VR活用事例を業界別に合計13個紹介!医療・教育・旅行など

株式会社ヒカリノオト
監修者
株式会社ヒカリノオト 代表取締役 加茂英樹
最終更新日:2023年04月14日
VR活用事例を業界別に合計13個紹介!医療・教育・旅行など
この記事で解決できるお悩み
  • VRはどのように活用できる?
  • 導入が進んでいる業界は?
  • 各業界の導入事例を知りたい

VRはさまざまな業界で活用されるようになり、身近な存在となってきました。企業ではVRを活用した製品紹介やサービスが増えています。

この記事では医療・教育・旅行業界におけるVR活用を解説します。 読み終わったころには、導入されている具体的な事例がわかります。

その他の業界についても紹介するため、これから幅広いジャンルでVR活用したい方もぜひ参考にしてください。

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VR活用事例1. 医療業界

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医療業界では、VR動画が広く活用されています。活用方法は多岐にわたりますが、主な用途を5つ紹介します。

  1. 手術アシスト
  2. リハビリ(歩行訓練)
  3. 医療教育
  4. 小児患者向けVR

手術アシスト

VRは手術アシストとして医師の手助けに活用されています。VR技術を使い、手術前に必要な準備を行います。VR技術を活用することで、臓器や身体の構造の立体的な理解が可能です。

VR技術で臓器ごとに色分けして情報を得られるため、必要な臓器だけに触れられます。また、平面の映像では発見しにくい背後に隠れた血管を事前に把握でき、手術を安全に進行できます。

その他に導入が進んでいるのが、名医の手術シーンを体験できるVRトレーニングです。経験が少ない医者の手術スキルを向上するために活用されます。とくに専門医の少ない分野において、効率的にスキルを身に付けられる機会として導入が進んでいます。

リハビリ(歩行訓練)

脊髄損傷により自力歩行が困難な患者を対象に、VRを用いた歩行訓練があります。歩行訓練で期待されるのは、自分の歩行画面をVRで見ながら、脳波を刺激する効果です。

アメリカでは実際にVRを用いた歩行訓練を通じて、歩けるようになった事例があります。VRは立体的に空間を把握するため、リアルな経験として脳が反応することを活かした活用事例です。

医療教育

治療のためのVR活用以外に、未来の医者を育てる医療教育の現場でもVRは活用されています。VRを用いることで、臓器の構造をより立体的に詳細に理解できるためです。

アメリカのスタンフォード大学では、VR技術を医療教育に応用し心臓の構造や動きを学ぶ機会を取り入れています。楽しみながら勉強できる効果もあり、今後より広い分野での活用が期待されます。

小児患者向けVR

VRは小児患者のためのゲームに活用されています。長期治療が必要な子どもが病院でも楽しく過ごせるよう、VRで開放感のある空間を体験できる仕組みです。

長期治療では外出時間・範囲に制限が設けられることがあります。その環境のなか、開放感のあるVRゲームは子どもが気分転換するために最適です。たとえば、あるゲームの中では牧場を運営し、野菜を育てたり動物を飼育したりできます。

とくに化学療法を受けている子どもが辛い治療から離れて、明るい気持ちで過ごせる機会を提供する目的があります。

VR活用事例2. 教育業界

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教育業界でもVRが多く活用されています。VRを通して楽しみながら知識が身につけられるため、導入する教育現場が増えています。

具体的な活用例は次のとおりです。

  1. 特別支援学級
  2. バーチャル実験室
  3. VRキャンパスツアー

特別支援学級

オーストラリアの特別支援学級では、VR学習が導入されています。特別支援が必要な児童のなかには、VRを活用することでよりスムーズに学習内容を理解できるケースがあるためです。

円滑に学習が進むだけではなく、落ち着いて授業を受けることが得意ではない児童にもVR学習は有効です。VR映像は主体性をもって学習に取り組める性質があり、長時間座って話を聞くことが苦手な児童への手助けになります。

バーチャル実験室

バーチャルの世界を利用して科学実験ができるVRシステムがあります。バーチャル実験室は、100種類以上の実験ができるVRの教育活用事例です。化学、物理学、生物学などさまざまな科目の実験が体験できます。

現実世界の実験では、ケガや事故の危険性があるケースも少なくありません。そこでVR内に実験できる環境を作ることで、安全に科学が学べる環境を提供しています。教材を見ながら実験を体験できるため、知識が経験として身に付きやすいメリットがあります。

VRキャンパスツアー

アメリカの一部の大学では、入学前にキャンパスの雰囲気を体験できるVRキャンパスツアーを提供しています。遠方に住む学生でもキャンパスの様子を体感でき、入学後の生活のイメージが可能です。

VRキャンパスツアーは360度の全体的なキャンパスのVR動画を視聴できるため、志望校を比較する際に役立ちます。とくにスポーツ特待生の獲得に活用されており、VR内では練習場所となるスタジアムの様子を紹介しています。

VR活用事例3. 旅行業界

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旅行業界においても、さまざまな面でVRが導入されています。とくに新型コロナウィルスの影響から、遠方に足を運ばずに旅行体験を可能にするツールとしてVRが注目を集めました。

具体的な活用事例は次のとおりです。

  1. 美術館訪問
  2. VR旅行体験
  3. 介護施設高齢者向けVR旅行サービス

美術館訪問

旅行業界におけるVR活用事例として、美術館訪問が挙げられます。とくにコロナ禍で美術館訪問が難しかった期間には、世界中の美術館でVRツアーの仕組みが整備されました。

イタリアの美術館では、彫刻作品を無料で公開したり、建物内を全体的に見まわせたりする仕組みが構築されています。VR映像で美術館を訪問することで、混雑により作品が観覧できない問題も発生しません。

他にも、パリのルーブル美術館が無料のVRツアーを提供しています。作品数が多く1日で観覧できないと言われるルーブル美術館ですが、VRツアーであれば時間を気にせずゆっくり進める点がメリットです。

VR旅行体験

VR旅行体験は、コロナ禍や身体的事由などさまざまな理由で旅行にいけない方に向けたサービスです。VR旅行体験では、旅行先の様子がVR映像を通して感じられます。

VR旅行体験はホテルや観光地の下見としても活用されます。旅行先に対する期待と現実のギャップが大きすぎることがないよう、あらかじめ行き先の様子を確認するためです。

旅行会社はVRによる体験サービスを提供することで、実際に現地を訪れたいと思う顧客を増やす狙いがあります。動画や画像では伝わりきらない街の空気感をより正確に伝えられるため、VR活用が最適な例の1つです。

介護施設高齢者向けVR旅行サービス

VR技術は遠出ができない方を対象にした旅行サービスとしても利用されています。特に介護業界で、VRサービスの需要は今後も高まることが期待されます。

介護が必要な方のなかには、介護施設で毎日過ごしている方も少なくありません。そこで、VRを活用し国内・海外の観光先を訪れる「疑似旅行体験」を提供するサービスが活躍します。

場所の制約なく観られるため、要介護者のレクリエーションとして注目を集める活用例です。

高齢者でも使いやすいように軽くてコンパクトなVRゴーグルを使用し、ニーズに合った技術が求められます。

VR活用事例4. その他の業界

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VRが活用されているのは、医療、教育、旅行業界だけではありません。VRの技術が応用できる業界は幅広く、安全確保や経験提供を主な目的として各所でVRの導入が進んでいます。

医療、教育、旅行以外でVR活用が進む例は、次のとおりです。

  1. 安全・防災分野
  2. 建築・建設業界
  3. コンプライアンス研修

安全・防災分野

VRは、安全・防災分野で広く導入されています。具体的には、火災や地震などの災害の起きたときの対応をシミュレーションするために、VR動画が活用される例です。

CGで火災を再現し、VRゴーグルをかぶった被験者が被災状況をリアルに体験できます。通常の避難訓練と比べると、実際の災害現場の臨場感を知れる点が特徴です。警備会社でも、VR動画を使った訓練が導入されています。

具体的なイメージをもって避難訓練を受けられるため、訓練に主体的に取り組める効果があります。

建築・建設業界

建築・建設業界では、業務の安全性を高めるためにVR動画を活用しています。作業員が現場で作業にあたる際、経験の浅い新人の研修に危険が伴う可能性がありました。安全に仕事を学ぶために、現場での作業を事前に把握できるVR動画が導入されています。

VR動画を活用することで、現場の状況を疑似体験することが可能です。具体的には鉄筋の足場を組み立てた建設現場をVR空間で再現し、未経験者に熟練技術者のスキルを疑似体験させることができます。

建設現場の新人研修だけではなく、機械の点検・保守などにもVR動画は有用です。

コンプライアンス研修

VR動画を活用して、コンプライアンス研修が可能です。VRを活用することで、社員によりリアルな体験を提供できます。当事者意識をもって研修に臨めるため、意識改革につながります。

具体的な活用方法は、セクハラやパワハラなどのハラスメントの現場です。加害者や被害者になるVR体験を通じて、社員にコンプライアンス意識を根付かせることが目的です。

まとめ

VR活用はさまざまな業界で進んでおり、遠い未来のテクノロジーではなく生活に身近なアイテムになりつつあります。

VRサービスの導入を検討する際は、VRに関する豊富な知識と技術がある業者に依頼しましょう。実績と経験が不足していると、VRの品質が不十分であったり最新の機能を搭載できなかったりするためです。

比較ビズでは、VR制作に精通する複数の業者から同時に無料で見積もりがとれるサービスを展開しています。複数の選択肢から条件を比較することで、価格や内容が最適な業者が見つかります。

VR活用を検討する際は、お気軽にお問い合わせください。

監修者のコメント
株式会社ヒカリノオト
代表取締役 加茂英樹

デザイン制作会社で営業兼コピーライターを経験し、その後医療系職業紹介業のコンサルタントを経験。クリエイティブな感性と傾聴力を活かして2021年4月に動画編集コンサルティング・メンタルケアコンサルティング会社を設立。MV制作やイベントの撮影・医療法人へ接遇セミナーやキャリアカウンセリングを行う。

VR動画というとエンターテイメント性が高い娯楽アイテムの印象が強いかも知れません。ただVR動画は楽しみを生み出す為だけの物ではありません。研究職や医療、教育や災害時の対応、一般の企業まで幅広く活用することができます。

特に新人研修や実習、模擬面接等の、これから経験を積んでいく比較的若い世代には抵抗なく受け入れられますし、育成の視点から見ても教育側の人件費や労力の削減に繋がります。

また、より専門的な現場であればあるほど奥行きのある体験をしてもらうことで、成長や危険意識が高まりヒューマンエラーを防ぐことができます。BtoCの企業では顧客に商品イメージをよりリアルに体験してもらうことで信頼関係を深めていくことが出来ます。

VR動画の良い部分は手軽に何度も体験できるので、仕事理解が深まりスタッフの質向上に一役買えるアイテムです。まずは自社でどの分野をVRにするか、それがどのような効果をもたらしてくれるのか、考えてみるのも良いかも知れません。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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