ビルトイン食洗機の後付け工事の費用相場は?設置のメリットや進め方を解説

最終更新日:2024年01月30日
ビルトイン食洗機の後付け工事の費用相場は?設置のメリットや進め方を解説
この記事で解決できるお悩み
  • ビルトイン食洗機の後付けにかかる費用とは?
  • ビルトイン食洗機を後付けする際の進め方とは?
  • ビルトイン食洗機を後付けする際のポイントとは?

日々の家事を少しでも減らす手段として、食洗機の導入は有効な方法です。さまざまな食洗機があるなかで、ビルトイン食洗機は多くの食器を洗えるメリットがあります。一方でビルトイン食洗機はキッチンのリフォームとなるため、費用感や設置が可能なのかわからない方も多いでしょう。

この記事ではビルトイン食洗機を後付けする際にかかる費用や進め方、ポイントを解説します。キッチンに食洗機の導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。この記事を読み終えた頃には、ビルトイン食洗機を後付けする際の費用感や進め方を把握できているでしょう。

ビルトイン食洗機の後付け工事にかかる費用

キッチン2

ビルトイン食洗機の後付け工事にかかる費用は、トータルで6万〜23万円が相場になります。一言でビルトイン食洗機の後付け工事といっても、さまざまなパターンがあり、費用感はバラバラです。

具体的には新規設置のパターンと既存の食洗機を付け替えるパターンでは、工事費用は異なります。ビルトイン食洗機の後付け工事にかかる費用は、パターン別に以下のとおりです。

  • ビルトイン食洗機の本体価格は5万〜15万円
  • 新規設置の場合の工事費用は5万〜8万円
  • 取換工事の場合の工事費用は1万〜5万円

ビルトイン食洗機の本体価格は5万〜15万円

ビルトイン食洗機の本体価格は、5万〜15万円で購入が可能です。5万〜15万円と本体価格に大きな差があるのは、機能性や収納力などに違いがあるためです。基本的に高価格帯になるほど、機能性に優れ、収納できる食器や調理器具の数も増えます。

新規設置の場合の工事費用は5万〜8万円

ビルトイン食洗機を新規で設置する場合には、工事費用は5万〜8万円がかかります。新規設置の場合には、設置場所に給排水設備や電気回路を新設する必要があるため、設置済みのパターンより費用がかかります。

取換工事の場合の工事費用は1万〜5万円

ビルトイン食洗機を取り換え設置する場合には、工事費用は1万〜5万円がかかります。食洗機の設置に必要な給排水設備や電気回路はすでにあるため、工事費用や時間が少なくなります。

ビルトイン食洗機の後付け工事は2時間から6時間かかる

ビルトイン食洗機の後付け工事をしている間は、キッチンが使えないため、どれくらい工事に時間がかかるは把握しておきたいポイントです。ビルトイン食洗機の後付け工事は2〜6時間で完了します。

取り換え工事は2時間程度、新規設置時にキッチンに電源コンセントがない場合はコンセント設置のため多くの時間が必要になるため、キッチンの現状を見てもらってから作業時間を確認した方がいいでしょう。

ビルトイン食洗機の種類

ビルトイン食洗機と一言でいっても実にさまざまなタイプがあります。キッチンのスペースや収納枚数、予算などと相談しながら、自身の家庭にあったベストなビルトイン食洗機を選ぶとよいでしょう。

フロントオープン

名称未設定のデザイン (1)

フロントオープンとは食洗機の扉が手前に倒れて、内部の収納スペースが飛び出すタイプの食洗機です。フロントオープンの大きなメリットは、食器や調理器具などを多く収納できる点です。同型の大きさであれば、スライドオープン型より多く食器や調理器具を収納できます。

一方でフロントオープン型は、内部の収納スペースが飛び出す仕様上、一定のスペースが必要です。キッチンにある程度の幅がなければ、フロントオープン型を採用するのは難しいでしょう。

スライドオープン

名称未設定のデザイン (2)

スライドオープンとは食洗機を引き出しのようにスライドさせて、内部の収納スペースが飛び出すタイプの食洗機です。スライドオープンの大きなメリットは、引き出しのようになっているため、狭いスペースでも設置できる点です。

キッチンの通路が狭い場合でも、スライドオープン型であれば設置がおこなえます。一方でスライドオープン型は上から食器・調理器具を入れていく仕様上、計算して収納をする必要があります。食器・調理器具の収納にコツが必要です。

浅型・深型

スライドオープン型にはさらに浅型と深型にわかれています。浅型は文字どおり、収納スペースが浅いタイプになります。容量は40L前後になり、食器の枚数では40枚前後が収納可能です。

深型は浅型とは対照的に、収納スペースが深いタイプになります。容量は60L前後になり、食器60枚前後が収納可能です。

ビルトイン食洗機にするメリット

食洗機にもさまざまな種類があり、卓上に配置するタイプの食洗機もあります。各々のタイプにメリットがあり、キッチンのスペースや家族構成にあわせて食洗機が選べれば、ベストな選択となるでしょう。

ビルトイン食洗機を採用するメリットは以下のとおりです。

  • 食器や調理器具を1度に多く洗える
  • キッチンの作業スペースが確保できる

食器や調理器具を1度に多く洗える

ビルトイン食洗機の最大のメリットといえば、食器や調理器具が1度に多く洗える点です。家事炊事の時間をできるだけ減らしたい方には、1度に多くの食器・調理器具が洗える点は重要なポイントになります。

家族構成が3人以上であることをはじめ、洗い物が多くなるケースではビルトイン食洗機がおすすめです。

キッチンの作業スペースが確保できる

ビルトイン食洗機はキッチンの内部に設置するため、シンクや調理台のスペースを奪うことはありません。卓上に設置するタイプの食洗機は設置が簡単な一方で、調理台のスペースを奪うことや稼働時の振動が調理台に響くなどのデメリットがあります。

シンクや調理台が広くない場合には、ビルトイン食洗機が向いているといえるでしょう。

ビルトイン食洗機を後付け設置する場所

ビルトイン食洗機を後付け設置する場合、キッチンの構造に注意しつつ、十分なスペースに設置する必要があります。

シンク横の収納スペース

シンクの隣にある収納スペースは比較的大きなスペースとなっているため、ビルトイン食洗機を後付けするには相応しい場所です。シンクの隣であれば、給排水設備へのアクセスもしやすいため、設置の難易度は下がるでしょう。

シンク下の収納スペース

シンクの下にある収納スペースも、ビルトイン食洗機を後付けする場所として有力な場所です。シンクの下にある収納スペースが、ビルトイン食洗機より大きすぎる場合には設置には向いていない場所といえるでしょう。

スライドオープン型・フロントオープン型のいずれのビルトイン食洗機を選んだとしても、空いたスペースの埋め方が難しくなるためです。大きな収納スペースを潰すと、調理器具を収納する場所を奪うため、おすすめできません。

シンク下は食洗機を設置できるだけのスペースが必要

シンクの下にある収納スペースでも設置場所に問題はありませんが、ビルトイン食洗機を設置できるだけのスペースは必要です。特にセクショナルキッチンでは、設置できるスペースを確保できないケースがほとんどのため、設置は難しいでしょう。

ビルトイン食洗機を後付けで設置する流れを7STEPで解説

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ビルトイン食洗機を後付けで設置する流れは、以下の7ステップです。 ビルトイン食洗機の後付け工事は、2〜6時間と比較的短い時間で終わります。

  1. 既存キャビネットの撤去
  2. 食洗機を載せるユニットを設置
  3. 給排水設備の設置
  4. ビルトイン食洗機の設置
  5. ビルトイン食洗機と給排水設備の接続
  6. 電源設備に接続
  7. 動作確認

1. 既存キャビネットの撤去

食洗機を設置するスペースに格納されているキャビネットの撤去から工事がスタートします。新規設置の場合はキャビネットですが、取換工事の場合には既存の食洗機の撤去からになります。キャビネットの廃棄費用は別途料金がかかるのが一般的です。

2. 食洗機を載せるユニットを設置

キャビネットの撤去が完了した場合、食洗機を載せるユニットを設置します。取換工事の場合は、既存のユニットが使えるかを確認して、難しいようであれば、新たに設置します。

3. 給排水設備の設置

食洗機へ水道水を供給するための給水管と食洗機から水を流すための排水管を設置します。取換工事の場合には、すでに設置がされているため、新たな作業は不要です。

4. ビルトイン食洗機の設置

下準備が完了した後、ビルトイン食洗機の設置作業に入ります。ビルトイン食洗機をユニットに載せ、設置に問題がないかを確認します。

5. ビルトイン食洗機と給排水設備の接続

ビルトイン食洗機の設置が完了した後、給水管と排水管への接続をおこないます。ビルトイン食洗機からの水漏れの原因となるため、排水管への接続は念入りにおこないます。

6. 電源設備に接続

ビルトイン食洗機の電源プラグを電源設備に接続することで、設置作業は完了です。

7. 動作確認

ビルトイン食洗機の設置作業が終了した後、テスト稼働をおこないます。一定時間、ビルトイン食洗機を稼働させて、洗浄能力や水漏れ・故障など問題がなければ、一連の設置作業は完了です。

ビルトイン食洗機の後付け工事を依頼できる会社

ビルトイン食洗機の設置は技術と経験が必要になるため、自身で設置するのが難しいです。ビルトイン食洗機の後付け工事を依頼できる主な会社は、以下のとおりです。

  • リフォーム専門店
  • 家電量販店

リフォーム専門店

キッチンのリフォームを手掛けているリフォーム専門店では、ビルトイン食洗機の後付け工事も請け負っています。リフォーム専門店では豊富な経験を基に、おすすめの食洗機をアドバイスしてもらえるため、相談するのもよいでしょう。

設置工事の経験も豊富なため、リフォーム専門店は安心して工事を任せられます。

家電量販店

ビルトイン食洗機を店頭で販売している家電量販店も、後付け工事を請け負っています。家電量販店ではさまざまな機種が揃っているため、比較検討をしながら、食洗機が選べる点が強みになります。

リフォーム専門店と同様に設置工事の経験も豊富なため、安心して工事を任せられるでしょう。

ビルトイン食洗機の後付け工事を依頼する会社を選ぶポイント

リフォーム専門店や家電量販店でビルトイン食洗機の後付け工事の依頼はおこなえます。一方でリフォーム専門店・家電量販店は数多くあるため、どの会社に依頼をすべきかわからない方も多いでしょう。

ビルトイン食洗機の後付け工事を依頼する会社を選ぶポイントは、以下の3つです。

  • ビルトイン食洗器の後付け工事の経験が豊富か
  • 明瞭な見積もりを提示してくれるか
  • 保証内容が明確か

ビルトイン食洗器の後付け工事の経験が豊富か

工事を請け負う会社を選ぶポイントのなかで、ビルトイン食洗機の後付け工事の経験が豊富な点は外せません。後付け工事はキッチンのスペースや構造により、難しい工事となるケースもあります。上手に対応してもらうためには、工事経験が豊富な点は外せないでしょう。

明瞭な見積もりを提示してくれるか

内訳を表示された明瞭な見積もりを提示してくれる会社を選びましょう。ビルトイン食洗機の後付け工事は工事の前に、調査と見積もりからスタートします。どのような見積もりを提示する会社なのかも、工事会社を選ぶポイントです。

合計金額のみを提示する会社の見積もりの場合、他社と比較検討が難しくなるため、おすすめはできません。

保証内容が明確か

ビルトイン食洗機の後付け工事をする場合、請け負う会社の保証内容もチェックしておきましょう。ビルトイン食洗機は毎日使うため、故障が起きやすい設備です。故障の際にどのような対応をしてもらえるかが、会社を選ぶポイントになります。

賃貸住宅ではビルトイン食洗機の後付け設置は難しい

ビルトイン食洗機の後付け工事で挙げられる注意点は、賃貸住宅では難しい点です。賃貸住宅は基本的に工事の許可を貸主に承諾を取る必要があり、借主が勝手に工事をすることはできません。

原状回復の原則があるため、賃貸契約終了時には借りた当時のままで貸主に返却をする必要があります。ビルトイン食洗機を設置した場合は元の状態に戻すのは難しいため、設置をするのはハードルが高いといえるでしょう。

まとめ

食洗機を設置することで、毎日の洗い物が減るため、ビルトイン食洗機の工事を検討している方は多いでしょう。一方でビルトイン食洗機をどこに設置するのか、設置に関する注意点を把握しきれていない方も少なくありません。

自宅キッチンへのビルトイン食洗機の設置工事に不安がある場合には、優良なリフォーム会社に任せるのもおすすめです。必要な入力事項を入れるだけで「比較ビズ」の場合、無料で優良なリフォーム会社を探せます。

ビルトイン食洗機の後付け工事で、リフォーム会社選びに迷うようなことがあれば「比較ビズ」を利用してみてください。

比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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