YouTube広告にかかる費用は？費用対効果を高める方法5つも解説

YouTube広告の費用はオークション形式

YouTube広告の費用は、基本的にオークション形式で決定されます。広告を配信したい枠に対して、希望上限額を入札する形式です。広告の配信は「品質スコア」と「広告ランク」に応じて決定されます。

広告の品質スコアが同じ3社が、同じ広告枠に入札していた場合を考えてみましょう。A社が100円、B社が200円、C社が300円入札していた場合、一番入札単価の高いC社の広告が配信されます。広告価格は、C社の次に入札単価が高いB社の価格「200円」より1円高い「201円」です。

YouTube広告にかかる費用の相場

YouTube広告の費用は、ユーザーが広告を視聴した回数によって異なります。広告1再生あたりの費用は、3円〜20円が相場です。

オークション形式で費用が決定するため、毎日広告1再生あたりの費用は変動します。Google公式によるおすすめの1日の平均予算は、1,000円〜5,000円と発表されています。

初めてご利用になる場合、1 日の平均予算は 1,000〜5,000 円程度に設定することをおすすめします。新しい予算を適用したら、アカウントでキャンペーンの掲載結果を毎日確認します。

引用：入札単価と予算の設定/Google広告ヘルプ

YouTube広告の課金形態

YouTube広告の課金形態は、以下の4種類です。

tCPM

tCPM（target Cost Per Mille）とは、目標インプレッション単価のことを指します。広告が1,000回表示されるごとに支払う平均金額を設定する入札方法です。

tCPMの形態は広告形態のなかでも「インストリーム広告」や「バンパー広告」が該当します。

CPM

CPM（Cost Per Mille）とは、固定のインプレッション単価のことを指します。広告が1,000回表示されるごとに支払う固定金額を設定する課金形態です。

CPMの形態は広告形態のなかでも「マストヘッド」が該当します。

CPD

CPD（Cost Per Day）とは、1日あたりの固定の日別単価のことを指します。広告を1日表示するために支払う固定金額を設定する課金形態です。

CPDの形態は広告形態のなかでも「マストヘッド」が該当します。

CPA

CPA（Cost Per Acquisition）とは、目標コンバージョン単価のことを指します。指定した費用でコンバージョンを最大限に獲得できるよう、入札単価が自動的に設定される仕組みです。

CPAの形態は広告形態のなかでも「動画アクションキャンペーン」や「ファインド広告」が該当します。

YouTube広告の種類

YouTube広告は、以下の6種類あります。

スキップ可能なインストリーム広告

スキップ可能なインストリーム広告とは、YouTubeの動画が再生される前後や、動画の再生中に配信される広告です。広告の再生が始まってから5秒経過後、広告をスキップできます。YouTubeの動画再生画面に表示され、課金形態は「tCPM」です。

スキップ不可のインストリーム広告

スキップ不可のインストリーム広告も、YouTubeの動画が再生される前後や、動画の再生中に配信される広告です。

15秒以内のスキップができない広告のため、ユーザーに広告を最後まで視聴してもらいたいときに利用するといいでしょう。YouTubeの動画再生画面に表示され、課金形態は「tCPM」です。

バンパー広告

バンパー広告は、YouTubeの動画が再生される前後や、動画の再生中に6 秒以内で配信される広告です。広告は途中でスキップできません。

簡潔でわかりやすいコピーを使用することで、ユーザーにしっかりと魅力を伝えられるでしょう。YouTubeの動画再生画面に表示され、課金形態は「tCPM」です。

マストヘッド

マストヘッドは、YouTubeのトップページ上部で、最大30秒間まで音声無しの動画を配信できる広告です。短期間で、できるだけ多くのユーザーに広告を視聴して欲しい場合に、利用するといいでしょう。

マストヘッドは、Google の営業担当者をとおして事前予約する必要があります。課金形態は「CPD」または「CPM」です。

動画アクションキャンペーン

動画アクションキャンペーンは、1つの自動キャンペーンを利用し、YouTubeを含むさまざまな場所でコンバージョンを促進できます。

シンプルですが、費用対効果の高い広告の配信方法です。YouTubeの広告枠を使用してユーザーに配信することで、キャンペーンのパフォーマンスを改善できます。

1つのキャンペーンで、モバイル・パソコン・テレビなど、複数の媒体に広告を配信できるため、幅広いユーザーに注目してもらえるでしょう。課金形態は「CPA」です。

ファインド広告

ファインド広告は、Googleフィード全体の最大 30 億人のユーザーにアプローチし、成果目標の達成を目指す広告です。自社のブランドを認知した後、興味をもつ可能性の高いユーザーを対象に、広告を1つのGoogle広告キャンペーンで提供できます。

1つのキャンペーンで、ユーザーに幅広く効果的にアプローチできるでしょう。広告の構成要素を入力することで、関心をもつ可能性の高いユーザーに、設定した入札目標と予算に基づいて広告が表示されます。課金形態は「CPA」です。

YouTube広告の費用対効果を高める5つの方法

YouTube広告の費用対効果を高める方法は、以下の5つです。

1. 広告の制作コストを下げる

動画広告を外注する場合、クリエイターや動画制作会社にもよりますが、1本制作するのに10万円〜100万円かかります。動画広告を内製できれば、外注するよりも費用をかなり削減できるでしょう。しかし、動画広告を内製する場合は、制作するスキルとツールが必要です。

2. ターゲティングを詳細に設定する

ターゲティングを詳細に行えば、より顧客につながりそうなユーザーへ、ピンポイントで広告を配信できます。ターゲティングがあいまいに設定されていると、オークション形式のため自社よりも予算の高い競合に配信枠を取られる可能性があるでしょう。

配信枠を取られてしまうと、自社の広告が配信されにくくなるため注意が必要です。

3. サイトへの導線を明確にする

YouTubeに広告を配信する目的は、視聴したユーザーにサービスや商品の「検索」「購入」などを行ってもらうためです。広告からサイトへの導線を明確にすることで、ユーザーがアクションを起こしやすくなるでしょう。

4. 広告の冒頭で視聴者を惹きつける

ユーザーは動画を見るためにYouTubeを利用しているため、流れてきた広告を途中でスキップする可能性が高いでしょう。スキップされる前に、広告の冒頭でユーザーを惹きつけることが大切です。

伝えたい事は1つに絞り、簡単でわかりやすい言葉で伝えると、ユーザーの印象に残りやすくなります。文字・アニメーション・画像など、さまざまな要素を組みあわせて広告を制作すると効果的です。

5. 目的にあった種類の広告を選ぶ

YouTubeの広告は、広告配信の目的にあわせて広告の種類を選択できます。「認知度」「比較検討」「アクション」の3つの目的から選択可能です。目的にあった種類の広告を選択することで、より効果の高い広告を配信できるでしょう。

まとめ

YouTube広告は、オークション形式で広告の配信が決定されます。オークションで入札した内容を元に、広告費用も決められるため、費用は一定ではありません。費用対効果を高め、効率よく効果的に広告を配信することで、自社の魅力をユーザーへ伝えましょう。

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監修者のコメント

合同会社RASH

CEO　望月 昌一

【集客/マーケティングの代行/コンサルティング/研修】【ホームページ制作/システム開発】と、国内初を自負する【行動経済学/脳科学/心理学の理論や根拠】を組み合わせたサービスを提供。お客様伴走型のサービスにアイデアを乗せて「一緒に盛り上がるサービスを考える」ことを得意とする。

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YouTube広告の費用対効果を高めるための重要なポイントをご紹介します。まず、広告のターゲティングを詳細に設定し、特定の顧客層をピンポイントで狙うことが重要です。

「広告＝広くユーザーを獲得する」と考えがちですが、費用対効果としては自社商材にどれだけマッチさせるかが肝心です。

また、広告からサイトへの導線を明確にすることで、視聴者が行動を起こしやすくなります。広告の冒頭で視聴者を惹きつける工夫も効果的です。

いかにして「広告」から「自社サイト」、さらに「コンバージョン」（問い合わせ、成約など）への道筋を立てられるかが、広告の成否につながります。

執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。