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擁壁工事の費用・単価相場を解説|単価が変動する要因・費用を抑えるには?

公開日:2019年01月16日 最終更新日:2022年01月18日
擁壁工事の費用・単価相場を解説|単価が変動する要因・費用を抑えるには?
この記事で解決できるお悩み
  • 費用を知りたい
  • 単価相場の目安を知りたい
  • 擁壁工事の費用を抑える工夫を知りたい

「擁壁(ようへき)」という言葉を知らない方でも、坂の多い住宅街、山を切り開いた道路で見かける壁、といえばピンと来るかもしれません。一般の方にはあまり関係ないように感じ擁壁ですが、擁壁を設置する「擁壁工事」は意外と身近なもの。

自宅やオフィスを新築するにあたって擁壁工事が必要になり「価格は?単価は?費用は?」と慌てている方も多いかもしれません。しかし、さまざまな要因で単価が変動する擁壁工事は、費用相場が非常に曖昧なのも事実。

そこで本記事では、不透明になりがちな擁壁工事の費用・単価相場の目安を紹介するとともに、工事単価が変動する要因、擁壁工事の費用を抑える工夫などを解説していきます。

擁壁工事費用は単価 × 面積?

擁壁工事の費用は、そもそもどのように算出されるのでしょうか?街で見かける擁壁は、それぞれ長さも高さも異なり、一定の高さの擁壁もあれば、坂に沿って斜面になっている擁壁もあります。

たとえば、土地を購入する際には、坪単価が同じであれば土地が広い方が価格が高いのが当たり前。擁壁工事の費用も面積と坪単価のような関係性があるのでしょうか?それはある意味で正解です。

一般的な擁壁工事は「1屐癖進メートル)」を基準にした単価があり、設置する面積を掛ければ「ある程度の工事費用」が算出できます。

高さ2メートル、幅10メートルの擁壁を作るのであれば「擁壁工事費用 = 単価 ×(2 × 10 = 20)」という計算式が成り立つと考えればいいでしょう。しかし、立地によって土地の坪単価が大きく変わるように、擁壁工事の単価もさまざまな要因で大きく変動します。

擁壁工事の費用・単価相場

一般的な擁壁工事では、1屬△燭蠅涼渦疏蠑譴鰐30,000〜50,000円程度だといわれています。たとえば、高さ2メートル、幅25メートルの擁壁を作るのであれば、

  • (2 × 25 = 50)× 30,000〜50,000 = 150〜250万円

程度の費用が掛かる計算になります。この条件に近いおおよその見積もり例を紹介しておきましょう。

工事項目・部材 単価 数量 合計
掘削・基礎工事 6,000円 / 1m 25 150,000円
L型擁壁 55,400円 / 高さ2m横1m 25 1,385,000円
重機回送費 45,000円 3 135,000円
現場諸経費   10% 167,000円
総額 1,837,000円

183万7,000円を面積である50屬燃笋襪函△海陵癖氷事での1屬△燭蠅涼渦舛「36,740円」であることが分かります。このケースでは、いわゆる費用・単価相場に見合った金額で擁壁工事が施工されているといえるでしょう。

費用・単価相場に近い擁壁工事ばかりではない

費用・単価相場に近い擁壁工事ばかりではないの事実です。工事業者によっては、単価相場を30,000〜130,000円などと幅を持たせた形で公表しているケースもあります。しかも、この単価相場は決して法外だとはいい切れないのです。

擁壁とは?

それでは、なぜ擁壁工事の費用・単価はこれほどまでに幅が広いのでしょうか?それを理解するためには、擁壁の基本を含めた概要を理解しておく必要があります。

山の斜面などに宅地を造成する場合は、平坦を作るため上下の土地に高低差が生じます。この崖となる部分の土砂崩れ・崩壊を防ぐために設置・建造される壁が「擁壁」です

高低差のある土地はもともと崩れやすいうえ、建築される住宅の荷重、雨水の水圧などによりさらに崩れやすくなり、建物の倒壊につながる場合もあります。こうした事態を避けるため、擁壁は強固かつ頑丈に設置・建造されなければなりません。

擁壁工事の種類

強固・頑丈さが要求される擁壁はさまざまな工法で設置・建造されますが、なんらかの形でコンクリートを利用するケースが一般的。現在の建築基準法に適合する下記の2つが主流です。

  • 間知ブロック擁壁
  • コンクリート擁壁

間知ブロック擁壁

裏側をコンクリート・割石で固めながら、間知石やブロックを積み上げて作られる擁壁が「関知ブロック擁壁」です。目地はコンクリートやモルタルが充填され、土地の液状化を避けるための水抜き穴設置が必須です。

メリット デメリット
コンクリート擁壁と比較して工事費用はやや安価に抑えられる 斜めに設置・建造する必要がある

末広がりになった下面が境界となるため、利用できる土地の面積が減少してしまいます。

コンクリート擁壁(RC擁壁)

設置する現場で型を作り、コンクリートを打設する擁壁が「コンクリート擁壁(RC擁壁)」です。無筋コンクリート(鉄骨を入れない)で建造される場合が多く、それ自体の重みで土の圧力を支えるのが特徴です。

メリット デメリット
現場で建造するため比較的自由度が高い 建造に時間がかかる
ほぼ垂直に建造できるため土地を有効活用できる 無筋コンクリートのためやや擁壁が厚くなる
工事費用が高い

コンクリート擁壁(L型擁壁など)

完成品の擁壁を現場で組み上げていくのが、プレキャストともいわれる「コンクリート擁壁(L型擁壁など)」です。底板に盛られる土の重量も含めて圧力を支えるのが特徴。

メリット デメリット
鉄筋コンクリートのため擁壁を薄くできる 工事費用はRC擁壁と同様高額
工事期間を短縮できる
土地面積を増やしやすい

工期短縮につながるため、現在主流の擁壁工事だといえるでしょう。もちろん、コンクリート擁壁でも水抜き穴の設置は必須です。

擁壁工事の単価・費用はなぜ変動する?

主な擁壁工事の種類を紹介してきましたが、工法によって擁壁工事の単価が変動することがお分かりでしょう。つまり、大前提として、

  • どのような工法で擁壁工事するのか?
  • 設置する擁壁の面積はどのくらいか?

によって、擁壁工事の単価・費用は変動します。

ただし、難しいのは「擁壁工事の単価・費用を左右する要因」は、工法・面積だけではないということです。簡単に解説していきましょう。

擁壁を設置する土地の地盤・状態

擁壁工事の単価・費用にもっとも影響する要因が、設置・建造する土地の地盤・状態です。たとえば、傾斜が緩やかで地盤が安定している土地なら、擁壁の高さ・厚さを抑えられますが、斜面が急で地盤が軟弱な土地の場合、擁壁は「より高く・より厚く頑丈に」建造しなければなりません。

自然災害時のリスクが高い地域では、この傾向が一層強くなり、結果的に擁壁工事の単価は高騰します。地盤を安定させるため、補強を含めた基礎工事費用が高くつくのも単価高騰の要因だといえるでしょう。

擁壁を設置する立地条件・作業工程

擁壁を設置する土地の立地条件・周囲の道路環境によっては、作業工程に大きな影響が及びます。

たとえば、バックホー(油圧ショベル車の一種)の回送やコンクリートポンプ車は4トン車が使われるのが一般的ですが、周囲の道路状況によっては2トン車しか使えない場合もあります。当然、回送数は単純に2倍となるため、関連費用は膨らむ傾向にあります。

残土処分費も擁壁工事の単価・費用が変動する」要因

残土処分費も、意外と見逃せない「擁壁工事の単価・費用が変動する」要因です。残土処理できる場所は限られているため、距離が遠ければ処分費用は高くなります。処分する残土に問題がなければ「1立方メートルあたり6,000円」程度ですが、汚染されている場合は浄化費用が加算されるケースもあり、単価が40,000という場合も少なくありません。

擁壁の耐用年数は?

このように設置・建造された擁壁は、コンクリートの場合で約30〜50年の耐用年数があるといわれています。擁壁を新設する方であれば、メンテナンスの心配は当面必要ないかもしれませんが、すでに擁壁の設置されている土地を取得する場合は注意が必要。建造から20年以上経過した擁壁であれば、チェックしておきたいポイントがあります。

  • 擁壁にヒビ割れや変形がないか?
  • 擁壁の隙間が白く変色してないか?
  • 擁壁のよう面が濡れている・苔が生えるなど排水の問題がないか?

擁壁の修理・メンテナンスの費用・単価相場

一般的に、擁壁の補修・メンテナンスには「10,000〜20,000円 / 1屐彡度の単価・費用が必要だといわれていますが、やり直し・作り直しが必要なら、かかる単価・費用は「擁壁の新設・建造工事」と同額です。

新設する場合はもちろん、補修・メンテナンスする場合を含め、擁壁工事では「信頼できる工事業者に現地調査・見積もり」してもらうのが鉄則です。

擁壁工事はどこに依頼すればいい?

それでは、さまざまな要因で単価・費用が大きく変動する擁壁工事は、いったいどこに依頼すればいいのでしょうか?

設置・建造する擁壁の規模にもよりますが、高さ2メートル以下で比較的小規模の擁壁工事であれば「土木一式工事の認可を得ている外構工事会社」への依頼がおすすめ。駐車場向けをはじめ、擁壁工事を得意とする実績豊富な外構工事会社を選定するといいでしょう。

大規模な擁壁工事には土木建設業の許可が必要

ただし、2メートルを超える擁壁工事の場合は、宅地造成工事の許可を得るため、地方自治体への設計申請が必要となります。擁壁工事の費用が500万円を超えるのであれば、土木建設業の認可を受けた工事業者に依頼しなければなりません。擁壁工事の規模が大きくなりそうなのであれば、あらかじめ土木建設業の許認可を得る工事業者を探す必要があります。

擁壁工事の費用を抑えるには?

規模(面積)・工法、設置する土地の立地条件・地盤状態など、さまざまな要因で単価・費用が変動する擁壁工事ですが、できる限り工事費用を抑えたいのはだれであっても同じです。

それでは、擁壁工事には単価・費用を抑える余地があるのでしょうか?あるとすればどのような方法が考えられるのか?基本となるポイントを簡単に紹介していきましょう。

元請の工事業者に依頼する

住居・オフィスを新築するのであればハウスメーカーに、土地を取得するのであれば不動産業者に、面倒な擁壁工事が必要になれば、依頼先を一元化してまとめたいと考えるかもしれません。

しかし、許認可が細分化・複雑化しがちな建設業界は、それぞれの工事の守備範囲が異なるのが現実。仲介業者に依頼すれば、一次請け、二次請けなどの下請業者がぶら下がることになり、余分な「仲介手数料」が掛かってしまいます。

この仲介手数料は、工事規模に応じて数十万円、ときには数百万に達することも。できる限り擁壁工事の費用・単価を抑えたいなら「元請けの工事業者」を自ら探し、直接依頼するのがベストです。

たしかに、依頼先を一元化することで、手続きを含めた面倒ごとは減るかもしれませんが、手間隙を惜しんでいては費用は圧縮できないことも覚えておくべきです。

複数の工事業者の見積もりを比較する

もちろん、元請けの工事業者であっても、擁壁工事の費用・単価は一律なわけではありません。実績豊富な信頼できる工事業者を少なくとも3〜4社ピックアップし、同じ条件で依頼した見積もり内容を比較検討することが重要です。

ホームページなどで実績や施工例を公開する工事業者も少なくないため、条件の近い施工実績を持つ工事業者をピックアップしていくといいでしょう。

  • しっかりと現地調査した上で見積書を提出しているか?
  • 見積書が詳細な工事項目ごとに金額が明記されているか?
  • 疑問点を誠実かつ分かりやすく説明してくれるか?

これらの点が工事業者を比較検討する際のポイントです。

大規模な擁壁工事なら助成金を活用

高さ2メートルを超えるような大規模擁壁工事が必要であれば、各地方自治体が実施する助成金制度を利用できるかもしれません。

申込期限、定数などの制限が設けられているため、常に実施されているわけではありませんが、現場の所在地である市区町村役場に問い合わせてみる価値はあるでしょう。たとえば、東京都港区では「がけ・擁壁改修工事等支援事業」という名目の助成金制度を実施していました。

概要・要件 個人・管理組合・中小企業を対象に、新規擁壁工事・擁壁建て替え工事の助成金を支給
補助対象 建造後の高さが2メートルを超える擁壁であること
補助金額 助成対象工事費用の1/2以内。土砂災害警戒区域外の上限:500万円、区域内の上限:5,000万円

施主自身が手続きを進めることが原則ですが、委任状を用意すれば工事業者が手続きを代行してくれる場合もあります。助成金の活用を提案してくれるか?申請手続きのサポートを提供してくれるか?なども、工事業者を判断する際のポイントになるかもしれません。

まとめ

ここまでで、不透明になりがちな擁壁工事の費用・単価相場の目安を紹介するとともに、工事単価が変動する要因、擁壁工事の費用を抑える工夫なども解説してきました。

どのくらいの予算を考えておけばいいのか?擁壁工事が必要になった方なら、だれしもが考えることではありますが、現場ごとに条件の異なる擁壁工事では「だいたいの費用目安」を算出するだけでも現地調査が欠かせません。しっかりと現地調査したうえで、詳細な見積書を提出してくれる優良な元請け工事業者を、自ら探すのがなによりも重要だといえるでしょう。

しかし、擁壁工事が必要になる方はそう多くないのも事実。優良な候補先をどのように探せばいいのか、検討がつかないという方も少なくないでしょう。「比較ビズ」なら、必要事項を入力する2分程度の手間で、優良な外構工事会社をスピーディーに探せます。複数の会社に無料で相談できるのもポイント。外構工事会社の選定に迷うようなことがあれば、是非利用してみてください。

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