ロケーション管理とは?種類とおすすめ導入方法を解説

最終更新日:2023年06月13日
みんなの貿易相談室
監修者
台田雄樹
ロケーション管理とは?種類とおすすめ導入方法を解説
この記事で解決できるお悩み
  • ロケーション管理とは?
  • ロケーション管理にはどのような種類があるの?
  • ロケーション管理のメリット・デメリットは?

ロケーション管理とは、倉庫内の保管場所を商品の種類別に管理する方法です。業務効率化を図れる、作業の品質を一定に保てるなどのメリットがあります。

この記事では、ロケーション管理を検討している方向けに、ロケーション管理の方法や種類を解説します。

「ロケーション管理の基本的情報を知りたい」「ロケーション管理を導入して業務効率化を図りたい」と考えの方は、ぜひ参考にしてください。

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ロケーション管理とは

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ロケーション管理とは、倉庫内の保管場所を商品の種類別に管理する方法です。ロケーション管理を行うことで、倉庫内で物を探し回る必要がなくなり、効率的な倉庫作業が可能です。ロケーション管理はとくに、以下の悩みを抱えている場合に問題解決につながります。

  • ピッキングの際に商品を探し回ることが多く時間のロスになっている
  • 商品の場所を記憶している経験の長い担当でないと出庫作業ができない

ロケーション管理における保管方法

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ロケーション管理の方法は、商品の置き方により「ラック」と「平置き」に分類されます。それぞれの特徴を理解し、商品の大きさや形状に応じて適した保管方法を選びましょう。

1. ラック

ラック保管は、商品をラックに入れて整理する方法です。縦の空間を利用して商品が置けるため、スペースを有効に活用できます。

強みは、ラックの段ごとに商品配置を区切れるためピッキングの際に混乱しない、管理している商品ごとの距離が短く、移動時間が少ない点です。

ラック保管は比較的軽く小さいサイズの商品管理に適しています。サイズが大きいものや重いものは高い位置の保管に不向きです。大きさや重さのバリエーションが広い商品を扱う倉庫の場合、重いものは下層のラックに保管すると安全に作業できます。

2. 平置き

平置き保管は、パレット(荷物台)に乗せた状態で地面に直接管理する方法です。メリットは、大きく重い商品でも安全に運搬できるところです。商品の大きさのバリエーションが広い場合、ラックと平置きを併用する保管方法が一般的です。

大きく重い商品の移動ではフォークリフトが利用されます。フォークリフトでの移動は広いスペースが必要なため、商品のためのスペースだけではなく動線も確保します。

ロケーション管理の3つの種類

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ロケーション管理には、3つの方法があります。

  • 固定ロケーション
  • フリーロケーション
  • ダブルトランザクション

各管理方法の特性を理解し、取り扱う商品に最適な管理方法の採用が大切です。

1. 固定ロケーション

固定ロケーションとは、商品・アイテムごとに保管する場所を決める運用方法です。コンピューターやシステムで大規模に管理する必要がないため、中小企業で多く導入されています。

メリットは、商品の所在を覚えやすく探す作業を省けること、デメリットは、位置変更に手間がかかるため柔軟性に欠けることです。商品の入れ替えがある場合や在庫が入りきらない場合は、置き場所や登録内容を変更しなければなりません。

2. フリーロケーション

フリーロケーションは次の商品管理に利用されます。

  • 雑貨・アパレルなど入れ替えが激しい商品
  • 化学原料や木材など生産量の変動で在庫の増減が多い商品
  • 食品・衣料品など日付管理やロット管理が必要な商品

フリーロケーションとは、倉庫の空きがある場所に商品・アイテムを保管する運用方法で、置き場所を柔軟に変動させられます。

メリットは、入れ替えや在庫過多が発生した場合でも場所を移動させる必要がないことです。保管効率が上がり、固定ロケーションと比べて多くの在庫を保管できます。

デメリットは、管理場所が流動的なため出庫する際に毎回ロケーションを確認する手間がかかることです。大人数で倉庫作業をする場合は、配置の把握が困難になる可能性があります。

3. ダブルトランザクション

固定ロケーションとフリーロケーションをあわせたダブルトランザクションという運用方法もあります。保管場所とピッキングする場所を区別し、前者ではフリーロケーションを、後者では固定ロケーションを利用する方法です。

ピッキングを行う場所の在庫量を制限することで小回りが効く運用を可能にし、作業効率を上げます。在庫量を制限したことにより頻繁に補充作業を行う必要が生じるデメリットもあります。急な大量発注が入ったときにすぐに対応できない点も注意が必要です。

ロケーション管理導入の4つのメリット

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ロケーション管理を導入するメリットは、次の4つです。

  1. 業務を効率化できる
  2. 作業の品質を一定に保てる
  3. ピッキングミスを防止できる
  4. 適切な商品管理ができる

1. 業務を効率化できる

ロケーション管理を導入すると、業務効率化につながります。管理方法が明確なため商品の位置を正確に把握でき、在庫をすぐに取り出せるためです。

目的の管理場所に向かって効率的に動けるため、スタッフの作業時間が短縮されます。商品を探すために探し回ることがなくなり、仕事の負担を軽減できる点がメリットです。

浮いた時間で他の業務ができるため、仕事の生産性が向上し、業務効率化につながります。ピッキング作業に時間がかかり残業が生じている場合は、残業時間の短縮・削減も可能です。

2. 作業の品質を一定に保てる

ロケーション管理を行うことで誰でも簡単に在庫の場所がわかるようになり、作業クオリティーを一定に保てます。複雑な倉庫管理では、長年の倉庫業務を経験している担当者でなければ商品や在庫の位置がわからない状況もあるでしょう。

ロケーション管理を導入することで作業のクオリティーが統一化されるため、新しいスタッフでもすぐにピッキング業務が可能です。長年の経験者は、現場の指揮やマネジメントを行う立場に転向し、より効率的に作業が進みます。

3. ピッキングミスを防止できる

ロケーション管理導入のメリットは、ピッキングミスの防止です。ロケーション管理で商品の場所を明確に決めることで、作業経験の浅い人でも間違えずに商品を見つけられます。商品を数字やコードで管理することによりミスが減り、正確な作業が可能です。

ピッキングのミスは顧客に誤った商品が届いたり、棚卸しで商品数がずれたりするなどトラブルの原因となります。合理的なロケーション管理システムを導入することで、ヒューマンエラーを最小限に抑えられます。

4. 適切な商品管理ができる

ロケーション管理を導入すると、適切な商品管理ができるメリットがあります。種類別に分けて管理できるため在庫数がわかりやすく、売り逃しや過剰在庫の防止が可能です。

管理場所を決めずに商品を保管すると、商品と商品の間に別の商品が隠れ、正確な在庫把握ができない問題があります。商品のサイズが形状に応じて効率的な配置を考えられるため、落下や加重で商品が傷むリスクを抑えられます。

ロケーション管理の3つのデメリット

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ロケーション管理のデメリットは、次の3つです。

  1. 設備投資や管理費が必要になる
  2. 保管効率が低下する
  3. ロケーション変更作業の負荷が大きい

1. 設備投資や管理費が必要になる

ロケーション管理を導入する場合、ピッキングシステムやハンディ端末などの設備投資、管理費用が必要になります。以下の表は、物流倉庫における基本的な料金相場です。

ラックは商品のサイズや量により大きさが異なりますが、管理効率を上げるにはなるべく同じものを複数購入します。

倉庫保管料 1坪3,000〜7,000円
業務管理料 10,000〜50,000円
コンテナ荷下ろし料 20,000〜35,000円
システム手数料 20,000〜50,000円

2. 保管効率が低下する

ロケーション管理は、品目ごとの管理場所を確保するため、売れ行きのよくない商品にもスペースを割く必要があります。保管に必要なスペースが広くなり作業動線が長くなると、ピッキング効率が低下します。

多くの品数を効率的に管理するためには、固定ロケーションではなくダブルトランザクション形式がおすすめです。ピッキング導線を短縮すると同時に保管効率を高めるのがいいでしょう。

3. ロケーション変更作業の負荷が大きい

システム化されていない倉庫では、ロケーションを変更するたびに作業効率が下がります。ロケーションを変更すると作業の習慣が崩れる、一時的には作業スピードが低下するリスクがあるためです。

商品管理システムやハンディ機器を導入している場合は、ロケーション変更の際もシステム上に表示された場所を参考に作業できます。スタッフの記憶や経験に頼るのではなく、システムで管理された運用が好ましいでしょう。

ロケーション管理の導入はコンサル会社への依頼がおすすめ

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ロケーション管理の導入を検討する際、手順やシステム構築で悩むことがあるでしょう。商品数の多い在庫整理は、自社内でのシステム構築は難しく、専門家の意見を取り入れる必要があります。

1度ロケーションを移動すると変更に手間がかかり、作業員の混乱にもつながります。こまめに変更が必要な状況に陥らないためにも、ロジックに基づいた配置をアドバイスしてもらいましょう。

まとめ

ロケーション管理は、倉庫内での作業効率向上に効果がある管理方法です。経験の浅い作業員でもミスなくピッキングでき、商品の在庫量を正確に把握できます。ロケーション管理の導入では、効率的な保管方法、倉庫環境の整備に知識のある専門家への相談がおすすめです。

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監修者の一言

現在は在庫管理のシステム化が主流となり、それに合わせてロケーション管理を行っている業者も多くなりました。特に、雑貨や美容品のように多品種多量の商品を取り扱うビジネスをしている会社は入出庫管理を徹底しています。

ただ、自社でシステムを構築するというよりは、倉庫業者が代理で保管、入出庫管理を行っているケースが多いです。外注する際は、依頼先の業者に商品の特性をしっかりと理解していただく必要があります。

固定ロケーションには定期的に受注がある商品を、フリーロケーションには単発の受注が多い商品を保管するといった商流的な部分の教育や、例えば、シャンプーやフレグランスなどは香りが強いため、匂いが移りやすい商品とロケーションを分けるなど、品質維持のための教育も必要です。

また、作業工程表を作成することで作業手順を確立し、事故が起こった場合に、どこの工程が原因であったのか特定できる体制作りをしましょう。システム管理が徹底されているからと言って、作業を行うのはあくまで人間です。かならずヒューマンエラーは発生します。そうした時に改善対策できるのか、できないのかで競合相手と大きな差が出てきます。

みんなの貿易相談室
台田雄樹
監修者

国際輸送分野に8年間従事。東証上場の総合物流企業で、国際一貫輸送業務を中心に7年間携わる。通関士として航空貨物の通関業務も行う。またミャンマーへ6ヵ月間駐在し、現地の物流事情の調査や営業も経験する。その後大手自動車部品メーカーへ転職。現在は国内、海外工場間の国際輸送業務、及び貿易企画に従事する。北南米、中国、ベトナム、フィリピンの輸送を担当。日本と海外拠点間だけでなく、海外拠点同士の輸送管理も行っている。

比較ビズ編集部
執筆者
比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。
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