チラシデザインの料金相場|費用の内訳・注意点も解説!【2023年最新】
- チラシデザインの外注料金・費用相場はいくら?
- チラシデザインの料金内訳は?費用が決まる仕組みは?
- チラシデザイン以外にかかる制作費は?印刷料金の相場は?
Web広告が主流になった現代でも、チラシは非常に有効なマーケティング手法です。
アイキャッチに優れるチラシデザインのノウハウがない企業・店舗のマーケティング担当者であれば、チラシデザインを外注した場合の費用相場や料金が変動する仕組みを知りたいでしょう。
本記事では、チラシデザインの外注料金・費用相場を紹介するとともに、相場が変動する要因となる費用内訳や、チラシデザインに失敗しないための注意点を解説します。
チラシデザインの料金相場
チラシデザインの料金相場はいくらでしょうか。チラシデザインの相場を以下の表にまとめました。
チラシのサイズ | 片面フルカラー | 両面フルカラー |
---|---|---|
A5 / B6以下 | 20,000円〜80,000円 | 35,000円〜100,000円 |
A4 / B5 | 25,000円〜90,000円 | 40,000円〜120,000円 |
B4 | 35,000円〜120,000円 | 50,000円〜140,000円 |
A3 | 40,000円〜120,000円 | 60,000円〜150,000円 |
B3 | 50,000円〜140,000円 | 70,000円〜160,000円 |
モノクロ原稿かカラー原稿かによって相場は変動します。
チラシ印刷の料金相場
チラシ印刷の料金相場も紹介します。ポイントとなるのは「用紙のサイズ・種類・厚さ」「片面・両面・カラー・モノクロ」「印刷部数」「用紙加工」「納期」です。
オプション扱いになる用紙加工が追加料金になるのはもちろん、印刷部数が少ない場合や納期が短い場合は、当然料金も高額になります。
標準的な用紙でA4片面フルカラーチラシを100部印刷する場合、7営業日で単価約6円程度、翌日到着の場合は単価約23円程度が相場です。1,000部になる場合、7営業日で単価約3円程度、翌日到着の場合は単価約6円程度が料金相場です。
チラシデザイン・印刷をセットで依頼できる場合も
チラシデザインをデザインスタジオに、チラシ印刷を印刷会社に依頼する方法もありますが、現在ではチラシデザインから印刷までをワンストップで依頼できる事業者も増えています。具体的には以下のとおりです。
- デザインスタジオが印刷会社と提携しているパターン
- 印刷会社がデザイン部門を持ち、ワンストップで依頼を受け付けるパターン
印刷会社と連携するデザインスタジオの場合、セットで依頼することで割引が適用される可能性もあります。各社のプランをじっくり比較することがおすすめです。
チラシ印刷の料金表例
チラシ印刷の料金表も、印刷料金を公開している代表的な印刷会社のものを紹介します。上述した例と同じように「A4標準光沢紙」「片面フルカラー」でチラシ印刷を依頼する場合の料金表例です。
当日発送 | 1営業日 | 2営業日 | 3営業日 | 4営業日 | 5営業日 | 7営業日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
100部 | 2,281円 | 1,785円 | 1,686円 | 1,480円 | 1,364円 | 1,112円 | 598円 |
500部 | 5,042円 | 4,060円 | 3,458円 | 3,251円 | 2,737円 | 2,467円 | 1,928円 |
1,000部 | 5,182円 | 4,366円 | 3,856円 | 3,662円 | 3,277円 | 2,974円 | 2,438円 |
2,000部 | 7,412円 | 6,018円 | 5,729円 | 5,449円 | 5,056円 | 4,903円 | 4,580円 |
近年ではオンデマンド入稿で仕上がり次第発送・翌日着という印刷会社が増えていますが、店頭までチラシを取りに行くことも可能な場合が多いです。
チラシは意外に重いものです。複数の拠点に送り分けてもらうことも可能なため、急ぎでなければ発送を選択することがおすすめです。
チラシデザインの仕様・要件で料金・費用相場は変動する
チラシデザインの料金・費用相場が大きく変動するのは、依頼側がチラシに求める仕様・要件がそれぞれ大きく異なるためです。最終的に原稿が完成するまでの作業ステップすべてに影響を与えるといってもいいでしょう。
チラシデザインの料金に影響する具体的な仕様・要件を以下で解説します。
チラシのサイズ・デザインの難易度
料金相場に影響する大きな要因の1つが「チラシのサイズ」です。チラシのサイズが大きくなっても解像度を落とせるわけではありません。
当然、チラシのサイズが大きくなれば、さまざまな作業に負荷がかかります。片面より両面、A4よりA3など、作業負荷が高くなればチラシデザイン料金は高くなります。
「チラシデザインの難易度」も料金相場に影響する要因です。デザインの難易度は、DTPの工数に置き換えてもいいでしょう。チラシに配置する写真・コピー・文章などが多ければ、レイアウト / デザイン(DTP)の工数が増えるため、チラシデザイン料金も高くなります。
チラシデザインの依頼範囲
「チラシデザインの依頼範囲」は、料金相場に影響するもっとも大きな要因です。イメージに近いテンプレートをもとにチラシを作成する場合は、工数を大幅に減らせるため料金を抑えられます。
写真素材やキャッチコピーも含め、企画からオリジナルでチラシデザインを外注する場合は、当然費用は大幅に高くなります。プラン出しからデザインスタジオに任せる場合は、チラシデザインに付随する形で以下の費用がかかります。
- 「企画費用」
- 「原稿制作費用」
- 「写真撮影費用」
一般的な片面A4サイズのチラシデザインで、90,000円〜100,000円程度の料金がかかってしまう可能性が高いです。
ニーズにあわせてプランが選べる場合も
チラシデザイン料金は問い合わせてみなければわからない状況では、依頼する側も予算の組みようがありません。課題を考慮したうえで、ニーズにあわせたチラシデザインプランを用意しているデザインスタジオもあります。
目的に合致するテンプレートをベースにチラシデザインしていく「ライトプラン」に、ある程度のイメージができあがっており、提供された素材を利用しながらチラシデザインしていく「ベーシックプラン」があります。
また、企画から写真を含めた素材まですべてをお任せする「サポートプラン」もあります。
チラシデザインの納期・修正回数
「納期・修正回数」も、チラシデザインの料金に影響を与える要因です。納期がタイトであればあるほど、修正回数が多ければ多いほど追加料金・割増料金がかかります。
納期に関しては一般的に2週間程度、テンプレートベースで作成してもらう場合でも1週間はみておくべきでしょう。そもそもあまりにも納期がタイトでは、依頼を請け負ってもらえない場合もあります。
修正回数に関しては、初校確認後、2回程度は無料で対応してくれる場合がほとんどですが、3回を超えると有償になる場合もあります。修正回数が増えれば納期に影響するため、修正ありきでチラシデザインを考えるべきではありません。
チラシデザインの料金表例
上記までの解説で、チラシデザインを外注した場合のおおまかな料金・費用相場、料金が変動する仕組みが理解できたのではないでしょうか。
それでも不安感が拭えない方に向け、チラシデザイン料金を公開しているデザインスタジオをいくつかピックアップし、料金表例をまとめました。
A4片面 | B4片面 | A3片面 | B3片面 | A4両面 | B4両面 | A3両面 | B3両面 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
A社 | 26,400円 | 33,000円 | 39,600円 | 49,500円 | 39,600円 | 49,500円 | 59,400円 | 74,250円 |
B社 | 33,000円 | 38,500円 | 44,000円 | 49,500円 | 55,000円 | 66,000円 | 77,000円 | 88,000円 |
C社 | 27,500円 | 45,100円 | 46,200円 | 53,900円 | 42,900円 | 68,200円 | 69,300円 | 93,500円 |
チラシデザインの料金・費用相場は依頼先でも変動する
チラシ制作にかかる費用相場、料金が決まる仕組みを解説しましたが、チラシデザインの料金・費用相場は「どこに依頼するのか」でも変動します。チラシデザインの代表的な依頼先は以下のとおりです。
- デザインスタジオ
- デザイン部門のある印刷会社
- フリーランスデザイナー
依頼先を選定する際には、それぞれの特徴や費用感を把握しておくことが重要です。簡単に解説します。
デザインスタジオ
デザインスタジオとは、広告・マーケティングに関連する商業デザインを専門に請け負うデザイン会社のことです。本記事のチラシデザイン料金相場は、デザインスタジオに依頼した場合を想定して紹介しています。
経験豊富なデザイナーが在籍しているデザインスタジオの場合、クオリティの高いオリジナルチラシデザインにも対応できます。
規模の大きな会社になるとデザイナー、イラストレーター、カメラマンなどによる分業制が進む傾向にあり、人件費がかさむ分だけ費用は高額になる傾向があります。
個人事業主が運営するデザインスタジオでは人件費を削減できるため、相対的に費用を抑えられる傾向もみられます。
印刷会社
近年ではデザイン部門を併設する印刷会社も増えているため、印刷とセットでチラシデザインを依頼する方法が多いです。
どちらかというと印刷事業がメインの会社が多いため、チラシデザインには対応可能なものの、比較的簡易的なデザインのみにとどまる場合も少なくありません。
じっくりとやりとりを重ねてチラシデザインを詰めていくよりは、チラシデザインの納期がタイトな場合に「一括して依頼できる」ことが印刷会社への依頼メリットといえるでしょう。
テンプレートをもとにデザインを作成していくパターンが多いため、トータルの費用も圧縮できる可能性があります。
フリーランスデザイナー
チラシ印刷は別途での依頼が必要ですが、チラシデザインをフリーランスデザイナーに依頼することで費用を最適化できる可能性があります。注意しておきたいのは、フリーランスデザイナーは経験もスキルも人によって大きな幅があることです。
クラウドソーシングやココナラなどで募集をかければ、予算をかけずにチラシデザインを依頼できます。ただし、クオリティ・納期・確実性という意味ではリスクが伴います。スキルの高くないデザイナーが実績作りで安く請け負う場合があるためです。
チラシ制作費用を抑えるためだけに安易にフリーランスを起用する考えはおすすめできません。
チラシデザインで失敗しないための注意ポイント
チラシは比較的予算をかけずに効果的にマーケティング活動を展開できる手法ではありますが、訴求力に欠けるチラシデザインでは効果も半減してしまいます。
投入したコストを最大化するためにも、チラシデザインで失敗しないポイントを押さえておく必要があります。以下から簡単に解説します。
チラシのコンセプト・イメージを明確にする
チラシデザインの依頼先を決める前に、まずは作成するチラシのコンセプト・具体的なイメージを明確にしておくことが重要といえます。
チラシのコンセプト・イメージを明確にしておけば、デザイナーとの認識のズレを最小限にとどめられるため、結果的に修正を重ねなくてもイメージどおりのチラシデザインを作成してもらえます。
イメージを具現化するスキルがない、と考える担当者の方であれば、テンプレートサイトからイメージに近いものを探しておく方法もあります。
コピー・素材・原稿を用意
チラシのコンセプト・イメージとともに、写真・ロゴなど素材、キャッチコピー、チラシに掲載する文章・原稿を用意しておけば、イメージのズレをなくせると同時にチラシデザインの作成料金を抑えられます。
自社で用意できる素材をすべて準備しておくことで、依頼先のデザイン工数を減らせるため、費用を抑えながら高品質なチラシデザインを作成できる可能性が高まります。
納期には余裕を持たせる
チラシデザイン・印刷の納期に余裕をもたせておくことも、料金・費用を最適化するための原則です。
常に余裕をもってイベント・キャンペーン・販促計画を立てられるとは限らないのも事実ですが、少なくとも企画が立ち上がった段階でチラシデザインの事前準備はスピーディーに進める必要があります。
なるべく安くチラシ制作の費用を抑える方法4つ
いくら予算が潤沢であった場合でも、なるべく安くチラシデザインから印刷までを終わらせたいと思うでしょう。以下ではチラシ制作のコストを抑える方法を紹介します。
チラシのデザインをあらかじめ社内で考えておく
チラシのデザインやレイアウトはあらかじめ社内で協議し、ある程度イメージを固めておくとよいでしょう。
Pinterest(ピンタレスト)をはじめとしたデザイン検索ツールで自社のイメージに近いキーワードを検索し、イメージボードを複数用意しておくことをおすすめします。
イメージボードを用意することで依頼先に完成形が伝わりやすくなり、修正の工数を省けます。
依頼先に明確なターゲットや希望を伝える
明確なターゲットや希望を伝えることも重要です。制作のプロだからといってすべて丸投げするのでは意味がありません。今回チラシを作る目的やユーザー層など、マーケティング的な要素もしっかり伝えておくと認識の齬齟を防げます。
修正の工数が減って追加料金がかさまないようになるのはもちろんですが、より品質の高いデザインを作ってもらえます。
複数の業者に見積もりをもらう
依頼候補先が選定できたら、すべての業者に見積もりをもらって比較することも忘れてはいけません。1つの業者のみの見積もりでは、他の会社でもっと安く発注できた場合も少なくないためです。
まとめ
本記事では、チラシデザインの外注料金・費用相場を紹介しました。相場が変動する要因となる費用内訳や、チラシデザインに失敗しないための注意点も解説しました。
チラシデザインを含む商業デザインでは「マーケティングの視点」が重要です。単純にデザインができるだけではなく、拡販するためのノウハウをもつデザインスタジオを選定することが重要なポイントといえます。
「比較ビズ」であれば、必要事項を入力する2分程度で、チラシデザインに強い会社をスピーディーに探せます。どこに相談すべきなのか迷う場合は、ぜひ利用してみてください。
広告代理店勤務を経て、地元である埼玉県さいたま市地域の広告物に特化して取り組める環境をと思い、株式会社ウイングフォームを起業。主に企業や飲食店のDTP印刷、ホームページ制作および広告代理業などを行い、地元地域のみならず各地域クライアントが「根差すPR」を目指して展開。会社やお店だけでなく個人の依頼も取り扱い、数量の少ない印刷物や小回りの利くちょっとした制作物を低価格で制作できるよう努めている。

初めてチラシデザインを依頼する際、「チラシのデザインでこんなに費用が掛かるの!?」と思われる方もいらっしゃると思います。そんな時は注文住宅を思い出していただくと分かりやすいかと思います。
注文住宅は部屋数や間取り、施工に携わる大工さんの人数や建材など、色々な条件で費用や建築日数が変わります。デザインも一緒で、サイズやデザイン点数、制作スタッフ数や入れ込む素材などで変動しますし、手数が増えればその分費用がかさんでしまう点も一緒です。
これは、どこにデザインを依頼しても共通です。これらを踏まえると、依頼前にしっかりと打ち合わせをして、修正変更なく計画的に制作していくのが一番無駄なく理想のチラシが作れるポイントだと思います。