外構フェンスや外柵の工事費用相場【徹底解説】
- 外構フェンスや外柵の工事費用を知れる
- 外構フェンスや外柵の種類を知れる
- 外構工事の流れを知れる
外構(エクステリア)工事のなかでも特に人気の高いのが「フェンス・外柵」工事。プライバシー保護や防犯対策にもなるフェンス工事は、外構工事全体の25%を占めるといわれる人気を誇っています。
自宅やオフィスの美観アップも兼ねて、外構フェンスの新設・リニューアル工事を検討している方も多いのではないでしょうか?しかし、やはりそんなときに気になるのは施工費用です。
フェンスの価格・外柵工事の施工費用相場を中心に、素材によるフェンスの特徴・耐用年数、工事費用を抑えるためのポイントなどを早見表を用いて徹底解説していきます。
外構フェンスの価格相場・外柵工事の施工費用相場【早見表】
フェンスや外柵の外構工事の費用は、大きく2つの要素で決定します。それが「部材費」「施工費(人件費)」です。したがって、設置費用を安くしたい場合は、安い部材を使って簡単な工事にすることで実現することが可能になります。まずは外構フェンス、外柵工事それぞれの費用相場を見ていきましょう。
外構フェンスの価格相場【早見表】
外構フェンスの価格相場 | |
---|---|
アルミ素材フェンス |
10,000〜30,000円 / 1m |
木目調フェンス | 10,000〜25,000円 / 1m |
スチールメッシュフェンス | 5,000〜10,000円 / 1m |
鋳物フェンス | 20,000〜27,000円 / 1m |
和風・竹垣フェンス | 15,000〜30,000円 / 1m |
外柵工事の施工費用相場【早見表】
工事内容 | 内訳 | 施工費用相場 |
---|---|---|
支柱基礎工事 | 1か所 | 5,000〜7,000円 |
ブロック塀工事 | 標準ブロック1mあたり | 10,000円前後 |
化粧ブロック1mあたり | 15,000円前後 | |
コンクリート基礎3 | 30,000円前後 | |
施工費用 | 20,000円前後 | |
フェンス組立・設置 | 施工費用1mあたり | 1,500〜2,000円 |
フェンス塗装 | 下地調整 | 15,000円前後 |
養生 | 10,000円前後 | |
塗装費用 | 30,000〜50,000円 |
費用についてのまとめ
高いフェンスのみを設置する場合もあれば、低めのフェンスをブロック塀と組み合わせる場合など、形状や設置方法はさまざまあります。どのようなパターンでも、部材(外構フェンスそのもの、付随するパーツおよびブロックなど)と、施工費(施行するための人件費など)の費用を合算する方法が基本です。
したがって、どのような部材があって、どのような工事が発生するのか?を把握しておくことが非常に重要になってきます。
本記事では、費用以外にも、この部材・工事についても深掘りしていきます。外構フェンス・外柵工事の全体像も一緒に理解して、自分自身が求める外構フェンス・外柵にするための選択ができるようになっていただけると幸いです。
外構フェンス・外柵工事の費用相場例
はじめに、外構フェンス・外柵工事の費用相場の例を部材別に紹介していきます。外構フェンス・外柵工事の基本を頭に入れてから費用について考えていくことがベストです。
しかし「とりあえずの費用相場を知りたい!」という人も多いと思うので、まずは費用相場について頭に入れていきましょう。フェアな比較ができるように、外構フェンス・外柵の長さを6mとして算出しています。
各々の部材の詳細や工事の内容については、後ほど詳しく説明をするため、そちらも参考にしてください。なお、紹介する予定の一覧を以下に記載するため、気になる例があれば幸いです。
- アルミフェンス工事の費用相場例
- 木目調フェンス工事の費用相場例
- スチールメッシュフェンス工事の費用相場例
- 鋳物フェンス工事の費用相場例
- 和風・竹垣フェンス工事の費用相場例
- ブロック塀 + アルミフェンス工事の費用相場例
アルミフェンス工事の費用相場例
もっともポピュラーな外構フェンスといってもよい「アルミフェンス」は、他と費用を比較すると高く感じてしまいます。しかし、デザイン性やメンテナンス性など、さまざまな面が優れているため、コストパフォーマンスは素晴らしいです。
数量 | 単価 | 合計 | |
---|---|---|---|
アルミフェンス価格 | 6m分 | 10,000〜30,000円 | 60,000〜180,000円 |
支柱基礎工事 | 5本分 | 5,000〜7,000円 | 25,000円〜35,000円 |
組立・設置費 | 6m分 | 1,500〜2,000円 | 9,000円〜12,000円 |
総計 | 94,000円〜227,000円 |
木目調フェンス工事の費用相場例
木のぬくもりを見た目で感じることができ、オフィスや自宅をアットホームなイメージを演出してくれます。費用も、比較的、安くできるため、手の出しやすい外構フェンス・外柵となっています。
数量 | 単価 | 合計 | |
---|---|---|---|
木目調フェンス価格 | 6m分 | 10,000〜25,000円 | 60,000〜150,000円 |
支柱基礎工事 | 5本分 | 5,000〜7,000円 | 25,000円〜35,000円 |
組立・設置費 | 6m分 | 1,500〜2,000円 | 9,000円〜12,000円 |
総計 | 94,000円〜197,000円 |
なお、木目調フェンスにはアルミを使っている部材も存在します。したがって、フェンスの料金以外はアルミフェンスに準じた費用が必要となることは理解しておきたいところです。他にも2段支柱や高さのあるフェンスであれば、フェンスの単価だけで1mあたり40,000〜50,000円の費用が発生する場合もあります。
対して、木材フェンスであれば支柱基礎工事が必要ない場合もあり、DIYで設置するのも可能です。ともあれ、ここで伝えたいことは「木目調フェンスでもアルミを使ったフェンスがあり、費用が高くなってしまうよ!」ということです。
スチールメッシュフェンス工事の費用相場例
フェンス設置の費用をとにかく押さえたい!という人には、スチールメッシュフェンスがおすすめになります。ただし、フェンスとしての役割を果たしてくれるのか?どこまで譲歩できるか?などを十分に検討する必要があります。つまり、安いだけで飛びつくと思っているフェンスとは違った!となりかねないので注意が必要だということです。
数量 | 単価 | 合計 | |
---|---|---|---|
スチールメッシュフェンス価格 | 6m分 | 5,000〜10,000円 | 30,000〜60,000円 |
支柱基礎工事 | 5本分 | 5,000〜7,000円 | 25,000円〜35,000円 |
組立・設置費 | 6m分 | 1,500〜2,000円 | 9,000円〜12,000円 |
総計 | 64,000円〜107,000円 |
鋳物フェンス工事の費用相場例
直線的なデザインで硬派に、曲線的なデザインで軟派に…と、どちらのデザイン性も演出することができるフェンスです。ただし、目隠し機能を求める場合は、いろいろと工夫が必要です。
数量 | 単価 | 合計 | |
---|---|---|---|
鋳物フェンス価格 | 6m分 | 20,000〜27,000円 | 120,000〜162,000円 |
支柱基礎工事 | 5本分 | 5,000〜7,000円 | 25,000円〜35,000円 |
組立・設置費 | 6m分 | 1,500〜2,000円 | 9,000円〜12,000円 |
総計 | 154,000円〜209,000円 |
和風・竹垣フェンス工事の費用相場例
瞬く間に自宅が「和風」になります。それぐらい、強烈な存在感を持っているフェンスです。言うまでもなく、和風の家との相性は抜群で、目隠し機能としても優秀です。
数量 | 単価 | 合計 | |
---|---|---|---|
和風・竹垣フェンス価格 | 6m分 | 15,000〜30,000円 | 90,000〜180,000円 |
支柱基礎工事 | 5本分 | 5,000〜7,000円 | 25,000円〜35,000円 |
組立・設置費 | 6m分 | 1,500〜2,000円 | 9,000円〜12,000円 |
総計 | 124,000円〜227,000円 |
ブロック塀 + アルミフェンス工事の費用相場例
ここまで、あくまでもフェンスを設置する工事だけを費用相場例として紹介しました。最後は、さらに「ブロック塀」も合わせて工事する場合の費用相場について紹介しておきたいと思います。
ブロック塀とフェンスは切っても切れない縁同士なので、頭に入れておくとよいでしょう。
数量 | 単価 | 合計 | |
---|---|---|---|
アルミフェンス価格 | 6m分 | 10,000〜30,000円 | 60,000〜180,000円 |
支柱基礎工事 | 5本分 | 5,000〜7,000円 | 25,000円〜35,000円 |
組立・設置費 | 6m分 | 1,500〜2,000円 | 9,000円〜12,000円 |
ブロック価格 | 6m分 | 10,000〜15,000円 | 60,000円〜90,000円 |
ブロック基礎工事 | 30,000円前後 | ||
ブロック工事費 | 20,000円前後 | ||
総計 | 204,000円〜367,000円 |
外構フェンス工事の費用を抑えるポイント
続いては、外構フェンス工事の費用を抑えるポイントを3つ紹介していきます。何も考えずに業者の言いなりになると、雪だるま式に費用が積み上がっていく可能性もあります。したがって、どういった部分で費用を抑えることができるのか学ぶ必要があります。早速見ていきましょう。
- 設置場所・素材を見直す
- 自分で外構工事会社を探す
- 複数の外構工事会社から見積もりを取る
設置場所・素材を見直す
外構フェンスには「目隠し・防犯」「美観・デザイン」などの役割があります。したがって、フェンスを設置する場所に応じて素材を使い分けると費用を抑えることが可能です。つまり、目的・用途に応じて適切なフェンスを選択することがトータル費用を安くできるポイントになるわけです。フェンスには各々の特徴を持っているため、この特徴を抑えることで、選択肢が広がると言い換えることもできます(後ほど、各々のフェンスの特徴についての解説があります)。
具体例を挙げると…窓のない隣家との境界に、高級でデザイン性に優れている鋳物フェンスを設置しても意味がありません。そもそも設置しないでもよい選択肢もありますし、とにかく費用の安いフェンスを選択するものよいでしょう。さらには、設置する場所によってフェンスの高さを変えるなども、トータルコストを抑えるのに有効です。
自分で外構工事会社を探す
したがって、このような余分な費用を低減するには、外構フェンス・外柵工事を生業としている業者を自分で見つけるのがベストです。
外構フェンスを含む敷地内の工事を実施するとき、ハウスメーカーや不動産業者に依頼したいと考える人が多いかと思いますが、これはおすすめできません。というのも、外構フェンス・外柵工事が本業ではないハウスメーカー・不動産業者の多くは、中間マージンの発生する下請に工事を任せているからです。これが意味することは、この中間マージ費用を依頼者が被らないといけないということになります。
ただし、このような業者は多く存在するため、信頼できる業者か?を自分自身でジャッジする必要があることは理解しておきましょう。すなわち、スキルの低い業者だったり、悪徳業者だったりを選択するという別のリスクが発生するということです。
複数の施工会社から見積もりを取る
信頼できそうな3〜4社をピックアップし、同じ条件で見積もりを依頼することが重要です。費用を抑えるための常套手段のため、必ず実施するようにしましょう。3〜4社が面倒と感じる場合は、2社の相見積もりでも構いません。とにかく1社だけに絞って見積もりを依頼することは避けてください。
また、見積書の内容をしっかりチェックするのもポイントです。必要な部材、施工項目ごとにキチンと費用が明記されているか?質問に真摯に応えてくれるか?などもチェックしておくと、意外と費用を安くしてくれるときもあります(言い方は悪いですが…業者によっては、ふっかけ価格を散りばめているケースがあるからです)。
外構フェンスの耐用年数はどれくらい?
外構フェンスは雨風にさらされるため傷みやすく、新しいものに交換する、塗装し直すなどのメンテナンスが必要です。費用を考える場合、初期費用だけではなく、このようなランニングコストも念頭にフェンス選びをしていくこと重要になります。ということで、外構フェンスの耐用年数はどのくらいなのか?素材に応じた一般的な目安を紹介しておきます。
一般的な耐用年数 | |
---|---|
木材フェンス | 5〜10年 |
アルミフェンス | 10〜15年 |
Fスチール・ステンレスフェンス | 15〜20年 |
木材フェンスは材質・防腐処理・塗装などによって大幅に耐用年数が伸ばせる場合もあります。しかし、普段からのメンテナンスを欠かせません。軽くて丈夫なアルミも潮風に弱点があり、耐用年数の長いスチールは錆を防ぐための再塗装が必要です。それぞれの特徴を踏まえ、後々のメンテナンス費用も総合した上で判断するのが重要です。
外構フェンス工事の手順
続いて、実際の外構フェンス・外柵の工事の手順について説明をします。理解しておくと、費用を考える上で安くできる可能性があります。
例えば、見積もりをしたときに、訳の分からない工程が入っていたら指摘や省略することも可能になるからです。もちろん、何から何まで省略ができるわけではありません。が、業者と対等に話すことができるというイメージを植え付けさせることは可能なので、非常に有効なのです。
なお、ここでは、何も無い状態から外構フェンスを設置する工事の手順を簡単に紹介していきます。大まかな流れは以下になります。
- 支柱基礎工事
- ブロック塀工事
- 外構フェンス組立・設置
- 外構フェンス塗装
支柱基礎工事
外構フェンスを設置するには、固定した支柱にフェンスを取付けるための「支柱基礎工事」が必要です。土台が土であれば…穴を掘ってコンクリートを流し込み、基礎となる土台を作ります。土台がコンクリートであれば、穴を掘った箇所に支柱を立てたうえでモルタルを流し込みます。いずれも土台が固まるまで1週間程度要することは覚えておきましょう。
また、外構フェンスは「1枚横2メートル」が標準サイズであることがほとんどです。フェンス1枚に対して必要な支柱は1本ですが、両端、コーナー部には追加で支柱を立てる必要があります。設置したいフェンスの長さ、形状によって支柱の本数は変動し、長さが余分であればフェンスを工具で切断する場合もあります。
ブロック塀工事
フェンスとブロック塀を組み合わせる、ブロック塀の上にフェンスを設置する、といった場合は「ブロック塀工事」が必要になります。コンクリートの基礎を作ったうえでブロックを組み上げていくイメージです。ブロック塀の上にフェンスを設置する場合は、ブロックを組み上げる高さが低くなるため工事費用はやや割安に抑えられます。これは使うブロックの量が減るからためです。工賃自体はほとんど変わらないため、逆に割高だといえるかもしれません。
外構フェンス組立・設置
土台となる支柱、ブロック塀が完成すれば、あとは外構フェンスを組み立てて設置していくだけです。組立・設置に掛かる施工費用は、1メートルあたり約1,500〜2,000円程度が相場となっています。近年では外構商品専門のショップが数多く登場しており、競争の激化から施工費用が安めに推移する傾向があることを覚えておくとよいかもしれません。
外構フェンス塗装
雨風にさらされることから意外に傷みが早いのも外構フェンスの特徴です。特に塗装に関しては塗り直しが必要になるケースも少なくないでしょう。DIYでフェンス塗装したい方が多いかもしれませんが、下地処理などで耐久性に大きく差が生じるため、外構工事会社に任せた方が安心です。
外構フェンス・外柵の機能と役割
門柱・門扉、庭・ウッドデッキ、カーポートなど、家のエクステリアを彩る外構工事は、自宅・オフィスの特徴や所有者の嗜好に合わせて、アレンジできる自由度が大きいのが魅力です。外構フェンスも同様で、多種多様な選択肢から自分自身の好みで選べるため、納得のいく外観にすることが可能です。
ただ、選ぶ際に念頭に置いておきたいことがあります。自由に選べる外構フェンスではありますが、本来の機能・役割を理解して選択していくことが重要ということです。では、具体的に、どのような機能・役割があるのか?を以下に説明をしたいと思います。
外界から自宅・オフィスを守る・保護する
具体的には、以下が挙げられます。
- 目隠しの役割を担っていて「プライバシー保護・防犯効果」が期待できる
- 音や風、砂ぼこりなどを遮って「自宅・オフィス」を保護することが期待できる
いずれも非常に重要な役割であることが理解できます。デザイン性を重視するあまりに、この2つの機能・役割を果たせないのであれば、本末転倒になってしまうことは言うまでもありません。
内外を含む自宅・オフィスの美観・デザイン
先のお話と矛盾してしまうのが、外構フェンス・外柵工事の難しいところです。「守る・保護する」を重視するあまり、見てくれが非常に悪くなってしまえば…嫌になってしまうものです。やはり「美しさ」は重要ですから。ということで、以下のような役割・機能も担っています。
- 自宅の雰囲気を自分好みに「イメージ作り」ができる
- 蔦などを絡ませガーデニングスペースにできる
自宅の場合は、自分自身の好きなイメージにすることができ、かつ人目につく部分になるため、綺麗に行きたいところです。また、オフィスや店舗の場合は、足を運んでくれたお客さんに対して、第一印象に大きく影響します。つまり、会社の顔になるため、デザイン性も非常に重要になるわけです。
優先度を明確にしてバランスをとる
相反する2つの役割・機能に対して、絶妙なバランスをとることが重要になるわけです。どっちも素晴らしいモノ!というものがあれば理想ですが、そう簡単にいかないのが現実です。したがって、どちらに重きをおくのか?の優先度を明確にしてバランスを取ることが重要になります。もちろん、費用に関しても考慮して優先度を決めると、より上手な外構フェンス・外柵工事を実施できるはずです。
外構フェンス・外柵の素材ごとの特徴
価格相場の早見表でも紹介したように、外構フェンスは素材がいくつもあり、くわえて素材ごとの費用も異なってきます。さらに、特徴も違うため素材選びは本当に大変なのです。しかし、素材の特徴・費用を理解していれば、用途に応じた適切な外構フェンスを選ぶことが可能に。ということで、ここからは以下の主要な外構フェンスの特徴を素材別に解説していきます。
- アルミフェンス … もっとも人気を得ている素材で軽くて丈夫
- 木目調フェンス … リーズナブルでデザイン性に優れている
- スチールメッシュフェンス … 実用面に優れていて費用も安い
- 鋳物(いもの)フェンス … デザイン性に優れており、耐久性もある
- 和風・竹垣フェンス … 和風に仕上げられ使い勝手がよい
アルミフェンス
参考元:
豊富なデザインバリエーションがあることが特徴。さらに、入手しやすい手頃な費用相場で、もっとも高い人気を誇るのが「アルミフェンス」です。一般住宅の約90%がアルミフェンスを使っているという調査結果もあるぐらいです。軽くて丈夫、錆びない素材のため「雨風に強い」「耐久性に優れる」特徴があり、モノがあたるとアルミ独特の音がするため「防犯面」でも役立ちます。
木目調フェンス
参考元:
DIYで設置しやすく、比較的リーズナブルなのが木材の外構フェンスです。ブロックやタイル、レンガなど、デザイン的に相性がいいため、ガーデニングが趣味の方、暖かい自然なイメージを演出したい方に人気です。ただし、耐久性に難があり定期的なメンテナンスも必要です。したがって、外構工事会社では取り扱わない場合もあります。これもあってか、昨今では…アルミ素材を木目調に仕上げた「木目調フェンス」の人気が高まってきているようです。
スチールメッシュフェンス
参考元:
実用面を重視した網目状のフェンスが「スチールメッシュフェンス」です。スチール素材であり、費用が安く入手できる価格帯となっています。なお、境界線・防犯対策としての機能・役割のみを重視する方には最適なフェンスです。注意点としては、目隠しとしての役割は果たせないため、プライバシー保護には不向きだということ。閉塞感はありませんが、デザイン性に劣るため、外構フェンスの設置場所に応じて使い分けることをおすすめします。
鋳物フェンス
参考元:
スチールメッシュフェンスとは逆に、デザイン面を重視しているのが鋳物フェンスです。金型にアルミニウムを流し込んで成形します。境界線・防犯対策として有効であり、アルミ素材ならではの耐久性も持っています。さらに、デザインで外構を彩れるのもポイントが高いです。なお、蔦を絡ませる、プランターを活用するなど、ガーデニングを楽しむ方には使い勝手がよいです。いいことづくめ鋳物フェンスですが…欠点もあります。それが、デザイン重視のため目隠し効果は期待できないところです。この辺りの、バランスを考えて設置する・設置しないを決めていくとよいでしょう。
和風・竹垣フェンス
参考元:
日本家屋などの外構フェンスに最適なのが「和風・竹垣フェンス」です。近年では、耐久性に難のある天然素材に替わり、メンテナンス性・耐久性に優れた「樹脂製の竹垣フェンス」が人気です。外構フェンスとして活用するだけでなく、庭の間仕切りなどに使うケースもあります。日本家屋ならではのデザインだったり、特徴を活かしたい場合、かつ耐久性も同時に追求したいという場合におすすめな和風・竹垣フェンスになります。
デザインでイメージが変わる外構フェンス・外柵
外構フェンス・外柵の役割の1つとして「デザイン性」を挙げさせてもらいました。ここでは、そのデザインについての簡単な知識を紹介しておきましょう。余談ですが、一般的に曲げ加工など、加工が難しいアルミフェンスは、直線的なデザインが多くなりがちです。しかし、昨今では、さまざまなタイプの商品が開発されており、直線的なデザインであっても好みのモノが見つけることができるはずです。
縦デザイン
参考元:
和風のイメージを演出しやすいのが「縦デザイン」のアルミフェンスです。雨水が溜まりにくい、汚れにくいというメリットを持っています。
横デザイン
参考元:
洋風のイメージを演出しやすいのが「横デザイン」のアルミフェンスです。隙間から覗ける縦デザインよりも、目隠し効果が高いことが特徴として挙げられます。
縦デザイン+茶色
参考元:
縦デザインのアルミフェンスに、和風を演出しやすい「茶系」のカラーを組み合わせることで、より一層、和の雰囲気を出せます。
横デザイン+シルバー・ホワイト
参考元:
横デザインのアルミフェンスにシルバー・ホワイトなどのカラーを組み合わせると、シンプルでモダンなイメージを演出できます。縦・横・カラーの組み合わせだけで、ガラリとイメージを変えることが可能です。
失敗しない外構フェンス・外柵の選び方
見出しに記載した通り、ここでは「外構フェンス・外柵」の選び方についてまとめてあります。多種多様な外構フェンス・外柵があることは、これまでの説明で理解いただけたかと。この理解した内容を念頭に、以下のポイントを読んでもらい、失敗しない外構フェンス・外柵選びができれば幸いです。
用途・環境にあわせた外構フェンスの高さ
外構フェンスのみ設置する、ブロック塀とフェンスを組み合わせるなど、外柵工事にはさまざまなパターンが考えられます。まずは用途・環境にあわせた「外構フェンスの高さ」から決めていくと失敗しにくいです。
たとえば、プライバシー保護・目隠しを主な用途で外構フェンスを設置するなら、180〜200cm程度の高さは必要です。しかし、高いフェンスを設置した場合、住居とフェンスの距離によっては外の様子がまったく分からなくなることも懸念されます。どちらに重きを置くか?を明確にして高さを決めていくとよいでしょう。
他にも、窓のない隣家との境界ではフェンスを低くするなど、一般的な基準にこだわらない「環境にあわせたフェンスの高さ」を検討することがおすすめです。
外構フェンスのカラーに気を配る
敷地外からだけではなく、敷地内からも視野に入るのが外構フェンス。フェンスの高さとも関連しますが、あまりにもフェンスの存在感が大きいと「外の様子が伺えない」ことによる圧迫感が大きくなってしまいます。特にダークで暗いカラーの場合は、この傾向が大きくなります。どうしても高いフェンスを設置する必要があるなら、設置後の状態をイメージしつつも「カラー・色」にも気を配りながら選ぶのがおすすめです。
優良業者では、イメージしやすいようにデザインソフトで画像を作成して見せてくれることも。さらにいうと、ヴァーチャル・リアリティ…いわゆる「VR」を駆使して実際のイメージで紹介してくれるケースもあります。
採光・風通しを考慮する
外構フェンスにプライバシー保護・目隠し効果を求めれば求めるほど、採光・風通しが悪くなります。適度に隙間を持たせたフェンスを選ぶ、通気性も考慮したフェンスを選ぶ、窓の位置や道路面などを考慮してフェンスの高さを調整するなど、敷地内の環境を最適に保つような工夫が必要です。たとえば、鋳物フェンスに蔦を絡めると、通気性と目隠し効果を両立できるため、おすすめです。
家や庭にフィットしたデザイン
目隠し・防犯などの機能・役割のほか、住居・オフィスの美観を担う側面があるのも外構フェンスの特徴です。安価で耐久性に優れるからといって、日本家屋にアルミフェンスを設置しても、後々、違和感が残る結果になってしまう可能性があります。住居や庭を含め、全体のバランスを考えながら、フィットしたデザインのフェンスを選ぶことも失敗しないためのポイントです。
まとめ
フェンスの価格・外柵工事の施工費用相場を中心に、素材によるフェンスの特徴・耐用年数、工事費用を抑えるためのポイントなどを網羅的に解説してきました。一見、簡単そうに見える外構フェンス工事ですが、意外に考えること、選ぶことが多いことに驚いた方も多いかと。検討することが難しい場合は、専門家である外構工事会社のアドバイスを仰ぐのがベストで、より失敗する確率を減らせるメリットもあります。すなわち、素晴らしいアドバイスをしてくれるような業者を1社、見つけることが重要というわけです。
しかし、外構工事に縁がない人が多い中、候補先をどのように探せばいいのか?検討がつかないかもしれません。「比較ビズ」なら、必要事項を入力する2分程度の手間で、優良な外構工事会社をスピーディーに探せます。複数の会社に無料で相談できるのもポイント。外構工事会社の選定に迷うようなことがあれば、是非利用してみてください。
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