記帳代行・経理代行の相場と、税理士・公認会計士の選び方のポイント
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記帳代行・経理代行とは?
簡単に説明すると、記帳や経理とはお金の出し入れをきちんと帳簿につけることです。そしてその記帳を企業や個人事業主に代わって行うのが記帳代行・経理代行サービスです。
記帳や経理の業務では「仕訳日記帳」「残高試算表」「損益計算書」「貸借対照表」 「総勘定元帳」「決算書」「売掛帳」「買掛帳」などの様々な書類をまとめなくてはいけません。かなりの労力と時間を要しますので、税理士へ業務をアウトソーシングする企業や個人事業主がいます。
記帳にはある程度専門知識がないと仕訳の方法がわからないということもあります。それで四苦八苦して本業に集中できないくらいなら、税理士などの専門家にアウトソーシングしたほうがいいということで、記帳代行・経理代行サービスは多くの企業・個人事業主に利用されています。
記帳代行・経理代行を税理士に依頼するメリット
なぜ記帳や経理業務を自分や社員で行わず、税理士にアウトソーシングするのか? それは以下のような様々なメリットがあるからです。
経理業務・記帳業務から解放される
専門外でわからないことも多い記帳や経理業務に時間をとられて、本業が疎かになっては元も子もありません。税理士に任せて本業に専念したほうが、記帳代行・経理代行にかかる人件費などの費用を考えても、結果的により多くの利益を上げられる可能性は十分あります。
記帳や経理業務を行う社員を雇うより安く済む
記帳や経理などの業務のために、専門の社員を一人雇えばそれだけで年間数百万円の費用がかかると思いますが、税理士にアウトソーシングすれば、年間数万円かかっていた費用が数十万円程度で済みます(費用は仕訳数などにより変動します)。
またせっかく記帳や経理業務を覚えた社員が退職してしまうと、別の社員に一から教えることになります。そうすると費用も掛かりますが、労力も掛かってしまいます。その点、アウトソーシングしていると税理士が辞めても、税理士事務所の別の税理士が対応してくれるので、安心して費用も労力も削減ができます。
節税になる
税理士に記帳代行・経理代行をアウトソーシングすることで、節税のアドバイスを得られたり、節税を考慮した処理をしてもらえることもあります。また、個人事業主の場合はきちんと複式簿記で記帳をして青色申告をし、その他諸条件を満たせば65万円の青色申告特別控除を受けることが出来ます。また、青色申告は白色申告に比べて経費が認められる範囲も広いので、節税になります。
税理士を選ぶポイント
税理士を選ぶには「御社が何を重要とされているか?」で選ぶポイントが変わってきます。
記帳や経理知識に関するノウハウや実績
記帳や経理業務は日々のお金の流れを記録する物なので、当然ですがとても重要な作業になってきます。ですので業務を税理士にアウトソーシングする前に、税理士事務所の実績などを把握しておくといいでしょう。
とにかく安いところにアウトソーシングしたいと言って依頼をして、「計算ミスが多い」とならないよう、なるべく豊富なノウハウや実績を持った税理士に依頼しましょう。
信頼性や税理士の先生の人となり
会社の中核である経理や記帳を任せることになるため信頼関係が築けて、会社のことをなんでも相談できるる事務所でなくてはいけません。ネットの情報や一回あった程度で 信頼性や人となりを見極めるのは大変難しいですが、「この先生は信頼できる!」と思える先生にアウトソーシングしたいものです。
費用
「税理士にどこまで望むか?」と「いくらまでなら払えるか?」のバランスで決める必要があります。ですが記帳や経理業務は大事なお金の流れを把握する書類になりますので、格安な費用でアウトソーシングをして、粗雑な対応をされないように気を付けましょう。
その他の条件
「月1回必ず来て打合せをして欲しい」「データ納品の可否」など 条件によって出来る出来ないがありますので、事前に「これは必ずやって欲しい」という条件を決めておきましょう。
記帳代行・経理代行の相場
相場 | 備考 | |
---|---|---|
100仕訳以下 | 1.2万円/月 | |
200仕訳以下 | 2万円/月 | |
300仕訳以下 | 2.5万円/月 | |
500仕訳以下 | 3万円/月 | |
1000仕訳以下 | 5万円/月 |
記帳代行・経理代行の無料一括見積もり・提案依頼
必要事項に入力するだけですぐに終わる、簡単2分の無料一括問い合わせができます。
御社の条件にピッタリの税理士・公認会計士が見つけ、記帳・経理をアウトソーシングしましょう。
税理士・公認会計士の相場情報
顧問税理士の料金相場
年間売上3,000万円以下の企業で従業員が5人以下の場合は毎月5万円程度..
決算代行の料金相場
年間売上3,000万円以下の企業で従業員が5人以下の場合は18万円程度..
確定申告代行の料金相場
個人事業主確定申告(青色)の場合年間売上500万円以下の企業で3万円程..
記帳代行の料金相場
100仕訳以下の場合は毎月1.2万円程度です(伝票の数、入金の数、出金の..
税務調査対策の料金相場
税務調査対策の修正申告書1税目1年度の料金例5,000〜25,000円程度..
会計システム導入支援の料金相場
数万円で済むことも、ですが基本的には会計ソフトとライセンス数で決ま..
銀行融資対策の料金相場
成功報酬有りの場合、着手金2〜3万円、成功報酬調達金額の2〜5%程度..
一般的な記帳代行・経理代行の流れ
自社の経理状況を把握する
「自分で経理をやっていたがもう無理」「今の税理士は節税のノウハウが足りない」 「もっとこまめに来て打合せしてほしい」
など現在どのようなことに困っているのかを整理しましょう。
選ぶ基準を決める
何かあった時にすぐに対面でやりとりができるために近い地域にいる税理士が良い、堅苦しくなく柔軟に対応してくれる若い年齢の税理士が良い、自社が行っている業種の顧問の経験が豊富な税理士が良い、対面でのやりとりは少なくていいからとにかく費用を安く抑えたいなど、税理士を選ぶ上での判断基準を決めましょう。
条件の合う税理士事務所を探して問合せ
条件にあった税理士事務所を探し、 気になった税理士事務所に問合せをして実際に問合せをします。 なるべく良い先生を探すためにも複数の税理士事務所に問合せを出して、記帳代行・経理代行をアウトソーシングした際の費用などを比較すると良いでしょう。
打合せ
打合せをし今後の記帳代行・経理代行業務の方針を決める。
契約
内容・費用・条件等のすりあわせが出来たら契約へ。