【相場一覧】フェンス工事の適正な費用!目隠し・メッシュの場合はいくら?

最終更新日:2023年01月17日
【相場一覧】フェンス工事の適正な費用!目隠し・メッシュの場合はいくら?
この記事で解決できるお悩み
  • 見積書の金額は適正価格?
  • 相場が分からず高いか安いか判断できない
  • 部材費や基礎工事費用は本当にこれだけかかるの?

「フェンスの工事費用の見積書届いたけど、適性価格なのか不安...」という方必見!

この記事では適正なフェンスの工事費用を知りたい方に向けて、部材や工事費用の相場を解説。最後まで読めば、見積書の金額を安くする方法が分かります。

駐車場や庭をシミュレーションした費用も解説するので、見積書と比較したい方はぜひ参考にしてください。

【種類別】フェンスの費用の相場

家 設計図

フェンス工事の総費用は、フェンスの種類や設置場所によって大きく変動します。フェンスの種類は非常に多いため、次の3種類のフェンスに関する相場を解説します。

  • 目隠しフェンス
  • メッシュフェンス
  • ネットフェンス

相場を把握しやすいよう、外溝大手の3社(YKKap、LIXIL、三協アルミ)の価格も掲載しています。

目隠しフェンス

目隠しフェンスは、目隠し率や高さにより価格が大きく異なります。板と板の隙間を無くすデザインやフェンスの高さが高いほど、高額になりやすい傾向です。

外溝大手3社(YKKap、LIXIL、三協アルミ)の目隠しフェンスの最安値は、以下のとおりです。

  製品名 カラー 価格(税抜き) 高さ
YKKap リーレリアフェンス 3型 TPS プラチナステン 98,400円 1390mm
LIXIL フェンスAB YS3型 2段 アルミ形材色 74,140円 2000mm
三協アルミ レジリアハイタイプ アルミ形材色 79,400円 1600mm

※目隠しフェンス本体1つ+柱1本の値段です。

高さ1.5m〜2m程度の目隠しフェンスの相場は、8万円前後といえるでしょう。

メッシュフェンス

メッシュフェンスは、部材の材質により価格が大きく異なります。主な材質はスチールとアルミ形材があり、スチール製の方が低価格な傾向です。

スチール材のメッシュフェンスの最安値を3社で比較すると、次の表のとおりになります。価格は、メッシュフェンス本体1枚のみの値段です。

  製品名 材質 価格(税抜き) 高さ
YKKap イーネット フェンス3F型 スチール 4,700円 600mm
LIXIL ハイグリッドフェンスUF8型 スチール 4,900円 600mm
三協アルミ ユメッシュE型 スチール 4,600円 600mm

高さ60cmのメッシュフェンスの相場は、5千円前後といえるでしょう。

ネットフェンス

ネットフェンスの部材は基礎部分を除くと、主柱、端柱、金網、銅縁、鉄線の5つを基本とします。各部材の金額は、フェンスの高さと横の長さに比例して高額になる傾向です。

アイビ産業株式会社の価格を参考に、相場を見てみましょう。

  主柱(1本) 端柱(1本) 金網(1m) 銅縁(1本) 鉄線(1m)
800mm 2,450円 3,890円 1,410円 6,040円 80円
1000mm 2,830円 4,630円 1,780円 6,040円 80円
1200mm 3,360円 5,630円 2,150円 6,040円 80円
1500mm 4,380円 6,690円 2,690円 6,040円 80円
1800mm 5,670円 7,990円 3,240円 6,040円 80円

【設置場所別】フェンス工事の費用相場

家 玄関

フェンス工事の費用は、設置場所により異なります。フェンスの設置を検討する人が多い2つの場所について、工事費用の相場を解説していきます。

  • 駐車場

駐車場

次の条件において、駐車場にフェンスを設置する場合を想定してみましょう。

  • フェンス設置の長さ:6m(車1台分)
  • フェンスの種類:メッシュフェンス
  • フェンスの部材:ハイグリッドフェンスUF8型(LIXIL製品)
独立基礎の部材費 20,000円(1個 5,000円)
独立基礎の工事人件費 15,000円(1箇所 3,000円)
フェンス本体 14,700円(1枚 4,900円)
フェンス柱 15,500円(1本 3,100円)
その他部材 2,000円(キャップなど)
総額 65,400円

フェンス設置の施工費用として欠かせないのが、独立基礎の部材費と施工の人件費です。人件費の相場は、住まいの地域により左右されるため居住区で差がでます。

次の条件において、庭にフェンスを設置する場合を想定してみましょう。
  • フェンス設置の長さ:3m
  • フェンスの種類:目隠しフェンス
  • フェンスの部材:リーレリアフェンス 3型 TPS(YKKap製品)
独立基礎の部材費(1個 5,000円) 20,000円
独立基礎の工事人件費(1箇所 3,000円) 12,000円
フェンス部材(単体用セット 1個 98,400円) 196,800円
フェンス部材(連結用セット 1個 84,500円) 84,500円
総額 313,300円

目隠しフェンスの場合、高さが高くなるためフェンス本体の価格も上がります。目隠しフェンス本体の横幅は大きくても約2mになり、金額は10万円を超えるのが相場です。

【依頼先別】見積書が発行されるまでの流れ

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見積書は依頼先によって発行されるまでの流れが異なり、マージン料にも差がでます。ここでは、次の3つの流れを解説します。

  1. ハウスメーカー、ホームセンター
  2. 外溝(エクステリア)専門店
  3. 施工業者

1. ハウスメーカーまたはホームセンター

ハウスメーカーまたはホームセンターに見積もりを依頼した際の大まかな流れは、次のとおりです。

  1. ハウスメーカーやホームセンターから外溝専門店に見積もり依頼
  2. 外溝専門店から施工業者に見積もり依頼
  3. 施工業者が見積書を作成し、外溝専門店に提出
  4. 外溝専門店が見積書を作成し、ハウスメーカーに提出
  5. ハウスメーカーやホームセンターで見積書を作成し提出

外溝専門店とハウスメーカーやホームセンターでマージン料が発生します。見積書の額が、高額になりやすいのが特徴です。

2. 外溝専門店

外溝専門店に見積もりを依頼した場合は、次のような流れが一般的です。

  1. 外溝専門店から施工業者に見積もり依頼
  2. 施工業者が見積書を作成し、外溝専門店に提出
  3. 外溝専門店で見積書を作成し提出

マージン料を取られるのは1回のみです。相見積もりを取っている段階であれば、一度地元の外溝専門店に依頼すると総額を抑えられるでしょう。

3. 施工業者

施工業者に見積もりを依頼した場合は、次の流れになります。

  1. 施工業者に見積もり依頼
  2. 見積書を作成し提出

外溝専門店を挟まないため、マージン料を取られることはありません。最も見積もり額を抑えられる方法ですが、フェンス本体や柱などの部材を取り揃える必要があります。

必要部材を準備できるのであれば、施工業者に直接依頼すると費用を抑えられるでしょう。

フェンス工事の費用を抑えるコツは3つ

家 お金

フェンスの工事費用を抑えるコツは、次の3つです。

  • 外溝専門店に最安値で依頼する
  • 自分で外構工事会社を探す
  • 複数の施工会社から見積もりを取る

少しでも手頃な価格で工事を依頼したい方は、是非参考にしてみてください。

外溝専門店に最安値で依頼する

外溝専門店に「特値商品」で工事を依頼すると、最安値で見積もりを取れます。特値商品とは「特別価格」の商品を指し、購入者が多いエクステリア商品によく付けられます。

大量生産で流通が多くなり、低価格で販売できるのです。フェンスのデザインや材質に拘らない方は、「特値商品での工事」を検討してみると見積もりを安くできるでしょう。

自分で外構専門店を探す

外溝専門店を自分で発見できると、マージン料を抑えられるため工事費用を安くできます。特値で工事も依頼すれば、費用をグッと抑えられることでしょう。

外溝専門店を選ぶ際には、信頼できるかと経営状態もポイントです。過去や直近の実績、口コミなどを参考に、工事を依頼しても失敗しないか判断しましょう。

合わせて経営状態も確認できるとベストです。工事後に不備を発見しても会社が潰れていては問合せできないため、経営歴を参考にするとよいでしょう。

複数の外溝会社から見積もりを取る

信頼できそうな3〜4社をピックアップし、同じ条件で見積もりを依頼することも手段の1つです。自分で複数の外溝会社へ見積もり依頼ができない場合は、相見積もり一括サイトを使うのも良いでしょう。

見積書を受け取った際は、内訳を比較しながらチェックするのもポイントです。内訳の項目毎に比較すると、不必要な部材や不要な工事などが見えてくると思います。

まとめ

本記事では、フェンスの工事費用の相場について解説してきました。改めてポイントを振り返りましょう。

  • 目隠しフェンスの相場は、高さやデザインによりメーカー毎に変わる
  • メッシュフェンスの相場は、どのメーカーも同じ価格帯になっている
  • 工事費用を抑えるには、特値商品の有無を確認する

是非、何度も本記事を活用して、手頃なフェンス工事の見積もりを探してみてください。

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監修者の一言

フェンスの設置を検討するのであれば、外構全体とのバランスを考える必要があります。なぜなら、フェンスを設置した後に外部や室内からどのように見えるのか、また日差しや風通しはどのようになるのか、家全体のイメージはどうなるのか、などに注意する必要があります。

またフェンスの目的は、視界を遮る・風や音を軽減する・プライバシーの確保などがありますが、デザインによっては圧迫感を感じたり、目隠しの効果が期待外れだったりすることもあります。可能であればエクステリアのショールームなどで現物を確認するといいでしょう。

ちなみに、フェンス工事の業者選びのポイントは直接やり取りのできる外構専門業者(フェンスの仕入れが安くでき、外構の施工事例が豊富な業者)を選ぶことをおすすめします。

住宅設備建材プランナー
山 正人
監修者

総合住宅設備建材メーカーでの24年の営業経験、2000棟以上の現場に携わった経験を生かして、MY SQUAREを設立。住宅設備建材プランナーという新しい切り口で、家づくり・リフォームに関わるすべての人へ、最適な提案を行う。法人企業へ、住宅設備関連のコンサルティングやアドバイザリー業務、個人の方へは家づくり、リフォーム相談、住宅設備(浴室、キッチンなど)の選び方などのサポートも行う。

比較ビズ編集部
執筆者
比較ビズ編集部では、BtoB向けに様々な業種の発注に役立つ情報を発信。「発注先の選び方を知りたい」「外注する際の費用相場を知りたい」といった疑問を編集部のメンバーが分かりやすく解説しています。