【1坪4万〜】基礎工事の費用相場は?単価が変動する4つの要因を解説

最終更新日:2023年11月24日
 SD住宅相談室
監修者
花沢 雅樹
【1坪4万〜】基礎工事の費用相場は?単価が変動する4つの要因を解説
この記事で解決できるお悩み
  • 基礎工事の費用相場はどれくらい?
  • 基礎工事の坪単価はいくら?
  • 基礎工事の単価が変動する要因は?

「20〜30坪の基礎工事の相場を知りたい」「基礎工事の単価がどう決まるのか気になる」住宅や事務所の新築を検討している個人事業主や中小企業の方は、必見です。基礎工事の費用は建物の種類や地盤の状態などに大きく影響を受けるため、相場の幅が大きいです。

しかし「自分で見積もりが妥当なのかを判断できるようになりたい」という方も多いでしょう。この記事では、基礎工事の単価相場や変動理由を解説します。この記事を読み終わった頃には、基礎工事の費用への理解が深まり、適正価格で基礎工事業者に依頼できるでしょう。

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基礎工事とは?

基礎工事とは、建築物の土台である基礎を作る工事です。「基礎工事」&「駆体工事」&「内装工事」&「外装工事」&「外構工事」と、建築物を建てるために真っ先に行われます。

基礎工事がどのような手順・ステップで施工されるのか?基礎工事にはどのような方法・工法があるのか?基本的な仕組みを理解しておくことが肝心です。

基礎工事の手順・ステップ

基礎工事というと、地面をコンクリートで固めるのみといったイメージを持つ方が多いかもしれません。実際は基礎が完成するまでには、さまざまな手順・ステップを経る必要があります。

以下の表に解説しました。

基礎工事の手順・ステップ 概要
地面掘削 基礎の形状・深さに応じて地面を掘削する
砕石地業 掘削した地面に砕石を敷き詰め、付き固めて地盤強度を高める
防湿フィルム敷設・捨てコンクリート打設 湿気防止のために砕石のうえから防湿フィルムを敷き、そのうえからコンクリートを打設する
鉄筋組み立て 基礎を補強する鉄筋を設計図に従って組み立てる
型枠組み立て・生コンクリート流し込み 鉄筋のまわりに木の型枠を作り、生コンクリートを流し込み、養生する
基礎周辺の整地 基礎周辺の穴を埋めて整地する
残土処分 整地して余った掘削残土を処分する

基礎工事は、人件費・機材費などはもちろん、生コンクリートを打設するためのミキサー車・ポンプ車や、資材運搬トラックも必要です。材料費のみで、基礎工事の単価を割り出せるようなものではありません。

基礎工事の種類(ベタ基礎・布基礎・独立基礎)

一般的な住宅や小型〜中型の施設であれば、直接基礎を採用するケースが多いですが、直接基礎を作る基礎工事にはいくつかの種類があります。それが下記の3種類です。

  • ベタ基礎
  • 布基礎
  • 独立基礎

選択する基礎工事の種類に応じて単価・費用も変動します。各種類がどのような基礎工事なのかをおさえておきましょう。

直接基礎とは?

建物の荷重を直接地盤に伝える基礎のこと。高層ビルや大型施設などは「杭基礎」と呼ばれる基礎を作る場合もありますが、一般的な住宅や小型〜中型の施設は「直接基礎」を作る場合が多いです。

ベタ基礎とはどんな基礎工事?

ベタ基礎とは、建築物全体の荷重を「鉄筋コンクリートの面」で支える形の基礎のことです。柱の支える部分には「基礎梁」といわれる立ち上がりが設けられ、柱のない床下部分もコンクリートスラブで固めます。木造家屋をはじめ、近年多くの建築物の主流として活用される基礎工事です。

ベタ基礎の画像

ベタ基礎は耐震性に優れた強固な基礎を作れる地盤を、鉄筋コンクリートで覆うため、防湿効果が高いメリットがあります。ただし、鉄筋の量が多くなるため基礎工事の単価は高くなる傾向があります。

布基礎とはどんな基礎工事?

布基礎とは、建築物の柱・壁など荷重のかかる部分のみを「逆T字型の鉄筋コンクリート基礎」で支える形の基礎のことです。

基礎梁による立ち上がりが設けられるのはベタ基礎と同様です。同じようなコンクリートスラブが打設される場合もありますが、鉄筋コンクリートなのは基礎部分のみである特徴があります。スラブ部分のコンクリートは「防湿コンクリート」を流し込んでいるだけです。

布基礎の画像

布基礎は逆T字型の鉄筋コンクリート基礎で建築物を支えるため、ベタ基礎ほどの強度は確保できない傾向があります。防湿コンクリートを流し込まなければ、シロアリの害虫被害リスクが高まる場合もあるでしょう。

ただし鉄筋の量を減らせるため、基礎工事が比較的簡単で単価もやや抑えられる傾向があります。

たとえば35坪の2階建て住宅の場合、基礎工事の費用はベタ基礎だと約150万円に対し、布基礎だと約120万円のためコストが低いです。

独立基礎とはどんな基礎工事?

独立基礎とは、ベタ基礎や布基礎のような「連続した基礎」ではなく、文字通り「独立した基礎」と「地中梁」で建築物を支える基礎のことです。一般的な住宅で使われることはあまりありませんが、大型のショッピングモールなどの「非住宅建築物」で採用されることの多い基礎工事です。

独立基礎の画像

独立基礎は、それぞれ独立した基礎を地中梁で支えるため、面積の大きな建築物の基礎を強固かつ低コストで作るのに向いているメリットがあります。ただしベタ基礎・布基礎に比べ、地盤にもっとも荷重・負担のかかる工法であるため、小規模な建築物には向いていません。

基礎工事の単価は112,000円〜40,000円が相場

直接基礎を作る基礎工事の単価は、下記のとおりです。

  費用相場
1坪 40,000円〜130,000円
1 12,000円〜40,000円

1坪当たりおおよそ40,000円から130,000円程度、1崔渦舛任い┐12,000円から40,000円あたりが相場だといわれています。

一般的な住宅を新築する際に、20坪〜30坪程度の基礎工事が必要となることを考えれば、単価の幅が思った以上に幅広いことに気がつくでしょう。

コンクリートの単価は1㎥約16,000円前後

コンクリートの単価は1㎥約16,000円前後ですが、生コンクリートを構成する以下の配合によって単価は変動します。

  • セメント
  • 骨材

また、生コンクリートは材料を混ぜてからの時間が重要になるため、地域・エリアによっても単価は変動します。

コンクリートはベタ基礎・布基礎・独立基礎、いずれの場合でも基礎を作るために必要のため、費用の見積もりを注意深く行いましょう。

注意

どのくらいの量のコンクリートを使うのかで材料費が変動しますが、コンクリートの単価は屬任呂覆、㎥(立方メートル)であることに注意が必要です。基礎工事の単価を坪単位や崔碓未濃蚕个垢襪海箸、馴染みにくい理由のひとつだといえるでしょう。

鉄筋の単価は1kg100円〜160円前後

鉄筋の単価はおおよそ1kgあたり100円〜160円前後だといわれていますが、原料の価格変動の影響を受けるため、単価は常に一定ではありません。

生コンクリートも含め、基礎工事の材料はそのときどき、施工現場の地域・エリアによって変わってくることは覚えておく必要があります。

布基礎の防湿コンクリート以外では、打設するコンクリートの強度を高めるための鉄筋が使われます。鉄筋の量も基礎工事の単価に影響してくる要素ですが、コンクリートとは異なり、鉄筋の単価はkg単位という「重さ」が基準です。

建築総額の7%〜10%が基礎工事の費用相場?

一般的に総工費の7%〜10%程度の割合が、基礎工事の費用相場だと覚えておくといいでしょう。

たとえば、総工費2,000万円の木造住宅と総工費4,000万円の鉄筋コンクリート構造の場合の相場観は、下記になります。

  費用相場
総工費2,000万円の木造住宅 140万円〜200万円
総工費4,000万円の鉄筋コンクリート構造 280万円〜400万円

基礎工事の単価が非常に幅広いことに驚いた方が多いかもしれませんが、これはある意味で当然のことです。

なぜなら、まったく同じ建築物が存在しないのと同じように、建築物の土台となる基礎にもまったく同じものが存在しないためです。建築・工事の条件が異なるのであれば、基礎の単価・費用が異なるのは当たり前なのです。

とくに、ただ単に平坦な土台を作るわけではない基礎工事は、坪や屬巴渦舛魍笋蟒个絞法は馴染みにくい一面も。基礎工事の単価・総額が妥当なものかを判断するには、一般的に総工費の7%〜10%程度の割合だといわれる基礎工事費用をチェックした方がいいかもしれません。

基礎工事単価が変動する要因

基礎工事単価が変動する要因の画像

基礎工事単価が変動する要因は主に4つあります。

  • 建物の種類
  • 土地・地盤の状態
  • 材料費・人件費
  • 地理的な条件

1. 建物の種類

基礎工事単価が変動する1つ目の要因は「基礎のうえにどのような建物を建築するのか?」ということ。建築物における基礎は、建物の全荷重を支える非常に重要な構造物です。当然のことながら、上物となる建物の「構造」「重さ」によって基礎の作り方も変わります。

たとえば、木造住宅であれば構造物としての建物は比較的軽く作れますが、平屋と二階建てでは基礎にかかる荷重が違います。軽量鉄骨を使った住宅や、鉄筋コンクリートを使った事務所などであれば、木造よりも面積あたりの荷重が重くなるでしょう。それに耐えられる土台を作らなければなりません。

強固な基礎を作ろうとすれば、基礎工事の単価も高くなります。基礎工事の単価目安は以下のとおりです。

建物の種類 基礎工事の単価目安(1屬△燭蝓
木造住宅 12,000円〜24,000円前後
軽量鉄骨・鉄筋コンクリート 33,000円〜40,000円前後

2. 土地・地盤の状態

基礎工事の単価が変動する2つ目の要因は、施工する場所の土地・地盤の状態に応じて採用する工法が変わってくることです。

たとえば地盤が強固な土地であればコスト面で有利な布基礎を採用できますが、地盤のゆるい土地であればやや高額になるベタ基礎が採用されます。

基礎を作るのに充分な強度が確保できない土地であれば、コンクリートを混ぜ込んで強度を高める、地盤改良工事が必要になる場合もあります。

土地が傾いている、まわりよりも土地が低く水はけが悪いといったケースでは、土盛・土止などの造成工事や擁壁工事が必要です。思いがけずに高額な造成費用がかかってしまうケースも少なくありません

3. 材料費・人件費

基礎工事の単価が変動する3つ目の要因は、コンクリート・鉄骨などの材料費、人件費などがさまざまな条件で変動してくることです。

コンクリ−トと鉄骨の単価は原材料価格に左右されます。とくに生コンクリートの単価は原材料だけでなく、仕入れる地域・エリアによっても変動するため、単価の相場はより読みにくいものとなりがちです。

少子高齢化や施工を担当する職人の高齢化などの影響を受け、人件費が高騰することもあります。基礎工事の単価に大きな影響を与えているといえるでしょう。

4. 地理的な条件

基礎工事の単価が変動する4つ目の要因は、市街地なのか?郊外なのか?道路状況を含めた施工現場の地理的な条件です。

たとえば、施工現場が住宅街などの道路が狭い場所であれば、ミキサー車・ポンプ車などが通行できない場合も。資材を運搬するトラックも小型のもので複数回稼働させる必要があるため、必然的に機材費・人件費が多めにかかってしまう傾向があります。

基礎工事で注意しておきたいポイント

着工前に注意しておくべきいくつかのポイントがあります。

さまざまな要因で単価が大きく変動する基礎工事ですが、費用面だけに着目していてはいけません。基礎工事の本質を見失わないようにしましょう。

基礎工事の単価・費用は削るべきではない

基礎は建物の耐久性・耐震性を担保するための重要な構造物です。建物の耐久性・耐震性に大きな影響を与えてしまう可能性のある、基礎工事単価・費用を削る行為はすべきではありません。

地盤状態が変化するのに応じて、基礎に補強を加えるという考え方はありますが、基礎がしっかりしていないのでは補強しても意味がないでしょう。

基礎工事をやり直すということは、上物である建物を含め、基礎から建物を造り直すこととイコール。基礎工事費用を少しだけ削れたとしても、あとで莫大な費用が必要になってしまえば本末転倒です。

地盤に応じた適切な基礎工事を選択する

近年では、一般的な木造住宅であってもベタ基礎を採用するケースが増えています。布基礎に比べて「面で荷重を支える」ベタ基礎の方が負荷を分散できる、耐震性に優れるメリットがあるためです。

ただし、すべての地盤にベタ基礎が適しているわけではなく、複合的な条件が重なれば布基礎の方がメリットが大きい場合も少なくありません。

工法の違いによるメリット・デメリットのみで判断するのではなく、建築予定の建物や地盤に応じた適切な基礎工事を選択する必要があります。専門家ではない施主が、地盤の状態を含めた複合的な条件を吟味することはほぼ不可能。信頼できる優良な施工事業者を選定することが重要になります。

エリア・地域の優良な施工事業者を選ぶ

基礎工事現場の地盤・事情に精通する、エリア・地域の優良な施工事業者を選定することが基本です。

施主が建築士であって建設業の経験があるのでない限り、設計・建築と密接に関連する基礎工事のみ単独の施工会社に依頼する方法はおすすめしません。

ハウスメーカーに一任してしまえば手間が減るものの、全体的なコストは高額になる傾向もあります。品質とコストのバランスを見ながら、適切な施工事業者を見つけていく必要があるでしょう。

複数の候補に見積もりを依頼する

複数の候補先をピックアップし、同じ条件で見積もりを依頼することがベストです。「どのように対応してくれたのか?」「どのような見積書を提出してくれたのか?」施工事業者を判断するための有力な情報が得られます。

たとえば、見積もりの精度を高めるためには、担当者のヒアリング力や提案力が重要。しっかりと施主のニーズを把握してくれる担当者であれば、提出される見積書も正確でしょう。

「施工費一式」といったアバウトなものではなく、作業ごと・材料ごとの明細に明確な金額が記載されていることでしょう。

まとめ

本記事では基礎工事のおおまかな単価・費用総額、相場が変動する理由を含めた基礎工事の知識を解説しました。

基礎工事は建築物の耐久性・耐震性を担保する重要な基礎を作る工事ではありますが、設計・建築に密接に関連する工事であることも事実。基礎工事のみを重視するのではなく、トータルな視点で適切な施工会社を選定していく必要があるでしょう。

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監修者の一言

建物の新築の計画段階で建物の大きさ・構造・形状などが決まったら建物のおおよその重量がわかりますが、計画地の地盤がその重量を支えられるか地盤調査で得た地耐力(地盤の硬さ)のデータを参照して基礎の種類や形状を決めていきます。

そのため、基礎の単価・費用総額は地盤調査が終わるまでわかりません。ベタ基礎は布基礎に比べて建物の不同沈下や床下の防湿に効果が高いほか、施工性も高い(現場で造りやすい)のでよく採用されますが、布基礎と比較するとベタ基礎のほうが単価が高いので基礎工事の総額が上がります。

地盤調査の結果から布基礎が推奨となった土地に、ベタ基礎を採用すると過剰な基礎設計となり、また、基礎工事に余計な費用がかかってしまいます。ハウスメーカーによってはベタ基礎を標準仕様としているところもありますが、その場合は理由を確認しましょう。

 SD住宅相談室
花沢 雅樹
監修者

宮城県の一級建築士事務所。建築物について調査・リフォーム設計・コンサルティングを行う。耐震性能、省エネ性能、劣化のしにくさ、維持管理のしやすさの観点にて、計画をされている設計内容を、図面や見積書のチェックなど、第三者視点にて中立な立場でアドバイスを行う。

比較ビズ編集部
執筆者
比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。
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