冊子印刷の費用相場|種類ごとの料金やおすすめ印刷会社9選も紹介
- 冊子印刷の費用相場は?
- 冊子印刷の費用が変動する要因は?
- 印刷会社の選び方は?
「冊子印刷の費用相場を知りたい」「印刷会社へ依頼するメリットは?」とお悩みの方必見。印刷物のクオリティは企業ブランディングに影響するため、費用と品質のバランスを考慮して印刷会社を選定する必要があります。
この記事では、印刷物の制作を検討している方へ向けて、印刷会社の比較方法やおすすめの印刷会社を紹介します。この記事を読み終わった頃には、自社に最適な印刷会社がわかるでしょう。
もしも今現在、
- どの印刷会社に依頼したらいいかわからない
- 印刷物の品質と納期のバランスが取れない
- オリジナルデザインを活かしたいが方法がわからない
上記のようなお困りがありましたら、比較ビズへお気軽にご相談ください。比較ビズでは、複数の印刷会社に一括で見積もりができ、相場感や各社の特色を把握したうえで業者を選定できます。見積もりしたからといって、必ずしも契約する必要はありません。まずはお気軽にご利用ください。
冊子印刷の費用相場
冊子印刷の費用は、主に以下の要素で決まります。
- 部数
- 仕上がりサイズ
- 製本形式
- 表紙の有無
- 色数
- 紙質
印刷する部数が多くなるほど費用は割安になり、印刷部数が2倍になると金額は1.1倍〜1.7倍に落ち着くケースが多いです。
以下では「モノクロ冊子」と「フルカラー冊子」の大まかな費用相場を紹介します。
モノクロ冊子の費用相場
モノクロ印刷の費用相場は20ページ×100部が3万円〜4万円で、フルカラー冊子より安価に印刷できます。文章を中心とした構成の冊子に向いており、以下の用途で活用されることが多いです。
- 取扱説明書
- 電話帳
- ガイド本
- テキスト
- 報告書・企画書
モノクロの冊子でも、表紙をフルカラー印刷にすると本格的な仕上がりになります。費用を抑えたい場合は「表紙:フルカラー/本文:モノクロ」の組み合わせにすることも1つの方法です。
フルカラー冊子の費用相場
フルカラー印刷の費用相場は20ページ×100部が4万円〜6万円で、モノクロ印刷の1.5倍〜2倍を想定しましょう。フルカラー冊子は写真やグラフを多く使用する、以下のような用途に向いています。
- 写真集・イラスト集
- 会社案内
- カタログ
- 教科書
フルカラー印刷は品質の差が顕著に表れるため、優れた発色を求める場合は高い印刷技術をもつ印刷会社に依頼することをおすすめします。
冊子印刷の費用が変動する要因
冊子印刷の費用は「モノクロ/フルカラー」だけではなく、以下の要素からも影響を受けます。
- 製本方法
- 紙質
- 印刷方法
詳細を説明するため、費用算段の参考にしてください。
製本方法
冊子の製本方法(綴じ方)により、印刷費用は変動します。製本方法ごとの特徴と用途、費用感は以下のとおりです。
特徴・メリット | 用途・使用例 | 費用感 | |
---|---|---|---|
中綴じ | ・ページの中心をホチキスで留める ・軽くて持ち運びやすい |
ページ数の少ない冊子 <例> ・パンフレット ・会社案内 |
安価 |
平綴じ | ・重ねたページの端をホチキスで留める ・比較的丈夫 |
簡易な冊子 <例> ・会議資料 ・講習会テキスト |
安価 |
無線綴じ | ・背を接着剤で固め表紙をつける ・丈夫かつ美しい仕上がり |
本格的な冊子 <例> ・教科書 ・カタログ ・文庫本 |
中綴じ・平綴じより高価 |
中綴じ・平綴じは費用を抑えられる一方、ページ数が多い冊子には不向きです。印刷会社によって中綴じ・平綴じできる最大ページ数は異なりますが、40ページを超える冊子は無線綴じで対応するケースが多くなります。
紙質
冊子の紙質によっても費用は変動します。紙質ごとの特徴と用途は以下のとおりです。
特徴・メリット | 用途・使用例 | |
---|---|---|
上質紙 | ・コピー用紙に近い ・文字が読みやすい |
文字が多い冊子 <例> ・取扱説明書 ・教材 |
書籍紙 | ・淡いクリーム色 ・目が疲れにくい |
文字を読ませる冊子 <例> ・小説 ・記念誌 ・文集 |
コート紙 | ・ツヤがある ・発色がいい |
写真やイラスト中心の冊子 <例> ・カタログ ・写真集 |
マットコート紙 | ・光沢がなくしっとり ・発色がいい |
写真と文字が共存する冊子 <例> ・会社案内 ・教科書 |
一般的には「上質紙・書籍紙」よりも「コート紙・マットコート紙」の方がやや高価です。費用を抑えたい場合は「表紙:コート紙/本文:上質紙」のように、紙質を使い分けることもできます。
紙の厚みによっても費用は変動するため、正確な金額は印刷会社に見積もりを依頼して確認しましょう。
印刷方法
冊子の印刷方法は「オフセット印刷」と「オンデマンド印刷」の2種類があり、どちらの印刷方法を選択するかで費用が異なります。
それぞれの印刷方法の適性と特徴は以下のとおりです。
特徴・メリット | 適性 | |
---|---|---|
オフセット印刷 | ・色の再現性が高い ・大量印刷でコストを抑えられる |
大部数 |
オンデマンド印刷 | ・納期が早い ・印刷内容を柔軟に変更できる |
少部数 |
1種類の印刷物を大量発注する場合はオフセット印刷、少部数発注の場合はオンデマンド印刷が割安になります。それぞれの印刷方法にメリット・デメリットがあるため、詳細は以下の記事を参考にしてください。
冊子印刷会社を比較する3つのポイント
依頼する冊子印刷会社を選ぶ際は、以下の基準にもとづいて比較することをおすすめします。
- 納期
- 実績
- サービス内容
費用のみならず多角的な視点で比較検討することで、費用対効果の高い印刷物が完成します。
1. 納期
上図のように、冊子が完成するまでには複数の工程が存在するため、納期を短く設定するほど費用は高額になります。
たとえば納期が10営業日の場合と3営業日の場合を比較すると、価格差が2倍近くになるケースも多いです。印刷会社ごとに差が大きい部分のため、比較の際は「同一納期」で価格をチェックしましょう。
急ぎの場合は、納期を柔軟に対応してくれる会社を選ぶ必要があります。
2. 実績
印刷会社はそれぞれ得意とするジャンルがあるため、以下のようにニーズにあわせて選択肢を絞り込むことがおすすめです。
- 自社の魅力をわかりやすく伝える会社案内を作りたい
⇒同業他社への実績が豊富な印刷会社を選ぶ - 商品の魅力を最大限に引き立てるカタログを作りたい
⇒カラー印刷技術やデザイン力の優れた印刷会社を選ぶ
見積もり依頼の際は、制作を予定している冊子の詳細を伝えたうえで実績を確認しましょう。印刷会社ごとの強みを事前に把握し、自社の要望とマッチ度が高い依頼先を選択することがポイントです。
3. サービス内容
印刷会社のなかには、冊子印刷における全工程に対応している会社も多く存在します。たとえば印刷物の企画やデザイン、加工などをあわせて依頼できる会社の方が、それぞれの工程を別の依頼先に頼むよりも安く済むケースが多いです。
自社が必要としているサービスをフルサポートしてくれる会社を選択することが、冊子の費用対効果を高めるポイントです。
冊子印刷の納期が早い印刷会社2選
冊子印刷の納期が早い印刷会社を2社紹介します。急ぎの依頼を検討している方はぜひ参考にしてください。
1. テクノピーアール株式会社
参照:テクノピーアール株式会社
- 料金は柔軟に対応
- サンプル出力無料
- 簡単なデータ修正無料
テクノピーアール株式会社は、冊子印刷を得意としている印刷会社です。最短納期は1日というスピード納品が魅力で、オンデマンド印刷にも対応しています。
2. 株式会社広済堂ネクスト
- 自社工場によるオフセット印刷可能
- デジタル印刷による小ロット発注可能
- 卓越した高演色印刷技術
株式会社広済堂ネクストは、印刷業界のデジタル化にいち早く着手した企業です。納期の柔軟性はもちろん、印刷技術やデザイン力にも優れています。
安価で冊子印刷を依頼できる印刷会社2選
安価で冊子印刷を依頼できる印刷会社を2社紹介します。コスト重視で依頼を検討している方はぜひ参考にしてください。安価な印刷会社は、以下の記事でも多数紹介しています。
1. プリントネット株式会社
参照:プリントネット株式会社
- 充実のサポート体制
- 要望へ柔軟に対応
- 少部数から大部数まで短納期で対応
プリントネット株式会社は、スピードと柔軟性を兼ね備えたサービスが特徴の印刷会社です。中綴じカラーA4の場合、8P×500部を15,430円から依頼できます。
2. 東京カラー印刷株式会社
参照:東京カラー印刷株式会社
- 業界屈指の安さと早さ
- オプションのバリエーションが豊富
- 多様な製本方法から選べる
東京カラー印刷株式会社は、自社工場生産により実現した「安さ・早さ」が特徴の印刷会社です。中綴じカラーA4の場合、8P×500部を16,136円から依頼できます。
デザイン力に優れた印刷会社3選
デザイン力に優れた印刷会社を3社紹介します。高品質な印刷物を求めている方、企画・デザインから一貫して依頼したい方はぜひ参考にしてください。
1. 株式会社まるぅ
参照:株式会社まるぅ
- 幅広い知識と経験
- 小ロット製造可能
- デザインから加工方法まですべて提案
株式会社まるぅは「他社との差別化」や「企業ブランディング」などの施策を共に検討してくれる印刷会社です。ていねいなヒアリングのもと、ニーズに沿った高品質な印刷物を制作します。
2. 株式会社Axis
参照:株式会社Axis
- 女性をターゲットにしたデザインが得意
- デザイン変更は基本的に無料
- ニーズにあわせて臨機応変に対応
株式会社Axisは、女性をターゲットにした広告デザインを得意とする印刷会社です。製本方法や紙質なども含め、費用のバランスを見ながら最適なプランを提案してくれます。
3. 株式会社CORIN
参照:株式会社CORIN
- 高品質なデザインをていねいなヒアリングで実現
- 全フェーズを社内リソースで対応
- 迅速なレスポンスと柔軟な対応
株式会社CORINは、洗練されたデザインの冊子印刷を得意とする企業です。ていねいなヒアリングとプランニングで、思い描いているイメージをかたちにしてくれます。
印刷種類が豊富な印刷会社2選
最後に、印刷種類が豊富な印刷会社を2社紹介します。製本方法にこだわりたい方、多様な種類のなかから最適なものを選びたい方はぜひ参考にしてください。
1. 株式会社グリマス
参照:株式会社グリマス
- 柔軟で幅広い対応
- さまざまな製本方法を実現
- 納品後のケアも万全
株式会社グリマスは、高品質な印刷物を低価格で提供している印刷会社です。上製本や並製本のほか特殊な綴じ方にも対応しており、冊子印刷全般に精通しています。
2. トキワアート印刷株式会社
参照:トキワアート印刷株式会社
- 1949年創業の老舗企業
- すべての工程を社内一貫生産
- 予算や目的にあわせた柔軟な対応
トキワアート株式会社は、カタログやパンフレットなどのオフセット印刷を得意とする老舗印刷会社です。企画・デザインから一気通貫で対応し、難易度の高い要望にも応えてくれます。
まとめ
本記事では、冊子印刷の費用相場や印刷会社の選定ポイントなどを紹介しました。冊子印刷の費用対効果を最大化させるためには、印刷会社を費用だけではなく「収益につながる冊子を作れるか」を重視して選定することです。
複数業者の見積もりを取得することで、各会社の「最安値」を知ることができます。クオリティを確保しつつ最小限の予算で依頼を検討する場合は、候補となる印刷会社の相見積もりを取ることをおすすめします。
印刷会社探しには「比較ビズ」がおすすめです。たった2分ほどで、全国各地から冊子印刷が得意な印刷会社に一括見積もりを請求できるため、ぜひ自社のパートナー企業選びに活用してください。
広告代理店勤務を経て、地元である埼玉県さいたま市地域の広告物に特化して取り組める環境をと思い、株式会社ウイングフォームを起業。主に企業や飲食店のDTP印刷、ホームページ制作および広告代理業などを行い、地元地域のみならず各地域クライアントが「根差すPR」を目指して展開。会社やお店だけでなく個人の依頼も取り扱い、数量の少ない印刷物や小回りの利くちょっとした制作物を低価格で制作できるよう努めている。

もしも今現在、
- どの印刷会社に依頼したらいいかわからない
- 印刷物の品質と納期のバランスが取れない
- オリジナルデザインを活かしたいが方法がわからない
上記のようなお困りがありましたら、比較ビズへお気軽にご相談ください。比較ビズでは、複数の印刷会社に一括で見積もりができ、相場感や各社の特色を把握したうえで業者を選定できます。見積もりしたからといって、必ずしも契約する必要はありません。まずはお気軽にご利用ください。
普段から私達は雑誌や説明書に新書など、様々な冊子に触れていますが、それぞれ用途や形状に応じて綴じ方は違うものが使われています。
例えば中綴じならページ数の少ない小冊子やカタログ、ページが開きやすい無線綴じなら見開きが効果的な写真集や絵画集など、作りたい冊子によって最適な綴じ方を選択するのがセオリーです。
綴じ方で大きく変わるのは強度や丈夫さなどですが、ページ数で使用可能な綴じ方も変わってきますので、その点も注意しましょう。
また印刷会社さんによって同じ綴じ方でも費用が違うのはもちろん、冊子印刷に対応可能としている用紙の種類も異なりますので、用紙選びも加味しながら検討した方が後々失敗しにくくなるかと思います。