エンジニア派遣の料金相場は?利用する2つのメリットや3種類の派遣契約を解説

株式会社GeNEE
監修者
株式会社GeNEE 代表取締役 日向野卓也
最終更新日:2024年04月19日
エンジニア派遣の料金相場は?利用する2つのメリットや3種類の派遣契約を解説
この記事で解決できるお悩み
  • エンジニア派遣の料金相場とは?
  • 派遣されるエンジニアの職種やスキルは?
  • 派遣契約の種類とは?

「エンジニア派遣の利用を検討しているが、料金がわからず予算を立てられない」とお悩みの経営者、必見です。

エンジニア派遣は、企業が必要な技術的スキルを短期間で確保するための便利な手段として注目されています。料金は派遣されるエンジニアのスキルや経験・プロジェクトの要件によって異なるでしょう。

本記事では、エンジニア派遣の料金相場・エンジニア派遣を利用するメリットを解説します。最後まで読めば、エンジニア派遣の適正な料金を理解し、予算内で最適な人材を確保するための戦略が立てられるでしょう。

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エンジニア派遣とは|外部のエンジニアや技術者を一定期間派遣するサービス

ビジネス 歯車

エンジニア派遣とは、プロジェクトごとにエンジニアを定められた期間内だけ派遣する形態のことです。

IT業界ではプロジェクトごとに人が必要となります。決められた期間内だけエンジニアが必要な場合に、派遣社員として社内に常駐できるエンジニアがいると非常に役立つでしょう。

エンジニア派遣は請負契約(開発は直接雇用された社員が行い、成果物の納品が必ず必要)とは違い派遣契約となります。 派遣契約とは、システム開発を派遣社員が客先常駐で行うもので、請負契約とは違い成果物の納品は不要です。

エンジニア派遣を利用する2つのメリット

エンジニア派遣を利用する2つのメリットは次のとおりです。

  1. 作業を効率よく進められる
  2. 自社の希望する人材要件に合ったエンジニアを雇える

プロジェクトごとに人が動くIT業界では、内容によって期間が定められる派遣の雇用形態が非常に合理的です。 定められた期間内の勤務であるため余計な人件費がかからず、コストの削減になります。

自社内に必要な技術をもったエンジニアがいない場合や急遽人員の確保が必要な場合でも、エンジニア派遣を確保することで解決できます。

1. 作業を効率よく進められる

エンジニア派遣を利用することで、プロジェクトやタスクに必要なスキルや経験を持つ専門家を迅速に確保できます。

派遣エンジニアは通常、即戦力として専門知識や技能を持っており、プロジェクトの進行を効率的にサポートできます。

2. 自社の希望する人材要件に合ったエンジニアを雇える

エンジニア派遣会社は、さまざまなスキルセットや経験を持つエンジニアを提供しています。自社のプロジェクトやニーズに最適な候補者を選択することができ、必要な期間だけ彼らのサービスを利用できます。

必要なスキルセットや経験を持つエンジニアを柔軟に雇用できるため、プロジェクトの成功確率が高まるでしょう。

エンジニア派遣の費用相場

エンジニア派遣の費用相場は以下のとおりです。

レベル 人月単価
PG 下請け・フリーランス 40万〜80万円
PG 大手企業 60万〜100万円
SE 初級 80万〜100万円
SE 中級 100万〜120万円
SE 上級 120万〜200万円
平均 80万〜120万円

エンジニアやプログラマの費用は「人月」で求められます。人月は「人数×単価」で算出されます。

たとえば2人のエンジニアで3カ月でシステムを開発する場合「2人月」で算出しましょう。エンジニア1人の単価が50万円とすると「2人×50万円×3カ月」となります。

実際の予算を算出するためには、希望の人数・期間・エンジニアの技術力を明確に派遣元企業に伝える必要があります。

どのようなシステム開発をしたいかも詳細に伝えておきましょう。しっかりとしたヒアリングを行わないと、具体的な金額を算出するのは難しいです。

派遣契約の3つの種類

派遣契約には以下3つの種類があります。

  1. 一般派遣
  2. 特定派遣
  3. 紹介予定派遣

派遣契約には、一般派遣・特定派遣・紹介予定派遣の3つの主要な種類があります。一般派遣は、一定期間の派遣を指し、特定派遣は特定の業務やプロジェクトに向けての派遣を意味します。

紹介予定派遣は、一定期間の派遣後に正社員として雇用される見込みがある契約です。

1. 一般派遣

就労期間を定めて、主に時間給で勤務する派遣形態で、派遣先が決定した後、派遣会社と雇用契約を結びます。派遣社員のほとんどが一般派遣といわれています。

2. 特定派遣

技術職や専門職などに多い雇用形態です。派遣会社に雇用された正社員が、派遣会社の社員として派遣先に配属されます。

2018年秋より特定派遣は廃止猶予措置が終了し、廃止になりました。今まで特定派遣は厚生労働大臣への届け出のみでも可能でした。

新たに派遣事業を行う場合は、各事業所も厚生労働大臣からの許可が必要になります。

3. 紹介予定派遣

派遣期間が終わると社員として直接雇用することを前程として就労する形態です。派遣期間(最大6カ月間、平均で3カ月程度)の勤務内容をみて直接雇用するかを判断します。

メリットとして派遣先企業と派遣された人材が技術力や職場の雰囲気などを互いに知った後で、判断できることが挙げられます。

マッチングできるエンジニアの職種

ビジネスイメージ

以下のエンジニアの職種はマッチングが可能です。

  1. システムエンジニア
  2. DBエンジニア
  3. フロントエンドエンジニア
  4. インフラエンジニア
  5. コーダー
  6. テスター
  7. スマホアプリエンジニア
  8. プログラマ

それぞれのエンジニアは、異なる専門性やスキルを持ち、さまざまなプロジェクトや業務に適しています。必要な役割やスキルに応じて、適切なエンジニアを選択することが重要です。

1. システムエンジニア

システムの要件定義書作成、設計書作成から開発にテスト工程まで幅広く手がける職種です。一般的には「上流工程」を主に行うとされていますが、プロジェクトにより扱いはさまざまです。

2. DBエンジニア

データベースの設計や開発・運用を行うエンジニアです。ER図の作成や、テーブル構成の設計から、SQLの作成やDBのテスト実施など業務が多いです。

1人ですべてを行う場合もあれば、工程ごとに違う人員が行う場合もあります。

3. フロントエンドエンジニア

HTMLとCSSやJavaScript・PHPなどの知識を持ち、Webサイト制作・システムの実装を行うエンジニアです。デザイナーやディレクターの意見を聞き、サイトに反映します。

プログラミング知識だけではなく、デザインの知識もある程度は知っているほうが好ましいとされています。

4. インフラエンジニア

システムが正常に動作するように設計・構築・運営を行うエンジニアです。システムのスピードやクオリティを維持するためにネットワークやOSの知識などが必要になります。

システム障害が起きた場合をはじめとした原因の調査・対応などを迅速に行うスキルが必要とされます。

5. コーダー

デザイナーが作成したデザインをもとにHTML・CSSやJavaScriptで実際のWebページを実装していく職種です。

業務内容はフロントエンドエンジニアと同じです。ただし、フロントエンドエンジニアのほうが、より複雑なシステムの実装に長けている人の意味で使われている傾向にあります。

6. テスター

システムにバグがないかを検証する職種です。デバッカーと同義で、システム開発のプロジェクトにおいては、単体テストや結合テスト・総合テストの工程でバグの有無を検証します。

システムの品質を高いものとするためにテストは必須のためテスターの需要は高いです。

7. スマホアプリエンジニア

iOS・Androidなどでのアプリ開発を行うエンジニアです。言語はObjective-C・Swift・Javaなどで実装しアプリ開発を行います。

プログラミングスキルだけではなく、UI(ユーザーにとって使い勝手のいいデザインにすること)の知識も持っているほうが好ましいです。

8. プログラマ

一般的にはシステムエンジニアが作成した仕様書をもとに、さまざまなプログラミング言語を用いて実装していく職種です。実際のシステム開発の現場では、仕様を決めたシステムエンジニアがプログラミングも行う場合があり、実際の職場によって扱いも変化します。

ベテランプログラマーになると仕様書を書くこともあるため、システムエンジニアとの境界は曖昧なものになります。

マッチングできるエンジニアのスキルや開発言語

以下のエンジニアのスキルや開発言語はマッチングが可能です。

  • C言語
  • Java
  • JavaScript
  • C++
  • C#
  • PHP
  • Ruby
  • COBOL
  • Python

それぞれの言語やスキルは異なるニーズに対応できます。たとえば、Web開発にはJavaScriptやPHPが適していますし、システム開発にはC言語やJavaが使われる場合があります。

プロジェクトの要件に応じて適切なエンジニアを選択しましょう。

C言語

40年以上の歴史あるプログラミング言語です。汎用性が高く、他のプログラミング言語もC言語に影響を受けて開発されたものも多くあり、多くのプログラマが使用している言語です。

Java

Javaは大規模なシステム開発から、androidでのスマホアプリ開発にも使われる言語です。さまざまなデバイスで動作し、幅広くプロジェクトで使われる汎用性の高さや、セキュリティの高さなど優れている点が多いです。

Javaプログラマの人口も他の言語と比べて多いと傾向にあります。

JavaScript

Webサイトに動きを加えたいときに使用される言語です。JavaScriptを使用することでWebサイトにさまざまな機能をつけることが可能です。

対応するブラウザ(IE・Chrome・firefoxなど)さえあれば動作します。最近ではUnityを使用してゲームやスマホアプリの開発を行う際に使うことがあります。

C++

C言語の拡張版として生まれた言語であり、主にオブジェクト指向に対応したC言語がC++です。オブジェクト指向のプログラミング言語は開発の効率化を可能にする言語です。

代表的なものは組み込み系の機械を作成する業界やゲーム業界などで使用されます。

C#

2000年代になってから現れた、比較的新しいプログラミング言語です。C++の後継的な言語であり、開発が容易になるように作られています。

C++よりも汎用性が高くJavaと同じくオブジェクト指向言語であり、システムインテグレータ系企業が使用している傾向が高いです。

PHP

JavaScriptと同じくスクリプト言語です。JavaScriptはクライアント側で動作し、PHPはサーバー側で動作する違いがあります。

Webサイトに訪れたユーザーからはPHPで行われている処理のソースコードを覗いてみることはできません。主にWebサイトで使用され、問い合わせフォームに用いられます。

Ruby

日本のまつもとゆきひろ氏によって開発されたプログラミング言語です。Ruby on Railsのフレームワークで開発することで、Web上で動作するアプリケーションを作成できます。

開発効率が非常に高く、主にWebサイトでの使用が多い言語です。

COBOL

COBOLは1959年に開発された事務処理用のプログラミング言語です。古くから金融系や保険などのシステム開発に使われており、可読性・保守性の高さが特徴です。

現在も多くのレガシーシステムに使われており、保守・運用をする技術者の需要が多くあります。

Python

Pythonは1991年にオランダ人のグイド・ヴァンロッサムによって開発された、オープンソースで運営されているプログラミング言語です。用途はさまざまで組み込み開発や、Webアプリケーション・デスクトップアプリケーション・人工知能開発・ビッグデータ解析などと多岐に渡ります。

主な特徴は「少ないコードで簡潔にプログラムを書けること」「専門的なライブラリが豊富にあること」です。

一般的なエンジニア派遣の流れ

ビジネス_就活生

エンジニア派遣の一般的な流れは、以下のステップで構成されます。

  1. メール・電話での問い合わせ
  2. クライアント先への訪問
  3. 提案
  4. 契約
  5. 人材の派遣・業務開始

一般的なエンジニア派遣の流れは、クライアントからの問い合わせを受けて、派遣会社がクライアントを訪問し、要件をヒアリングします。次に、派遣会社はクライアントに対して提案を行い、双方が合意したら契約を結びます。

最後に、派遣会社が適切なエンジニアを派遣し、業務が開始される流れです。

まとめ

エンジニア派遣の費用相場は、人月で求められ、人数・期間・エンジニアの技術力によって変動します。

どのようなシステムを開発したいか明確に派遣元に伝えることで、希望するエンジニアを見つけられるでしょう。

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監修者のコメント
株式会社GeNEE
代表取締役 日向野卓也

東京工業大学環境・社会理工学院卒業。慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了。MBA(経営学修士)取得。国内最大手SIerの株式会社NTTデータで大手法人領域(大手流通企業、大手小売企業)の事業開発、事業企画等の業務に従事。米国スタンフォード大学への研修留学を経て、システム/モバイルアプリ開発会社の株式会社GeNEEを創業。

SES(システム・エンジニアリング・サービス)やエンジニア派遣サービスを利用する際の注意点は、その会社が仲介や紹介のみを行っているSES会社・派遣会社なのか、それとも仲介や紹介だけでなく、しっかりと開発を行っているシステム開発会社かどうかです。

仲介や紹介のみの会社の場合、派遣されるエンジニアのスキルセットや技術レベルを適正に把握できていない可能性があり、結果としてスキルマッチしないエンジニアが派遣されてくるリスクを抱えることになります。

仲介や紹介に加えて実際に開発を行っているシステム開発会社の場合、自社のエンジニアのスキルセットを定期的に管理・更新していますので、派遣依頼先の要望に合った人材、開発経験、スキルセットを考慮した上で要件面で合致するエンジニアを提案・派遣してくれるはずです。

「SES会社・派遣会社に営業力があった。」という理由で安直に契約をせず、その会社のホームページやパンフレットなどを見て、その会社がどのようなお客様と繋がりがあり、過去にどのような開発実績を持つ会社なのか、しっかりと確認してから契約締結することをお勧めします。

また「営業メールが来たからその会社に決めた。」という決め方よりも各社のホームページを比較し、相性の良さそうな開発会社に問い合わせ・依頼をした方が開発の品質はグッと上がるはずです。
比較ビズ編集部
執筆者

比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。

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