物流アウトソーシングのメリット・デメリットは?業者を選ぶポイントを解説
- 物流アウトソーシングのメリット・デメリットは?
- 物流アウトソーシング業者を選ぶポイントは?
- 物流アウトソーシングを導入する流れとは?
物流アウトソーシングを活用すると、コスト削減や業務効率化のメリットがあります。物流コストが明確になるため事業計画が立てやすくなり、業務標準化にもつながるでしょう。
当記事では、物流アウトソーシングに興味がある担当者に向けて、物流アウトソーシングのメリットとデメリットを解説します。物流アウトソーシングの業者を選ぶポイントや導入の流れも説明しているため、ぜひ参考にしてください。
記事を読み終わった頃には、物流アウトソーシングを活用して業務が効率化されるイメージができるようになるでしょう。
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物流アウトソーシングとは:物流業務を外部業者に委託すること
物流アウトソーシングとは、社内の物流に関わる業務を外部業者に委託することです。
物流業務のノウハウがなくても、物流業者にアウトソーシングすると専門性の高いサービスを組み込めます。アウトソーシングをした後は、物流業務以外の業務に集中できるようになります。
物流アウトソーシングの3つのメリットとは?
物流アウトソーシングのメリットは、以下の3つです。
- コスト削減になる
- 品質を向上できる
- 業務標準化が期待できる
1. コスト削減になる
物流アウトソーシングをすると、物流量にあわせて人員の配置を検討する必要がないため人件費の削減になります。日常の物流量の波を意識せずに業務を任せられる点がメリットです。
たとえば、年末年始には10人の社員が5日間物流業務を行う必要があり、日常は5人の社員で物流業務を行えるとします。10人を物流業務の体制に組み込むと閑散期は手が空いてしまうでしょう。
物流業務を行う社員を計算せずに体制が構築できるためコスト削減につながります。
2. 品質を向上できる
物流アウトソーシングでは、物流の専門業者に依頼するため以下の品質向上につながるメリットがあります。
- 出荷ミスが削減される
- 出荷までのスピードが早くなる
- 正しい在庫管理ができる
- 輸送中の事故や商品破損が削減される
物流アウトソーシングの委託業者は最新の物流プロセスで設計し、IT化を取り入れた効率化も期待できるでしょう。
3. 業務標準化が期待できる
物流委託業者は、物流関連のさまざまな企業の業務を行っています。物流アウトソーシングをすると、他社で実績のある物流の標準的な業務フローを構築できるメリットがあります。
物流のプロセスの前後において、実績のある業務フローを参考にでき、業務が標準化されるでしょう。
物流業務が効率化されるため、商品企画や製造などの物流以外の業務に集中できる点もメリットです。
物流アウトソーシングの3つのデメリットとは?
物流アウトソーシングのデメリットは、以下の3つです。
- 自社独自の柔軟な対応ができない場合がある
- トラブル発生時の責任の所在が不明確になる
- 会社に物流ノウハウが蓄積しづらくなる
1. 自社独自の柔軟な対応ができない場合がある
物流アウトソーシングをすると、標準的な業務フローになる反面、自社独自の柔軟な対応ができない場合があります。
たとえば、特別な梱包業務やメッセージカードの挿入などは委託業者で受け入れてくれない場合が多いです。物流業務に自社オリジナルを組み込めない点はデメリットでしょう。
依頼元の提案に対して柔軟に受け入れてくれる委託業者もありますが、その場合は追加費用がかかる点に注意します。
2.トラブル発生時の責任の所在が不明確になる
物流業務の流れでトラブルが発生したときに、責任の所在が不明確になりやすい点はデメリットです。物流を委託した業者が再委託する際はより注意が必要です。
契約内容でお互いの責任の所在を明確にし、トラブルが起こったときの対応方法の認識を事前にあわせておきましょう。
3. 会社に物流ノウハウが蓄積しづらくなる
物流業務をアウトソーシングすると、社員は物流の流れを把握しにくくなります。会社に物流のノウハウが蓄積しづらくなり、物流の仕組みがわからない社員が増えてしまいます。
物流業務を委託することで、物流の難しさや楽しさを社員が経験できない点はデメリットでしょう。
物流アウトソーシング業者を選ぶポイント
幅広いサービスに対応できる業者であれば、自社に合ったサービスの委託が可能です。他社での実績を確認し、アフターフォローがしっかりしている業者を選ぶようにしましょう。
物流アウトソーシング業者を選ぶポイントは、以下のとおりです。
- サービスに幅広い選択肢がある
- 他社での実績がある
- アフターフォローがしっかりしている
サービスに幅広い選択肢がある
物流アウトソーシング業者を選ぶ際、物流業務のどこまでがサービス対象なのかを確認します。サービスの委託範囲を選べると、柔軟に業務プロセスを検討できるでしょう。
たとえば、発送だけを行う委託業者よりも在庫管理やピッキングまで対応できる業者の方が融通が利きやすくなります。
他社での実績がある
他社での実績が豊富な物流アウトソーシング業者を選びましょう。他社との取引の中で効率化を意識して動いており、標準的なサービスの提供ができます。
たとえば、在庫管理の方法が標準化されると、効率的なピッキングや梱包ができます。経験豊富な業者は、顧客に早く商品を届けるために試行錯誤しており、理想的な方法で配送できるでしょう。
委託業者が信頼できると、顧客に安心して荷物をお届けできます。
アフターフォローがしっかりしている
アフターフォローがしっかりしている物流アウトソーシング業者を選びます。アフターフォローは、顧客の住所が間違っており荷物が届かなかった場合や未着で商品が倉庫に戻ってしまうときの対応があります。
アフターフォローがしっかりしている業者は、トラブルが起こったときにも迅速に対応してくれます。トラブル対応の実績が豊富であり、過去の経験値から高い品質でフォローしてくれるでしょう。
物流アウトソーシングを導入する流れ
物流アウトソーシングを導入するときは、まず問い合わせから始めます。複数の業者に問い合わせたあとは、業務内容とサービスレベルを確認し、見積もりの妥当性を検証します。
物流アウトソーシングを導入する流れは、以下のとおりです。
- 業者に問い合わせを行う
- 業務内容とサービスレベルを確認する
- 見積もりをもらう
- 契約をする
1. 業者に問い合わせを行う
物流アウトソーシングの実績がある業者に問い合わせを行います。1つの業者に絞るのではなく、複数の業者に問い合わせして比較対象にしましょう。
複数の業者に問い合わせを行うことで、さまざまな角度から市場データをヒアリングできるメリットもあります。
2. 業務内容とサービスレベルを確認する
物流アウトソーシング業者と打ち合わせを行い、サービスレベルを確認します。サービスの範囲・物流のスピード・トラブル時の対応方法などを話し合い、自社の業務フローにあっているか判断しましょう。
3. 見積もりをもらう
複数の業者から見積もりをもらい、金額の比較をします。見積もり金額だけで業者を判断するのではなく、委託範囲や過去の実績を比較しコストパフォーマンスが出る業者を選びましょう。
4. 契約をする
物流アウトソーシング業者の選定が終われば契約をします。契約書に曖昧な部分がないか・トラブル時の対応がどうなるかに注意して交渉しましょう。
初めて物流アウトソーシングを利用する場合は、スモールスタートで開始する方法があります。最初は小さい範囲から始め、徐々に拡大することで導入時のリスク低減になるでしょう。
まとめ
物流アウトソーシングとは、物流業務を外部に委託してコスト削減や品質向上に取り組むことです。業務が標準化されるメリットがありますが、柔軟な対応ができない・物流ノウハウが蓄積しないなどのデメリットもあります。他社で実績があり、信頼できる委託業者を選びましょう。
「比較ビズ」は、物流アウトソーシングの委託業者を簡単に探すことができ、それぞれの企業を比較して相談ができます。物流業務をアウトソーシングしようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
2015年まで物流会社の役員・運行管理を経験。現在は全国組織の物流会社、車両を多く所有する製造業の輸送部門など「物流コスト改善・安全管理」等、コンサルティングを中心に活動している。

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