カーポート・ガレージ車庫の値段・施工費用相場|失敗しない施工会社の選び方とは?
- カーポート・ガレージの設置費用が分かる
- カーポート・ガレージ設置時の注意点を知れる
- カーポート・ガレージの費用低減方法を知れる
本記事では、カーポートおよびガレージの費用や設置の際の注意点について説明していきます。カーポートであれば条件次第で120,000円ぐらいから設置できます。
費用相場は見えづらいため「めちゃくちゃ高くなってしまうのでは?」と不安に感じている人も多いかと思います。
種類やオプションによって変動する費用など、発注する前に確認しておきたいことを徹底解説します。
カーポート・ガレージの「あるある話」
住居やオフィスを新築するとき、意外と気が回らないのが駐車スペースです。落ち着いてきたころに…
- カーポートやガレージを設置したい!
- 古いカーポートをガレージに建て替えたい!
- 駐車スペースを広げてカーポートを設置したい!
と、このような考えになる人が非常に多い状況です。これが意味することは、後回しにしたことから「費用が足りなくなってしまった!」と慌てふためいてしまうことに繋がってしまうことです。つまり、カーポートやガレージを安く建てるという方向性に持っていかざるをえない状況になってしまうわけです。
だからこそ、施工するための必要な費用相場について知って、どれくらいのお金を工面すればよいのか?という目安になれば幸いです。なお、本記事では、カーポート・ガレージの施工費用だけではなく、費用例、注意点、失敗しない施工会社の選び方についても触れていくため、安く建てるための方法の参考になればと思います。
カーポート・ガレージの費用相場
カーポートやガレージを設置する方法は、以下の3つに大きく分けることができます。
- 既製品のカーポートを組立・設置する
- 既製品のガレージを組立・設置する
- ガレージを建築する
いずれの場合も、費用の内訳は「既製品(部材を含む)の費用」と「組立・施工の費用」の分類になります。なお、3つ目に紹介した「ガレージを建築する」場合は、さらに基礎工事などを実施する必要があったりと、安く建てるどころか、高くついてしまう可能性が高くなります。
中には、高くてもガレージがいい!という人もいらっしゃるかと。このような場合は、安く建てることが叶わなくても、夢を叶えることを優先して「プライスレス」という考え方もできます。費用と優先度を比較してバランスのよい選択ができるとよいかと思います。
ともあれ、以下からは、おおよその費用相場を「早見表」として紹介していくため、1つの参考情報として、まず頭の中にインプットしてください。
カーポート・ガレージの既製品(部材)の費用相場【早見表】
カーポート・ガレージの費用は、素材や対応台数(車を何台入れたいか?)、さらにはデザイン性で大きく変動することが1つのポイントです。早速、一般的な価格帯の製品を中心に定価ベースで紹介していきましょう。
カーポート・ガレージの値段・価格相場 | |
---|---|
カーポート1台用 | 120,000円〜 |
カーポート2台用 | 220,000円〜 |
カーポート3台用 | 400,000円〜 |
カーポート1台用(台風・積雪対応) | 300,000円〜 |
カーポート2台用(台風・積雪対応) | 500,000円〜 |
カーポート3台用(台風・積雪対応) | 850,000円〜 |
ガレージ1台用 | 400,000円〜 |
ガレージ2台用 | 650,000円〜 |
ガレージ3台用 | 960,000円〜 |
カーポート・ガレージの施工費用相場【早見表】
カーポートを設置する場合は、必ず「施工工事」が実施されます。この費用についての相場について紹介します。施工の具体的な内容は、支柱をコンクリートに設置する「はつり工事」や、駐車スペースの「整地・コンクリート打設」が基本です。ガレージを設置する場合には、これ以外に「基礎工事」も必要となってきます。つまり、ガレージ設置の方が作業が多いため、どうしても施工費用が高くなってしまいます。
工事内容 | 施工費用相場 |
---|---|
カーポート組立・設置 | 40,000〜50,000円(1台用の場合) |
はつり工事 | 10,000円前後 / 1か所 |
コンクリート打設 | 10,000〜14,000円 / 1 |
逆T字型布基礎工事 | 9,000〜12,000円 / 1m |
カーポート設置工事の費用相場を左右する要因・費用例
ガレージよりも安く建てられることがカーポートの大きな魅力です。しかし、油断をしていると思いがけないほどの費用になってしまうことも事実です。では、具体的に、どのような要因でカーポート設置工事の費用が左右されるのか?具体的な費用例とともに紹介していきます。安く建てるためには、必須の知識のため、ぜひ一読してください。
カーポート工事の工程
基本的な工事手順は以下になります。
- 柱を固定する基礎の確保
- 基礎に柱を固定
- カーポートの組立
なお、カーポートの施工工事の工程は、現場の状況および施主のニーズによって変わってきます。例えば、駐車スペースを舗装したいのであれば「土間コンクリート打設工事」が追加で必要となり、追加工事分の施工費用が比例して高くなります。
つまり、あれもこれも!と工事手順を増やすような要望を出していけば、どうしても費用が高くなります。安く建てることが目標であれば、できる限り無駄を省いた工事工程(簡単な工事)にする必要があるわけです。
カーポートの種類・大きさ・オプション
種類・大きさ
カーポート設置に必要な「部材」で施工費用は大きく変わってきます。早見表の方でも紹介しましたが、種類・大きさ(対応台数)によって、カーポートの費用が左右されるため、安く建てるのであれば、安いモノを選択していく必要があります。ただし、「安かろう悪かろう」という格言がある通り、安すぎる場合は、安い理由(品質が悪く直ぐに壊れてしまうなど)があることは理解しておきましょう。ここのバランスを、どうやって取っていくのか?が重要です。
オプション
また、カーポートには「プラス150,000円で通常品の屋根にUVカット機能を持たせる」など追加オプションを選択できます。魅力的な機能も多いため、ついつい追加してしまいがちですが、本当に必要か?をジャッジする冷静さも安く建てるコツです。
カーポートを安く建てるために知っておきたい費用の事例集
では、具体的に、どのような費用になってくるのか?と数字を挙げて説明をしていきたいと思います。安く建てるためには、ある程度の「相場」というものを知って置く必要があるため、ここはきっちりと押さえておきましょう。
コンクリート土台に1台用カーポートを設置する費用例
カーポート工事の費用相場をイメージできるよう、具体的な費用例を紹介しておきましょう。3m × 5mのコンクリート土台に、1台用カーポートを設置するもっともシンプルな例です。
製品・施工内容 | 単価 | 数量 | 合計 |
---|---|---|---|
1台用カーポート | 120,000円〜 | 1 | 120,000円〜 |
はつり工事 | 10,000円前後 / 1か所 | 3 | 30,000円〜 |
組立・設置工事 | 40,000〜50,000円 | 1 | 40,000〜50,000円 |
総計 | 190,000円〜 |
シンプルなカーポート設置工事であれば、おおよそ2〜3日程度の工期で駐車場として使えるはずです。
コンクリート打設して1台用カーポートを設置する費用例
庭として使っていたスペースに、3m × 5mの土間コンクリートを打設し、1台用カーポートを設置するパターンです。コンクリート打設費用には整地と、掘り起こした残土の処分費用が追加されます。
製品・施工内容 | 単価 | 数量 | 合計 |
---|---|---|---|
1台用カーポート | 120,000円〜 | 1 | 120,000円〜 |
コンクリート打設 | 10,000〜14,000円 / 1 | 15 | 150,000〜210,000円 |
残土処分 | 5,000〜6,000円 / 1 | 3 | 15,000〜18,000円 |
はつり工事 | 10,000円前後 / 1か所 | 3 | 30,000円〜 |
組立・設置工事 | 40,000〜50,000円 | 1 | 40,000〜50,000円 |
総計 | 355,000円〜 |
土間コンクリートを打設する場合は、コンクリートが固まるまでの期間、車を駐車できないことに注意が必要です。工期も合わせておおよそ2週間程度の期間を想定しておくとよいでしょう。すなわち、その期間分だけの駐車スペースを何処かに確保しなければならず、臨時で借りるのであれば、その賃貸費用が上乗せされます。
ガレージ設置工事の費用相場を左右する要因・費用例
車の防犯機能・保護機能に優れていることがガレージの魅力です。しかし、設置工事が複雑かつ長期化しやすい特徴があります。ともあれ、カーポートと一緒で、さまざまな要因で費用相場は変動するため、具体的な費用例とともに紹介していきましょう。
ガレージ設置工事の工程
支柱だけを固定すれば済むカーポートと異なり、ガレージは建物全体を基礎で支える必要があります。その結果、設置工事が複雑になるため、比例して工期も長くなり施工費用も高くなります。基本的な工事手順は以下です。
- 逆T字型の布基礎をアンカーとともに設置
- アンカーに沿ってガレージを組立・設置
- 土間コンクリート打設
なお、ガレージ内で電力を使うような「電動シャッター」や「整備機器用の電源確保」をする場合は、電気工事が必要です。当然、費用は高くなることは理解しておきましょう。
ガレージの設置工事は完成まで、約4週間を必要とするケースが多いです。もし、既存の駐車場をリフォームするのであれば、この4週間の間、車を停めるための賃貸駐車場を確保する必要があり、この分の費用も追加されます。
ガレージの建設方法・大きさ・オプション
既製品のガレージが大きさ(対応台数)に応じて高額になることは、早見表の方で紹介しました。これに加えて、デザイン性を追求した製品は、さらに高額になる傾向があります。他にも、電動シャッターなどのオプションを追加すれば、比例して値段が高くなっていきます。先に説明したガレージ設置工事と同様に基本的なことであるため、まず理解しておきたい費用の考え方です。
ガレージを安く建てるために知っておきたい費用の事例集
ここからは、実際に事例を挙げて費用の算出をしていきたいと思います。ガレージを安く建てるためにも、頭に入れておきたい数字のため、ぜひ一読してください。その上で、設置業者との費用相談ができるとよいかと思います。
1台用の既製品ガレージを設置する費用例
既製品を活用し、1台用のガレージを設置した場合の費用例です。カーポートよりも広いスペースを必要とするため、土間コンクリート打設する範囲は4m × 5mで計算しています。
製品・施工内容 | 単価 | 数量 | 合計 |
---|---|---|---|
1台用ガレージ | 400,000円〜 | 1 | 400,000円〜 |
逆T字型布基礎工事 | 9,000〜10,000円 / 1m | 16 | 144,000〜160,000円 |
コンクリート打設 | 10,000〜14,000円 / 1 | 20 | 200,000〜280,000円 |
残土処分 | 5,000〜6,000円 / 1 | 4 | 20,000〜24,000円 |
組立・設置工事 | 100,000〜120,000円 | 1 | 100,000〜120,000円 |
総計 | 864,000円〜 |
ガレージ設置工事の施工費用だけを見ると50〜60万円です。これに、40万円の既製品を使うと想定した場合は、総額が約90万円となります。なお…この章では記載していませんが、別途、建築確認申請の費用もガレージ設置の場合は発生するため、念頭に置いておきたいところです。詳細は後ほど、説明をさせてもらいます。
独立ガレージを新築する費用相場
続いて、既製品を使わずに「ゼロからガレージを新築する」ケースを考えてみましょう。住居やオフィスの環境や状況に応じて費用相場は大きく変動します。代表的な例として「1台用独立ガレージを新築した場合」をベースに費用を素材別に紹介していきましょう。
一般的な費用相場 | |
---|---|
木造の独立ガレージ | 1,000,000〜1,500,000円 |
鉄骨造りの独立ガレージ | 1,500,000〜2,500,000円 |
鉄筋コンクリート造りの独立ガレージ | 2,000,000〜3,000,000円 |
ガレージを新築する場合は、基本的に「家屋を建てる場合」と同じ手順が必要になります。なお、家屋建築の一般論として…床面積が大きくなれば、建築費用の平米単価は下がります。しかし、ガレージの場合は、いくら家屋と同じ手順で建築するといっても、車庫程度の面積では平米単価はほぼ変わらないのが実情です。すなわち…2台用のガレージを用意するのであれば、単純に2倍の費用がかかると考えておきましょうということです。
ビルトインガレージを増築する費用相場
玄関や裏口などにスペースの余裕がある場合は、建屋自体を増築して「ビルトインガレージ」にするという選択肢があります。ビルドインガレージとは、ガレージが家屋と一体になったイメージしてもらえば結構です。ということで、ビルトインガレージの施工費用相場は、おおよそ1,500,000〜3,500,000円と見ておくとよいです。
なお、このビルドインガレージは多種多様な選択肢があり、ある程度の自由度があります。言い方を変えると、工夫次第では安く建てることも可能で、ケースによっては、1,500,000円を切ることも夢ではありません。したがって、施工業者となんとか安く建てる算段をつけるとよいかと思います。
使っていない部屋をガレージに転用する費用相場
1階の庭に面した「使っていない部屋」がある、といったケースであれば「インナーガレージ」として転用する方法があります。部屋の内装や床の撤去が必要なほか、どのように仕上げるかによって費用相場は変動します。これを踏まえて、費用は600,000〜2,400,000円の範囲であるのが一般的です。
また、インナーガレージは固定資産税が発生するケースがあります。後ほど詳しく説明をしますが、ここで理解しておきたいことは、「延べ床面積の1/5であれば容積率に参入しない」という規程があることです。これを超えないようにガレージを設置すれば、固定資産税が安くなる可能性があります。「ガレージを安く建てる」という目標が少し達成できるわけですね。
カーポート・ガレージのメンテナンス費用は?
カーポートやガレージの設置が完了したら、それでおしまい…というわけにはいきません。見出しに記載した通り、いずれもメンテナンスをしていく必要があります。つまり、定期的なメンテナンスも発生し、ランニングコストに関しても費用が発生することを理解しておきたいところです。さらに言うと…「耐用年数」というものがあり、いつかは設置しなおす必要があります。ということで、ここでは、メンテナンス費用は?ということを掘り下げて説明をしていくため、長い目での費用算出の参考にしてください。
カーポート・ガレージの耐用年数は?
一般的なカーポートの場合「10〜15年程度」、金属製のガレージであれば「20〜30年程度」の耐用年数があるとされています。ただし、メンテナンスを怠れば耐用年数が短くなる可能性があることが注意点です。特にカーポートの屋根はポリカーボネート製で劣化しやすい特徴を持っています。そのため、交換が必要となってしまう場合もあり、いっその事、カーポート・ガレージの交換を検討する方も少なくないでしょう。
交換・メンテナンスに必要な費用は?
交換・メンテナンス費用
カーポートの屋根にあるポリカーボネート製のパーツは、5,000〜10,000円です。交換する枚数にもよりますが、20枚を交換するのであれば施工費も含めて150,000〜250,000円という費用が発生します。「だったら、いっその事、新しいものに変えてしまえ!」と考えるケースもあります(先にお伝えしたとおりです)。
撤去・処分費用
しかし、意外と盲点になってしまうのが「撤去費用」です。新しいカーポートに交換するのであれば、新設費用のほかに、30,000〜50,000円の撤去・処分費用が発生します。ケース・バイ・ケースではありますが、撤去ついでに駐車スペースを広げたい!と目論む人もいらっしゃいます。その場合は、さらに広くした分の「土間コンクリート打設」の費用も含めて予算を考えておく必要が出てきます。なお、ガレージの交換も基本的な考え方は一緒です。
カーポートとガレージの違いから生まれる費用差とは?
駐車スペースを囲う屋根を支柱で支える「カーポート」、それに対して「車」の倉「庫」として3方の壁と屋根がある「ガレージ」。構造も見た目も違う両者は値段・価格も大きく異なります。つまり、部材や工事工程が異なることを意味しており、費用差が出て当然の話です。
そして、本章のテーマとなる…もう1つの理解しておきたい「費用差」があります。それが、役所に提出する資料だったり、税金だったりです。意外と大きな費用差になるため、安く建てることを考えた場合、理解しておくべき項目です。以下より、具体的に説明をしていきます。
カーポート・ガレージは「建築物」か?が費用差が生まれる焦点の1つ
「建築物」として扱われるカーポート・ガレージは、敷地内だからといって勝手に設置できるわけではありません。一定の条件を満たす場合、各自治体に「建築確認申請」して建築許可を得る必要があります。建築確認申請が必要な条件は大きく以下の2つ。
- 防火地域・準防火地域に新設・増設される建築物
- それ以外の地域に新設・増設される10岼幣紊侶築物
ガレージは、クルマ1台分(3m × 5m = 15屐砲任癲2」の基準を満たすことになります。つまり、否応なく建築確認申請が必須になるわけです。対して「2」の基準に該当しないカーポートであれば申請する必要はありません。ただし、例外として設置場所が「1」に該当する防火地域・準防火地域ならば、やはり建築確認申請が必要です。
なお、建築確認申請は、施主自身が手続きすることも可能ではあります。ただし、設計図の準備や図面の作成が必要となってしまう点が難点なところです。その結果、カーポート・ガレージの設置を依頼する施工業者に代行してもらうケースがほとんどです。言うまでもなく、ここには建築確認申請の代行手数料が発生し…その費用は「100,000〜200,000円」と高額な費用を請求されてしまいます。したがって、カーポート・ガレージを設置する場合には、本体の値段・施工費用にプラスして考慮しておくことも大切です。
カーポート・ガレージは固定資産税の対象?
「建築物」であるカーポート・ガレージは「土地・建物の資産価値に応じて支払う固定資産税」の対象となるのでしょうか?もし対象となるのであれば、毎年、多額の費用が発生するため死活問題です。ということで、詳しくみていきましょう。
固定資産税の対象になるのは、以下の条件を3つとも満たす建築物です。
- 3方以上を壁で囲われている
- 屋根がある
- 基礎が地盤に固定されている
つまり、ガレージは判断するまでもなく、固定資産税の対象となってしまいます。シャッターがなくても3方が壁で囲われ、屋根も付いているからです。対して、屋根を支柱で支えるカーポートは固定資産税の対象にはなりません。ただし、住居の壁とカーポートの屋根の位置が近い、支柱側にパネルが設けられているなどの場合、固定資産税の対象と見なされてしまうケースもあるため、注意が必要です。安く建てることを考えるのであれば、税金を支払わないでよい「カーポート」を選択することになるわけです。
ガレージは建ぺい率の影響を受ける?
建ぺい率とは
費用とは関係のない余談にはなりますが「思っていたのと違った!」となるケースが多いのが、この建ぺい率問題です。こちらも念頭に置いておきたい事項なので、ぜひ一読してください。
まず、建ぺい率とは?ですが…都市計画法に基づき、土地に対して建築できる建物の割合が決められていることを指します。したがって、この建ぺい率を超えるような建物は建てることができないわけです。そして…設置するガレージの面積もこの「建ぺい率」に含まれます。つまり、住居やオフィスが建ぺい率ギリギリで立てられている場合、ガレージは設置できない可能性があるわけです。
費用とは関係のない余談にはなりますが「思っていたのと違った!」となるケースが多いのが、この建ぺい
なお、カーポートは、一定の条件を満たすことで「建ぺい率緩和の特例措置」を受けられます。1台用のカーポートであれば建ぺい率に余裕がなくても設置できる可能性が高いでしょう。
なかなか、このような判断は素人では難しいので、いずれの場合も、実績・経験豊富な施工会社に相談してみるのがおすすめです。
カーポート・ガレージの設置工事で失敗しないポイントとは?
カーポート・ガレージの費用を中心に、それぞれの違いを説明してきました。その中で、上手に「安く建てる」ということが叶った!となれば幸いです。これを踏まえ…1つお伝えしたいことがあります。それが「設置工事を失敗しないためポイントは押さえる」ということです。失敗してしまえば、せっかくかけた費用も水の泡になってしまいます。この章では、設置工事で失敗しないポイントを紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
カーポート・ガレージ工事が得意な外構工事業者に依頼する
カーポート・ガレージの施工工事を得意とする「外構工事業者」に、施工を直接依頼することがポイントです。ここで伝えたいポイントは「餅は餅屋」であり、プロに任せましょう!ということです。住居やオフィスに関連する工事だからと、ハウスメーカーに任せておけば安心と、意外と勘違いをしている人は多いです。実は、外構工事を施工できるハウスメーカーはほとんどありません。
では、どうやって設置をするのか?…単純にハウスメーカーが下請け業者に依頼をします。これが意味することは、施主の依頼をハウスメーカーが仲介をしているという構図になり…すなわち、仲介料が発生して費用が高くなってしまうことに繋がるわけです。
これを避けるためにも、外構工事業者に直接依頼をすることが大切です。また、カーポート・ガレージ工事が得意な外構工事業者なら、メーカーとの太いパイプがあるため、部材を安く手に入れることも期待できます。結果、カーポート・ガレージを安く建てることに一歩、近づけるわけです。
的確なアドバイスのできる工事会社に依頼する
施主の立場からいえば、カーポート・ガレージを「できるだけ敷地を有効に使える」場所に設置したいものです。しかし、周辺の道路状況によっては、駐車しづらく使いにくくなるケースも少なくありません。そのため、しっかりと施主のニーズをヒアリングしたうえで、的確なアドバイスのできる外構工事業者を選定することが大切です。言うまでもなく、実績・経験豊富な外構工事業者であれば、ノウハウを活かした提案をしてくれるでしょう。
3〜4社から同じ条件で見積もりを取る
最初に問い合わせ外構施工業者が「当り」である可能性もありますが、依頼先を決めるときには、複数の候補から選定するのが鉄則です。気になる業者を3〜4社程度に候補を絞り込み、同条件で見積もりを提出してもらったうえで判断すると、より安く建てることが可能になります。
ただし、見積書の金額だけで判断するのはNGのため気をつけましょう。しっかりと製品・工事項目ごとに金額が明記されているか?不透明な費用はないか?内容を確認して、不明点を解消しておくのが重要です。
ベストは、この数字ではありますが、最悪「2社」でも問題ありません。中には「3〜4社も見積もりを取るのは面倒!」という人もいらっしゃることかと思います。ここで伝えたいことは、あくまでも「比較をした上でベストの業者を見つけましょう!」ということです。逆に、精度の高い比較をしたいのであれば、5社、6社に依頼をしても問題はありません。ただ、多すぎたら多すぎたで、いろいろと比較作業が大変になるため、自身の負担にならない程度で選定をしていくとよいでしょう。
カーポート・ガレージのメリット・デメリット
製品の値段も法律面も異なるカーポート・ガレージについて、どちらを選定するかは費用面だけでなく「目的を満たせるのはどちらか?」で検討することが大切です。
そのためには、両者にどのようなメリット・デメリットがあるかを把握しておくのが重要であり、これを比較できるように、各々でまとめます。これを参考に、どちらにするのか?を判断してもらえれば幸いです。結局のところ、施主が「どこに重きをおくのか?」で判断は変わってきます。
カーポートのメリット・デメリット
まずはカーポートのメリット・デメリットです。これまでの説明でも分かる通り「お手軽感がある」ことが大きなメリットです。安く建てることを求めるのであれば、こちらを選択する可能性が高いと言えるでしょう。
メリット | ・設置・リニューアルの値段・費用が安い ・ 雨の日の乗り降りが(比較的)楽 ・ 簡易的にクルマを保護できる ・ 設置スペースが最小限で済む |
---|---|
デメリット | ・台風・強風などには対応できない ・防犯効果は期待できない ・クルマの保護は簡易的 |
ガレージのメリット・デメリット
続いては、ガレージのメリットとデメリットです。「設置費用」「ランニングコスト」という面で、カーポートに劣ってしまいます。しかし、車を保護、防犯の面では、非常に高い効果を発揮してくれます。結果、車のメンテナンス費用を押さえることができるため、関節的に安く建てることも可能ではあります。
メリット | ・クルマの保護機能が高い ・ 雨の日でもクルマの整備が可能 ・ 高い防犯効果が期待できる ・ 倉庫としても活用可能 |
---|---|
デメリット | ・設置・リニューアルの値段・費用が高い ・固定資産税がかかる ・広めの設置スペースが必要 |
まとめ
カーポート・ガレージを設置する目的やニーズは人それぞれです。すなわち、これに応じた製品の値段や施工費用もそれぞれです。ただ設置するだけと思いがちなカーポート・ガレージが、意外に奥深いものであることが理解できたのではないでしょうか?こうしたさまざまな要素を総合的に検討し、適切な方法を選ぶためには、優良な外構工事業者の協力が欠かせないのです。
しかし、カーポート・ガレージの設置工事を頻繁に行う人はそれほど多くありません。優良な候補先をどのように探せばいいのか、検討がつかないという場合も少なくないでしょう。「比較ビズ」なら、必要事項を入力する2分程度の手間で、優良な外構工事業者をスピーディーに探せます。複数の会社に無料で相談できるのもポイント。外構工事業者の選定に迷うようなことがあれば、是非利用してみてください。
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