CMS11選を徹底比較!ニーズ別の選び方や導入効果を分かりやすく解説!

SeekNext合同会社
監修者
SeekNext合同会社 代表 兼 CEO 佐藤 潤嗣
最終更新日:2023年05月19日
CMS11選を徹底比較!ニーズ別の選び方や導入効果を分かりやすく解説!
この記事で解決できるお悩み
  • CMSを導入するメリットは何?
  • 初心者でも簡単に操作できるCMSはある?
  • 自社に適したCMSを選ぶポイントは?

CMS導入を検討中の企業担当者必見。「初心者向きのCMSを知りたい」「種類が豊富でどれを選べばいいかわからない。」とお悩みではありませんか。

CMSは専門知識不要でサイト運営ができる便利なサービスです。種類が豊富で得意分野もさまざまなため、自社の目的に合わせた選定が重要です。

この記事ではCMS初心者向けに、導入効果から選定方法、目的別おすすめCMSを解説します。記事を読み終える頃には、自社にピッタリのCMSが見つかります。基礎から選定方法を知りたい方は参考にしてください。

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CMS(コンテンツマネジメントシステム)とは?

CMSは、Webサイトの作成・編集・管理が行えるシステムです。デザインテンプレートやドラッグ&ドロップの機能により、HTMLやCSSなどの専門的知識がない初心者でもWebサイトが作成できます。

CMSの普及により、サイト運営作業にかかる手間を大幅に削減でき、情報を効率的に発信できるようになりました。

CMSの「SEO対策」「レスポンシブ対応」「SNSとの連携機能」の活用で集客や利益確保の効果が見込めるでしょう。

CMSの基本機能4選

CMSの基本的な機能は「Webページの作成や編集」「マーケティング」「サイト運営」「他ツールとの連携機能」の4つです。以下の表に基本機能と導入効果をまとめました。

  内容 導入効果
Webページの作成や編集 ・インライン(見たまま)編集
・デザインテンプレート
・問い合わせフォーム作成
・過去に掲載した内容の更新や復元が可能
・ブラウザ上でどのように映っているか確認しながら編集可能
・業務効率改善
・ミスの削減
・HTMLやCSSの知識は不要
マーケティング ・アクセス解析
・CXM(顧客体験管理)
・PIM(商品情報管理)
・SEO対策
・メールマガジン配信
・ランディングページ最適化
・SNSとの連携
・A/Bテスト
・ユーザーの行動を可視化
・自社製品やサービスにどの程度関心を抱いているか分析
・コンバージョン獲得率向上
・情報の一元管理
・顧客満足度向上
・不特定多数の方へ低コストで情報を発信
サイト運営と管理 ・社員のCMS内での行動履歴を自動保存
・社員ごとに行動権限を設定
・セキュリティ対策
・レスポンシブ対応
・多言語対応
・フィード配信
・情報漏洩防止
・不正行為への抑止力向上
・モバイル端末ごとで表示されるデザインイメージの統一
・メンテナンスの手間を軽減
・クリック率向上
その他 ・MAツールとの連携
・ECサイトの決済
・独自ドメイン
・ページ読み込みスピード最適化
・ワークフロー
・EC店舗から商品やサービスを販売可能
・信頼性向上
・SEO対策
・複数人からの承認が必要な申請や稟議のスピードアップ

専門知識を必要とせず品質の高いサイト運営ができるほか、SEO対策や顧客管理などマーケティングに役立つ機能を多く搭載している特徴が読み取れます。

CMS導入によるメリット

CMS導入により得られるメリットは以下3点です。

  • Webサイトの更新・編集の効率化
  • SEO対策によるマーケティング効率向上
  • 場所を問わず作業可能

CMSを導入すると誰でも簡単にWebサイトの更新・管理を行えます。入力しながら文字装飾や表組などの仕上がりを確認できるため、HTMLやCSSなどの知識が無くてもサイト制作が可能です。

検索順位を上位にする機能が搭載されていることで、SEO対策によるマーケティング効率が向上します。新規顧客の獲得や集客力向上も狙えるでしょう。

インターネット環境があれば編集を行えるため、場所を問わず作業が可能です。ワークライフバランスの改善や離職率低下など、企業に多くのメリットをもたらします。

CMS導入によるデメリット

CMS導入によるデメリットは以下の3点です。

  • 情報漏洩への懸念
  • 操作方法を学ぶために時間が必要
  • 移行作業の手間が発生

CMSは顧客の個人情報や商品データなどの機密情報をまとめて管理しているため、サイバー攻撃による情報漏洩が懸念されます。

プログラムのコードが公開されている「オープンソース型」や、インターネットを経由する「クラウド型」は第三者の目に触れる機会が多いです。セキュリティツールの導入を必ず行いましょう。

CMSは操作の学習に時間がかかります。アクセス権限やレイアウトの最適化など、情報漏洩リスクやアクセス率向上の機能は理解を深めなくてはなりません。

利用に慣れていない場合、移行作業に時間が掛かるでしょう。データ消失を防ぐためにバックアップデータの取得が必要です。

CMSの導入形態4選

CMSは「オープンソース型」「パッケージ型」「フルスクラッチ型」「クラウド型」の4種類から導入形態を選択できます。

優れたITスキルの持ち主がいない場合、提供元を頼れるパッケージ型やクラウド型、予算が割けない場合は費用がかからないオープンソース型やクラウド型、余裕がある場合はカスタマイズ性が高いパッケージ型やフルスクラッチ型を視野に入れるといいでしょう。

オープンソース型

オープンソース型は誰でも自由に改変や再配布ができるよう、ソースコードが公開されているCMSです。CMSでも有名な「WordPress」「Drupal」はオープンソース型に当てはまります。カスタマイズ性に優れている点が大きな特徴として挙げられます。

メリット・デメリットは以下のとおりです。

メリット ・無償利用可能
・法人にも利用しやすい性能の高さ
・デザインテンプレートやプラグイン機能が豊富
・導入事例が多く必要な情報を収集可能
デメリット ・システム障害やサイバー攻撃からの復旧は自社で対応
・一定水準のITリテラシーが必要

パッケージ型

パッケージ型は、すでに市場に出回っているCMSを購入し、自社サーバーにインストールして使う形態のCMSです。「Movable Type」「HeartCoreCMS」が代表例となり、企業での利用が想定されていることからサービス提供元からの手厚いサポートを受けられます。

パッケージ型の主なメリット・デメリットは以下のとおりです。

メリット ・サービス提供元からの手厚いサポート
・スムーズな導入が可能
・自社での運用負担を軽減
・セキュリティレベルの高さ
デメリット ・初期費用やライセンス費用が高額
・カスタマイズ性の低さ

フルスクラッチ型

フルスクラッチ型とは提供元からサポートを受けるパッケージ型とは異なり、自社の要望に応じて1からサイトを構築していく形のCMSです。

「ユニクロ」や「ZOZOTOWN」などの大手ECサイトに採用されているケースが多く、基盤から構築するため他の導入形態と比べて初期費用が高額になりますが、オリジナリティを強く追求できる点が特徴として挙げられます。

フルスクラッチ型の詳しいメリット・デメリットは以下のとおりです。

メリット ・オリジナリティの高さ
・機能性やデザイン性を最大限追求
・既存システムとのスムーズな連携
・運用負担を軽減
・セキュリティレベルの高さ
デメリット ・初期費用が数百万〜数千万ほどかかる
・CMSに必要な機器やソフトウェアは自社で調達
・導入期間が長期化
・緻密な導入計画が必要

クラウド型

クラウド型はサービス提供元が管理しているサーバーに、ブラウザからでアクセスして利用するCMSです。「Jimdo」や「Blue Monkey」「Shopify」が代表例に挙げられ、インターネット環境があれば利用できるため低コストで導入することができます。

クラウド型のメリット・デメリットは以下のとおりです。

メリット ・初期費用とランニングコストを抑えられる
・アップデートやバックアップ作業などは自社でする必要がない
・場所を問わずアクセスできる
・テレワークを推進できる
・インターネットで共有するため複数人での作業がしやすい
デメリット ・CMS初心者向けのため、カスタマイズ性は低い
・サービス提供元への依存度が高い

自社に合ったCMSを選ぶ上で重要な3つのポイント

自社に適したCMSを選ぶうえで重要なポイント3選を解説します。「求めていたシステムではなかった」と後悔しないために以下のポイントを確認しましょう。

  • 実現したい目的を明確化する
  • Webサイトで抱えている課題を把握する
  • 更新頻度を確認する

実現したい目的を明確化する

CMSは全ての機能を兼ね備えているのではなく、特定の分野に強みを持っている場合がほとんどです。

サイトリニューアル・SEO対策強化・マーケティング戦略の見直しなど、大きな目標を1つ社内で共有し、目指す方向性に特化しているCMSを絞り込みましょう。目標別の選定例は以下のとおりです。

スタイリッシュな印象を与えたい場合 「WordPress」「Jimdo」などデザインテンプレートが豊富なCMSを選択 →自社の社風に合致したデザインに仕上げることでブランディングが確立できる
新規顧客獲得や商品認知度向上が目的の場合 「Movable Type」や「Blue Monkey」「CREAM」を選択 →SEO対策機能に特化して運用できる
マーケティングやECサイト運営に注力したい場合 「EC-CUBE」「Heart Core CMS」「Shopify」などのCMSを選択 →マーケティングツール、SNSとの連携・ECサイトの決済機能で顧客のための運用が可能

各分野に特化したCMSを選択することで、自社の方針とズレることなくサイト運営ができます。大きなミスマッチを防ぐためにも運用の目的は最初に明確化させましょう。

Webサイトで抱えている課題を把握する

すでにWebサイトを運用している場合、自社でどのような課題が発生しているか把握することで、自社に合ったCMSを選ぶことができます。具体例は以下のとおりです。

  • 作業に時間がかかる→「Jimdo」をはじめとする操作性に優れたCMS
  • 古いデザインの改善が必要→「WordPress」を代表としたデザインテンプレートが豊富なCMS
  • 読み込み速度が遅い場合→「MovableType」を筆頭とするスピードを重視したCMS

自社の課題を解決する特徴があるCMSを導入することで、作業効率の向上や顧客満足度の回復につながります。確実な導入効果を求めるなら、自社の課題をいくつか可視化しておきましょう。

更新頻度を確認する

サイトの情報更新頻度もCMSの判断ポイントです。CMSは「静的CMS」と「動的CMS」に分けられ、それぞれに違ったメリットがあります。主な違いは以下のとおりです。

更新頻度が低い場合は「静的CMS」

更新頻度が低いサイトの場合 、読み込み速度とセキュリティ対策に特化した静的CMSがおすすめです。

すでに作成済みのHTMLを表示することで、速度遅延のリスクを抑えます。CMSサーバーをWebサーバーから分離できるため、不正アクセスやマルウェア感染に悩まされるリスクが少ないです。代表例は「Team Site」「Power CMS」「NOREN」が挙げられます。

静的CMSはHTMLファイルを構築するプログラミング知識が必要となります。社内にHTML知識のある人材がいない場合は、作業を外部委託する方法も有効な手段です。

更新頻度が高い場合は「動的CMS」

更新頻度が高いサイトの場合はサイト構築の柔軟性や拡張性に特化した動的CMSが向いているでしょう。

静的CMSより読み込みは劣るものの、動的CMSは構築の自由度の高さや商品紹介・マイページ・求人ページなど、リアルタイムでの情報更新を得意とします。代表例は「WordPress」「Drupal」「EC-CUBE」「Jimdo」などです。

動的CMSはHTMLページの処理をサーバが行っているため、不正アクセスのリスクが高いです。セキュリティ対策が豊富なCMSを導入することでカバーできます。

オープンソース型のおすすめCMS4選

カスタマイズ性に優れたオープンソース型でおすすめできるCMS4選を詳しく解説します。ニーズ別にピックアップしているため、目的に近いサービスを確認してください。

1. 低コストでカスタマイズ性を求めるなら「WordPress」

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参照:WordPress

WordPresはCMS市場で65%、全世界のサイトで43%のシェアを誇る世界で最も人気のCMSです。特徴はコストパフォーマンスとデザインのしやすさです。無料で始められ、デザインやコーディングの知識要らずでWebサイトを作ることができます。

SEO対策・SNSとの自動連携・外部サイト記事表示など、集客率アップやブランディング確立に向けた機能が搭載されており、意向に沿ったサイトを自由に作成できます。

欠点は利用者数が多いため不正アクセスのリスクが高いところです。デザインテーマは配信元の信頼性を確かめて利用しましょう。

2. 大規模サイトの開発なら「Drupal」

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参照元:Drupal

Drupalは大企業・政府機関・大学など、幅広い組織に利用されているCMSです。大きな特徴は大規模サイトの開発に向いている点です。

構成基盤にはコンテンツ管理・会員情報管理・レポート機能・ワークフローなどの基本機能が搭載されています。ECサイト・行政機関・コミュニティサイトなど、自社のビジネスに合う3万種類以上の拡張機能も自由に選択可能です。

注意点は、日本語非対応のうえ、開発や操作には専門的な知識を要するため初心者には扱いづらいところです。企業や組織で働く開発担当者向けのCMSといえるでしょう。

3. ECサイトの構築なら「EC-CUBE」

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参照元:EC-CUBE

EC-CUBEはECサイト構築に特化したオープンソース型のCMSです。「ドトールコーヒー」「文明堂」など、多くの企業に導入されており、ECサイト向けでは市場シェア率トップを誇ります。

EC-CUBEの特徴は多機能性です。受発注管理から商品管理まで、ECサイト運営に必要な機能が無料で利用できます。追加機能は1,100種類以上のラインナップから選べるため、利便性を高められます。

2週間の無料トライアルを利用し、操作性や機能を確かめるといいでしょう。トラブル発生時のサポートがないため、自社で対応する必要があります。

4. 自由度の高いサイト制作なら「concrete5」

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参照元:concrete5

concrete5はホームページ作成・ECサイト構築・オウンドメディア運営など、幅広い用途に利用できるCMSです。操作性と機能性を両立している点が最大の長所といえます。

仕上がりを表示しながら編集することができ、全ての作業がドラッグ&ドロップで完結するシンプルな操作性です。

eコマース・SEO対策・多言語対応機能を搭載しており、さまざまな用途で使えます。 デザインもページごとに変えられるため、サイト構成のカスタマイズ性は最高レベルです。

動作のためにJavaScriptやPHPを使うためで表示速度が遅くなりやすい特徴があり、読み込み速度を求める場合は不向きです。

クラウド型のおすすめCMS3選

インターネット経由で利用でき、低コストに導入することが可能なクラウド型のおすすめCMS3選を解説します。

5. 使いやすさと安全性を求めるなら「BlueMonkey」

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参照元:Blue Monkey

Blue Monkeyは「リクルート」や「クレディセゾン」など1,800社以上の国内企業に導入されているCMSで、機能性と安全性に優れている特徴があります。

アクセス解析・SEO対策・メディア管理など、集客率向上に必要な機能が多数搭載されているため、マーケティングに不便さを感じません。

セキュリティ対策では、WAFの導入・D-Dos対策・パッチマネジメントを行い、外部からの不正アクセスを最小限に抑えています。バックアップデータの保存を頻繁に行っており、セキュリティ関係に力を入れています。

唯一の欠点は、無料プランの扱いがない点です。低コストで導入したい場合は慎重に検討しましょう。

6. ECサイトで高額な収益獲得を目指すなら「Shopify」

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参照元:Shopify

Shopifyは「オリオンビール」や「CALLMOON」など世界で100万以上の店舗が利用しているECサイト特化のCMSです。「オリオンビール」「CALLMOON」「kinto」など、幅広い業界で導入されています。一定のコストがかかるため、100万〜1,000万以上の収益確保を目指す企業向けです。

ECサイト運営に必要な機能が搭載されているほか、上位プランへの移行で管理業務を自動化できる高性能システムも利用可能です。

注意点は日本語サポートが不十分な点です。スタンダードプランは月10,314円、プレミアムプランは39,000円かかるため、コストと機能面を考えて導入しましょう。

7. 見映えと作成の即席性にこだわるなら「Jimdo」

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参照元:Jimdo

Jimboは200万人以上のユーザーが利用しているCMSで、操作性とデザイン性に優れています。ドラッグ&ドロップでページの作成が行えるため専門知識が必要なく、華やかなデザインテンプレートでオシャレに映えるサイトを構築できます。数分でページの公開が可能であることから、サイト構築に時間をかけられない場合にピッタリです。

欠点はページ数の制限です。「AIビルダー」の最上プランGROW(月額1,590円)は50ページの制限が設けられており、無制限で作成するには「Jimdoクリエイター」のBUSINESSプラン(月額2,600円)に加入する必要があります。ボリュームの多いサイト作成には不向きでしょう。

パッケージ型のおすすめCMS2選

自社サーバーにインストールして使うパッケージ型のおすすめCMSを2つ紹介します。予算に比較的余裕がある場合はぜひ検討してみましょう。

8. シェアの高さと日本語のサポート体制なら「NOREN」

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参照:NOREN

NORENは日本国内で790社越えの導入実績があり、国内でトップクラスのシェア数を誇るCMSです。「HITACHI」「代々木ゼミナール」「セブン銀行」など業種問わず様々な企業サイトで活用されていることから高い信頼性があります。

日本発のCMSであり、日本語サポートが充実しているため疑問が解決しやすいです。 静的CMSで強固なセキュリティも持ち合わせており、安心して利用できます。

HTML知識があれば専門性の高いプログラミングは不要です。ただしカスタマイズ性が低く自由に構築しにくい面があるため、デザインより安定感を重視する企業向けのCMSといえるでしょう。

9. データの移行が不安なら「HeartCore CMS」

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参照元:HeartCore CMS

Heart Core CMSはアクセスログ・SNSとの連携・多言語サポートなど、サイト運営やマーケティング戦略立案に欠かせない機能を集約したCMSです。

国内の導入企業は650社を超えており「JAL」「西武鉄道」などの大手企業に導入されています。移行サポート機能が充実しており、既存サイトや他社CMSからの移行作業をスムーズに完結できることから、初めてCMSを利用する方に最適です。

オールインワンな機能性が便利な反面、広い専門分野のスキルが求められます。ITエンジニアやCMSに知見のある人材が社内にいない場合は運用に苦労する可能性が高いです。

パッケージ型・クラウド型を選択できるCMS2選

インストールして使うパッケージ型、ブラウザにアクセスして利用するクラウド型を自由に選択できるCMSも存在します。予算や目的に応じて都合のいいタイプを選べるため、迷っている場合は以下の2つを検討してください。

10. セキュリティ面の強さを求める人は「Movable Type」

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参照元:Movable Type

Movable Typeは東証一部上場企業や国立大学など5万以上のサイトに導入されているCMSで、静的・動的CMSのどちらの要素も搭載していることがポイントです。

Movable TypeはHTMLの作成するタイミングを固定することでページ表示を高速化することが可能です。更新頻度が多いサイトでも速度遅延のリスクを防げます。

オリジナルタグ・アカウントロック・アクセスコンロトールにより不正アクセスのリスクを抑えており、セキュリティ面も心配ありません。利用シェアが低くカスタマイズに関する情報が少ないため、サポートを重要視する場合には不向きといえます。

11. SEO対策特化型を求めるなら「CREAM」

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参照元:CREAM

CREAMはオウンドメディア構築に強みを持つCMSです。見出し設定・内部リンク導入・メタディスクリプション管理など、SEOの施策に強い機能を多数搭載しています。

スマートフォンでも閲覧しやすいモバイルフレンドリーに対応しており、検索需要の高いキーワードで1位表示を狙うことも可能です。長期的な集客確保・利益拡大・商品認知度向上目的に合うCMSといえます。

記事作成に特化したCMSであることから、高度なカスタマイズ性が求められるサイト構築にはおすすめしません。クラウド型を選択した場合は、クラウドサーバーが必要です。自社で用意するか、サーバ契約の代行依頼を利用しましょう。

まとめ

CMSを導入するとデザインやコーディングに関する知識要らずでサイト運営・ECサイト構築を行えます。SEO対策やSNSとの連携など、長期的な集客や商品認知度向上につながる機能も搭載しており、マーケティング戦略にも活用可能です。

自社の課題や目的、更新頻度や予算に合うCMSを採用しましょう。

比較ビズは、多数のシステム開発会社の中から自社に最適な業者を探せる無料の比較サイトです。必要情報を2分ほど入力すれば、各地のシステム開発会社を比較できます。CMSによる管理システムの導入を検討中の方は、ぜひ比較ビズを利用してください。

監修者のコメント
SeekNext合同会社
代表 兼 CEO 佐藤 潤嗣

福岡県のホームページ制作会社代表。福岡県出身。趣味はフットサル。システム会社、ホームページ制作会社に勤務した後、SeekNext合同会社を立ち上げる。福岡を中心に全国のサイト制作・運用に携わっている。中小企業はもちろん大手企業との制作実績あり。制作したホームページは100件以上。SEO対策やSNS運用でも実績あり。動画制作や名刺・チラシ・パンフレット・パッケージデザインなども手がける。

CMSはとても便利なツールです。初心者の方からプロまで幅広いユーザーに利用されています。特にWordPressは全世界で一番利用されているCMSになります。CMSを導入することでサイトに更新性を持たせることができ、SEOに対しても有利に運営を進めることが可能となります。

また、各CMSにはプラグインという追加機能があり、それを用いることで運営者が求めている機能を比較的簡単に実装・開発することが可能となるため非常に使い勝手が良いです。

しかし、注意点もあります。CMSは単純なホームページと違い、システムを構築しているため管理・運用が必須の作業となります。特にユーザーの個人情報を扱っている場合は、セキュリティにも配慮しなければなりません。

また、上記のプラグイン機能もカスタマイズが必要な際はかなりの知識を要します。初心者の方では難しい作業になると思います。

ただ、CMSは総合的にみてメリットの方がはるかに大きいので、導入することをおすすめしています。正しい、運用・管理ができればこれ以上ないツールとなるため、ぜひ活用していきましょう!

もし、運用や管理に不安がある方は一度専門家に相談されることをおすすめします!
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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