水町社会保険労務士オフィス

「全社一丸」という言葉があります。経営トップ以下、幹部、従業員が全社の目標達成に邁進する職場を思い浮かべます。こんな会社や上司、部下が一体となって燃える集団は素晴らしいですね。さて、「エージェンシー理論」という経営理論があります。この理論の重要なキーワードは「目的の不一致」と「情報の非対称性」です。「目的の不一致」とは会社の経営トップと幹部や従業員の仕事の目的は必ずしも一致しないということです。経営トップは「目標や利益の達成」を幹部、従業員に熱望しますが、幹部、該当従業員は来期、今期の目標の見込等の思惑や、その他事情により、必ずしもその期待通りには動いてくれない場合も多いのです。又、部下管理を強化しようとしても全体の部下の動きは全て把握できません。「情報の非対称性」です。この問題に対応するには「企業の描く理想の従業員像（ペルソナ）」を経営トップ、全従業員が共有する必要があります。理想の従業員像を人事評価の基準として、賃金制度、教育訓練制度を展開することです。現行の「人事評価制度による評価」は部下の満足度は低く、不満が出ているという情報もあります。人事評価制度がおざなりになっているのかも知れません。早急に視点を変えて、人材育成をすることが目的であることを再確認し、経営幹部、従業員等、意識面、行動面で再構築する必要があります。人事考課制度、連動する賃金制度、教育訓練制度等についての構築等、自らの会社経営の経験から人財育成に携わってきた弊オフィスにお任せください。
部下育成の要としての人事評価制度です。時間をかけて育てていくことも必要です。