青色申告とは?申告決算書の書き方をカンタン解説

更新日:2020年03月13日 発注カテゴリ: 税理士・公認会計士
青色申告とは?申告決算書の書き方をカンタン解説

所得税の確定申告の際、青色申告特別控除を受けるには青色申告決算書を作成して提出する必要があります。本記事では、青色申告とはどのようなもので、申告決算書はどのように書けばよいのかなどお伝えしていきます。

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確定申告の基礎知識

個人が1年間の事業活動した結果得た所得には所得税が課されますが、この所得税を納めるには自分で確定申告書を作成し、提出する必要があります。

また、個人事業主の確定申告には青色申告と白色申告があります。

ここでは、確定申告に関する基礎知識や白色申告と青色申告の違いなど解説していきます。

所得がいくらあると確定申告が必要になる?

1年間の所得が一定以上ある方は確定申告をする必要がありますが、この一定額については専業の個人事業主の方の場合と副業の方の場合とで以下のように異なります。

  • 専業の個人事業主:基礎控除額38万円超の所得がある場合
  • 副業の個人事業:給与所得以外の総所得が20万円超ある場合

なお、所得の額とは総収入から経費を差し引いた額のことを指します。

白色申告と青色申告

個人事業主の確定申告には白色申告と青色申告の2種類あります。

白色申告とは簡易的な帳簿の付け方で確定申告する方法で、事前に申請など必要がありません。

一方、青色申告は「複式簿記」による方法で決算書を作成し、提出する必要のあるもので、事前に申告しなければなりません。

ただ、青色申告することで最大65万円の「青色申告特別控除」を受けられる他、青色専従者控除や赤字の繰越といった特典を受けることができます。

白色申告と青色申告の必要書類

確定申告時には、白色申告と青色申告で以下のように必要な書類が異なります。

  • 白色申告:収支内訳書と確定申告書B様式
  • 青色申告:青色申告決算書と確定申告書B様式

白色申告書の際に提出する収支内訳書は売上先や収入、必要経費などを記入するだけで特に簿記に関する知識を必要としません。

一方、青色申告で必要となる青色申告決算書は複式簿記による帳簿付けが必要で、簿記に関する知識が必要です。

ただし、最近では無料の会計ソフトで比較的簡単に決算書類を作成できるようになっています。

なお、白色申告の場合でも青色申告の場合でも、上記以外に源泉徴収票や生命保険の控除証明書など別途用意する必要があります。

また、確定申告書の作成に使用した領収書の提出は不要ですが、原則として7年間保存することが義務付けられています。

青色申告決算書の内容

青色申告決算書は以下のような構成となっています。

  • 1ページ目:損益計算書
  • 2・3ページ目:損益計算書の内訳明細書
  • 4ページ目:貸借対照表

損益計算書とは

損益計算書とは、1年間(1月1日〜12月31日)の収支と費用の額を計算するものです。

所得の額を計算する「所得金額=収入金額-必要経費」を表したもので、月毎の収入金額や仕入金額を記載する内訳明細書を作成する必要があります。

貸借対照表とは

貸借対照表とはある時点での資産・負債・純資産(資本)の額がいくらになっているかを計算する書類です。

損益計算書で計算した結果も貸借対照表に記載されることになります。

青色申告決算書の書き方

次に、青色申告決算書の書き方について見ていきましょう。

なお、青色申告する際の確定申告書の作成手順は、基本的に以下のような流れで進めます。

  • 損益計算書と内訳明細書を作成し、双方の金額が一致するか確認する
  • 貸借対照表を作成する
  • 損益計算書や貸借対照表の内容を確定申告B様式に書き写していく

損益計算書の書き方

まずは損益計算書の作成を始めます。 損益計算書と損益計算書の内訳明細書はつながっているため、明細書を作成しながら損益計算書を作成していくとよいでしょう。

損益計算書への各欄には、事前に作成した残高試算表や集計表などをもとに記入を進めていきます。

なお、手書きで損益計算書の作成を進める場合、残高試算表にあって損益計算書にない勘定科目がある場合、空欄部分に新しく勘定科目を追加して記入します。

内訳明細書の記入部分は以下の通りです。

月別売上金額及び仕入れ金額

月別の収支を記載する欄で、合計額は損益計算書の「売上金額」、「仕入金額」と一致する必要があります。

給与賃金の内訳

従業員に支払った給与や賞与、預かった源泉所得税を記入します。記載金額の合計が損益計算書の「給料賃金」と一致する必要があります。

専従者給与の内訳

青色事業専従者に対して支払った給与や賞与、預かった源泉所得税を記入します。記載金額の合計が損益計算書の「専従者給与」と一致します。

貸倒引当金繰入額の計算

売掛金に貸倒引当金を設定する場合はこの欄に記入します。また、記載した金額は損益計算書の「貸倒引当金」と一致します。

青色申告特別控除の計算

損益計算書の所得金額の計算が終了したら、青色申告特別控除額を記入しましょう。本欄で記載した金額を損益計算書の「青色申告特別控除」に書き写します。

減価償却費の計算

自動車やパソコンなどの備品の内、10万円以上するものはその耐用年数ごとに減価償却していく必要があります。

ここでは、各年の減価償却費を計算し、記載します。ここに記載した額の合計額が損益計算書の「減価償却費」と一致します。

利子割引料の内訳

個人からの借入など金融機関以外の借入がある場合、本欄に記載します。損益計算書の「利子割引料」は金融機関からの借入も含むため、本欄の記載金額とは一致しないことがあります。

税理士、弁護士等の報酬、料金の内訳

税理士や弁護士に支払った報酬や料金がある場合には相手先と報酬金額、源泉所得税を記載します。損益計算書で「支払報酬料」などの勘定科目を設定します。

地代家賃の内訳

事務所や店舗、事務所など支払った地代について、その相手先は支払額を記載します。損益計算書の「地代家賃」と一致します。

本年における特殊事情

前年と比較して大きく数字が変動しているような場合(主要取引先の倒産や病気療養など)に記載します。通常は空欄で提出します。

貸借対照表の書き方

貸借対照表では左側に「資産」の勘定科目の、右側に「負債」の勘定科目の期首・期末残高を記入します。

また、下部には「青色申告特別控除前の所得金額」を記載する必要がありますが、ここは損益計算書の額と同じ金額となります。

なお、貸借対照表では左側の金額と右側の金額が一致します。

確定申告の提出方法

青色申告決算書と確定申告書を作成したら、毎年2月16日〜3月15日までの間に申告書を提出する必要があります。

確定申告書は期間中に直接税務署に行って提出する方法の他、郵送による方法や電子申告する方法などもあります。

青色申告の届出の期限

青色申告で確定申告するには、事前に届け出しておく必要があります。

この、事前申告には期限があり、原則として開業してから2カ月以内となっています(ただし、開業日が1月1日〜1月15日の場合は3月15日までの提出)。 確定申告の提出期限と併せて、覚えておくようにしましょう。

まとめ

青色申告の基本的な内容や青色申告決算書の書き方などお伝えしました。

青色申告書の作成には簿記に関する専門的な知識が必要になりますが、最大65万円の特別控除や青色専従者控除などさまざまな特典を受けられます。

税理士に確定申告を依頼すれば、費用はかかりますが上記特典を受けられるのに加え、帳簿付の手間も大きく減らすことができます。

税理士は事務所ごとに費用や信頼性が異なり、また利用者との相性もありますが、ビジネスマッチングサービス『比較ビズ』なら、簡単な入力フォームで無料ですぐに相談できるので、利用してみてはいかがでしょうか。

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