【6選】動画SNSを徹底比較!効果的な製作ポイントと成功事例

株式会社クラスターワン
監修者
株式会社クラスターワン 代表取締役 尾形隆幸
最終更新日:2024年12月04日
【6選】動画SNSを徹底比較!効果的な製作ポイントと成功事例
この記事で解決できるお悩み
  • 各動画SNSの特徴は?
  • 動画SNSを製作するメリットやポイントとは?
  • 動画SNSをマーケティングに利用した成功例はある?

近年、マーケティングに動画SNSを活用している企業が増えています。動画SNSは発信力が低い中小企業でも取り組みやすく、経営の大きな助けとなるでしょう。

自社のPRに適した方法でSNSを活用することで、製品やサービスを効果的にPRできます。

この記事では「動画SNSを活用したい」という方に向けて、各動画SNSの特徴やメリット、ポイントを紹介します。自社PRを検討している方はぜひ参考にしてください。

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動画SNSの比較一覧表

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SNS動画の比較一覧は下記のとおりです。

  ユーザー層 ユーザー数(日本) 推奨動画時間
X(旧Twitter) 10〜20代 4,500万人 40秒以内
Instagram 10〜30代 3,300万人 30秒以内
YouTube 全世代 6,500万人 2分
TikTok 10代 950万人 9〜15秒以内
LINE 10〜50代 8,600万人 15秒以内
Facebook 30〜40代 2,600万人 1分以内

各SNSの特徴

今回紹介するSNSは以下の6つです。

  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • TikTok
  • LINE
  • Facebook

X(旧Twitter)の特徴

会員数 約4,500万人
ユーザー層 10代〜60代
最適な動画時間 15秒以内

140文字以内で文章を投稿するのが大きな特徴です。

10代から60代まで幅広い層に利用されており、全年代から人気のあるSNSでしょう。X(旧Twitter)はトレンドを追って、リアルタイムの情報を入手できます。

フォロワーのリツイート機能を活用することで、不特定多数の人達に情報を拡散できるでしょう。

Instagramの特徴

会員数 約3,300万人
ユーザー層 20代〜40代
最適な動画時間 15秒以内

Instagramは、文章とともに写真や動画投稿ができます。

X(旧Twitter)に比べ、拡散性は低いため、他のSNSと連携するといった工夫が求められるでしょう。現在、写真や動画投稿だけではなく、ショッピング機能やライブ機能も追加されています。

ハッシュタグ機能があり、ハッシュタグでお店を探したり、観光スポットを探したりするのが主流になりつつあります。

YouTubeの特徴

会員数 約6,500万人
ユーザー層 10代〜50代
最適な動画時間 コンテンツによる

YouTubeは、SNSのなかでも動画配信がメインになります。YouTubeは他のSNSと違い、すべての年代に見てもらいやすいSNSでしょう。

幅広いジャンルの配信ができ、配信されている動画は以下のとおりです。

  • エンタメ
  • 美容
  • ファッション
  • スポーツ
  • ゲーム実況

長時間の動画にも適応できるため、商品説明やプロモーション動画に適しています。

TikTokの特徴

会員数 約950万人
ユーザー層 10代〜20代
最適な動画時間 9〜15秒

TikTokは、動画共有ができます。

15秒から60秒のショートムービーを投稿・共有でき、拡散性が高い媒体といえるでしょう。動画撮影から動画編集をアプリのなかでできるため、手軽に動画投稿できます。

TikTokの初期はダンス動画のイメージが強いですが、現在、グルメ・お笑い・日常生活などの動画配信がメインです。

LINEの特徴

会員数 約8,600万人
ユーザー層 10代〜50代
最適な動画時間 15秒以内

LINEはチャットツールになっており、他のSNSとは異なります。LINEは、個人間のやりとりやグループのやりとりが可能です。

チャットで画像や動画の共有はできますが、拡散性は低いでしょう。

Facebookの特徴

会員数 約2,600万人
ユーザー層 30代〜50代
最適な動画時間 15秒以内

FacebookはSNSのなかでも、実名登録が必要です。実名で登録するため、プライバシー設定が細かく設定でき、ユーザーは安心です。

日本ではX(旧Twitter)やInstagramの方が人気ですが、世界ではFacebookのユーザー数は飛び抜けて多いです。

SNSにおける動画コンテンツの3つのメリット

SNSにおける動画コンテンツの3つのメリット

SNSにおける動画コンテンツのメリットは上記の3つです。

1. 情報量が多い

テキストよりも動画の方が圧倒的に伝えられる情報量が多くなります。動画1分間に伝達できる情報量は、テキストに換算すると180万語になるとされており、Webサイトの36,000ページと同じ量です。

視聴者に多くの情報を届けられるため、効率よくマーケティングができるでしょう。商品の特徴や魅力を伝えやすく、相手の心に訴えるメッセージを伝えられるのがメリットです。

文章を読むことが苦手な方でも動画なら受け入れやすく、最後まで観てもらえる可能性が高いでしょう。

2. インパクトが強い

動画は心に残りやすいメリットがあります。ナレーションの音声と共に、視覚によって伝わってくる情報は心に訴えかける効果が強いため購買意欲を高められるでしょう。

マーケティングでは、単に情報を伝えることだけではなく、いかに感情を動かすのかが成果につながります。SNS動画はテキストよりもずっと効率のよい手法といえるでしょう。

すべて同じ情報を伝えても、文章より映像で確認したものの方がインパクトが強くなり、記憶にも定着しやすいです。

3. 拡散(シェア)されやすい

SNSは、ユーザーが気に入った動画がシェアされやすい特徴があります。ユーザーが共有し拡散することで「いいね」がたくさんつき話題になる可能性が高いでしょう。

SNSは他のメディアよりも強い拡散力を持っているため、ブランド認知度が低い企業であっても、世間に広められる可能性が高いです。SNS動画には、低コストでたくさんの人に拡散できるでしょう。

SNS動画を効果的に製作する6つのポイント

  • サムネイルに力を入れる
  • ユーザー層に合わせた内容にする
  • ストーリー性を持たせる
  • テロップやナレーションを活用する
  • クオリティにこだわり過ぎない
  • SNSを活かした編集をする

SNS動画を効果的に製作するポイントは上記の6つです。

1. サムネイルに力を入れる

サムネイルは、動画を見てもらえるか判断する大事な要素です。サムネイルにインパクトがない場合、ユーザーは動画を見る気になれません。

サムネイルには、インパクトやテキストの内容、フォントなどのユーザーが動画を見たくなる工夫が求められるでしょう。

2. ユーザー層に合わせた内容にする

Facebookのような若者が比較的少ないSNSで、若者向きのダンス動画を配信しても見てもらえる可能性は低いです。ダンス動画を配信する場合は、InstagramやTikTokで行いましょう。

動画を見てもらうためには、各SNSのユーザー層の特徴を理解し、動画を配信する必要があります。

3. ストーリー性を持たせる

SNS動画は、ストーリー性を持たせることでユーザーの記憶に残ります。ストーリー性を構成する要素に、ユーザーへの共感やインパクトが必要です。

動画を起承転結で構成し、ユーザーが共感する内容を取り入れることで、記憶に残る動画になるでしょう。効果音やテロップなどを加えると、インパクトが増します。

共感やインパクトが加わったストーリーを作ることで、動画が印象的になり、ユーザーに見てもらいやすくなるでしょう。

4. テロップやナレーションを活用する

SNS動画ではテロップを入れたり、ナレーションを付け加えたりして立派な動画にできます。商品画像を使い、現場の様子の写真を混ぜることでストーリーのある動画になるでしょう。

静止画をホームページにアップするよりも、組み合わせて動画にするだけでまったく違うコンテンツになります。

5. クオリティにこだわり過ぎない

映像の美しさやアイディアの楽しさはあった方がいいですが、テレビCMで使っているような映像を求める必要はありません。

クオリティにこだわり過ぎてコストと時間がかかり、マーケティング効率が下がってしまう可能性があります。

動画コンテンツにしたい商品やサービスのブランディング、ユーザーを考えたうえでクオリティのレベルを決めることが大切でしょう。

6. SNSを活かした編集をする

SNSの特徴を活かした編集をすることで、使っているユーザーに刺さります。

短くインパクトのある動画ならTikTok、商品説明やサービス紹介などある程度の長さが欲しい場合はYouTubeがいいでしょう。

短い動画が多いTikTokでYouTubeのような長い動画は見てもらえません。SNSの特徴とユーザーの特徴を考えた編集が求められています。

SNS動画によるマーケティングを成功させるポイント

SNS動画によるマーケティングを成功させるポイント

SNS動画によるマーケティングを成功させるポイントは上記の2つです。

KGI・KPIを適切に設定する

SNS動画マーケティングを成功させるためには、KGIとKPIを適切に設定する必要があります。客観的に現状を判断できるためです。

KGI

Key Goal Indicatorの略。企業が一定期間で達成すべき最終目標のこと。KGIの例は「1年後の新規フォロワーを1万人にする」「SNSの認知度を何%上昇させる」など。

KPI

Key Performance Indicatorの略。中間目標のこと。KPIの例は「動画経由で販売個数を前年比何%増加させる」「クリック数を何%上昇させる」など。

マーケティングは数字で現状の良し悪しを判断するため、数値目標を設置し、現状を改善し続ける必要があります。

長期的な視野で検証する

SNS動画マーケティングでは、長期的な視野で検証を繰り返す必要があります。

SNS動画は公開したあとに再生数が急に伸びる可能性があるため、短期間で動画の良し悪しは決まりません。動画公開後からデータを集める必要はありますが、集めたデータからはわからないこともあります。

長期的な視点を持ち、動画の改善を繰り返し、SNS動画を発信していきましょう。

SNS動画をマーケティングに使って成功した7つの事例

SNS動画をマーケティングに使って成功した事例は下記の7つです。

  • コクヨ株式会社
  • 共立食品株式会社
  • ロゼット株式会社
  • 株式会社ドミノ・ピザジャパン
  • GROOVE株式会社
  • 株式会社明治
  • 株式会社カスタネット

1. コクヨ株式会社

文房具メーカーのコクヨは、Instagramでいくつかの商品について動画を使って紹介をしています。特にデザインや発想が新しいアイテムの動画をうまく活用しているのが分かります。

斬新なアイテムだと、「どのように使ったらいいのか」「どのような部分が便利なのか」イメージしにくいことがあるでしょう。そこで、実際に商品を使っている場面を撮影したり、使って便利なポイントを示したりしてメリットを際立たせているのです。

ユーザーの理解度を高めることに成功し、動画ならではのわかりやすさを活用しているのがポイントでしょう。

2. 共立食品株式会社

共立食品もInstagramで、自社製品を様々な方法でアピールしています。商品の紹介だけでなく、料理についての豆知識やレシピ、料理のコツなどを取り上げてフォロワー数を増やすことに成功しました。

動画は、料理の様子を組み合わせてスライド形式にすることで、シンプルで分かりやすいものとなっています。全編を撮影した映像とは違ったテイストに仕上がっています。

手持ちの写真を上手に使うことで、効果の高いSNS動画をアップできる良い手本です。

3. ロゼット株式会社

化粧品メーカーのロゼットは、静止画だけでなくUGCをフル活用した動画が特徴的でしょう。UGC(User Generated Content)は、ユーザーがアップしたコンテンツという意味で、ロゼッタの顧客がアップした写真の許可を得て、自社マーケティングに利用しています。

映像を撮影する手間とコストを削減でき、さらに顧客との関係性を高められます。SNSは双方向のコミュニケーションが基本となっているため、特性をうまく使うことは大事です。SNSという媒体の良さを理解して、マーケティングに取り入れてみましょう。

4. 株式会社ドミノ・ピザジャパン

ドミノピザは、テレビCMとは別にInstagramにも動画を投稿して、多方面におけるマーケティングをしています。たとえば、スタッフが生地にピザを載せているシーンが挙げられます。

特別なスタジオも機材もいらない映像ですが、ピザ視点で撮影しているのがユニークです。簡単な技術や低コストの環境でも十分作れますが、アイディアがとても生きているので、魅力的な動画に仕上がっています。

SNS動画はコストをかけて製作するよりも、ユニークで斬新な発想の方が求められるでしょう。

5. GROOVE株式会社

愛くるしいロボットスタイルのペットを販売しているLOVOTは、複数のSNSで動画をアップしています。InstagramやX(旧Twitter)、LINEなどのアプリで同時にマーケティングを実施しているのが特徴です。

X(旧Twitter)では、テキストが多めの動画を載せるだけですが、Instagramでは動画のみとなっており、メディアの使い分けを行っています。

幅広いユーザーに発信するためには、コミュニティの雰囲気に合わせなければありません。いくつものSNSに投稿するというのは手間がかかることもありますが、それだけの価値があるため、無理のない範囲で試してみましょう。

6. 株式会社明治

牛乳や乳製品をメインとする明治は、X(旧Twitter)を上手に活用しています。特に、企業としての方針や社会性の強いメッセージを伝えるために、動画を利用して情報発信しているのが特徴的です。

そのうえ、アニメを使った動画で伝える工夫を行っているため、ソフトな印象でユーザーへ伝えることに成功しているでしょう。

メッセージの中身にもよりますが、堅い内容のものをより多くの人に知ってもらうための手段として動画を選ぶのは1つの方法です。商品だけでなく、企業について知ってもらうためにも、情報発信を行っていく姿勢が今後求められるでしょう。

7. 株式会社カスタネット

事務用品やオフィス家具などを販売しているカスタネットは、1,000本の動画をアップする目標を掲げました。制作会社に依頼するのではなく、社員達がさまざまなテーマで動画を製作するのがルールです。

現在は1,000本を突破し、1,500本以上になっています。

動画の内容は商品紹介だけでなく、作業現場や社員の日々の生活など多岐にわたります。会社としての知名度を上げて愛着を持ってもらうことに成功している、SNS活用法でしょう。

まとめ

各SNS動画の特徴やSNS動画を製作するメリットやポイントを紹介しました。

SNS動画はマーケティングにおいて、とても効果的なものとなっています。気軽に始められ、特別な機材や映像についての専門知識がなくてもアイディア次第で魅力的な動画をアップできるのがメリットです。

SNS動画を作るうえで、スタッフ自身が楽しく製作やユーザーとのコミュニケーションを行うのが、大事なコツとなります。

SNS動画を外注したいと考えている場合は「比較ビズ」で無料の見積もりを行なっているため、ぜひ利用してみてください。

監修者のコメント
株式会社クラスターワン
代表取締役 尾形隆幸

埼玉県さいたま市出身。動画・グラフィック・デザイン制作、WEBマーケティングをワンストップで行う。「UNCHAINS(アンチェインズ)」を運営する株式会社クラスターワン代表取締役。ホームページ制作会社、広告代理店、IT業界での営業・人材教育を経験。その後、東京の動画・映像制作会社に入社。ディレクション・撮影・編集等を学び、静岡にて起業。動画制作はこれまで県内・県外の企業を中心に商品紹介、サービス紹介、会社紹介、リクルート、イベント・展示会、テレビCM等、実写からアニメーションに至るまで企画・撮影・編集をワンストップにて対応。クライアントのビジネスでの目的・目標達成のために動画を中心としたクリエイティブとWEBマーケティングの力で成果を出すための取り組みに注力している。趣味はサッカー、映画鑑賞。

今の時代のマーケティングにおいて、SNSは重要な位置を占めています。この時代においてターゲットとなるユーザーとの関係作りがマーケティングの成功に大きく関わり、SNSはその有用なツールの筆頭と言えます。

しかし、商品やサービスの機能面だけではなかなか差別化が難しくなってきた事で、情緒的な部分でもユーザーの心を掴む必要があり、SNSでただただ商品やサービスを紹介していくだけではなかなかファンになってもらうことは難しい状況です。そういった意味でもSNSにおいて動画コンテンツを上手く活用することは、マーケティングを成功させるカギとなっています。

SNSにおいて動画コンテンツを活用するにあたって、改めて自分たちの商品やサービスの本質的な部分からブランディング、ターゲットをしっかり導き出してみるのも大事かもしれません。それぞれのSNSによって特性が異なるため、自分たちのマーケティングに合ったSNSの選定から注力するべき内容まで見えやすくなってきます。

ターゲットに届ける、見てもらう、心を動かすというのは決して簡単ではありませんが、様々な観点から「ユーザーに価値ある動画コンテンツにするにはどうすれば良いか」を洞察力を持って取り組むことがもうひとつの成功のカギとなると思います。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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