造成工事の費用と坪単価の相場と安く抑えるポイントを徹底解説!【ケース別】

更新日:2019年04月17日 発注カテゴリ: 基礎・土木工事
造成工事の費用と坪単価の相場と安く抑えるポイントを徹底解説!【ケース別】

傾斜地や空き地、田んぼや畑などを整地し、「宅地」や駐車場として利用可能な状態にすることを造成工事といいます。この記事では、様々なケースにおける造成工事の費用相場を中心に、 造成工事の手順やかかる期間、造成工事の種類や業者の選び方をご紹介します。

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造成工事とは

造成工事(ぞうせい)とは、空き地や農地、田んぼや畑がある土地を宅地にするなど、土地の用途を変えるために行う工事のことを言います。そのままでは使えない土地を使えるようにするため、災害時でも安全性が十分配慮されるよう宅地造成等規制法に基づいた申請が必要です。

造成工事は土地自体の大規模工事のため個人が行うことは不可能で、中小規模であれば解体業者や外構業者に、大規模になると土木業者に依頼することになります。その他、不動産業者やハウスメーカー、建築士などに相談したうえで造成を実施することもあります。

ここでは、土地活用のために必要不可欠な「造成工事」についての基礎知識と、ケース別の費用と坪単価の相場、造成工事の流れと手順について解説していきます。最後には、造成工事業者の選び方と費用を安く抑えるポイントも紹介するので、ぜひ最後まで御覧ください。

造成工事の種類

一口に造成工事と言っても工程は複数に及び土地そのものに関わる工事のため、素人が行おうにも重機を使用するリスクや怪我などの危険が伴います。地盤を固め長く安全に生活するためにも、しっかり知識と実績のある業者に依頼するようにしましょう。

また、造成工事にはいくつかの種類があり、その土地の状態によって行う造成工事の範囲や規模は異なります。

地ならし

田んぼや空き地などの土地に新しく住宅を建てるという場合に、安全に建築が行えるよう整地を行います。隆起した部分など凹凸があれば重機で踏む固めたり、岩や木くず、ガラスの破片やコンクリート片などがあれば、丁寧に取り除いていきます。

畑を耕すようなイメージで土から雑味を取り除き平面にする基本的な造成工事です。

伐採・防草

農地や空き地、田んぼなどでは、草木が生い茂っていたりします。その後、農地などではなく家が建つような土地にするためには、その場所に草木が生えないような対処をしなければならないため、生えている木を伐採し根を取り除き、まっさらにしなければなりません。

また、地ならしをして草木の伐採が終わっても、しばらく放置すると再び草が伸びてしまうことがあります。そういったことのないように、除草後は防草シートを被せたりという処置が必要です。

地質変更・地盤改良

長年手入れがされていなかった土地や田んぼなどは、地質が悪かったり表土が弱っていたりします。そのままの地盤で住宅を建てることは出来ないので、液状化か沈下によるひび割れが起きないように地盤改良工事を行います。

表層の土にセメント系固化材を混ぜ土地の強度を上げたり、鋼杭を打ち込むなどが代表的な工事方法です。

土盛・土止

土地が道路より低い場合、住宅を建てられるまでの高さに底上げする必要があります。その場合は、足りない分の高さを土砂で埋め立て補います。また、埋め立てた際に土砂が流出したり崩壊するのを防ぐために構築する擁壁工事も行います。

造成工事の費用例と坪単価の相場をケース別で紹介

造成工事をするケースとしては、田んぼや畑を宅地にする他、空き地や農地を駐車場にしたり、傾斜地を利用して家を建てるという場合もあります。工程に大きな違いはないものの、土地の現在の状況や規模、施さなければいけない工事の種類などによって費用は大きく変わります。

今回は、費用例と坪単価の相場をそれぞれのケースに合わせて解説していきます。

傾斜地の造成工事費用

傾斜地の造成は、傾斜の角度が高くなれば高くなるほど費用も上がっていきます。傾斜地の造成工事には、盛り土や土砂の流出や崩壊を防ぐために設ける構造物を造る擁壁工事もセットで考える必要があるので、擁壁工事の費用も合わせて確認してください。

傾斜地の造成工事費用は、傾斜が3°〜5°で3万5千円〜3万8千円前後、5°〜10°で6万円〜6万3千円前後、10°〜15°で8万5千円〜9万円前後、15°〜20°で13万円前後がおおよその相場になっています。また、費用に関しては傾斜の角度だけでなく、地域によっても異なります。

傾斜度北海道東京都大阪府福岡県
3度〜5度36,500円/坪37,700円/坪35,400円/坪33,700円/坪
5度〜10度63,000円/坪64,800円/坪61,200円/坪58,500円/坪
10度〜15度87,200円/坪89,300円/坪84,600円/坪81,300円/坪
15度〜20度131,000円/坪138,200円/坪135,200円/坪128,300円/坪

このように、地域によっても造成工事の費用相場は異なりますので、造成工事を行う際には管轄している国税局に予め確認しておくようにしましょう。

田んぼの造成工事費用

田んぼだった土地を埋め立て、地盤改良工事を施した上で宅地にするにはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。まず、田んぼだった土地を埋め立てて住宅地にする安全性については、土地が沈んでしまわないか、災害時の液状化リスクがあるのではないか、湿気が上がりやすい傾向になるのはないかなど不安視する声もあります。

しかし実際には、しっかり地盤改良工事を行えば元々整備された土地と変わらない安全面が保証されており、不安に思う必要は全くありません。田んぼの造成工事は元々農地だった場所を宅地にするので、申請届出をした上で造成工事を行い、宅地転用後の処理が必要になります。

造成工事自体にかかる費用の内訳としては、

  • 整地費用:約2,000円/坪
  • 伐採・抜根・除草処理費用:2,000円/坪
  • 地盤改良費用:5,000円/坪
  • 土盛費用:15,000円/坪
  • 土止費用:175,000円/坪

などがかかり、すべて込みで坪単価18万円〜20万円程度がかかります。その他、田んぼの状態や規模、必要な工事の種類によって費用は異ってきますが、100坪であれば200万円〜500万円程度を見積もっておくと良いでしょう。

駐車場にする場合の造成工事費用

空き地などを駐車場にするケースはよくありますが、その場合はどれくらいの費用がかかるのでしょうか。工事工程は、田んぼや傾斜地のときと変わらないため、今回は造成工事の具体例を用いて説明します。

愛知県のとある地域に820屬糧があり、そこを駐車場にしたいとの依頼がありました。その際、残土や草木の処分後、地盤改良工事を行い砕石敷駐車場にする場合、かかった費用は90万円〜100万円程度でした。

アスファルト舗装をする場合は200万円〜300万円程度が相場と言えるでしょう。出来上がった駐車場には30台ほどの車を停めることが出来るので、中規模クラスの駐車場であれば100万円程度で造成工事が可能ということです。

もちろん、駐車場にしようとしている土地の状態が悪く大規模な地盤改良工事などが必要であれば、その分費用は高くなりますので、まずは地盤調査を行った上で見積もりを貰うようにしましょう。

畑の造成工事費用

畑は元々土が入っている状態なので、土を耕して草木や木くずなどを取り除くだけで地盤が整う場合もあります。しかし、長年使っていた畑であれば、土が減っていたり少ないこともあるので、土の入れ替えや追加をする必要があります。

畑の造成工事にかかる工程の内訳としては、

  • 整地費用
  • 伐採・抜根・除草処理費用
  • 掘削、積み込み費用
  • 残土処分費用
  • 地盤改良費用
  • 土の購入費用
  • 重機回送費用

などがあります。坪単価としては、3万円〜5万円程度と幅があります。理由は、一部の工程を重機でやるか、人力でやるかにかかってきますが、駐車場の費用と同じく、畑の状態がよっぽど悪くない限りは100万円〜200万円程度が相場になります。

造成工事の費用を安く抑える方法

造成工事には数々の工程があり大規模になることが多いので、費用もかなり高額になります。地域によっても国税局で決められた坪単価の相場があり、費用を安く抑えるのは難しいと思っている方も多いでしょう。

しかし、ちょっとした工夫と知識の差で、造成工事がお得に出来るかどうかが決まってきます。ここでは、造成工事の費用を抑えるコツをご紹介していきます。

依頼先の業者選び

田んぼや畑を宅地にして新築の一軒家を建てたいという時、造成工事と家の建築を一括依頼できたら楽ですよね。しかし、住宅施工会社に一括依頼をしても、実際家を建てる業者が造成工事も一緒にやってくれるわけではありません。

住宅の建築を依頼された会社は造成工事を別の業者に依頼しますが、その際に仕事の紹介料として「中間マージン」という手数料が発生し、それが見積もりの費用に載ってきてしまうのです。そのため、少し面倒だと思っても造成工事を頼む業者は自身で探して直接依頼するのがベターでしょう。

造成業者を選ぶ際は複数の業者に調査を依頼し見積もりを比べて選ぶべきですが、都道府県ごとの造成工事業者登録をしているかどうかも必ず確認してください。

造成工事を依頼・実施する時期

宅地においては固定資産税の負担は軽くなりますが、造成工事を行うとその特例が受けられず固定資産税の額が増えてしまいます。しかし、1月1日時点の土地状態で金額を確定しておいて、造成工事をしてから次の1月1日までに新築を建ててしまえば、固定資産税額は変わらずに済みます。

工期を短く済ませて費用を抑える方法で、梅雨や雪の時期を避けるという記述をしましたが、固定資産税の額についても注意しながらスケジュールを立ててもらうようにしましょう。

トラブルを未然に防ぐ

意外と馬鹿にできないのが、造成工事中のトラブルによる出費です。重機を使った大規模な工事になると騒音・振動や粉塵飛散が起きるので、近隣トラブルが起きやすくなります。何が原因で起きたかという部分がハッキリしないと、お詫びとして修繕費用などを払わなくてはならなくこともあるでしょう。

大規模な造成工事を行う際は、近隣への挨拶回りや工事が行われる時間帯などを予め周知させておくことでムダなトラブルの発生を未然に防ぐことが出来ます。

自分でできることは前もって処理しておく

造成工事は素人では出来ないという話をしましたが、前もって下処理を行っておくことで費用が安く抑えられることもあります。例えば、雑草や自分で処理できそうな樹木があれば除草しておく、敷地内においてあるゴミや道具類は粗大ごみとして処分しておくなどが考えられます。

その他、行政に引き取りを依頼したり、リサイクルショップへ持ち込んだりすることで、敷地内にある廃棄物をなくしておけば、業者に依頼すると高く見積もられがちな廃棄物処理費用の節約にもなります。

造成工事の手順と流れ

これまで説明してきたように、造成工事には様々なケースがあることが分かりました。田んぼの場合と畑の場合、傾斜地の場合で手順に大きな差はありませんが、ここでは空き地を宅地にする場合の造成工事の手順について解説していきます。

地鎮祭

一般的な新築建設同様に、土地をお祓い清め工事の安全を祈願します。

造成工事に必要な重機や工具の搬入

樹木を取り除いたり土を耕したりするため、大型の重機が必要になります。また、土地を地ならしした際にローラーで固めて強化する際にも重要な役割を果たします。重機は土地が広いと大型のものが入る可能性があるため、予め搬入できる通路の幅かどうかも確認しておきましょう。

伐採・除根と掘削・残土処分

樹木の伐採や除根等を行います。地盤調査や土質試験を踏まえ、掘削や残土処分を行い、瓦礫や木くず、伐採した草木などの撤去をします。

掘り出した土の運び出しと土の入れ替え・追加

軟弱層の土は、そのまま土地に混ざってしまわないように運び出しをします。そこで空いた穴や足りない部分には、新しく持ち込んだ土を搬入し整地していきます。

宅地のローラー転圧作業

土を入れたところは、少しずつ入れてはローラーで転圧を掛ける作業を繰り返すことで地盤が強化されていきます。

完成

盛土によってできた傾斜が崩れてしまわないように、最終補強・仕上げを行って完成です。

造成工事にかかる期間

造成工事は素人には出来ない大規模工事なので、どのくらいの期間を見ておくべきか迷う方も多いでしょう。まずかかる期間の前に、依頼に最適な時期があるのかどうかという点にも触れておきます。造成工事に良いとされる時期は、梅雨や雪が降る時期を避けた時期です。

地質・地盤調査などを行うにしても、天候や季節に左右されると予想以上に期間がかさんでしまうことがあります。梅雨の時期や雪が降る時期は地盤が固まりにくく地ならしもしにくい上、工事が進められないということもあります。

雨の降らない日をピンポイントで指定するのは難しいですが、3月〜5月、10月、11月あたりの比較的気候が穏やかな時期を選ぶことがポイントです。さて、肝心のかかる期間についてですが、これも具体的にどれくらいと明示することはとても難しいです。

というのも、どこまでの工事や施工を行うかや土地の状態によってもかかる期間が変わるためです。例えば、とても簡単な造成工事であれば、5日〜1週間程度で完了します。しかし、だだっ広い田んぼを一面駐車場にするなど大規模になると、1ヶ月〜2ヶ月程度かかる場合もあります。

家庭の事情や天候等も考慮に入れるとなると、造成工事をやると決まった段階で出来るだけ早く業者に来てもらい、見積もりとかかる期間の確認を取った上で対応できる時期を決定するのが良いでしょう。

失敗しない造成工事業者の選び方

造成工事の依頼をする際に近場であるという理由だけで業者を決めてしまうと、工事が不十分になってしまう場合があります。家を立てたり塗装したりという作業ではないにしろ、業者の経験値や知識によって仕上がりが大きく変わる上、重大な事故や欠陥に繋がる場合もあるのです。

そういった面からも、造成工事の業者選びは慎重に行いたいものです。気をつけておきたいのが、費用が高ければ安心という思い込み。造成工事の内容は素人だと判断しづらいので、見積もりを大雑把に出し、合計金額だけを提示する場合もあります。

しかし、そういった業者は選んではいけません。最初の段階で土地をしっかり調査した上で、何が必要なのかを説明、的確な見積もりを出してくれる丁寧な業者を選ぶようにしましょう。

こういった点を中心に造成工事業者に依頼をする時には、

  • 土地調査の結果と必要な工事について丁寧な説明があること
  • 見積もりが詳細であること
  • あらゆるケースで実績のある業者に相談すること
  • 対応がスピーディーであること
  • 定期点検あり、アフターケアありなど工事後のサポートが充実していること

などの項目を事前に確認した上で、最適な業者選びをするようにしましょう。

まとめ

以上、造成工事の費用や手順、かかる期間などについてご紹介しました。土地の用途を変えるということについては身近にも一般的に行われていることですが、実際に造成工事に詳しいという方は多くはないでしょう。

だからこそ、造成工事のプロである業者にしっかりと状況を説明して、後々液状化やひび割れ等のトラブルがないようにしていきたいものです。また、造成工事は擁壁工事や建設工事などと一貫した作業であることが多いため、別々に考えずにひとまとめで相談するのも一つの方法です。

どのような土地を造成するのか、最終的な目的は何かなどによって工事内容や費用、期間までもが大きく変わるものなので、まずは造成工事を依頼する業者に土地の状況を確認してもらった上で、見積もりをしっかりもらうことから始めましょう。

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