採用動画の効果|データや事例から見る採用力強化のポイント3選

株式会社Reinolz
監修者
株式会社Reinolz 代表取締役CEO 織畠 宗典
最終更新日:2024年01月22日
採用動画の効果|データや事例から見る採用力強化のポイント3選
この記事で解決できるお悩み
  • 採用動画の効果とは?
  • 効果的な採用動画を作るポイントは?
  • 採用動画の成功事例は?

コロナ禍を経て従来の採用手法が大きく変化した影響から、採用動画は現代においての定番コンテンツになりました。採用動画の費用対効果を高めるためには、成功事例から効果的な活用方法や制作手法を学ぶことが大切です。

本記事では採用動画がもたらす効果や事例、制作会社の選定ポイントなどを解説しています。最後まで読めば、採用動画の効果を最大化させる方法もわかります。

「コストに見合った効果が出るのか心配」とお悩みの方はぜひ参考にしてください。

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採用動画がもたらす5つの効果

名だたる大企業のほとんどは、採用活動に動画を活用しています。理由は、動画から得られるメリットが非常に大きいためです。採用動画がもたらす効果は以下のとおりです。

  1. 記憶の定着率を高める効果
  2. 多くの情報量を効率的に伝える効果
  3. ミスマッチを防止する効果
  4. 優秀な人材を確保する効果
  5. SNSにおける拡散効果

費用をかけてでも得る価値がある採用動画の効果を、データとともに紹介します。

1. 記憶の定着率を高める効果

動画は求職者に強烈な記憶を残す効果があります。アメリカの国立訓練研究所が発表した「ラーニングピラミッド」によると、記憶の定着率は学習方法により異なることがわかっています。学習方法と記憶定着率の関係は以下のピラミッドをご覧ください。

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参照:Tales of the Undead…Learning Theories: The Learning Pyramid

文章を読むだけのテキストコンテンツより、目と耳を活用する動画コンテンツの方が2倍記憶に残ることがデータで明示されています。採用活動においても動画を活用した情報発信を積極的に行うことで、求職者の記憶に残りやすくなります。

2. 多くの情報量を効率的に伝える効果

動画はテキストと比較して、5,000倍の情報量を伝えることができます。アメリカの調査会社Forrester Researchは、動画の情報量における調査結果を以下のように発表しています。

  • 1分間の動画で伝えられる情報量は、文字の180万語分に匹敵する
  • 180万語は、Webページに換算すると3,600ページ分に及ぶ

参照:How Video Will Take Over the World

求職者の負担を最小限におさえながらも、圧倒的な情報量のメッセージを伝えられることが動画のメリットです。

3. ミスマッチを防止する効果

求職者が入社後に「こんなはずではなかった」と感じる1番の原因は、知りたい情報を事前に入手できていないことにあります。

就職みらい研究所の調査結果によれば、就職活動で学生が「知りたいと思っていたもの」と「知ることができたもの」には差があることがわかります。特に両者の差が大きいTop5と数値の差は以下のとおりです。

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参照:就職みらい研究所「就職白書2023」

  1. 社内の人間関係 15.4%
  2. 昇格・昇進・仕事評価の基準 11.9%
  3. 採用選考の基準 9.2%
  4. 具体的な仕事内容 8.8%
  5. 離職者数または離職率 8.7%

求職者が知りたい情報は、テキストや説明会では感じ取ることができない「リアルな」情報です。動画は雰囲気や風土など、非言語的な要素の発信に向いているため、求職者のニーズにマッチした情報を提供できます。

結果として求職者の企業理解が促進され、ミスマッチによる金銭的・時間的コストの削減に役立ちます。

4. 優秀な人材を確保する効果

採用動画は、優秀な人材と企業のマッチングツールとして機能します。帝国データバンクの「人手不足に対する企業の動向調査」によると、正社員が不足している企業の割合は51.4%にのぼることが判明しました。

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引用:株式会社帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査(2023 年 4 月)」

労働人口減少による慢性的な人材不足は今後も続くことが予想されるため、求職者へのアピールを強化しなければ激化する採用競争の敗者になります。採用動画は幅広い求職者へのアプローチを可能にするため、限りある優秀な人材に自社の魅力を発信するのに最適です。

5. SNSにおける拡散効果

デジタルネイティブである就活世代への情報発信は、SNSの活用なくして語れません。株式会社リソースクリエイションが就活中の学生584名を対象として行った、アンケートの調査結果は以下のとおりです。

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参照:PR TIMES「スマホネイティブ世代『2024年卒』の新しい就活のカタチ」

就活生の80.5%がSNSを利用して就活を行っていることから、SNS上での企業PRは有効な手段であることがわかります。

動画を活用するとSNS上で話題になる可能性が高まるため、情報の拡散効果が期待できます。能動的に情報収集をしていない層にもアプローチが可能になり、母集団形成に役立つでしょう。

効果が出る採用動画に共通する3つの特徴

実際に効果が出ている採用動画に共通する特徴は、以下のとおりです。

  1. 求職者目線に立って制作している
  2. 経営者や社員の人柄を伝えている
  3. 企業のリアルを見せている

動画制作の際は、上記3つの観点を持ちつつ構成を検討してみてください。

1. 求職者目線に立って制作している

求職者の目線に立つことは「求職者が真に求めている情報を提供すること」と言い換えられます。求職者が求めている情報とは、説明会やパンフレットからは得られない、以下の情報を指します。

  • 社内のリアルな雰囲気
  • 1日の仕事の流れ
  • 社員の本音
  • 企業のカルチャー・風土

求職者がなにを求めているのか判断しかねる場合は、採用動画のトレンドを意識するのも効果的です。採用動画の最新トレンドは以下の記事を参考にしてください。

2. 経営者や社員の人柄を伝えている

文章や写真では伝わらない「人」の雰囲気や、熱い思いを発信している動画は人の心を動かします。動画には積極的に人を登場させ、人間らしさが伝わる要素を盛り込みましょう。たとえば、共感や親近感を得るためには以下の施策が有効です。

  • 失敗の経験も含めて語る
  • 表情や口調などの非言語コミュニケーションに気を配る
  • 社員同士の会話シーンを積極的に盛り込む

社内のリアルな人間関係は求職者が最も気にしている項目の1つのため「この人たちと一緒に働きたい!」と思わせる工夫が大切です。求職者をファン化させる効果も期待できるため、人間性や思いは積極的にアピールしましょう。

3. 企業のリアルを見せている

求職者の入社意欲をかき立てる採用動画は、徹底的にリアリティにこだわって制作されています。たとえば、オフィス内部の様子を取り入れつつ社員の1日に密着するコンテンツも有効です。社員食堂や休憩スペースなど、休憩中の様子も見せるとよりリアリティが増します。

等身大のドキュメンタリーが好まれる傾向にあるため、過剰な演出や誇張表現は避けましょう。

採用動画を効果的に活用している事例【3選】

実際に求職者から注目を浴びた採用動画の事例を紹介します。ぜひ動画制作イメージの参考にしてください。

1. WOWOW|社員インタビュー動画

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参照:WOWOWofficial|WOWOWで働く人たち〜若手社員編【WOWOW】

株式会社WOWOWの社員インタビュー動画には若手社員編とキャリア入社・人事制度編があり、多様なメンバーをピックアップしています。

社員へのインタビューがメインコンテンツですが、働く様子を映像で見せながらドキュメンタリータッチな手法で描かれています。実際に社員として働く様子を想像できる「リアルさ」が参考になるポイントです。

2. 三井住友銀行|ドキュメンタリー動画

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参照:三井住友銀行 RECRUITING SITE「人生は、一度きり。だから。」

株式会社三井住友銀行のドキュメンタリー動画は、所属の異なる3名にそれぞれ密着し、休日や仕事中の様子を紹介しています。

社員1人ひとりのドラマから仕事への情熱や真摯さが伝わってくる、非常に完成度の高い仕上がりです。三井住友銀行で働くことのかっこよさをアピールし、他行との差別化や企業ブランディングに成功した事例です。

3. 楽天グループ|オフィス紹介動画

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参照:Rakuten Group Official|Introduction of Rakuten Crimson House

楽天グループ株式会社の採用動画は、映像とナレーション、テロップのシンプルなつくりでオフィスの紹介を行っています。託児所やマッサージサロンなど、さまざまな福利厚生も含めて紹介しており「こんな企業で働きたい!」という求職者のモチベーションを刺激します。

創業からの歴史をたどりながら紹介することで、企業の成長をうまくアピールした事例です。

効果的な採用動画を作る3つのポイント

効果的な採用動画を制作するうえで、確実におさえておきたいポイントを3つ紹介します。

  1. ターゲットを明確にする
  2. 最適な配信媒体を選択する
  3. 一貫した採用コンセプトを設計する

制作に取りかかるまえに、幅広い社員の意見を参考に上記3つを固めておくことをおすすめします。

1. ターゲットを明確にする

ターゲット設定は、動画制作において最も重要な項目の1つです。どのような人材に訴求したいのかをあらかじめ明確にしておきましょう。

性格や趣味嗜好など、細かく設定するほど採用動画の方向性がブレることなくターゲットに刺さるコンテンツが完成します。動画の構成を決定するうえで必要不可欠な項目のため、目的とあわせてはじめに設定しましょう。

2. 最適な配信媒体を選択する

制作開始前に、ターゲットに最も効果的に訴求できる媒体はなにかを吟味しておきましょう。用途にあわせた配信媒体の選択例は以下のとおりです。

YouTube 比較的長めの尺で人柄や職場環境などを伝えたい
TikTokやInstagram 短時間で視聴可能なコンテンツによって認知拡大を狙いたい
自社サイトに埋め込み Webデザインを損なわずサイト全体でコンセプトを表現したい

配信媒体や活用方法を制作会社に伝えることで、最適な動画の長さや構成を提案してもらえます。

3. 一貫した採用コンセプトを設計する

採用活動の軸となるコンセプトを定め、一貫したメッセージを発信しましょう。軸を固めずに採用動画を制作すると、メッセージの訴求が中途半端になり、どの求職者にも刺さらないコンテンツになり果てます。

どのような人材を求め、どのような思いで応募してほしいのかを明確に打ち出すことで、企業の理念に共感した人材からの応募数を増やすことができます。コンセプトを設計するためには、市場における自社のポジションを整理し、ターゲットに適した自社の魅力を洗い出す作業が必要です。

採用動画制作の費用相場

動画制作を依頼する場合、かかる費用は動画の長さや内容によって大きく異なります。制作会社に依頼する場合の種類別相場は以下のとおりです。

会社・事業紹介動画 30万円〜300万円
YouTube用動画 10万円〜100万円
SNS用動画 10万円〜50万円
アニメーション動画 40万円〜300万円
インタビュー動画 30万円〜100万円

制作費の変動は、主に以下の要因によるものです。

  • 動画の長さや内容
  • 依頼する業務の範囲
  • 撮影機材や編集工数
  • 演者キャスティングの有無

動画制作費用の詳細は以下の記事を参考にしてください。

採用動画制作会社の選定ポイント【3選】

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動画制作を依頼する制作会社は、以下の項目にもとづいて選定することをおすすめします。

  1. 動画マーケティングに精通しているか
  2. 採用動画の制作実績は豊富か
  3. 動画公開後のサポート体制は手厚いか

費用だけにとらわれず多面的な視点で選定することで、効果の出る動画を制作できる可能性が高まります。

1. 動画マーケティングに精通しているか

制作会社の動画マーケティング力は、効果的な採用動画制作において最もこだわるべきポイントです。制作会社に動画マーケティングの知識があれば、ターゲットに適した構成を提案してもらえます。

求職者目線に立った動画制作を行うためにも、自社側のアイデアに客観的な視点でアドバイスをくれる会社を選びましょう。

2. 採用動画の制作実績は豊富か

制作会社の過去実績も見逃せないポイントのため、以下を依頼前にチェックしておきましょう。

  • 自社と同じ業界・業種での集客実績があるか
  • 制作したい動画用途での実績があるか

制作会社によって得意な分野は異なるため、自社が重要視している項目を得意とする会社を選択しましょう。

3. 動画公開後のサポート体制は手厚いか

動画は公開して終了ではありません。運用や問い合わせ対応など、公開後の業務は多岐に渡ります。サポート体制が充実している制作会社へ依頼すると自社の工数を削減できるため、多少費用が上乗せされていても検討の価値があるでしょう。

どの業務まで制作会社に依頼したいのかを明確にしておくことが大切です。動画制作会社選びは以下の記事も参考にしてください。

まとめ

本記事では採用動画がもたらす効果や事例などを解説しました。採用動画の効果を最大化させるためには、成功事例を参考にコンセプトを設計のうえ、求職者目線に立って構成を練ることが大切です。

実績ある動画制作会社探しに不安がある方には「比較ビズ」がおすすめです。たった2分ほどで、全国各地から採用動画に強い制作会社を探せます。ノウハウ豊富な制作会社に一括見積もりを請求できるため、ぜひ自社のパートナー企業選びに活用してください。

監修者のコメント
株式会社Reinolz
代表取締役CEO 織畠 宗典

大学時代よりWebライティングを開始。自社メディアを2年で月間PV300万PVまで到達させ売却・これまで高額売却の成功したメディアの数は35サイトを超えコンサルティングで関わったサイト数は1000サイト上、その中で86%のサイトが1年で飛躍的な成長を遂げた。またSEO分野における国内TOP10ノミネート実績がある。SEO分野では講師も務めた経験があり、これまで100名を超えるSEOプロフェッショナルへ講義を行なっている。現在は数多くの企業へWebマーケティング全般のコンサルティングを行っており、株式会社Reinolz代表取締役としてクライアントからの要望に応える。

近年の調査データによると、企業は1人採用するためにかかる採用費用が平均90万円以上という結果が出ています。※新卒&中途採用を対象決して安い費用ではないため、企業側として何よりも避けたいのは【ミスマッチによる早期退職】です。

採用動画は、そんなミスマッチを防止するための効果が期待できます。動画でしか伝えることのできないリアルな情報を伝えることで、企業側は求めている人材を明確に伝えることができ、求職者側は真に求めている情報を知ることができます。

またSNSとの相性も良いため、求めているターゲット層を集客する手段として効果的です。本記事を参考に採用動画を活用し、効率的に採用活動に取り組んでいきましょう。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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