長尾経営事務所｜経営革新等支援機関

新規事業の失敗、リーマンショック、超円高の３重苦により業績が急激に悪化。粉飾に粉飾を重ね最終的には２２行から１２億円の融資を受けたものの返済ができない状況になった上に、粉飾が金融機関に明るみになり倒産寸前の状態に。弁護士が再生計画を作成したものの、その計画が現実離れしており最終的に当事務所へ依頼。事業再生を支援することになった。

現状を把握するために実態バランスシートを確認する事から始めた。売上及び利益計画を作成し、そこから返済原資を算出した。大幅な債務超過と莫大な有利子負債をどのように圧縮していくかを検討し、経営改善計画書を作成。最終的には中小企業再生支援協議会に介入を依頼し、バンクミーティングの中で計画書の合意を取り付けた。

暫定的な計画として３か年の経営改善計画を作成し、その達成具合に応じてその後の方針を決めることで合意をとった。現在は暫定計画の３年目にあたり、計画に対し７割の達成率で推移しており、概ね金融機関は納得している。これから次年以降の計画を作成していく。

弁護士からも見捨てられそうになった当社ですが長尾先生のおかげで何とか再生の道を歩むことができております。銀行団との意思疎通をはじめ、毎月のモニタリングを丁寧に行ってくれますので、経営陣は前を向いて進むことができております。まだまだ、道は険しいですが今後も長尾先生の指導を受けながら会社を再生させていきます。

過去の粉飾がネックとなり銀行団が協力的でないところからの支援でしたので精神的なタフネスさも求められる案件でした。最終的には行政機関にも介入していただき、３か年計画の合意を取り付ける事ができました。今後は長期１０か年計画の合意を取り付け、引き続き収益性の改善に努めていきます。