KITネットワークス株式会社

デジタルビジネス変革（DX）実行の最大の課題は、標準的なアプローチ手法がなく徒手空拳でスタートすることにあります。そのため本当に集中すべき視点が定まらず作業に無駄、無理が発生するため手戻りが多くなります。折角の投資効果を無駄にせず、最大限の効果を得るため、考えておく必要のあることを体系的にまとめたビジネスアナリシス（BA）手法である、国際標準のBABOK®ガイドを活用することでＤＸ推進の成功を確実にすることが可能となります。
具体的には、ビジネス変革にはデジタル（Ｄ）の要素が欠かせませんが、まずどのような変革や改革（Ｘ）を行うのかを明確にすることが重要です。デジタルはそれを実現する手段です。ビジネスの現状を分析し、望ましい将来状態をイメージし、のギャップを埋める手段（ビジネス要求）を明確にし、最適なデジタルソリューションを選択するための方法論を示すことがＢＡの仕事になります。事業戦略と紐づくビジネス要求を抽出し、整理し、優先順位を付け、最も効果を得ることの出来るソリューションを規定し、その実現のためのアプローチを考えます。その後、優先順位のついた要求をソリューション構築プロジェクトに繋げることで、優先順位のついた要件に変換します。
弊社のビジネスは３つのカテゴリーで構成します。一つは企業の事業戦略から発生するビジネスニーズを明らかにする「戦略の理解」です。次にＢＡの考え方と手法をプロジェクトチームに伝え、どのような考え方で作業するか、どのようなアウトプットを作り出すのか作業イメージを共有する「アプローチの共有」。最後に実際にBA活動を実施し、ビジネス要求から取り組むべきソリューションイメージを明らかにする「ＢＡの実行」です。この後構築プロジェクトに情報を引き継ぎ、プロジェクトのＰＭと協力してプロジェクトの実行をサポートします。
ＤＸの失敗はどのようなビジネスが必要なのか、あやふやな状態でスタートすることから始まります。もしビジネス戦略を明確に理解できたとしても、戦略を正しく要求に変換し、さらに要件にまとめるのは簡単ではありません。このための指針となるのがＢＡであり、ＢＡＢＯＫ®ガイドとなります。