新入社員研修の費用相場・内訳は?費用を抑える4つのポイントも紹介

株式会社ワイズエフェクト
監修者
株式会社ワイズエフェクト 代表取締役 余語まりあ
最終更新日:2025年05月07日
新入社員研修の費用相場・内訳は?費用を抑える4つのポイントも紹介
この記事で解決できるお悩み
  • 新入社員研修の費用相場はいくら?
  • 新入社員研修にかかる費用の内訳は?
  • 新入社員研修の費用を抑えるポイントは?

新入社員研修にかかる費用相場は、3~4時間あたり10万~20万円です。外部講師の委託費用や会場費・交通費など、研修の規模が大きくなるほど費用も高くなります。何にどれくらいの費用がかかるのか把握しておくと、より費用対効果の高い研修につなげられるため重要です。

この記事では、新入社員研修にかかる費用相場や内訳を解説します。最後まで読めば、研修にかかる費用を抑えるポイントもわかるでしょう。新入社員研修担当者で、今後研修を実施する予定のある方はぜひ参考にしてください。

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新入社員研修の費用相場:3〜4時間あたり10万〜20万円

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新入社員研修の費用は、3〜4時間(半日)あたり10万〜20万円かかります。研修の内容により大きく変動しますが、外部講師を招いて行う場合には、研修費が高額になることが多いです。

新入社員教育は、数日にわたり実施することが一般的なため、研修費だけではなく場所代や社員の交通費も増える傾向があります。費用対効果が最大となるように事前の調査を十分に行い、研修費以外の費用もあわせて適切な予算に収めることが大切です。

新入社員研修の費用内訳

新人社員研修にかかる費用の内訳は、以下のとおりです。

費用 平均相場
研修費 (外注講師) 個人事業の講師に依頼する場合 10万円〜20万円(半日)
法人に所属する講師に依頼する場合 15万円〜20万円(半日)
e-ラーニングによる研修の場合 初期費用:20万円〜30万円
月額料金:3万円〜7万円
会場費 小規模 1万円〜5万円
中〜大規模 10万円〜50万円
旅費交通費 1泊2日 1万円〜3万円
2泊3日 5万円程度
その他の費用 備品代(プロジェクター・スクリーン・音響機器・DVDプレイヤー・マイク・ホワイトボードなど) 5万円〜10万円
昼食代 600円〜1,000円(受講者1名あたり)
講師の旅費交通費 実費
社員講師や人事部社員の旅費交通費 実費
教材費 1万円(受講者1名あたり)
研修費(外部) 外部の研修に参加する場合 3万円〜9万円(受講者1名あたり)

新入社員研修費用は、講師による研修そのものに支払う研修費の他に、会場費や旅費交通費などさまざまな費用が発生します。特別講師を招いて研修内容を充実させたり、有名ホテルや設備が整った施設など会場にこだわったりすると、費用がさらに高くなるでしょう。

研修費(外注講師):10万〜50万円

外注講師に依頼する場合の研修費は、1日あたり10万〜50万円が一般的です。依頼する講師の種類には、以下の3つがあります。

  • 個人事業の講師
  • 法人に所属する講師
  • e-ラーニングによる研修

依頼する講師の実力や人気度、個人事業か法人かにより費用が異なります。研修の内容や予算により、どのような講師に依頼するか検討することが重要です。

個人事業の講師に依頼する場合

個人事業の講師に依頼する場合、講師料の相場は半日(3〜4時間)で10万〜20万円です。限られた予算でも柔軟に対応してもらえることが多いため、法人に所属する講師よりも費用を安く抑えられるでしょう。

研修資料(スライドやプリントなど)を自社で準備して作成すると、さらに費用を抑えられる可能性も高いため、講師と相談してみてください。

法人に所属する講師に依頼する場合

法人に所属する講師に依頼する場合の費用相場は、講師料として半日(3〜4時間)で15万〜20万円、全日(6時間前後)で20万〜30万円です。有名なコンサルタントであれば1日100万円以上と高額となる場合があるため、事前に必ず確認しましょう。

高額になる理由は、研修にプラスして「研修プランの提案」「研修後の効果の確認」「助成金申請のサポート」などの付加サービスがあるためです。人事や採用に関する業務では、コンサルティングサポート契約を結んでくれる法人もあります。

e-ラーニングによる研修の場合

e-ラーニングによる研修の費用相場は、ツール導入の初期費用は20万〜30万円、月額料金は3万〜7万円です。e-ラーニングとは、インターネットを介して行うオンライン研修のことを指します。教材による知識のインプットや、確認のためのテストを実施できるのが特徴です。

場所や時間の制限なしで受講者自身が研修を進められるため、会場費や交通費がかかりません。長い目で見ると、対面研修に比べてコストを抑えられるでしょう。実施やワークが必要な場合は、OJTによる教育の機会を設ける必要があります。

会場費:小規模1万〜5万円・中〜大規模10万〜50万円

小規模(10〜20名収容)のセミナールームを貸し切る場合、会場費は1日1万〜5万円が相場です。大規模(100名以上を収容)の会議室やホテルの会場を貸し切る場合は、1日10万〜50万円かかります。

民間会社よりも公共の施設のほうが安価に借りられることが多いため、料金を比較して検討しましょう。

旅費交通費:1人あたり1万〜3万円

新入社員が全国から集まる研修の場合、旅費交通費は1泊2日で1万〜3万円、2泊3日であれば5万円程度必要です。費用を抑えたい場合は、地区ブロック単位で研修を開催したり、オンライン研修を行ったりするなど、交通費を削減する工夫が求められます。

その他の費用(備品代・テキスト代・昼食代など):10万円程度

その他の費用には、プロジェクター・スクリーン・音響機器・DVDプレイヤー・マイク・ホワイトボードなどの備品代が含まれます。費用相場は10万円程度です。終日研修の場合は、昼食代として1人あたり600円~1,000円かかります。

一般的に、外部講師の旅費交通費は実費で支払うことが多いです。自社の職員が出張する場合も、同様に旅費交通費がかかります。

研修を内製化する場合、投影資料やテキストだけを研修受託会社から購入可能です。投影資料やテキストだけを購入する場合は、受講者1名あたり1万円程度の費用がかかります。

外部の研修会に参加する場合:1人あたり3万〜9万円

外部の研修会に新入社員を参加させる場合は、1人あたり3万〜9万円かかります。外部の研修会は1人1日あたり1万〜3万円が相場ですが、新人研修は2〜3日間の開催が多いためです。

最寄りの商工会議所や金融機関が提供する新入社員研修は費用が比較的安いため、活用を考えてみましょう。

新入社員研修の費用は原則として会社負担

ビジネスイメージ

新入社員研修にかかる費用は、基本的に会社が負担します。研修による知識の習得やスキルの向上は、業務の一部と位置づけられているためです。

年度末や期末の経理処理を行うために、費用の内訳を明確にする必要があります。研修の参加状況・移動経路・交通費・宿泊施設・宿泊費など、関係する情報は正確に記録しておいてください。

従業員に自己負担させる場合の注意点

研修費用を従業員に自己負担させる場合は、就業規則に明記し、事前に説明しておくことが必要です。労働条件通知書を2部用意し、会社と従業員がそれぞれ保管しておきましょう。

新入社員研修の費用を抑える4つのポイント

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新入社員研修の費用を抑えるポイントは、以下の4つです。

  1. オンラインで新入社員研修を行う
  2. 新入社員研修を内製化する
  3. 「人材開発支援助成金」を活用する
  4. 外部委託する場合は複数の業者を比較する

1. オンラインで新入社員研修を行う

研修をオンラインで実施すると、会場費・交通費・宿泊費などのコストを大幅に削減できます。特に、全国に拠点がある企業やリモートワークを導入している企業には有効な方法です。録画コンテンツの活用や、ウェビナー形式の研修であれば、より効率的に学習を進められるでしょう。

2. 新入社員研修を内製化する

外部講師に依頼せず、自社の社員が講師を務める「内製化」もコストを抑える手段の1つです。現場の知識や実務経験を直接伝えられるため、実践的な内容になりやすいメリットもあります。事前にカリキュラムや資料を整備すると、継続的に再利用できる点も魅力です。

3. 「人材開発支援助成金」を活用する

厚生労働省の「人材開発支援助成金」は、研修にかかる費用の一部を補助してくれる制度です。6つあるコースのうち「人材育成支援コース」は、要件を満たせば新人社員研修にも適用できます。

ただし、訓練内容により助成対象にならないケースや、10時間以上の訓練が必須など条件があるため注意してください。申請には計画書の提出や実施報告などが必要となるため、早めに準備を始めましょう。

4. 外部委託する場合は複数の業者を比較する

研修を外部に依頼する場合は、必ず複数の業者から見積もりを取り、内容と費用を比較しましょう。価格だけではなく、カリキュラムの充実度・講師の品質・アフターフォロー体制なども確認することが重要です。

「研修の内容に柔軟に対応してもらえるか」も、依頼先を選ぶときにあわせて確認してください。「必要のない部分をカットしてもらう」「できることは自社で対応する」など、予算にあわせてカスタマイズできれば費用を抑えられる場合があります。

まとめ

新入社員研修にかかる費用の相場は、3〜4時間で10万〜20万円です。費用の内訳は、研修費(外部講師費を含む)・会場費・旅費交通費をメインとして、備品代・テキスト代・食事代なども含まれます。

なるべく予算を抑えたい場合は、研修の内製化やオンライン研修の活用がおすすめです。適切な準備を行うと、費用対効果の高い研修を実現できるでしょう。

比較ビズには、新入社員研修が得意な会社が数多く在籍しています。2分程度の入力で、全国から自社にぴったりの研修会社を比較可能です。研修会社に依頼することで、自社の負担を抑えて高品質な研修を実施したい方はぜひご利用ください。

監修者のコメント
株式会社ワイズエフェクト
代表取締役 余語まりあ

株式会社ワイズエフェクト 代表取締役。大学卒業後、株式会社サンリオに入社。人事部、商品部を経て居住の地を名古屋に移し、現在は全国で「企業の資産の一つである人材を真の人財にするための研修講師」として活動中。トヨタ、ドコモなど大手企業から中小企業まで既に48000人以上のビジネスマンが受講。また芸能事務所タイタン主催の「タイタンの学校」のレギュラー講師、ミス・ユニバース、ミス・ジャパンなどにビューティキャンプ講師として長年携わる。著書は2冊。

新入社員研修は毎年ご担当者様もお悩みになられるところだと思います。単にビジネスマナーだけでいいのか、コミュニケーションや社会人としての基礎力まで必要なのか、それよりも現場で必要な内容を実施した方が良いのか?数々のお悩みのことと思います。

費用面で言えば、ビジネスマナーを短期間で知り、ワークなどを取り入れ身につけるというところでは、各社でそこまで差はないかもしれません。しかし、新入社員研修で大事なことは、今ではビジネスマナーはYoutubeでも見ることが出来る状態です。単に本に書いてあるような内容ではないところに研修の醍醐味があります。

研修でも集合研修で様々な企業様が集まり実施される場合は、費用面も抑えられますが、御社のビジネス内容やビジネスシーンを具体的に描いて実施されるものではありません。あくまで一般的になるので新入社員自体のカスタマイズが必要になります。

しかし、昨今の新入社員の場合はそのカスタマイズが難しいのが実情です。出来る限り、御社の事業を理解し具体的なビジネスシーンを想定したビジネスマナーを実施できると良いでしょう。

また、新入社員研修としてもビジネスマナーだけではなく、マインドとコミュニケーションスキルを一緒にインプットし意識をキャリアという点で自己成長に繋げて指導していくことが重要です。新入社員研修はビジネスマナーは普遍的でも最初にマインドとコミュニケーションを時代を捉えてセットすることが企業にとって”真の人財”を創ることに繋がります。

比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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