株式会社STC

私は、飲食店や小売店、サービス業などの「これからお店・事業を始めたい人」と、開業して数年以内の「立ち上がりでつまずきかけている人」を対象にした、開業・起業コンサルタントです。
情熱やアイデアはある一方で、「資金が不安」「どこまで費用をかけていいかわからない」「集客の見通しが曖昧」という状態を抜け出し、数字と現実に即した計画づくりを支援します。

まず、事業のコンセプトやターゲット、商品・サービスの強みを一緒に整理し、「誰に・何を・どんなシーンで選ばれるのか」を言語化します。そのうえで、売上の仮説（客数×客単価×頻度）と、家賃・人件費・原価・広告費などの固定費・変動費を洗い出し、黒字ラインと資金繰りの見通しを可視化します。ここでのポイントは、“夢の数字”ではなく、“最悪これでも耐えられる数字”まで含めてシミュレーションすることです。

開業コンサルというと、キラキラしたコンセプト作りに寄りがちですが、現実には「オープン後3〜6ヶ月で資金が尽きる」「想定客が来ない」「スタッフが集まらない」といった厳しい事例も少なくありません。こうしたリスクを正面から扱い、出店場所や営業時間、メニュー構成、価格帯、席数や回転率の設定を、無理なく持続できるラインに調整していきます。

同時に、開業前から「知ってもらう・来てもらう・リピートしてもらう」までの流れを、SNS・EC・予約サイト・チラシ・店頭の導線設計などを組み合わせて設計します。すべてを一度にやるのではなく、開業前後のフェーズごとに「今やるべきこと」と「やらなくていいこと」を整理し、限られた時間とお金をどこに集中させるかを一緒に決めていきます。

また、開業は経営者本人の生活や家族の状況とも密接に関わります。働き方やシフト、休みの取り方まで含めて無理のない運営モデルを描き、「続けられる形」に落とし込むことも重視しています。単に開店までのサポートではなく、「開けてから続くかどうか」という視点で、計画・集客・現場運営を総合的に支援するスタイルです。