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関東IT健保への加入メリットと条件

最終更新日:2022年09月01日
吉川社会保険労務士事務所
監修者
代表 吉川 愛
関東IT健保への加入メリットと条件
この記事で解決できるお悩み
  • 加入条件が知りたい
  • どのような割引を受けれるか知りたい

社員の福利厚生のための保険加入というのは企業の責任です。保険加入には会社ごとにいくつかの選択肢がありますが、IT関連の企業では関東it健保を利用するという手を検討できます。この健保組合には様々なメリットがあるからです。まずは、関東IT健保の特徴を知ると同時に、そのメリットをチェックして加入の検討材料にすることができます。

関東IT健保とは

関東IT健保とは関東ITソフトウェア健康保険組合の略で、社団法人コンピューターソフトウェアが運営元の昭和61年に設立された組合です。現在では7,000程度の企業が加入、加入者数で言うと50万人を超えていて、多くの実績を持っているのが特徴です。

この名称からも分かるように、関東地方に機能を持つ企業をターゲットとした保険サービスを提供しています。ITSという略称で呼ばれることも多く、この地方における保険組合としては規模が大きなサービスとなっています。

そして、IT関連企業であることも加入の条件となっています。IT関連企業の定義ですが、同保険組合によると以下のような条件を持つ企業が加入できることになっています。

  • パッケージソフトウェアに関連する業務を行う企業
  • ソフトウェアプロダクトに関連する業務また関連ソフトウェアの研究開発などを行う企業
  • コンピューター本体や周辺機器の販売、レンタル、リースを行う企業
  • コンピューター関連の情報提供

コンピューター関連の業務をしている企業というのが第一条件となっていて、ソフトとハードのどちらでも問題なしという形です。ただし、スマホやタブレットなどのモバイル端末については、定義から外れるので注意が必要です。

こうしたことから、関東地方に機能を持つIT企業であれば、積極的にこの関東IT健保への加入を検討することができます。税務関連のいくつかの条件も設けていますが、中小企業でも加入できる組合ですので、現在の加入保険との比較をしてメリットが大きくなるかどうかをチェックしてみましょう。

関東IT健保への加入のメリット

関東IT健保は、充実した保険サービスを提供していて、企業にとっても社員にとってもメリットの大きな組合です。より福利厚生を充実させたい経営者にとっては気になる部分でしょう。具体的にどんなメリットがあるのかを確認してみましょう。

給付金の制度

給付金が出される基準は、法定給付の基準に基づいた給付と組合独自のものがあります。以下のような状況での給付が認められています。

  • 病気やケガをしたとき
  • ケガの治療などのために立て替え払いをしたとき
  • 在宅看護サービスを受けるとき
  • 病気などで高額な医療費を支払ったとき
  • 病気やケガが原因で働けないとき
  • 病院間での移送をしたとき
  • 出産したとき
  • 死亡したとき

基本的に通常の保険給付の基準となっていますが、社員が出産のために長期休暇を取っている時でも、特別一時給付金が出るなどの充実した内容が盛り込まれています。業務以外のケガや病気によっても、一部負担還付金が支給される制度もあります。

保険制度を比較する場合は、やはり基本となる給付金の支給基準とその対象範囲を見る必要があります。その点、この関東IT健保は対象範囲が広いのがメリットです。

特に、産休や育休などの長期休暇制度に合わせて、特別な給付金が出される制度が設けられているのは会社の福利厚生制度を充実させるのに役立ちます。IT業界ではもともと他業界に比べて、こうした目的での長期休暇が取りやすい事情がありますが、それに加えて給付金も出せるということで、社員の満足度もアップします。

給付金の支給については、それぞれの状況に応じて細かく条件が定められていますので、一度その内容をチェックしてみると良いでしょう。より自社の社員のニーズに合ったものかどうかを見て、今までの健保の制度との違いを比較してみることができます。

そして、この関東IT健保の大きなメリットとしては、保険料設定が安いという点も挙げられます。国保はもちろんのこと、他のよく使われる一般的な健保よりも保険料が安く設定されています。

そのため、企業としても社員としても負担が減りますので、双方にうれしいところです。保険料が安いのに、給付金対象の範囲が広がりますので、総合的に見ると大きなメリットとなります。

保養施設

休暇などの目的で利用できる保養施設が多数設定されています。まず、直営の保養施設がいくつもあり、充実したサービスを受けられます。

たとえば、箱根や湯沢、館山などに施設を構えていてハイシーズンであっても気軽に利用できるのが強みです。リゾート地として人気のある場所に直営保養所を構えているというのは、他の健保と比べてもうれしいところです。

他にも、一般の施設をお得な料金で使えるようになるというのも大きなメリットです。箱根の有名なホテルなど、通常であれば高額の利用料となるものがかなり安い料金になりますので、使わない手はありません。

ホテルだけでなくレストランやリゾート施設などもお得になりますので、とても充実した内容です。特別申込と保険証の提示だけで使えますので、便利な利用条件となっているというのもポイントです。

社員が個人や家族で利用するだけでなく、会社として社員旅行のためにも使えます。加入している健保の保養施設ですので、安く利用できコストを減らせますし、予約がしやすいなどのメリットもあります。

また、研修をこうした保養施設を借りて行うというのも、賢い利用方法です。社屋ではなく、いつもと違う雰囲気の中で研修を行うことで、参加者もフレッシュな気持ちで学べます。

リゾート地の保養施設も多いので、こうした施設を使えば、研修と同時にのんびり過ごすことができて、ストレス解消につながります。社員の満足度も上がりますし、社員同士が心から打ち解ける良い機会を作ってあげることができます。

IT健保大会

定期的に、関東IT健保主催の健保大会が開催されています。遊園地やディズニーリゾートのような施設などで開催されることが多いので、通常よりも安い料金で入場できるというメリットがあります。

他にもスポーツ大会を含めて、様々なタイプのIT健保大会が開催されていて、それぞれの好みに合ったものに参加できるようになっています。IT業界限定の健保ということもあって、同業者との交流を持つ機会となりますし、イベントとして楽しく家族で時間を過ごすのにも向いています。

特にスポーツ系の大会では、企業ごとの参加も可能となっています。そこで、会社でサッカーや野球のクラブを作るというのも、福利厚生として役立つアイディアです。

趣味を同じくする社員が集まって自社のチームを作り、IT健保大会に参加して試合を行うことができます。社員への楽しみの機会を提供するだけでなく、社内の結束を強めるためにも貢献するものとなりますので、こうしたイベントを上手に活用したいものです。

また、企業対抗のスポーツ大会は、他社との交流を持つのにも優れた機会となります。ビジネスから離れて打ち解けた時間で他社の人々と知り合えますので、より緊密な関係を作るチャンスとして見ることもできます。

レストランやバー

飲食の分野でもかなり充実したサービスを盛り込んでいます。健保会館に入っている寿司店なども利用できて、厳選されたネタの高級寿司が気軽に食べられます。他の健保のサービスにはないような、有名レストランでの食事優待などが多いのが、この関東IT健保のメリットです。

人気のバーもカクテルの料金割引など、お得なサービスが目白押しです。関東圏の健保サービスということで、東京エリアのバーの特典が多いため、アフターファイブにじっくりと夜を楽しみたいという社員の要望に応えることができます。

現在は健保会館のレストラン、バーのみ割引になりますが、リストをチェックしてみましょう。有名店も多いですし、関東圏のあちこちに使える店があることに気付くでしょう。

社員のちょっとしたお昼ご飯に使えるお店もあれば、特別の時のために行きたい高級店なども多くリストに入っています。ランチでもディナーでも使えるため、福利厚生の内容として魅力的です。

ディズニーランド/シーチケット

上記のIT健保大会の一環として行われることですが、関東IT健保の被保険者を対象として、コーポレートプログラム利用券を利用することでチケットを格安で購入できるイベントが開催されます。

期間が限定されていますが、ディズニー好きの人や家族でどこかに行きたいと思っている人には最高です。ディズニーランドでもディズニーシーのどちらでも利用できます。

このイベントは会社を通して行われます。利用券1枚につきパークチケット1枚が割引されます。利用券に記載されたQRコード(東京ディズニーリゾート・オンライン予約・購入サイト)へアクセスし、個券番号、オンライン用コードをディズニー℮チケットでパークチケットを購入時する際に入力することで割引を受けることが出来ます。

せっかく関東IT健保の特典を利用してディズニーリゾートに行くのであれば、他の特典も使いこなすと良いでしょう。ディズニーリゾート周辺のグレードの高いホテルが、契約保養施設として登録されていますので、安く泊まれます。

ディズニーリゾートの利用は一日だけとなっていますが、ホテルと組み合わせて1泊2日の楽しい旅行プランを立てることもできます。豪華なプランを立てても、健保特典のおかげでかなり安く済ませられますので、社員とその家族にとってうれしい福利厚生制度となります。

関東IT健保への加入条件

こうしたメリットの大きい関東IT健保ですが、加入にはいくつかの条件があります。冒頭でも説明している通り、コンピューターのハード、もしくはソフトの開発や販売などを行っているIT業務をしている企業のみとなります。そして、社会保険に1年以上加入していることが求められます。

そして、会社の規模にも条件があり、加入者つまり社員の数が20人以上でなければなりません。しかし、すでに関東IT健保の組合員となっている会社のグループ会社の場合は、加入者が5人以上であれば問題なく加入できることになっています。

エリア条件もあります。基本的に関東圏の都県となっていて、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、新潟県、長野県、山梨県が対象となります。

他の細かい条件としては、新たに加入する被保険者の平均年齢や平均扶養率が、関東IT健保の現在の平均と大きく乖離していないことです。これは審査の際にチェックされるものとなります。加入の相談する際に、担当者が起業の状況などをチェックしてくれますので、そこでこの点で問題がないかどうか判断してくれます。

そして、被保険者の報酬の下限も定められています。月標準の報酬が11万8,000円以下の被保険者がいる場合には、加入は認められません。社員だけでなく非正規雇用者にも保険適用をしたい時には、その報酬額に注意しましょう。といっても、この標準月額に達していないということはほぼありませんので、それほど気にする必要はありません。

また、企業として過去1年以上租税公課の滞納がないという点も見られます。法人税や、不動産を持っているのであれば固定資産税なども含まれます。また、社会保険料の滞納についても同じで、過去1年間に滞納があると申し込みを拒否されてしまいます。

他にも、反社会組織との関係がないかどうか、指定銀行において保険料の支払いを振替で行えるかどうかなども確認されます。全体としてはそれほど難しい条件ではありませんので、業種やエリア、被保険者の加入人数といった条件をクリアできているのであれば問題ないと考えることができます。

まとめ

健康保険をどこにするのかという問題は、企業としてのコスト問題や社員の福利厚生につながる大事な点です。関東IT健保は保険料が安く支給の範囲が広いという、ベースとなるサービスがしっかりとしているところです。

その上、保養施設の利用やディズニーリゾートを始めとするテーマパークの利用がとてもお得になるなど、たくさんの特典を提供しています。社員の満足度をアップさせることができる、魅力的な内容が盛りだくさんですので、社会保険から健保に切り替える大きなモチベーションとなるでしょう。

詳しく健保の内容をチェックすると共に担当者に相談してみて、自社でも加入した方が良いかを検討することができます。より充実した健康制度を用いられるよう、じっくりと比較と検討を行いましょう。

監修者の一言

関東IT健保では、インフルエンザ予防接種の補助やダイエットプログラムの提供など、上記以外の特典も多く提供されています。関東IT健保に限らず、健康保険組合の加入者は、自身の加入している健康保険組合にどのような特典が有るか一度見直してみると良いかも知れません。

健康保険組合と聞くと、大企業が加入するもとのいうイメージがあるかも知れませんが、業界団体で組織される健康保険組合は多くあります。自社の業種で加入できる健康保険組合を検討してみると良いでしょう。

健康保険組合では、協会けんぽより保険料率が低い場合や、付加給付が充実しています場合が多いです。一方で赤字経営の健康保険組合も多くありますので、加入の場合は慎重にご検討下さい。

吉川社会保険労務士事務所
代表 吉川 愛
監修者

宮崎県出身。横浜国立大学を卒業後、IT会社のSE、人事労務を経験。2021年に川崎にて社労士事務所を開業。モットーは経営者のよきパートナーで有ること。

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