下水道工事の費用相場を徹底解説!汲み取りトイレ・新築・浄化槽のケース別

更新日:2019年04月26日 発注カテゴリ: 設備・管工事
下水道工事の費用相場を徹底解説!汲み取りトイレ・新築・浄化槽のケース別

この記事では、下水道工事にかかる費用相場や業者選びのポイント、下水工事の手順や安く済むケースなどを中心に紹介していきます。浄化槽と下水道ではどちらが良いか、下水道の引き込み費用はいくらか、汲み取り式トイレからから水洗トイレへのリフォーム工事はどれくらいの費用と期間かなど、下水道工事で浄化槽の設置や撤去、トイレのリフォーム、新築の下水引き込み工事などケース別の費用を詳しく解説します。

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下水工事とは

下水道は、キッチンや水洗トイレ、お風呂など家庭から出る排水はもちろん、工場などから出る産業排水を排水管から公共下水道管へ流し、排水処理場できれいな水に浄化し河川に放流しています。新築を建てた際や中古住宅の増改築を行った際には下水工事が必要になります。

下水工事で代表的なものといえば、汲み取り式トイレの水洗化や浄化槽から公共下水道への切り替え時、家庭の生活排水を公共下水道管に繋ぐ必要が発生した時、公共の下水道が通っていない地域の浄化槽設置などがあります。

しかし、浄化槽が設置されている家庭でも、下水道法に基づき地域で下水道が整備され供用開始になってから3年以内の下水管接続が義務付けられています。汲取り式トイレは水洗式トイレに改造、浄化槽を利用している家庭も直接下水道への切替をしなければならないので注意しましょう。

浄化槽と下水道はどちらが良い?

新築や建売住宅を購入した時、浄化槽と下水道への接続はどちらのほうが良いのか迷うこともあると思います。特に気になるのは、費用面や衛生面、使い勝手の部分でどちらのほうがおすすめなのかといった点でしょう。

浄化槽と下水道の費用はどちらがお得?

まず、費用の面ですが、浄化槽には維持費(清掃代など)と消耗品費(ポンプやろ材など)があります。一方、下水道にも家庭によって異なる公共の水道料金、下水の接続工事費用などがかかります。もし、半永久的に浄化槽のままということであれば、費用に大きな差はないかもしれません。

しかし、浄化槽を設置したあとで下水道の整備が完了し共用出来るようになれば、義務として下水道への切り替えが必要になります。浄化槽の撤去費用のほか、浄化槽の汚水と雨水の配管が分けられていなければ分離費用もかかるので、工事費用がかさむ可能性が高いです。

下水が整備されていなければ浄化槽の設置は必須ですが、その地域の下水が今後どのようになるか(自治体によって水道代より浄化槽の維持費のほうが安いなど)をしっかりチェックしておかないと、二重に費用がかかる場合があるので注意しましょう。

臭いや害虫は?

続いて衛生面です。浄化槽の場合は、年に1、2回程度は浄化槽内の汚水を汲み取る機会があり、近隣も浄化槽で統一されていることから全体的に浄化槽の周辺が臭うことがあります。不衛生ということはなく、臭さが耐えきれないほどでもありませんが、頭に留めておきたいポイントです。

下水は下水管が配備されるので、下水管を伝って害虫が室内に侵入しやすい構造になっています。もちろん、害虫対策をしっかり行えば被害を防ぐことは出来ますので、これだけで下水への接続を躊躇うことはありません。

浄化槽と下水道はどっちが便利?

最後に使い勝手の面です。下水にすると水洗トイレで子供にも高齢者にも使いやすくなります。また、モーターの音なども気にならなくなるので、利便性の面でもストレスが無くなるでしょう。さらに浄化槽は定期メンテナンスで業者が訪れるので、対応が面倒という声もあります。

浄化槽と下水道のどちらが良いかは個人の感じ方や優先度次第でしょう。しかし、浄化槽を選んでもいずれ下水道になるパターンが多く、自治体管轄で安心安全という面でも、長期的にみて下水道をおすすめします。

下水道工事を行うメリット

下水工事を行うとどのようなメリットがあるのかもまとめました。浄化槽から下水道に切り替えることの主なメリットには、

  • ドブがなくなり害虫の発生を抑えられるので衛生的
  • 水洗トイレは子供や高齢者にも使いやすい
  • 汲み取り式トイレのモーター音がなく騒音の心配なし
  • バクテリアに酸素を送るブロア装置などの電気代がかからない
  • 浄化槽維持・管理の手間や費用が不要
  • 臭いが気にならなくなる
  • 河川の水質汚染が防げてエコ
  • 浄化槽があった場所の有効活用が可能

などがあります。浄化槽には耐用年数があり、定期メンテナンスを行う中で劣化が認められれば交換費用がかかるため、長い目で見ると、下水道工事を行ってしまったほうがかかる費用や手間はお得と言えるでしょう。

下水道工事の費用相場

新築の下水道引き込み工事の費用相場

新築を建てた時は、新たに下水道の引き込み工事をしなければなりません。この時注意しなければならないのが、自宅近くの敷地に公共下水道管の公設マスがあるかどうか、という点です。掘削する費用があるかどうかもこれによって変わるので注意してください。

まず、近くに公共下水道管の公設マスがあれば、下水道の引込工事は30万円〜50万円前後で済みます。しかし、公共下水道管の公設マスが道路の反対側にあったり、土地の前まで来ていない時は、別途で費用が必要になり、50万円〜80万円近くになることもあります。

各市町村や専門業者、新築の建築に携わった住宅メーカーなどに確認・相談しておくことで、ある程度の費用相場は事前に把握することが出来ますので、早めにはっきり知りたいという時は相談すると良いでしょう。

トイレのリフォーム工事にかかる費用相場

下水道工事に伴うトイレリフォームの費用も、状況によって大きく変動します。まず、合併浄化槽式トイレから公共下水道に切り替える工事は、10万円〜20万円程度と一番費用が安く済みます。理由は、汚水と生活排水の排水管が分離していないため、その配管をそのまま公説マスに接続すれば良いためです。

続いて、浄化槽式トイレから公共下水道に切り替える工事は、トイレはすでに水洗なので30万円〜40万円程度でリフォーム可能です。一番費用がかかるのは、汲み取り式トイレから公共下水道に切り替える工事の場合。

この場合はトイレ自体のリフォームが必要になるため、50万円〜60万円前後がかかります。ただ、水洗トイレになると使い勝手が良いだけでなく臭いがなくなるので、長い目で見ると決して高い費用ではないでしょう。

浄化槽から下水道への切り替え工事の費用相場

浄化槽から下水道への切り替え工事には、役所への申請が必要になります。その上で、浄化槽の部分撤去工事、排水設備工事、浄化槽埋め戻し、公設マス接続工事などにかかる費用がかかります。問題なく公設マスが近くにあれば、費用は全て込みでも30万円前後です。

ただし、工事の環境や配管状況によっては50万円〜80万円程度かかることもあります。

下水道工事で使える補助金

各市区町村によっては、快適な生活環境の確保・公共用水域の水質汚濁防止及び浄化の促進を目的に、下水工事に対しての助成金・補助金を交付しているところもあります。補助金・助成金の交付を受けるにはいくつかの条件があります。

例えば、支給した補助金でかならず水洗トイレへのリフォームを実施すること、公設マスに接続する住宅が2戸以上あること、これまで補助を受けて共有管を設置したことがない、市民税や固定資産税など個人の税金をきちんと完納していることなどが挙げられます。

この条件は市区町村や自治体によって異なり交付される額や期間も違うので、自分の住んでいる地域に下水工事の補助金制度があるかどうか、どのような条件があるかなどはホームページで事前に確認しておきましょう。

下水道工事の流れ・手順とかかる期間

下水工事は、配管の状態や工事の種類、水洗トイレへのリフォームか浄化槽の撤去などを含むのかによって様々です。かかる期間としては、単純な作業であれば3日〜5日、大規模な工事になると一週間から10日程度かかる場合があります。

トイレ工事の場合は一時的に使用できない時間があり、最長で3日程度、最短でも3時間程度はみておくと良いでしょう。合併浄化槽の利用がある場合は、風呂やトイレ、キッチンも合わせて数時間程度使えなくなります。使えない間はポータブルトイレや近所のコンビニなどのトイレを借りることで対処することになります。

続いて、浄化槽から下水道への切り替え工事や新築の下水引き込み工事の手順や流れについても解説していきます。一般的な下水工事の流れとしては、

  • 1.事前の家屋調査、土地調査、測量
  • 2.地域への説明会や工事のお知らせ文配布
  • 3.下水道本管の工事
  • 4.片付け
  • 5.市が行う完了検査
  • 6.供用開始
  • 7.公共下水管の接続工事(汲み取り式トイレは水洗トイレに改造)

という手順で進んでいきます。下水道の工事は道路を規制しなければならないため、近隣への説明や理解が欠かせません。

失敗しない下水道工事業者選びのポイント

下水工事は水道技術管理者の資格を取得している排水設備指定工事業者しか施工することが許されていないため、よっぽどのことがない限り悪徳業者に依頼してしまうといったような失敗は起こらないでしょう。

しかし、下水工事をした直後から新築の室内がなんとなく臭い…といったトラブルも少なくなく、実績や費用だけで業者を選んでしまうと、改修に追加料金がかかってしまうこともあります。そのため、下水工事の業社を選ぶ際には以下の点に注意してください。

きちんと資格を持っている業者か

先述したように、下水工事を行うには水道技術管理者の資格を取得している排水設備指定工事業者である必要があります。きちんと資格を持っていれば大丈夫と安心せずに、ホームページの実績を確認したり、SNSや口コミで評判をチェックしたりしましょう。

上水道と下水道の双方で指定業者になっていれば、技術や実績の面でより安心できます。また、下水道の工事をする際は、近隣住宅と合同で行う場合もあるので、近所の方の意見や口コミを聞くことも正しい情報を得る方法の一つです。

アフターサービスが充実しているか

まず、見積もりの段階で「こんなことが起こるかもしれない」というリスクについてもきちんと説明してくれる業者かどうかが重要です。下水道工事は、工事を進めていく中でトラブルや追加で必要な施工が発生する場合もあるので、実績がある熟練した業者であればある程度想定が出来ます。

工事中、工事終了後それぞれでどんなリスクがあるか、そのリスクに対してそんな対応をしてくれるかは予め確認しておくようにしましょう。工事終了後に万が一悪臭が消えない、水漏れがあるなどがあれば、速やかにアフターフォローしてもらえるようにしておくと安心です。

複数の会社から見積もりをもらい内容や費用を比較

工事業者は最低でも3社、余裕があれば5〜6社は見積もりをとって比較するようにしましょう。その際、極端に見積り金額が安い業者は施工技術やサポート内容が十分ではないかもしれません。注意すべきは、見積もりの内容がどのくらい詳細に書かれているか、または説明してもらえるかです。

料金に関しては、工事の過程で部品が必要になったり、追加で施工する箇所が発生したりしますが、その際良心的に対応してくれる業者もあれば、追加料金が高額という業者もあります。近年、依頼主と業者の金銭トラブル件数が増えていますので、できるだけ多くの業者の話を聞くようにしましょう。

対応地域の確認

下水道工事の業者はエリアを限定していることが多いので、業者を選ぶ際は自分が住んでいる地域が対応エリアかどうかをまず確認しましょう。業者は長い付き合いになることが多いので、可能であれば出来るだけ地域密着型の自宅から近い業者を選ぶと良いです。

評判が良いからと遠い地域の業者を選ぶと出張費用がかかることもあるので、地元で評判の良い業者を選んでください。

まとめ

これまで下水工事の費用相場と業者選びのポイント、流れや手順、かかる期間などについてお伝えしてきました。風呂、キッチン、トイレ、洗面所、洗濯機など家庭内では水を使うことが多いので、下水工事には気を配りたいもの。

工事費用が安いからと施工を依頼し、後々大きなトラブルになったりしては生活にも支障をきたします。下水道工事を業者に依頼する際は、くれぐれも費用の安さだけでなく、実績やサポート範囲なども確認するようにしましょう。

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