できるため、検索エンジンのクローラーに対しても、Webサイトの評価が向上するでしょう。

将来の対応性がある

レスポンシブデザインは、デバイスの進化に対応できるため、将来的なデバイスの増加にも柔軟に対応できます。たとえば、新しいスマートフォンやタブレットが発売された場合、既存のレスポンシブデザインのWebサイトはそのデバイスに自動的に対応できます。

レスポンシブデザインを採用していない場合、新デバイスに対応するために別途デザインを変更する必要があり、大幅なコストと時間がかかるでしょう。

レスポンシブデザインのデメリット2つ

デメリット

レスポンシブデザインを採用することで、ユーザーに最適な表示を提供できますが、2つのデメリットが存在します。

  • デザインが複雑になる
  • パフォーマンスの低下につながる可能性がある

デザインが複雑になる

レスポンシブデザインは、異なるデバイスにあわせてレイアウトや表示内容を最適化するため、複雑なデザインが必要な場合があります。

異なるデバイスにあわせたレイアウトや表示内容の考慮が必要なため、デザイン作成に工数がよりかかるでしょう。

パフォーマンスの低下につながる可能性がある

Webサイトの見た目と機能を各デバイスにあわせて最適化する際、その過程でパフォーマンスの問題が発生する可能性があります。レスポンシブデザインは、異なるデバイスにあわせてコンテンツを調節し、多くのCSSやJavaScriptが必要となるためです。

ページの読み込み時間が長くなり、パフォーマンスの低下につながる可能性があることに注意しましょう。

レスポンシブデザインのレイアウトの種類と実用例

レスポンシブデザインは、主に4種類のレイアウトがあります。

  • レスポンシブレイアウト
  • リキッドレイアウト
  • フレキシブルレイアウト
  • グリッドレイアウト

各種類ごとに実用例もまとめたため、ぜひ参考にしてください。

レスポンシブレイアウト

レスポンシブレイアウトはデバイスの画面幅に応じてコンテンツや画像、ナビゲーションを配置・表示、非表示を調整するレイアウトです。

ブレイクポイントで切り替え表示が可能です。ブレイクポイントの指標を表にまとめました。

デバイス 画面幅のサイズ
スマートフォン 320px〜599px
タブレット 600px〜1024px
PC 1025px〜
ブレイクポイントとは?

デザインが切り替わる画面幅のサイズの指標のこと。

レスポンシブレイアウトの実用例

レスポンシブレイアウトの画像

参照:Responsive Web Design JP

名古屋テレビ【メ〜テレ】採用サイトでは、レスポンシブデザインを使用しています。各デバイスに応じて、最適なサイズでレイアウトを表示可能です。

リキッドレイアウト

どのデバイスでも画面の横幅に合わせて、コンテンツの表示サイズがピッタリに可変できるレイアウトが、リキッドレイアウトです。

レイアウトが画面サイズに合わせてくれるため、見映えがよくなります。

リキッドレイアウトの実用例

リキッドレイアウトの画像

参照:株式会社ルーシー

クッチョロカフェのホームぺージは、リキッドレイアウトでレイアウトが表示されます。各デバイスごとに画面の横幅を100%で表示します。

フレキシブルレイアウト

リキッドレイアウトと同じで要素の単位を%で指定しますが、ブレイクポイントで最小幅と最大幅も指定したレイアウトです。

リキッドレイアウトの場合、画面サイズが大きいデスクトップパソコンで閲覧する際に、レイアウトが横に広がりすぎて見づらいことがあるでしょう。

フレキシブルレイアウトではブレイクポイントを設定することで、指定したサイズ以上の画面は余白で表示し、見やすさを調整してくれます。

フレキシブルレイアウトの実用例

フレキシブルレイアウトの画像

参照:株式会社ルーシー

千葉ウシノヒロバのホームページでは、フレキシブルレイアウトが使われています。画面の大きいデバイスだと、余白があるのがわかります。

グリッドレイアウト

Webサイトの幅と高さから、画面を縦横に格子状に分割し、ブロックで構成したレイアウトです。外部のファイルからCSSフレームワーク「Foundation」や「Masonry」を導入すると利用できます。

グリッドレイアウトの実用例

グリッドレイアウトの画像

参照:不二家チョコチップクッキーカントリーマアム

カントリーマアムのホームページでは、グリッドレイアウトを活用し、ブロックごとに分割しています。

レスポンシブデザインの作成手順

レスポンシブデザインを作成する手順を解説します。

  1. 対応デバイスの画面サイズを事前に設定する
  2. HTMLにmeta viewportタグを追加する
  3. CSSにメディアクエリを追加する
  4. 画像の最適化をおこなう
  5. Webサイトでテストをおこなう

HTMLやCSSに追加するものがあるため、おさえておきましょう。

1. 対応デバイスの画面サイズを事前に設定する

Webサイトの全体的なレイアウトを設計するために、対応デバイスの画面サイズを事前に設定しましょう。

PCやスマートフォン、タブレットなどのデバイスでどのように表示されるかを考慮しながら、画面の幅に応じてレイアウトを微調整していきます。

2. HTMLにmeta viewportタグを追加する

HTMLファイルにmeta viewportタグを、すべてのHTMLファイルのヘッダー部分にコードを追加します。以下がコードになります。

meta viewportタグの追加

<meta name="viewport" content="width=device-width,initial-scale=1.0">

また、WordPressでWebサイトを作成した場合は「header.php」に記述してください。

meta viewportタグを追加することで、各デバイス画面のサイズ幅を認識してくれます。

3. CSSにメディアクエリを追加する

CSSのメディアクエリを使用し、デバイスの画面サイズに応じて、レイアウトやフォントサイズ、画像のサイズなどを調整しましょう。具体的には、スマートフォン用の画面幅やタブレット用の画面幅、PC用の画面幅など、複数のメディアクエリを設定します。

メディアクエリとは?

メディアクエリとは、Webページの表示媒体や画面サイズ、解像度などの特性に応じて、CSSのスタイルを切り替える機能です。

CSSの@mediaルールを使用し、指定した条件(メディアタイプ、画面幅、解像度など)に一致する場合に適用されるスタイルを指定できます。たとえば、以下のCSSコードでは、スクリーンの幅が600px以下の場合に、h1要素のフォントサイズを20pxに変更可能です。

使用するCSS

@media screen and (max-width: 600px) {
h1 {
font-size: 20px;
}
}

コードを記載すると、スマートフォンやタブレットなどの小さい画面で表示される際に、適切なフォントサイズで表示されます。

4. 画像の最適化をおこなう

Webサイトで使用する画像は、表示に時間がかかる場合があるため、画像の最適化が重要です。

画像ファイルサイズを小さくするために、適切なフォーマット(JPEG、PNG、GIFなど)を選択しましょう。

5. Webサイトでテストをおこなう

Webサイトをさまざまなデバイスでテストし、問題がないかどうかを確認します。

レスポンシブデザインの実装には、デバイスやブラウザの種類によって異なる表示結果になる可能性があります。テスト結果に応じてCSSを修正しましょう。

レスポンシブデザインを作成する際の注意点3つ

多様なデバイスに対応するためには、3つの注意点があります。

  • モバイルファーストで考える
  • 画像の圧縮や最適化を行う
  • デバイスの多様性に対応する

モバイルファーストで考える

デザインを作成する際は、モバイルファーストで考えましょう。モバイル端末を中心に設計することで、必要最低限の情報や機能を把握し、スピーディーかつシンプルなUI/UXを提供できます。

モバイルファーストでデザインすると、デスクトップ版やタブレット版など大きな画面にも対応しやすくなります。

画像の圧縮や最適化をおこなう

モバイル端末は通信速度が遅いため、画像のサイズや容量を軽くすることが重要です。画像ファイルが重く、多数使用されている場合、ページの読み込み時間が長くなり、ユーザー体験が低下する可能性があります。

画像を軽量化することで、Webサイトの読み込み速度を向上できます。画像を圧縮すると、画質が劣化する場合があるため、適切な圧縮率を選択しましょう。

3. デバイスの多様性に対応する

レスポンシブデザインを作成する際は、さまざまなデバイスに対応する必要があります。スマートフォンやタブレットやノートパソコン、デスクトップなど、異なる画面サイズや解像度を持つデバイスが含まれます。

デバイスの多様性に対応するために、レスポンシブデザインの基本原則を理解しましょう。グリッドシステムやメディアクエリ、フレキシブルボックスなどの技術を使用して、画面サイズにあわせて自動的にレイアウトを変更できます。

レスポンシブ対応を外部に依頼したときの費用相場に関しては、以下のリンク先で詳しく紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

レスポンシブデザインにおすすめのテンプレート2選

おすすめのレスポンシブデザイン用のテンプレートを2つ紹介します。

  • Bootstrap:プログラミングの手助けをしてくれるフレームワーク
  • Materialize:Googleのマテリアルデザインに基づいたフレームワーク

デザインのスキルが十分でない場合や、時間的制約がある場合は、テンプレートを使用することで簡単にレスポンシブデザインを実現できます。

Bootstrap:プログラミングの手助けをしてくれるフレームワーク

Bootstrapは、最も人気のあるフレームワークの1つで、レスポンシブデザインに最適なテンプレートを提供しています。HTMLやCSS、JavaScriptをベースにしたテンプレート集で、デザインスキルのない方でも簡単にレスポンシブデザインを実現できます。

グリッドシステムを使用することで、コンテンツを自動的に配置し、画面サイズにあわせて自動的にレイアウトを調整可能です。モバイルデバイスに最適化されたナビゲーションバーや、豊富なUIコンポーネントのライブラリが用意されています。

Materialize:Googleのマテリアルデザインに基づいたフレームワーク

Materializeは、Googleのマテリアルデザインに基づいており、レスポンシブデザインに優れたテンプレートを提供しています。

ボタンやナビゲーション、フォームなど、さまざまなコンポーネントが含まれています。コンポーネントを組み合わせることで、簡単にWebサイトやアプリのUIを構築できるでしょう。

なめらかなアニメーションやエフェクトの多彩な実装も含まれています。たとえば、モーダルウィンドウやドロップダウンメニューなどがあり、ユーザーの操作体験を向上できます。

まとめ

現代では、さまざまなデバイスが普及し、Webサイトを閲覧するユーザーも多様化しています。Webサイトが各デバイスに対応することが求められ、レスポンシブデザインは必要不可欠なデザイン手法となりました。

しかし、Webデザインに詳しくない場合はレスポンシブデザインを導入するハードルが高く感じる可能性があります。

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監修者のコメント
SUGI WORK
代表 杉山茂幸

山形県出身。埼玉県越谷市と山形県上山市の2拠点で活動中のフリーランス。開業5年目でSUGI WORK代表。国内・海外法人から行政案件まで経験。WEB制作をはじめ、デザイナー・エンジニア・出張撮影・ドローン空撮・取材・自社メディア運営など幅広い分野で活動中。中小企業の課題解決が得意。

レスポンシブデザインは様々な書き方がありますが、基本的な概念はほぼ一緒です。スマートフォンがこれだけ普及しているのですから、WEB制作を行う業者としてもレスポンシブデザイン対応が当たり前になっている場合が多いと思います。

レスポンシブデザインは、デザイン設計部分から検討する必要があり、エンジニアとデザイナーの打ち合わせが重要になってきます。

ブログや企業のコーポレートサイトなどは比較的簡単にレスポンシブ化することができますが、商品訴求に重きを置いたLP(ランディングページ)や特設ページなどの場合、パソコンはパソコン。スマートフォンはスマートフォンといった具合で別々にデザインカンプを作成するケースもあります。

そうなるとパソコンとスマートフォンのそれぞれ全く別のデザインを作る作業が発生するため、費用と工数が嵩みます。レスポンシブデザインは見やすさ・伝わりやすさを大前提とし、予算や費用によってどこまで実装できるかを複数の業者に相談しながら進めた方がスムーズに進むのではないでしょうか。

比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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