階段リフォームを行う目的は?費用を抑える3つの方法や補助金の種類を解説
- 階段リフォームを行う目的は?
- リフォーム費用を抑える方法は?
- 階段リフォームに活用できる補助金は?
階段リフォームは、行うことで安全性や利便性の向上を期待できます。たとえば、手すりや滑り止めを追加することで、安全な環境を作り出せるでしょう。DIYを行ったり補助金を活用したりすると、費用の負担を抑えられるためおすすめです。
この記事では、階段のリフォームを行う目的や費用を抑える方法などを解説します。最後まで読めば、DIYの手順も把握できるでしょう。階段リフォームを行い、家の安全性を高めたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
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階段リフォームの目的3つ
階段リフォームの目的は、以下の3つです。
- 安全性の向上
- 美観の向上
- 利便性の向上
1. 安全性の向上
階段は日常生活の中で頻繁に使われる場所であり、事故のリスクも高いエリアです。特に高齢者や小さな子どもがいる家庭では、段差の高さや踏み面の滑りやすさが転倒の原因になることがあります。
階段リフォームでは、滑り止めの設置・手すりの追加・段差の均一化など、安全面の改善が可能です。適切な対策は、日常生活の安心感を高めるとともに、将来のバリアフリー化にもつながります。
2. 美観の向上
古くなった階段は、キズ・汚れ・きしみ音などが目立ち、住まい全体の印象を損ねてしまう場合があります。リフォームによって新しい素材を使用したり、内装とのデザインを統一したりすることで、空間の雰囲気を一新できるでしょう。
木材の質感を活かしたナチュラルな階段や、スタイリッシュなモダンデザインなど、自分のライフスタイルにあわせた階段を選ぶことが大切です。階段の外観や使い勝手を改善することで、建物全体の価値や快適さが向上します。
3. 利便性の向上
階段は単なる移動手段ではなく、収納スペースとしての活用や、動線を工夫することで生活の利便性を高めることもできます。
たとえば階段下に収納を設けることで空間を有効活用したり、傾斜角度を変えて昇降しやすくしたりすることもできるでしょう。照明やセンサーを取り付けると、夜間の利用時も快適に使用できます。
階段の上貼りリフォームにかかる費用と工期
階段の上貼りリフォームは、既存の階段に新しい素材を貼り付けることで、外観や耐久性を向上させるリフォーム方法です。通常、古い階段や傷んだ階段の表面を美しくするために行われます。費用相場は以下のとおりです。
費用の目安 | 工期 | |
---|---|---|
業者 | 10万〜20万円 | 1〜2日 |
DIY | 5万〜10万円 | 2〜3日 |
新しい素材(木材・ラミネート・カーペット・石材など)を使用して、階段全体の外観を変えられます。上貼りリフォームは比較的簡単に施工できるため、手軽に階段の見た目や品質感を高められるでしょう。
業者に依頼する場合の費用と工期
階段の上貼りリフォームを業者に依頼する場合、費用は10万〜20万円、工期は1〜2日が相場です。費用は階段の形状に大きく影響されます。形状による料金の違いは以下のとおりです。
まっすぐな直階段 | 10万〜15万円 |
---|---|
L字やU字の折れ階段 | 15万〜20万円 |
使用する床材によっても費用は変動します。滑りにくい素材や弾力がある素材は比較的高価です。
DIYで行う場合の費用と工期
DIYで階段の上貼りリフォームを行う場合、費用は5万〜10万円、工期は2〜3日が相場です。費用の内訳を以下にまとめました。
道具 | 5,000円 |
---|---|
床材 | 5万〜10万円 |
どちらもホームセンターやネットショップで購入可能です。業者に依頼する場合同様、床材の種類によって費用が変わります。工期はDIYにどれだけ慣れているのか次第です。普段からDIYを行う方であれば、2日程度で完了するでしょう。
4種類の階段リフォームにかかる費用と工期
階段リフォームの種類は、主に以下の4つです。
- 階段まわりのバリアフリー化
- 階段の勾配変更
- 階段の位置変更
- 階段下への収納増設
それぞれのリフォームで費用や工期は異なります。詳しく説明するため、ぜひ参考にしてください。
1. 階段まわりのバリアフリー化|10万~15万円
階段まわりのバリアフリー化は、階段の登り降りを安全にするために、手すりを取りつけるリフォームです。主に高齢者や子どもがいる家で行われます。費用相場と工期は以下のとおりです。
費用 | 10万〜15万円 |
---|---|
工期 | およそ1日 |
階段の架け替えが必要ないため、費用の面でも工期の面でも負担はさほど大きくありません。ただし、階段が長かったり、手すりを取りつける壁の補強が必要だったりすると費用が膨らみます。
場合によっては、介護保険や自治体の補助金が利用可能です。手すりの取りつけを検討している方は確認してみてください。
2. 階段の勾配変更|25万~100万円
階段の勾配変更は、安全性のために階段の勾配を緩やかにするリフォームです。家族の年齢が上がったり子どもができたりするなど、ライフスタイルの変化で勾配が急な階段が危険とされるタイミングで主に行われます。工法の種類は以下の2つです。
- もともとの階段に1、2段増やす
- もともとの階段をまるごと撤去して新しい階段に架け替える
それぞれ費用や工期が異なるため、以下の表でご確認ください。
費用の目安 | 工期の目安 | |
---|---|---|
1、2段増やす場合 | 25万〜50万円 | 2〜3日 |
新しく階段を架け替える場合 | 80万〜100万円 | 1週間 |
もともとの階段に1、2段増やすリフォームのほうが手軽ですが、スペースがなければ実施できません。どちらの工法が適しているか、業者に確認してみてください。
3. 階段の位置変更|80万~100万円
階段の位置変更は、階段の位置や向きを変更するリフォームで、家全体の間取りを変えるときに行われることが多いです。階段だけではなく周囲の柱・天井・床・壁にも手を加える必要があるため、費用は高く、工期は長くなります。
階段の位置を変更するリフォームに必要な費用相場・工期は以下のとおりです。
費用 | 80万〜100万円 |
---|---|
工期 | およそ2週間 |
基本的に階段の位置変更は家全体のリフォームと同時に行われます。費用や工期も、階段以外のリフォームとあわせて計算するとわかりやすいでしょう。
4. 階段下への収納増設|5万~20万円
階段下への収納増設は、階段下のデッドスペースに収納を作るリフォームです。階段周りの整理やスペースの有効活用を目的に行われます。費用相場と工期は以下のとおりです。
費用 | 5万〜20万円 |
---|---|
工期 | 2〜3日 |
収納スペースの広さ・湿気対策の有無・棚を作成するか否かなどによって費用が変わります。人数が多く物が多い家庭であれば、階段周りがスッキリして見栄えが良くなることが期待できるでしょう。
階段リフォームで活用できる補助金・減税制度3つ
階段リフォームで活用できる補助金や減税制度は、以下の3つです。
- 介護保険の住宅改修女性
- 住宅特定改修特別税額控除
- 固定資産税の減税措置
1. 介護保険の住宅改修助成
介護保険の住宅改修助成では、高齢者の自立を支援する観点から段差の解消や手すりの取り付けなどの住宅改修に対して保険を給付してもらえます。階段の滑り止め設置も、保険給付の対象です。
支給限度基準額は、要支援や要介護などの区分に関わらず生涯で20万円です。要介護状態区分が重くなったとき(三段階上昇時)や転居した場合は、再度20万円までの支給限度基準が設定されます。
2. 住宅特定改修特別税額控除
住宅特定改修特別税額控除とは、マイホームでバリアフリー改修工事を行った場合、一定の金額をその年分の所得税額から控除できる制度です。控除の適用を受ける場合、以下の要件をすべて満たしている必要があります。
1 | 自己が所有する家屋についてバリアフリー改修工事をして、平成26年4月1日~令和7年12月31日までの間に自己の居住のために使用していること |
---|---|
2 | バリアフリー改修工事の日から6カ月以内に居住のために使用していること |
3 | この特別控除を受ける年分の合計所得金額が2,000万円以下であること |
4 | 工事をした後の住宅の床面積が50平方メートル以上であり、かつ床面積の2分の1以上を専自己の居住のために使用していること |
5 | 2軒以上の住宅を所有している場合には、主として居住のために使用していると認められる住宅であること |
6 | バリアフリー改修工事にかかる標準的な費用の額(その工事の費用に関して補助金の交付を受ける場合はその額を控除した額)が50万円を超えるものであること |
7 | 工事費用の2分の1以上の額が自己の居住用部分の工事費用であること |
バリアフリー改修工事には、階段の設置や改良により勾配を緩和する工事も含まれます。バリアフリー改修工事の控除対象限度額は200万円です。
3. 固定資産税の減税措置
一定の個人が新築後10年以上を経過した家屋に対して、一定のバリアフリー改修工事を行う場合、固定資産税の減税措置が適用されます。翌年度分の固定資産税から3分の1が減額される制度です。
一定のバリアフリー改修工事には、階段の設置や改良により勾配を緩和する工事も含まれています。
階段のリフォーム費用を抑える3つの方法
階段のリフォーム費用を抑える方法は、以下の3つです。
- 慣れている人はDIYで済ませる
- 相見積もりを請求する
- 介護保険や補助金を申請する
1. 慣れている人はDIYで済ませる
リフォームのなかでも、簡単な塗装・滑り止めテープの貼り付け・手すりの取り付けなどの作業であれば、DIYで対応できるケースも多いです。DIYに慣れている人であれば、材料費だけで済ませられるため、業者に依頼するよりも大幅にコストを抑えられます。
ただし、安全性に直結する工事や電気配線をはじめとした資格が必要な工事は、専門業者に依頼しましょう。
2. 相見積もりを請求する
階段のリフォームを業者に依頼する場合、複数の会社から相見積もりを取るのが賢いやり方です。同じ内容の工事でも、業者によって価格や対応のていねいさが異なる場合があります。
相見積もりを比較すると、費用の相場を把握できるだけではなく、余計な工事が含まれていないかを見極める材料にもなります。費用だけではなく、実績や口コミもあわせてチェックすることが重要です。3〜5社を目安に見積もりを依頼しましょう。
1社だけ極端に見積もりが安い場合は注意してください。手抜き工事や危険な方法で費用を抑えているおそれがあります。複数の見積もりから適正金額を予測して、範囲内で安い業者に依頼すると安全です。
3. 介護保険や補助金を申請する
バリアフリーを目的とした階段リフォームを行う場合、介護保険制度を利用して費用の一部を補助してもらえる可能性があります。介護保険の補助金を受けるには要介護認定が必須です。補助金の上限額は20万円で、自己負担額1〜3割で受けられます。
施工内容にも条件があるため、階段のリフォームを検討し始めた段階でケアマネージャーや自治体の窓口に相談してください。 自治体によっては、住宅改修に対する補助金制度を設けているところもあるため、事前に確認してみましょう。
まとめ
階段の上貼りリフォームにかかる費用は、業者に依頼する場合10万〜20万円、DIYで済ませる場合5万〜10万円です。DIYであれば費用を抑えられますが、安全性を考えるとプロのリフォーム業者へ依頼した方が安心できます。
階段のリフォームを検討していても、どこの会社に依頼すればいいか悩まれる方もいるでしょう。比較ビズには、階段リフォームの実績が豊富なリフォーム会社が数多く在籍しています。2分程度の入力で、全国からぴったりのリフォーム会社を比較可能です。
リフォーム会社に依頼することで、階段の安全性や美観を高めたい方はぜひご利用ください。
ただし、既存の階段を綺麗に隙間なく包むように加工する必要がありますので、自信の無い方はリフォーム業者への依頼をおすすめします。例えば、デザイン性の高いオープン階段(蹴込みがない)などの場合は、リフォーム階段が使えませんので、階段自体の交換が必要になります。
階段を交換される場合、解体範囲も大きくなり、また、内装工事や電気工事にも関係するため、リフォーム工事の費用が高くなる場合が多いです。

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