【入門】OAフロアとは?種類やメリット・デメリット、条件などを徹底解説
- そもそもOAフロアってどんなものなの?
- OAフロア導入のデメリットや注意点はある?
- OAフロアの施工期間はどのくらい?
OAフロアとはオフィスのタコ足配線を防ぎ、快適に仕事ができる環境を作り出せる床のこと。パソコンやアダプターの数が多くなってくると、どうしてもフロアが歩きづらくてストレスを感じてしまいます。
この記事ではそんなストレスを防ぐOAフロアをこれから導入しようと考えている企業の経営者の方向けに、OAフロアとはそもそも何なのかをイチから説明していきます。
そもそもOAフロアとは
快適なオフィスであればどこにでも備わっているOAフロア。そもそもOAフロアとは一体何なのかについて解説します。
OAフロアとは多い配線を仕舞って快適に仕事をするための二重床
OAフロアとは、多数のパソコンやテレビなどの設置によって増えた配線を収納するための二重床です。床下にコードを収納することで足場が良くなり、快適なフロアにすることができます。
見栄えを良くするためにも企業イメージのためにも、OAフロアの導入は必要不可欠なのです。
OAフロアの構造分類
OAフロアには以下2つの「構造分類」があります。どんな床にも合うように種類分けされているため、自社に合ったタイプはどちらかを考えてみましょう。
- 置敷タイプ
- 支柱タイプ
置敷タイプ
置敷タイプとは、フロアパネルと支柱が一体になったOAフロアのことです。床にクッションシートを敷いてその上にパネルを置くだけのため、簡易式タイプとも呼ばれています。
置敷タイプは軽量で運びやすく置き場所の柔軟性が高いのも特徴です。設置のしやすさや後々また動かしたいと考えている方、コストパフォーマンスを重視したい方にはおすすめといえます。
高さの調整ができず平らな床にしか設置できないため、留意しておく必要がありそうです。
支柱タイプ
支柱タイプは、置敷タイプとは違ってフロアパネルと支柱が別々になったOAフロアのことです。支柱を床スラブに固定してからフロアパネルを乗せます。
配線しなければならない有線の多い場所に適しており、高さ調節も可能です。置敷タイプよりは軽量さは劣りますが、重量のものを設置する場所に合っている構造のため、安定性が高くしっかりしたクオリティを求めたい方におすすめです。
注意点としては、施工期間もコストもそれなりにかかってしまうところが挙げられます。
OAフロアの種類3つ
置敷タイプと支柱タイプの2つをさらに細かく分類していくと、以下の3つが挙げられます。
- 置敷式簡易OAフロア
- 置敷式溝配線OAフロア
- 床高調整式フロア
それぞれ簡単に見ていきましょう。
置敷式簡易OAフロア
置敷式簡易OAフロアは、置敷パネル(樹脂やプラスチックで作られたもの)がついているフロアを指します。ケーブルやコードはオフィスの床と置敷パネルとの間に生まれる空洞部分に収納します。
置敷式溝配線OAフロア
パネルに支柱がついておらず、コードやケーブルは溝部分に這わせて収納するタイプです。収納してからは上からカバーをかけます。パネルが小さいため簡単に取り外すことができ、中小企業のオフィスでよく使われています。
床高調整式フロア
床高調整式フロアは高さ(レベル)が変えられるフロアのことです。パネルと支柱を分離できるので、レベル調整タイプとも呼ばれています。
高さを変えられるため収納できる配線容量も柔軟です。従業員が多くなってきてオフィスが少し手狭になってきた、という場合は床高調整式フロアの利用を検討するとよいかもしれません。
OAフロアを導入するメリットと効果
OAフロアを実際にオフィスに導入すると、一体どのような効果が生まれるのでしょうか。以下では3つのポイントに分けて一つひとつ詳しく説明します。
- 怪我の防止
- オフィスが綺麗に見える
- 掃除がしやすくなる
怪我の防止
最も大きなメリットは「転倒や躓きなどといった怪我を防止できる」ことです。OAフロアは床下に配線を収納しておくものなので、配線が外に出なくて済むためです。
タコ足配線になっているとコードに足をひっかけてしまい、前に座っていた人にぶつかってしまうというケースがありますが、OAフロアがあれば心配は無用です。
オフィスが綺麗に見える
オフィスが整い美しく見える点も導入するメリットの1つです。誰しも配線があちこちに散らばった空間のことを綺麗だとは思わないでしょう。OAフロアを使って床下に配線を入れてしまえば簡単に解決します。
来客の多いオフィスであれば、なおさらOAフロアであるに越したことはありません。
掃除がしやすくなる
OAフロアの活用によって障害物がなくなり、掃除がしやすくなります。自動掃除機を使っているオフィスもあれば、自分達で掃除機をかけるオフィスもあるでしょう。
配線がなくなることで格段に環境が良くなります。掃除を担当する社員のストレスも防ぐことができるため、自社に合ったOAフロアがあれば設置のメリットは多大にあるといえます。
OAフロアを導入する際の注意点
OAフロアを導入する際、気をつけなければならない点があります。以下の2つからみていきましょう。
- 施工期間は1週間以上かかる
- 施工条件が細かい場合がある
施工期間は1週間以上かかる
オフィスの面積や備品移動、配線容量によって施工期間はさまざまです。設置が簡単な置敷タイプであっても、原則として施工期間は1週間以上かかることもあります。
この間社員は出入りができないので、テレワークにするかGW・年末年始などの長期休業期間中に行う必要があります。
施工条件が細かい場合がある
支柱タイプのOAフロアの場合、オフィスビルのテナントによっては施工条件が厳しい場合があります。パネルの施工の際に接着剤を使用するときは、テナント独自で定められているルールがあるかもしれません。
天井の高さにも注意が必要です。内装業者に相談せずにOAフロアを設置してしまうと、天井が低くなり窮屈に感じる可能性があります。大切なオフィスなので、施工の際は必ず信頼できる業者と相談するのが得策です。
おすすめのOAフロアメーカー2選
OAフロアを作っているメーカーは多種多様です。優秀なメーカーを探すのは至難の業であるため、以下から2つのおすすめメーカーを紹介します。
- アイリスオーヤマ株式会社
- ステップライン株式会社
アイリスオーヤマ株式会社
参照元:アイリスオーヤマ株式会社
- ニーズに合わせたさまざまなOAフロアをラインナップ
- 性能規格に準拠した業界最軽量のパネル
- CO2排出量削減につながる製品開発
グループの総合力を活かして、OAフロアだけでなく天井・LED照明・家具・AIカメラなど多様な設備の導入をトータルで担当してくれます。フリーアクセスフロア工業会の性能規格に準拠した業界最軽量のパネルで、施工効率が高いです。脱炭素社会の構築に寄与することを目指し、CO2を吸収し固定化(貯蔵)する木材を活用したOAフロアや、石灰石を主原料にしたOAフロアなどCO2排出量削減につながる製品開発に努めています。
住所:宮城県 仙台市青葉区五橋2-12-1
ステップライン株式会社
参照元:ステップライン株式会社
- 創業から20年が経過している息の長い企業
- 低コスト・高品質、短納期
- 柔軟に対応でそれぞれに最適な工事計画の提案が可能
ステップライン株式会社は創業から20年が経過している息の長い企業であり、オフィスリノベーションを得意としています。耐久性・安全性・施工性に優れた床材を利用しており、フロアもラインナップが豊富です。快適なオフィス空間を作り出してくれます。低コスト・高品質、短納期はもちろん、お客様のお悩みに応えるために柔軟に対応し、それぞれに最適な工事計画の提案が可能です。
住所:東京都 港区虎ノ門4-1-10 青木ビル6F
まとめ
オフィスを快適にし、従業員のストレスを減らすのに欠かせないOAフロア。配線が全て下に収納されることによって出来ることも増えますし、配線の多さにお悩みの経営者の方は検討してみて損はありません。
費用やテナントの条件、期間には注意しつつ、ぜひこの記事を読んだ機会にオフィスリノベーションについて考えてみてはいかがでしょうか。
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