料金別納郵便とは?利用条件・出し方や料金後納郵便との違いを詳しく解説

株式会社ウイングフォーム
監修者
株式会社ウイングフォーム 代表取締役 伊藤友也
最終更新日:2024年07月18日
料金別納郵便とは?利用条件・出し方や料金後納郵便との違いを詳しく解説
この記事で解決できるお悩み
  • 料金別納郵便とは?
  • 料金別納郵便を利用するには?
  • 料金後納郵便との違いは?

料金別納郵便は、日本郵便が提供しているサービスです。大量の郵便物や荷物を発送する際に切手を貼る手間が不要で、料金の一括払いができます。

郵便物に切手を貼る作業を省略できるため、発送作業の効率を向上できます。広告掲載も可能で、セール情報のはがきやたくさんのDMを送りたいときに便利です。

この記事では、料金別納郵便に関心のある方に向けて、料金別納郵便の利用条件や手続き方法を詳しく説明します。記事を読み終わった頃には、利用する際の注意点やポイントを把握できるでしょう。

「大量の荷物をまとめて送りたい」「DMやはがきを低コストで送りたい」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

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料金別納郵便とは切手を貼らずに郵便物を発送できる方法

ポスト

料金別納郵便とは切手を貼らずに郵便物を発送できる方法です。料金別納郵便は、日本郵便が提供するサービスの1つで、切手を貼る手間を省き、後からまとめて料金を支払うことができます。料金別納郵便を利用することで、郵便物の送付作業を効率化できます。

ハガキや封書を送る際には切手を貼っての投函や、郵便局で料金を支払う必要がありますが、料金別納郵便を利用する場合は手続きの省略が可能です。

たとえば、店舗がセール情報のはがきを送りたい場合や、営業活動で大量のDMを送りたいときに便利でしょう。料金別納郵便はすべての郵便局で利用できないことに注意が必要です。

料金別納郵便と料金後納郵便の違い

料金別納郵便と料金後納郵便の違いには、支払方法が挙げられます。料金別納郵便は、発送時にまとめて料金を支払うシステムであり、料金後納郵便は翌月に一括で支払う方式です。

料金後納郵便は、日本郵便が提供している郵便物や荷物の差し出しサービスの1つです。両サービスには、支払方法以外に、取扱郵便局の承認や担保の有無など利用条件に関しても異なる点があります。

料金別納郵便 料金後納郵便
取扱郵便局の承認 不要 必要
利用条件 料金の同じ郵便・荷物を同時に10通以上差し出し(荷物の個数に例外あり) 差し出す郵便・荷物が月50通以上(荷物の個数に例外あり)
担保 不要 場合によって必要
差し出しの方法 取扱郵便局に持ち込み 取扱郵便局・他局に持ち込みまたは後納ポストイン
郵便料金の支払方法 郵便物を差し出す際に都度支払い(郵便切手の支払いでも可) 翌月末の振り込みまたは翌月20日の引き落とし
郵便物の表示 印刷またはスタンプ 印刷またはスタンプ

料金別納郵便は、セールやキャンペーンのダイレクトメールなど、スポット的に大量の荷物を差し出せる点が強みです。料金後納郵便は、毎月50個以上の郵便物を発送する場合に便利な発送方法です。

料金別納郵便の3つのメリット

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料金別納郵便のメリットには次の3つが挙げられます。

  • 料金の一括払いができる
  • 切手を貼る手間がない
  • 郵便物の差出状況を記録できる

料金の一括払いができる

料金の一括払いが可能であることは、料金別納郵便を利用するメリットの1つです。大量の郵便物を送る場合、切手の購入や在庫不足による手間を省けるうえ、現金で一括支払いが可能なため業務の簡略化が図れるでしょう。

切手を貼る手間がない

料金別納郵便のメリットには、切手を貼る手間がないことが挙げられます。料金別納郵便では、切手を貼る代わりに「料金別郵便」を示すスタンプを使用します。スタンプを宛名と一緒に印刷することで、切手を貼る手間を省くことが可能です。

通常のはがきやDMを発送する際には、宛名が印刷されたはがきごとに切手を貼る必要があります。料金別納郵便は、切手貼り作業を省略し、発送業務の効率化を図れます。

郵便物の差出状況を記録できる

料金別納郵便を利用するメリットには、郵便物の差出状況を記録できることが挙げられます。料金別納郵便を利用する際には「別納郵便物等差出表」に差出人の情報や差出情報を記入します。

記録される差出状況は下記のとおりです。

  • 差出人の氏名・住所・電話番号
  • 差出日
  • 郵便物1通あたりの料金
  • 枚数
  • 合計金額

発送日や郵便物の枚数・合計金額などが記録されるため、情報は記録として残り、経理処理をスムーズに行うことができるでしょう。

料金別納郵便の利用条件

ビジネスイメージ

料金別納郵便の利用条件は次のとおりです。

  1. 差し出す郵便物が同一料金であること
  2. 同時に10通以上の郵便物を差し出すこと
  3. 郵便切手か現金で支払うこと
  4. 料金別納郵便の表示をすること

1. 差し出す郵便物が同一料金であること

料金別納郵便では、差し出す郵便物や荷物が同一料金であることが必要です。異なる種類のDMを送る際に、料金が変更される場合は料金別納郵便を利用できません。料金ごとに差し出す郵便物を分ける場合は問題ありません。

たとえば、全部で40個の荷物があり、20個が1,000円、20個が500円の場合、金額別ごとに料金別納郵便で差し出すことが可能です。

2. 同時に10通以上の郵便物を差し出すこと

料金別納郵便を利用するためには、同時に10通以上の郵便物を差し出す必要があります。10通に満たない場合は、料金別納郵便として利用できません。

日本郵便の取り扱う下記のサービスは、1通(個)からでも料金別納郵便で配送を利用できます。

  • ゆうパック
  • 重量ゆうパック
  • ゴルフゆうパック
  • スキーゆうパック
  • 空港ゆうパック
  • 電子郵便物(レタックス)
  • 国際小包
  • EMS

3. 郵便切手か現金で支払うこと

料金別納郵便の支払いは、郵便切手か現金で行うことが条件です。クレジットカードやオンライン決済などでの支払いはできません。

料金が100万円を超える場合は、切手での支払いができないため、支払い方法を確認することが重要です。

4. 料金別納郵便の表示をすること

料金別納郵便の利用には、料金別納郵便の表示が必要です。郵便物や荷物の表面に、料金別納郵便であることを示さなくてはなりません。表示があることで郵便局での受付作業がスムーズになります。

表示上部の「差出郵便局名」には、発送する郵便局の名前を入れますが、郵便物に差出人の名前と住所を記載することで省略可能です。

料金別納郵便の利用方法

料金別納郵便の利用方法は下記のとおりです。

1. 近くの集配郵便局へ持ち込む 「差出事業所名」を記載した郵便局に持参する
2. 別納郵便等差出票への記入 「別納郵便等差出票」に必要事項を記入する
3. 窓口へ提出 記入が完了した別納郵便等差出票と郵便物を窓口に提出する
4. 料金の支払い 窓口で料金別納分の支払いを行う
5. 料金別納の表示 支払い後に料金別納の表示を行う

料金別納郵便の種類とサイズ

料金別納郵便の種類とサイズは次の2つがあります。

  • 円形の場合は直径2cm〜3cm
  • 四角形の場合は縦横ともに2cm〜3cm

円形の場合は直径2cm〜3cm

名称未設定のデザイン

参照:郵便局

料金別納郵便の表示が円形の場合は直径2cm〜3cmに収める必要があります。上部には差出事業所名を郵便局名として記載します。たとえば、銀座郵便局へ差し出す場合は「銀座局」と印字しましょう。

下部には「料金別納郵便」と印字し、差出人名が記載されている場合は事業所名を省略することもできます。

四角形の場合は縦横ともに2cm〜3cm

名称未設定のデザイン (1)

参照:郵便局

四角形の場合は縦・横ともに2cm〜3cmの範囲に収める必要があります。円形と同じく、上部には差出事業所名の記載と、下部には「料金別納郵便」の印字が必要です。

円形・四角形ともに郵便物や荷物を送る日数によって、スタンプに表記するラインの数が異なります。

名称未設定のデザイン (2)

「3日程度の送達余裕承諾をした広告郵便物、区分郵便物、第三種郵便物(特割)」への表示形式

名称未設定のデザイン (3)

「7日程度の送達余裕承諾をした広告郵便物、区分郵便物、第三種郵便物(特特)」への表示形式

参照:郵便局

まとめ

料金別納郵便は、切手を貼る必要がなく料金を一括して支払えるため、大量の郵便や荷物の発送準備を省力化できるサービスです。料金別納郵便を活用することで郵便物の大量発送における業務効率化や経費削減効果を得られます。

大量のDMやはがきの発送を検討している企業には、有効なサービスです。料金別納表示の印刷に対応している印刷会社では、デザインから任せることもできるため、外注は1つの選択肢といえるでしょう。

「比較ビズ」では、必要事項を入力すると2分程度で、目的や用途にあわせた印刷会社やデザイン事務所をスピーディーに探せます。ぜひ利用してみてください。

よくある質問とその回答

  • 料金別納郵便はすべての郵便局で利用できる?

    料金別納郵便は、指定された集配を行う郵便局や支社指定の郵便局でのみ利用できます。別途、他局差出承認を受けることで「後納郵便物等の他局差出制度」を利用でき、承認を受けた郵便局以外にも差し出しが可能です。

  • 料金別納郵便は広告掲載ができる?

    料金別納郵便の表示には、企業や店舗のロゴ、キャンペーン情報などの広告を掲載できます。表示領域内には風紀上、好ましくない内容や法令に違反する広告は掲載できないため、注意が必要です。

    料金別納郵便と表記した下半分のスペースに、差出人の対応業務を示す広告を印字できます。

    参照:郵便局

  • 料金別納郵便を利用する際の注意点は?

    料金別納郵便を利用する際の注意点には次が挙げられます。

    • 差し出す郵便物は同一料金の必要がある
    • 同時に10通以上の郵便物を差し出す必要がある
    • 郵送料金は現金または切手で一括で支払う必要がある
    • 100万円を超える場合は切手での支払いはできない
    • 郵便ポストから差し出すことはできない
  • スタンプの大きさや種類は?

    スタンプの形状は丸型もしくは四角から選択できます。上部に「差出事業所名」として郵便局名を記載し、下部には「料金別納郵便」と印字します。

    スタンプの大きさや種類は下記のとおりです。

    スタンプの形状 丸型か四角から選択できる
    スタンプの大きさ ・丸型の場合は直径2〜3cm
    ・四角の場合は縦と横が2〜3cm
    スタンプを押す場所 ・封筒の左上に押す場合が一般的
    ・横に長い封筒を使用する場合は右上

    たとえば、ハガキDMを発送する場合、料金別納表示込みでデザイン制作してプリントすることで、切手を貼る手間なしにDMを発送できます。

監修者のコメント
株式会社ウイングフォーム
代表取締役 伊藤友也

広告代理店勤務を経て、地元である埼玉県さいたま市地域の広告物に特化して取り組める環境をと思い、株式会社ウイングフォームを起業。主に企業や飲食店のDTP印刷、ホームページ制作および広告代理業などを行い、地元地域のみならず各地域クライアントが「根差すPR」を目指して展開。会社やお店だけでなく個人の依頼も取り扱い、数量の少ない印刷物や小回りの利くちょっとした制作物を低価格で制作できるよう努めている。

料金別納も後納郵便も、どれも大企業や公共機関の郵便物で使われている印象が強いとは思いますが、実は個人でも利用できることはあまり知られていないのではないでしょうか?さらに料金別納郵便などの表示部分にオリジナルのデザインを入れられることはもっと知られていないかもしれません。

郵便局では広告等と説明しているスペースには、広告以外にイラストでも規定を守ったものであれば何でも実は入れられます。例えば料金別納郵便のスペースに花柄などを入れて、ワンポイントおしゃれな結婚式招待状に仕上げるということもできます。

そういった表示部分のデザイン印刷もしてくれる印刷会社さんはありますので、用途に応じて利用してみてはいかがでしょうか?
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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  • 適した印刷方法を選ぶのが難しい
  • 印刷費用の相場が分からない

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