外壁塗装工事の耐用年数は?おすすめ塗料と選び方も徹底解説

最終更新日:2022年11月30日
 SD住宅相談室
監修者
花沢 雅樹
外壁塗装工事の耐用年数は?おすすめ塗料と選び方も徹底解説

ご自宅や会社の修繕なので、外壁塗装は意外と身近な存在です。しかし、一口に塗装工事と言っても、様々なチェックポイントがあります。そもそも塗装工事は外観のデザイン性を求めるためだけのものではなく、建物を守るということが大きな目的です。特に塗料選びは塗装工事の料金や耐用年数に直結する大きな問題です。今回はそんな塗装選びを中心に、塗装工事についてお話します。

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塗料の種類とメリット・デメリット

現在日本で使われている塗料の種類は5000種類以上あるといわれています。その中でも代表的なものとしては、大きく分けてアクリルとウレタン、シリコン、そしてフッ素の4種類が、その他に、光触媒や無機といったものがあります。

どれもメリットとデメリットがありますので、それぞれの特徴・耐用年数・価格をしっかりと押さえたうえで、賢い選択をしてみてください。なお、今回ご紹介する価格は3回塗り(シーラー等、中塗り、上塗り)合計の平米単価です。

3回分の値段ですが、残念ながら、この価格を1回分として請求してくるような悪徳業者も存在します。ある程度の知識は持ったうえで交渉に臨み、足元を見られないようにしていきましょう。なお、工事は30坪の建物を塗装したとして、3回塗りにそれぞれの乾燥時間を考えると10日〜14日の工期を見込んでおきましょう。

アクリル

アクリル塗料はオーデグロスやプリーズコートに代表される塗料で、軽量で色をクッキリと見せることができます。抜群のコストパフォーマンスを発揮する反面、紫外線に弱く汚れやすいなどのデメリットも多く、耐用年数も短めになります。最近ではあまり使われなくなっている塗料です。逆に、こまめに塗り替えをして気分転換をされたい方にはおすすめできる塗料です。

  • 耐用年数:4〜7年
  • 平米単価:1000〜1500円

ウレタン

ウレタン塗料は、クリーンマイルドウレタンや水性ファインウレタンなどに代表される塗料で、2010年頃までは主流となった塗料です。アクリルに比べて防水性と耐水性に優れており、品質も安定しています。

密着性にも優れているので、塗装剥がれが気になるところにピンポイントで使用する方法もおすすめです。低予算で収めたい方にはおすすめです。

  • 耐用年数:6〜10年
  • 平米単価:1700〜2100円

シリコン

ファインシリコンフレッシュ、クリーンマイルドシリコンなどに代表されます。現在では最も主流の塗料で、耐久性、対候性、弾性、防水性など、様々な指標で高い水準を保っています。住宅の屋根や外壁で最も多く使用されており、水性と油性があります。

環境問題の観点からは水性を、対候性の観点からは油性を選ばれる方が多いです。優等生的な安定した塗料をお探しの方にはおすすめです。

  • 耐用年数:8〜15年
  • 平米単価:2500〜3500円

フッ素

ファイン4Fセラミックやクリーンマイルドフッソに代表される塗料で、耐久性、対候性、撥水性に優れ、美しい光沢を持つ塗料です。ただし、金額が高くなり、また、塗装メーカーによっては塗り替えが難しくなることもあります。

こちらについては、長い目で見た時の価格としては決して高いものではないので、決して大きなデメリットとはいえません。

  • 耐用年数:15〜20年
  • 平米単価:3800〜5000円

その他

ここに挙げた以外で使われる塗料の一つが、無機系塗料と呼ばれるものです。無機素材は形態の安定が魅力です。フッ素とほぼ同等の対候性を持っており、20〜25年の耐用年数、単価は5000円前後になります。また、光触媒系の塗料もあります。

こちらはTOTOの特許光触媒を用いた塗料で、紫外線を利用することで汚れを防ぐ効果があります。苔・カビの対策としてお勧めできます。15〜20年の耐用年数で5000円弱の単価になります。

これらの塗料はあまり一般的なものではありませんが、必要に応じて使用することで絶大な効果を発揮します。念のため名前だけでも覚えておくと役に立つでしょう。

外壁塗装工事の耐用年数

こちらで紹介した耐用年数は、各メーカーが公表している数値になりますが、この数値の算出方法のご紹介もしておきましょう。もちろんこの数値は実際に建物の外壁に塗料を塗って、その耐用年数を調査した数値ではありません。

実際には促進対候性実験という試験によって出された数値になります。この試験は自然の太陽よりも強い人工的な光を浴びせることで、実際よりも短い時間で、耐用年数を測ることができるものです。

しかしこの実験は室内で行われており、実際の建物が晒されることになる雨風などの事は考慮されていませんので、実験上の数値と実際の耐用年数が違っていることもありますので注意が必要になるでしょう。建物の所在地が海沿いなのか、雨の多い地方なのかなどをしっかりとチェックした上で塗料を考える必要があるでしょう。

費用対効果の高い塗料の選び方

多くの塗料には向き不向きがあり、どんなに高価な塗料を使用しても、用途を間違えたり施工仕様書を守らなかったりすると、その塗料の本来の性能は発揮できません。

塗料の性能を発揮するためには施工環境である温度、湿度に始まり、希釈割合、重ね塗りの感覚、施工器具に至るまで、しっかりとした管理が必要になります。塗料に対する知識がしっかりとない施工業者に頼んでしまうと、このあたりの管理が甘く、せっかくのよい塗料を台無しにしてしまうこともあるのです。

外装塗装の法定耐用年数

建物が法人所有である時、塗装工事は確定申告の際に税務処理が必要になる工事になります。そこで考えなければならないのが、外壁塗装の税務上の法定耐用年数です。特に外壁塗装費用を減価償却する際には、少し複雑な税務処理が生じてきます。

外壁塗装には法定耐用年数が設定されておらず、塗装した建物の法定耐用年数を使うことになるのです。塗料メーカーが公表している耐用年数の数値は期待耐用年数の事で、減価償却には何も関係が無くなるので、注意しましょう。

例えば、木造合成樹脂の建物の法定耐用年数は事務所が24年、飲食店で20年、工場が15年と、建物の用途別に年数が定まっています。塗装の減価償却はこの数値を使って処理をしていく事になります。税務処理に迷った時にはすぐに税理士など、専門家に相談してみるのが良いでしょう。

まとめ

一口に外壁塗装と言いますが、塗料一つをとっても実に多くの種類があります。大きな工事になりますので、お試しで塗ってみるようなこともできず、事前の情報をしっかり集めた上で、1つの塗料を選択する必要があり、なかなか大きな責任がのしかかります。

間違いない塗料選びのためにも、外壁工事の際、まずはたくさんの会社から見積もりを取り、説明を受けることをおすすめします。同じ塗料の種類でも、会社によっては違う説明をしたりすることも多々あります。

様々な業者から説明を受けることで、あなた自身の知識も深まり、そのなかから信頼できる一社を見つけることができるでしょう。また、その際、予算はもちろん、塗装の範囲や付加機能(遮熱、断熱、防水など)、色など、あなたの希望を明確にしておき、しっかりとその内容を伝えていくようにしてください。

それでも迷ってしまったら…一番オーソドックスなおすすめ塗料はシリコン系です。価格と耐用年数のバランス、基本的な性能など、最も失敗の少ない素材であることは間違いありません。迷ったら、シリコンをベースにお話を進めてみてはいかがでしょうか。

残念ながら悪徳業者も多い世界。しっかりとあなたに合った塗装工事会社が見つかることをお祈りしています。

監修者の一言

外壁塗装で検討する項目は費用のほか、種類や機能になります。シリコン系の塗料は最近では主流となっていて耐用年数は10年程度になります。アクリルやウレタン系の塗料は価格は安いですが耐用年数がシリコン系と比べて短いので注意が必要です。

フッ素系の塗料は高価ですが耐用年数が長いため、塗替えの頻度を少なくしたい場合や、施工が困難な狭小部に採用されています。その他の塗料では、防汚性の高い光触媒や、建物内部の冷房費の削減に効果のある遮熱塗料もあります。

外壁の塗装工事は高圧洗浄と下地調整をした後、下塗りを1回、仕上げ塗りを2回の合計3回塗りが一般的です。相場より低コストでされる施工業者には、塗料の種類や塗装の回数などを事前に確認したほうが良いと思います。

 SD住宅相談室
花沢 雅樹
監修者

宮城県の一級建築士事務所。建築物について調査・リフォーム設計・コンサルティングを行う。耐震性能、省エネ性能、劣化のしにくさ、維持管理のしやすさの観点にて、計画をされている設計内容を、図面や見積書のチェックなど、第三者視点にて中立な立場でアドバイスを行う。

比較ビズ編集部
執筆者
比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。
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