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ピクトグラムの作り方|手順・デザインのポイントや素材サイト・ツールを紹介!

公開日:2021年01月22日 最終更新日:2022年05月24日
ピクトグラムの作り方|手順・デザインのポイントや素材サイト・ツールを紹介!
この記事で解決できるお悩み
  • ピクトグラムの作り方を知りたい。簡単に作れる?
  • ピクトグラムの作り方のポイントは?
  • ピクトグラムはどんなツールで作れる?

ピクトグラムとは、言葉がなくても情報や案内がだれにでも理解できるよう、シンプルに図式化した絵文字・絵記号のこと。

Webサイトとの相性がよく、近年ではビジネスでの利用も進んでいるため、オリジナルのピクトグラムの作成を考えている企業担当者は少なくないはずです。そんなときに気になるのは、作成方法は?簡単に自作できるのか?という点でしょう。

そこで本記事では、Illustratorを活用したピクトグラムの作り方を紹介するとともに、作り方の手順・ピクトグラムデザインのポイントを解説!便利に使える素材サイトや、ピクトグラムの作成ツールも紹介していきます。

ピクトグラムの作り方:Adobe Illustratorで作る

ピクトグラムの作り方には、特別な決まりがあるわけではありません。当然のことながら、制作者が使いやすければ、ピクトグラムを作るのにどのようなツールを使っても構いませんが、一般的には「ドローソフト」が利用されることが多いといえるでしょう。

なかでも、ドローソフトの代表ともいえる「Adobe Illustrator」は、その自由度の高さから、多くのデザイナーがピクトグラム制作に利用しているツールです。本記事でも、Illustratorを使い「ステップアップする人」をイメージしたピクトグラムの作り方を紹介していきます。

ベクター形式とベジェ曲線

ドローソフトであるIllustratorの特徴は「ベクター形式」を採用していること、そして使いこなすためのポイントとなる「ベジェ曲線」の存在です。Illustratorを活用するためには、この2つを把握しておくことが欠かせません。それぞれ解説していきましょう。

ベクター形式

ベクター形式とは、オブジェクト(図形)を描く時に座標軸などの2次元情報を数値で指定するファイル形式のこと。たとえば「座標軸ABCを直線で結んで黒で塗りつぶす」と指定することで、黒い三角形が出来上がるという以下の図のようなイメージです。

また、ベクター形式のメリットは下記の通り大きく2つあります。

  • ファイルサイズを小さくできる
  • Photoshopなどのラスター形式と異なり解像度に依存しない

Photoshopで大判印刷するには、高解像度の元画像が必要になり、ファイルサイズも巨大になってしまいますが、Illustratorなら解像度に依存しないため、同じオブジェクトをWebサイトにも大判の看板にも利用できます。ピクトグラムの作成にIllustratorが多用される大きな理由だといえるでしょう。

ベジェ曲線

上記のような解像度に依存しないオブジェクトを作成するために使われるのが「ベジェ曲線」です。ベジェ曲線では、指定した2点の座標間を滑らかな曲線で表現するため「ハンドル」を利用して曲線を数値的に表現します。これによって、ジャギー(画像のギザギザ)のないオブジェクトを作成できるのです。以下の図のようなイメージです。

ツールで円と長方形を描く

Adobe Illustratorの基本を把握できたところで「ステップアップする人」ピクトグラムの作り方を具体的に紹介していきましょう。しかし、難しく考えることはありません。シンプルなピクトグラムなら、ベジェ曲線を使わなくても作成できます。

まずは、新規ファイルを作成し、ツールメニューから「楕円形ツール」「角丸長方形ツール」を選んで黒塗りの円と長方形をいくつか作成します。ExcelやPowerPointで図形を利用したことのある方であれば、操作に迷うこともないはず。選択ツールでパスを移動することによって、オブジェクトの形を変えたり、傾きを変えたり、大きさを変えたりもできます。

直線ツールで線を描く

続けて人の腕の部分となる「線」を描いてみましょう。黒塗りの円・長方形のほかに、「線」を直線ツールで描くこともできます。

ツールメニューから「直線ツール」を選んで、やや斜めの線を描きます。この際の設定は、ブラシ定義が「5pt 丸筆」、可変線幅プロファイルが「均等」、線幅が「10pt」です。これで、両端が丸みを帯びた太い線を描けます。もちろん、選択ツールを使えば、線の長さを含むオブジェクトのエディットが可能です。

選択ツールでオブジェクトを整える

作成した「円」「長方形」「直線」の黒塗りオブジェクトの位置、傾き、形を選択ツールで調整し、人が走っているイメージに並べ替えてみましょう。だいぶそれらしくなってきたのがおわかりでしょうか?微調整を繰り返しながら、右腕の部分、両足の部分を追加し、人物のオブジェクトを完成させていきます。

ペンツールでオブジェクトを描く

人が走っているイメージのオブジェクトを完成させた後は、ステップアップをイメージする矢印のオブジェクトを描いていきましょう。ツールメニューから「ペンツール」を選んで、矢印の形になるようにパスを置いていきます。ある程度の形ができあがっていれば、後から選択ツールでエディットできるため、厳密な形でなくてもかまいません。

線幅を「1pt」、塗りを「なし」に設定したうえで形を整え、思い通りのオブジェクトができあがったところで、塗りを「100%ブラック」に変えて塗りつぶします。

位置を整えてオブジェクトをグループ化

これで「ステップアップをイメージする矢印」「走っているイメージの人物」という2つのオブジェクトが完成しました。両方のオブジェクトを並べ、狙ったピクトグラムのイメージになるように位置を整えたうえで、すべてのオブジェクトをグルー化してロックしましょう。

選択ツールですべてのオブジェクトを選び、以下の図のようにメニューバーの「オブジェクト」内の「グループ」をクリックします。

できあがったピクトグラムは、以下の図のようにjpgファイルなどの形式でエクスポートし、Webサイトなどで利用可能なほか、保存したIllustratorファイル(Aiファイル)のまま出力センターに持ち込んで大判印刷する、あるいは店頭・店内用の案内板などを作成することも可能です。

そもそもピクトグラムとはなにか

それでは、具体的な作り方をイメージできたところで、作成作業に入るまでの手順や、ピクトグラムならではの作り方の注意点を、基礎知識とともに紹介していきましょう。

言葉がなくても情報や案内がだれにでも理解できるよう、シンプルに図式化した絵文字・絵記号のことを「ピクトグラム」と呼ぶことは解説しましたが、その起源は、1925年にオーストリアで考案された視覚言語「アイソタイプ」だとされています。

ただし、それほど普及しているとはいえなかったアイソタイプが、ピクトグラム、あるいはピクトグラフの名前で世界に広まることになったのは、1964年開催の東京オリンピックがきっかけ。つまり、ピクトグラムは日本発祥で世界に広まった絵記号だともいえるのです。

1964年の東京オリンピックがきっかけ

1964年当時、数多くのピクトグラムデザインを手がけたのは、東京オリンピックのアートディレクターでもあった勝見勝氏。世界各国から来日する日本語のわからない外国人のため、言葉ではなく視覚的に意味・案内がわかるようにピクトグラムが活用されたのです。

ユニバーサルデザインとして世界中で使われるようになったピクトグラムは、2000年以降、頑なに文字表記で注意喚起していた旅客機でも採用されはじめており、2020東京オリンピックでも多種多様に使用されたピクトグラムが大きな話題になりました。

ピクトグラムのビジネス利用も加速

言葉ではなく、シンプルに図式化した絵文字・絵記号で情報を伝えられるピクトグラムは、近年、ビジネスでの利用も加速しています。これは、製造業が産業の中心であった時代から、情報化社会へと時代が変化したことが大きく影響しているからだといえるでしょう。

特に、複雑化する一方のビジネスモデルをピクトグラムで視覚化しようと試みる企業が増えており、その方法を提唱しているのが「ピクト図解」です。

ピクト図解は、複雑になりがちなビジネスモデルを簡単に伝えられるよう「だれが」「だれに」「なにを」「いくらで」という4つの要素に着目し、ピクトグラムを用いて視覚的に表現しようというものです。エンドユーザーに自社のビジネスを知ってもらう、というほかに、ベンチャー企業が投資家から資金を集めるためのプレゼンテーションにも使えます。

出典先は下記リンクをご覧ください。

ピクトグラムの作成手順

ピクトグラムの基礎知識を把握できたところで、実際の作成作業に入るまでの手順を紹介していきましょう。Illustratorをはじめとしたツールの使い方もさることながら、プロフェッショナルであるデザイナーであっても、クリエイティブ作業に取り掛かる前の事前準備が重要になるからです。以下の通り2つの事前準備についてそれぞれ解説しましょう。

  1. ピクトグラムの目的・期待する効果を決める
  2. 手書きでピクトグラムを描いてみる

.團トグラムの目的・期待する効果を決める

まずやるべきなのは、作成するピクトグラムの目的、そして期待する効果を決めることです。たとえば、だれもが知る「非常口」のピクトグラムは、非常口がどこなのかをその場にいる人々に認識してもらうことが目的であり、万一の場合でも、人々が迷うことなく非常口を目指せる効果があります。

これこそが、言葉ではなく、シンプルに図式化した絵文字・絵記号で情報を伝えられるピクトグラムの本質。「だれが」「だれに」「なにを」「いくらで」というピクト図解の考え方も応用可能。「いくらで」以外は、どのような場合でもピクトグラムを作るときのヒントになります。

⊆蟒颪でピクトグラムを描いてみる

決定した目的・期待する効果をもとに、手書きでピクトグラムを描いてみましょう。ツールで清書する前の下書きですが、気軽に何枚も書いていくうちに、ピクトグラムの方向性が見えてくることは珍しくありません。特にツールに慣れていない方は、使い方に気を取られてしまう場合が多いため、基本的なアイデアは手書きで煮詰めていくことがおすすめです。

Adobe Illustratorであれば、「Jpg」や「PNG」画像などをインポートし、ロゴやオブジェクトをトレースしてパスを生成できるため、手書きのピクトグラムをスキャンして活用することも可能。下書きがムダになることもなく、ゼロからパスを描いていく必要もないため、作業を効率的に進められます。

ピクトグラムの作り方:デザインのポイント

普段から目にする機会の多いピクトグラムだけに、いざ自分で作ろうとした段になって、ある程度の完成イメージはできるがデザイン面で悩んでしまう、という方は多いはず。これは、情報・案内をだれが見ても理解できる「絵記号」としてデザインする必要があるからです。

もちろん、アートとしてピクトグラムを楽しむということもありますが、本来の意味でのピクトグラムには商業デザインを意識した作り方が必要です。下記の通り主に3つのポイントについてそれぞれ解説しましょう。

  • 要素を盛り込みすぎない
  • サイズ・フォーマットを統一する
  • ピクトグラムは2色が基本

要素を盛り込みすぎない

情報を的確に伝えたり、なにをすべきかを案内する役割のあるピクトグラムは、ひと目見てわかるようにシンプルでなければなりません。正確に情報を伝えようとして多くの要素を盛り込んでしまいがちですが、それは見た人に「迷い」を与えてしまう可能性があります。

ピクトグラムの目的・期待する要素を軸に、伝えたい情報を整理し、もっとも重要なものに絞り込んでいくことがポイント。要素を盛り込みすぎてはいけません。

サイズ・フォーマットを統一する

ピクトグラムを複数作成するときは、サイズ・フォーマットを統一することもポイントのひとつです。サイズ・フォーマットが統一されていれば、ピクトグラムを作るときに決めるべきことがひとつ減ることになり、デザインに集中できます。複数のピクトグラムを並べたときに、全体的なイメージを揃えることもできるでしょう。

ピクトグラムは2色が基本

ピクトグラムは、白バックに単色のオブジェクトを配置する、あるいは単色バックをオブジェクトで白抜きする2色づかいが基本です。特に、こうしなければならにという決まり自体はありませんが、情報をシンプルに伝えるためにも、ピクトグラムを鮮やかに彩ることはおすすめできません。

注意点

ただし、ピクトグラムでは色で情報を伝える方法があることも事実。たとえば、非常口のピクトグラムでは「緑」で安全な出入り口を表現しており、トイレのピクトグラムでは男女の違いを「青」「赤」で表現することもあります。注意喚起を「黄」で強調するなど、色使いを変えるだけでも伝えられる情報量が一気に多くなります。

ピクトグラムの作り方:素材サイトを活用しよう

ここまでで、Illustratorを使った具体的なピクトグラムの作り方とともに、事前準備の手順、デザインするうえでの注意点など、ゼロからオリジナルのピクトグラムを作る方法を解説してきました。きちんと手順を踏んでいけば、ピクトグラムの作り方はそれほど難しいものではありません。

しかし、もう少し簡単にピクトグラムを作れないものかと感じる方には、多種多様なピクトグラムを無料でダウンロードできる、素材サイトの活用がおすすめです。IllustratorでエディットできるAiファイルを配布しているサイトもあるため、ピクトグラム素材をもとにしたアレンジも可能。以下から、おすすめの素材サイトを3つ紹介していきます。

  • HUMAN PICTOGRAM 2.0
  • SILHOUETTE ILLUST
  • ピクトアーツ ピクトグラム|人物

HUMAN PICTOGRAM 2.0

出典元は下記リンクをご覧ください。

「HUMAN PICTOGRAM 2.0」は、サイトの管理人であるTopeconHeroesダーヤマ氏が、非常口で知られた人のピクトグラムをもとに、バリエーションを拡張・ストックしていく目的で解説された素材サイトです。会社内での資料作成はもちろん、Web制作、DTP制作、書籍、広告などの商業利用も可能。

ひとつの素材に対して、背景を透過できるPNGファイル、Jpgファイル、Aiファイルが用意され、パッケージでダウンロードできます。もちろん、会員登録などの必要もありません。

SILHOUETTE ILLUST

出典元は下記リンクをご覧ください。

「SILHOUETTE ILLUST」は、サイトの管理人である「サニーサンデー」が作成した、モノクロシルエットイラストを無償提供している素材サイトです。人物、ビジネス、マーク、矢印、食べ物、電化製品、スポーツなど、さまざまなカテゴリーのシルエットイラストが用意されており、多彩な用途に利用可能。

PNGファイル、Jpgファイル、Aiファイルをパッケージでダウンロードでき、会員登録も不要。クレジット表記の必要なしに商用利用が可能です。

ピクトアーツ ピクトグラム|人物

出典元は下記リンクをご覧ください。

「ピクトアーツ ピクトグラム|人物」は無料イラストを配布する素材サイトです。会員登録不要で高品質イラストをすぐダウンロードでき、加工するのも商用利用するのも可能です。

人物のピクトグラムのほかにも、3Dピクトグラム、産業・工場、ビジネスピープル、デリバリー・宅配、背景・バックグラウンドなど、ピクトグラム制作以外にも使えるさまざまイラストが公開・配布されていることが特徴。ダウンロードできるのはPNGファイルに限られますが、Photoshopが使える方であれば幅広い場面で有効利用できるでしょう。

ピクトグラム作成におすすめのツール

本記事冒頭でも触れたように、ピクトグラムを作るのに決まったツールはありません。Adobe Illustratorはピクトグラム作成に最適のツールではありますが、工夫すればMicrosoft ExcelやPowerPointでもピクトグラムの作成は可能。ピクトグラムを作成できるWebサービスを利用するのも一つの方法でしょう。ここでは「PICTOGRAMMING」を紹介しておきます。

PICTOGRAMMING

出典元は下記リンクをご覧ください。

「PICTOGRAMMING」は、ピクトグラムを作りながら、プログラミングの概念や情報デザインを学べるWebアプリケーションです。

だれでも無料で利用でき、学習用のコンテンツも充実。アプリケーションを利用して作ったピクトグラムは作成者に著作権が与えられるため、商用利用も可能です。プログラミングを組み合わせたアプリケーションであるため、ピクトグラムのアニメーションも作れます。

まとめ

自社オリジナルのピクトグラムを作りたい、と考える企業担当者の方に向け、本記事では、Illustratorを活用したピクトグラムの作り方や、作り方の手順・ピクトグラムデザインのポイントを解説するとともに、便利に使える素材サイトや、ピクトグラムの作成ツールも紹介してきました。

シンプルな絵記号であるピクトグラムは、作り方はそれほど難しくない反面、本来の目的である「だれにでも情報・案内が伝わる」デザインを作るのは簡単ではありません。自作が難しいと感じることがあるのなら、素直に商業デザインのプロフェッショナルである、デザイナーに依頼することがおすすめです。

そんなとき「比較ビズ」なら、必要事項を入力する2分程度の手間で、ピクトグラムのデザインに強いデザイナーをスピーディーに探せます。どのデザイナーに相談すべきなのか?迷うようなことがあれば、是非利用してみてください。

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