IR動画の必要性とは?導入するメリットや制作するポイントを紹介

株式会社ヒカリノオト
監修者
株式会社ヒカリノオト 代表取締役 加茂英樹
最終更新日:2023年09月19日
IR動画の必要性とは?導入するメリットや制作するポイントを紹介
この記事で解決できるお悩み
  • IR動画の必要性とは?
  • IR動画を導入するメリットとは?
  • IR動画を制作するポイントとは?

ホームページや紙媒体で発信していたものを動画に切り替えたものをIR動画といいます。オンラインの普及により、投資家や株主に情報を発信する媒体がホームページや紙から変化しつつあります。

この記事ではIR動画を活用したいと思っている方に向けてIR動画の必要性を紹介します。IR動画を作るメリットや導入事例、制作するポイント紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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IR動画とは投資家や株主に会社情報を伝える動画

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IR動画とは、投資家や株主に情報を発信する媒体をホームページや紙ではなく、動画にしたものを指します。IRとは、Investor Relationsの略称で、投資家や株主に向けて会社の状況や展望を伝えることを指します。決算説明会や投資家説明会などに用いられます。

IR動画の必要性とは

IR動画は、投資家や株主からより大きな信頼を得て次の投資につなげるために必要です。投資家や株主に会社の現状を知らせて信頼してもらうためには、企業情報の開示や企業戦略を発表する必要があります。

紙媒体では情報を伝えられても、会社の雰囲気までは伝えられません。動画にすることで、プレゼンテーションをしている様子を見られ、グラフやイラストを活用した説明が可能です。より共感が生まれ、投資家や株主からの印象をよくできます。

IR動画を作る4つのメリット

IR動画を作る4つのメリット

IR動画を作るメリットにはどんなものがあるのでしょうか。上記の4つからそれぞれみていきましょう。

文章より理解度が高まる

従来のIR活動では、紙媒体かスライドなど、文章と画像のみで事業内容を説明しなければなりませんでした。しかし、詳細に説明しようとすればどうしても分量が膨大になるため、わかりにくさを招いていました。

動画なら紙媒体よりも圧倒的に多くの情報量を短時間で伝えられ、Webサイトだと3600ページ分の内容でも、動画なら1分間で伝えられるといわれています。

動画によって自社の事業内容、実績、将来の見通し等を端的に伝えられると、新たに興味を持ってくれる新規投資家も獲得しやすくなるでしょう。

業績の報告内容も説明しやすくなる

業績報告も動画を使った方がわかりやすくなります。投資家にとって企業を判断する重要なポイントとなるのが決算報告です。決算報告は往々にして複雑で、しかも分量が多いため、必要な情報を把握するのに時間がかかるのが問題でした。

動画なら、事業の複雑な内容や業績の成長率など、数字について視覚的に表現できます。短時間で内容がよくわかると好印象を与えるとともに、納得感を抱かせやすくなるでしょう。

企業の世界観や熱意を伝えられる

動画を用いることによって、企業が持つ世界観やビジョン、今後の展望も伝えやすくなるでしょう。動画ならストーリーのある内容にするのも容易なうえ、単に文章で説明するよりも、投資家や株主の心に強く訴えかけられます。

IR決算発表に欠席した人も正確に内容を把握できる

IR動画はWebサイトにも掲載できます。そのため、株式総会を欠席してしまい決算発表を直接聞けなかった人も、後からその内容を正確に把握できます。

ダイジェストの議事録をオンライン上で発表することによって、多くの投資家に少ないコストでアピールすることも可能になります。

IR動画の5つの活用シーン

IR動画の5つの活用シーン

IR動画の活用シーンを上記の5つから紹介します。それぞれみていきましょう。

1. 事業の説明

自社の事業が他社とどのように違うのか、その特性や可能性などを紹介するIR動画があります。投資家や株主にとっては、その企業に投資すべきかどうかを判断するために事業説明が必要なものですが、それを動画にすることによって理解しやすくなるでしょう。

マザーズに上場する企業には、これまでにないサービスを打ち出すところが多いです。今まで見たことも聞いたこともないようなサービスの場合、それが投資するべき価値があるものなのかどうかを判断するのは、一般の人にわかるものではありません。先端技術を応用した分野であればなおさらでしょう。

文章だけで説明されてもわかりにくい専門分野でも、動画を活用することによって視覚的に訴えられます。技術的な細部までは理解できなくても、従来のサービスとどのように違うのか、競合他社と比べてどのような点が優位なのかを伝えられるでしょう。

2. 決算報告

最近の決算報告では動画を活用した事例が多数見られます。決算報告とは、企業の決算、すなわち業績の報告です。

具体的な利益や売上、企業活動、特筆すべき事業内容など伝えるべき項目はさまざまですが、毎年共通しているものも多いでしょう。決算報告を動画化してしまえば、説明する負担が軽減できるため、経営者がより事業に集中できるようになります。

3. 動画配信サービスを利用した決算説明会

スライドによって決算報告をしている様子を動画で撮影し、それを動画配信サービスによって多数の人と共有するというやり方も増えつつあるでしょう。

議事録としての役割も果たすうえ、必要な部分だけ確認したい時に確認できるという利点があります。動画配信サービスの活用によって、これまで以上にたくさんの投資家や株主にアプローチできるでしょう。

4. ブランドイメージの向上

企業の理念や思い、ビジョンをストーリー仕立ての動画にすることによって、ブランドイメージの向上が可能です。動画によって思いがストレートに伝われば、それに賛同してくれる人も増えるでしょう。単に自社の認知を広げるためだけでも、紙媒体よりも動画を活用した方が効果は高いです。

企業に投資する人たちは、どれだけ収益があるかということに注目するのは事実ですが、単に儲けだけでなく、社会的に意義のある事業に投資したいと考える人も増えています。それを考えると、動画によって企業理念をアピールするのはよい戦略と言えるでしょう。

5. 社員の紹介

株主総会に出席しない社員を動画によって紹介することも行われています。

企業のブランドに価値を置くという投資家もいますが、実際に働く人を見て判断するという人も少なくありません。動画で紹介することによって、単に優秀な社員というだけでなく、人柄がよいことも伝えられる可能性が高まるでしょう。

IR動画を活用している事例を3つ紹介

実際にIR動画を活用している企業を3つ紹介します。動画作成の参考にしてください。

  • トヨタ自動車株式会社 株主総会質疑応答
  • キユーピー株式会社 決算説明会
  • 株式会社資生堂 投資家説明会

トヨタ自動車株式会社 株主総会質疑応答

トヨタ自動車株式会社は、株主総会質疑応答でIR動画を活用しています。

質疑応答のすべてに字幕を表示させており、音が聞こえなくても理解できるような工夫がわかるでしょう。そのうえ、画面右上に話し合っている議題が記載されているため、何の話をしているのか理解しやすいでしょう。

キユーピー株式会社 決算説明会

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参照元:キユーピー株式会社 決算説明会

キユーピー株式会社は、決算説明会でIR動画を活用しています。

動画では、現在視聴しているところがどこなのかわかりやすい工夫がされているでしょう。「Lecture」「Contents Menu」「PDF資料ダウンロード」の部分が周りに比べて大きくなっており、見やすくなっています。

株式会社資生堂 投資家説明会

株式会社資生堂は、投資家説明会でIR動画を活用しています。

動画の中では場面転換が多く、視聴者が見ていて飽きない工夫がされています。会社概要から決算内容、質疑応答で終わる流れで構成されており、動画として見やすい印象が残るでしょう。

効果の高いIR動画を制作する3つのポイント

効果の高いIR動画を制作する3つのポイント

IR動画にはさまざまなメリットがあることがわかりましたが、単に動画を撮影して公開すれば、それだけで期待できる効果が得られるとは限りません。やはり投資家や株主の心情を動かさなければなりませんので、上記の3つのポイントに注意しましょう。

1. 事業の特徴や将来性を強調する

IR動画では、事業の特徴や将来性をわかりやすく強調することが大切です。投資家や株主に対して事業の特徴や将来性を伝えることで、彼らが投資する価値がある企業だということをアピールすることが求められるでしょう。

単に文章で伝えるよりも、ストーリーのある動画にすることによって記憶してもらいやすくなります。

2. 説明をわかりやすくする

決算などの数字を説明する場合、なるべくわかりやすくすることを心がけてください。

数字の報告はどうしても単調になりやすいため、見ている側は退屈しやすくなります。動画に対する注意力が下がり、以降のパートを見てもらえなくなるようでは、新規投資家を獲得するチャンスの損失です。

動画を見てもらうためにも、数字のパートをグラフや表にして、わかりやすさを意識した動画にする必要があるでしょう。

3. 自社の理念や思いといったものもアピールする

IR動画は、単に事業活動の事実だけを報告するものではなく、ストーリーによって理念や思いといった心情的な部分もアピールできる手段です。その特徴を大いに利用しましょう。

単にやっている事業を説明されるだけよりも、どのような思いによって、どのような世界を目指して事業が行われているかを訴えかけられる方が、人の心は動きやすくなります。動画を制作する際は単に数字だけではなく、投資家の心に訴えかけることを考えましょう。

IR動画は動画配信サービスを通じて配信するのがおすすめ

動画を掲載できる場所は企業サイトやSNSなどさまざまですが、より効率的に多くの投資家に届けたいのであれば、専門の動画配信サービスの利用をおすすめします。

例えば、「日興アイ・アール」のようなIR動画専門の配信サービスが挙げられるでしょう。決算報告などIR関係の動画リンクを提供しており、必要な情報を一覧で確認可能です。

こうしたサービスは多くの投資家が利用しています。幅広い投資家にアプローチしたい場合は、プラットフォームを利用してみましょう。

まとめ

IR動画の必要性や作るメリット、導入事例、制作するポイントを紹介しました。投資家や株主からの信頼を得るためには、わかりやすい説明と企業の熱意を伝える必要があります。IR動画は、多くの投資家にアプローチできるうえ、わかりやすい説明がしやすく熱意も伝わりやすいです。

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監修者のコメント
株式会社ヒカリノオト
代表取締役 加茂英樹

デザイン制作会社で営業兼コピーライターを経験し、その後医療系職業紹介業のコンサルタントを経験。クリエイティブな感性と傾聴力を活かして2021年4月に動画編集コンサルティング・メンタルケアコンサルティング会社を設立。MV制作やイベントの撮影・医療法人へ接遇セミナーやキャリアカウンセリングを行う。

現在IR動画を活用している企業は多くない印象があります。皆さんはホームページが世に出回り始めた頃をご存知でしょうか?1部の上場企業しか持っていなかった時期です。今ではホームページだけ持っていても弱い!とすら言われてしまいます。

IR動画を活用しているだけで先進的なイメージを与える事もでき、企業ブランドの価値を素早く視聴者に伝えることができます。もちろん会社の状況や透明性をしっかりと伝える事と動画自体を作成する労力が必要となります。しかし以前のようにデータを紙に落とし込む準備の作業と比較しても効果は大きいはずです。

また動画と株主総会、M&A、決算報告等は非常に相性が良いのです。新規投資家にはインパクトや自社のストーリー、未来への展望を。既存株主には知りたい情報をすぐに確認でき、しかもそれが手元(スマホやPC.タブレット)に収まってしまうのです。

企業ブランドを1ランク上げ、自社に対する新規のファンを獲得し、協力してくれる仲間(株主)に出会う。未来への鍵の1つはIR動画なのかも知れませんね。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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